〜歯科医療から口腔医療へ〜
やがて、むし歯や歯周病は、珍しい疾患になるでしょう。現代でも、むし歯や歯周病は歯科医療を代表する疾患です。しかし、そう遠くない未来に、それらに罹患している人が、稀な時代が来ると私達は予想しています。
省みれば、現代でもむし歯や歯周病に対する科学的なアプローチによって、それらを克服することが可能な時代になっています。この歯科の二大疾患は、どちらも微生物が引き起こす疾患です。微生物学的手法で、これらの疾患のコントロールが可能なのです。
まず、むし歯を例にとってお話しすると、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌は棲んでいません。周囲の大人たちのほとんどがむし歯菌に感染してしまった人たちで、その人たちから感染させられているので、むし歯ができやすい人に成長してしまうのです。残念なことに、一番の犯人はお母様であることが多いのですが。
もし、赤ちゃんがむし歯菌にさらされることなく成長したら、むし歯にならない大人になります。
現在、むし歯予防のための様々な手法を駆使すれば、既にむし歯菌に感染してしまった人も、また、これから生まれてくる新しい世代も、「むし歯になりにくい人」に育てるのは、それほど困難なことではありません。そして、今の世代が、むし歯予防に努力すれば、むし歯という感染症を、次の世代に持ち越さなくても良いことになります。
また、歯周病のことを検討しても、「歯周内科療法・内科的歯周病療法」の出現により、歯周病のコントロールは、ほぼ可能になりました。
これまで、歯周病学の科学的根拠や治療法は、スウェーデンのイエテボリ大学を頂点とする学派が世界の歯周病学をリードしてきました。その業績は多大なもので、私達は、それを過小評価するつもりはありません。
しかし、「歯周内科治療・内科的歯周病治療」の出現は画期的なもので、極論すると、これまでの歯周病治療がプラークの量のコントロールであったのに対して、歯周内科療法・内科的歯周病療法により、質のコントロールに変容したと、私達は考えています。この療法により、ほとんどの歯周病がコントロール可能になったのだと思います。 |
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オーダーメードの予防歯科プログラム・歯周内科療法などの手法により、これまで歯科の二大疾患と呼ばれてきた「むし歯・歯周病」は、いずれ珍しい疾患になっていくと思います。
その結果、歯の喪失の機会が激減しますから、従来行われてきたブリッジや義歯、また、現在、隆盛を極めているインプラント治療も、やがて歯科の主役の座を譲る時が来るでしょう。
昨今、歯科界で、このように微生物由来のむし歯や歯周病を、予防することによって発症を抑えていこうとするコンセプトの流れの中にあるのが、ヘルスプロモーション型歯科医院と呼ばれるものです。当然、当院もそのながれのなかにあって、「予防・管理型歯科医院」を提唱しています。 |
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さて、それではそのような「ヘルスプロモーション型歯科医院」・「予防・管理型歯科医院」が歯科医療の究極の形なのでしょうか?歯科医療のゴールなのでしょうか?
私達の考え方は、少し違っています。
「お口の機能」ということを考えた時、現在の世の中は主に「咀嚼」という「食べるという機能」のことを思い浮かべます。それは最も解りやすい役割なので、無理からぬことだと思います。しかし、様々な歯科医学の研究の成果で、口腔の機能がとてもそれだけではまとめきれない多くの機能を有していることが判ってきました。食べるためだけの機能だけでなく、「体勢の保持器官」であったり、「ストレスマネージメント器官」であったり、「呼吸付属器官」であったりと。そして、それらのことが総合して自律神経系や内分泌系に、様々な影響を与える臓器であると。 |
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私達、ビバ・デンタルクリニックは、「予防・管理型歯科医療」を実践しつつ、次の時代の歯科医療を見据え、「口腔が全身に影響を与えうる器官・臓器」であると言う考え方にたって、噛み合わせ治療や矯正治療を行っています。
やがて「歯科医療」から「口腔医療」に、パラダイムシフトする時代が訪れると、私達は予見しているのです。 |
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