ダイエットで歯がボロボロに

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

 

今朝東船橋駅に向かっている電車の中で隣に座っていた女子高生たちが楽しそうにおしゃべりをしていました。

 

「今度のテストで80点こえたら、洋服買ってもらうんだ~」

 

なんとも可愛らしい会話ですし、思わず「がんばれ~~!」と言いたくなりましたが、続いて聞こえてくる会話で少し心配になりました。

 

「夏だから、キャミソールとか可愛いよね。でも腕が気になるからな~」

「やっぱダイエットかな~。○○は11食ダイエットしてるらしいよ~」

 

そこから女子高生たちはどんなダイエットが一番楽で効果があるのかという話で盛り上がってました。

 

 

 

 

 

私も学生の頃友人と同じような話をしたことがあるので気持ちはわかるのですが、無理なダイエットでは健康への悪影響があることは周知の事実ですよね。そして実は、過度なダイエットは歯の健康にもリスクがあるのですが、これについてはまだまだあまり知られていないようです。

 

そこで今日はダイエットが原因となる歯のトラブルについてお話をしていきます。

 

 

~摂食障害で歯が溶ける~

みなさんは摂食障害という言葉を知っていますか?主に“拒食症”(食事をしたがらない)と“過食症”(大量の食事をとる)がありいずれも精神疾患の1つです。女性の10人に1人はかかると言われているくらいですから他人事ではないですね。こちらの記事の女性は大人になり就職してから発症したようですが、発症ピークは10代で思春期の子ども達に多くみられるようです。では、この摂食障害がなぜ歯に悪影響を及ぼすのでしょうか?

 

代表的なのが摂食障害による嘔吐です。食事をしたあと、喉に手を突っ込み意図的に食べ物を吐き出すという行為です。これにより強い酸性の胃酸が逆流し口腔内に入り歯にダメージを与えるのです。いわゆる“酸蝕症”の始まりです。

 

 

~酸蝕症~

酸蝕症(さんしょくしょう)とは酸性の食べ物や飲み物、そして先述の通り胃液によって歯が溶かされる病気です。以前は硫酸・塩酸などを扱う工場において労働者が酸性ガスを吸ってしまうことにより発症する職業病ととらえられていましたが、近年はむし歯や歯周病のように生活習慣病として注目されています。

むし歯も酸で歯が溶けることにより発症しますが、むし歯と酸蝕症ではその原因が少し異なります。

 

🦷むし歯の原因🦷

  ミュータンス菌と呼ばれる細菌が、お口の中の糖質をエサにしてネバネバを作る

  ↓

  これが歯垢(プラーク)となって歯にくっつく

  ↓

  更に、この歯垢内でミュータンス菌が増殖し糖質を分解し酸を作る

  ↓

  この酸によって、歯が溶ける=脱灰

  ↓

  歯に穴があく=むし歯

 

🦷酸蝕症の原因🦷

  むし歯と違い、細菌が関与しません。主な原因は以下の通りです。

  • 胃酸…摂食障害(拒食症・過食症・反芻癖・嘔吐)、逆流性食道炎
  • 酸の強い食品の摂りすぎ…清涼飲料水、スポーツドリンク、果物、酢

 ちなみに“酸”、“酸”と繰り返しておりますが、「そもそも酸性とは?」と思う方もいらっしゃいますよね。少しだけ補足します。酸性度を示す指標にはph(ペーハー、ピーエイチ)というのがあります。学生の頃、理科の時間に習った記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ph7が中性、7よりも数値が大きいとアルカリ性、そして7よりも数値が小さいと酸性となります。お口の中のphは通常であれば唾液の力で中性に保たれていますが、酸性の飲食物に長時間触れていたり、唾液の分泌量が少なかったりすることにより、歯が溶けてしまうことがあるのです。

5月も下旬に差し掛かり気温が高い日もありますので炭酸飲料などの清涼飲料水が美味しい季節ですよね。特によく冷えた炭酸飲料をお風呂上りにグイっと飲むのは至福の時です。しかしながらコーラはph2.2で、胃液(ph2)とほぼ同じ酸性度であると言われています。もちろんだからと言ってコーラを飲むことが絶対にダメ、というわけではないですし、そんなことを気にしていたら食事が美味しくなくなってしまいますよね。というわけで、食事も楽しみながらお口の中もケアしていくために予防方法を紹介いたします。

 

 

~酸蝕症の予防~

◎ダラダラ食べ、ダラダラ飲みをしない

 酸性の食べ物・飲み物を口にするとお口の中のphは酸性に傾きます。しかし唾液の緩衝能という働きにより、お口の中を中性に戻してくれるのです。ただし、ダラダラ飲食してしまうと唾液の働きが追い付かなくなりお口の中がリセットされず酸蝕症の原因になります。

◎酸性物の飲食をした直後には歯みがきをしない

 よく「食べたらすぐに歯を磨きなさい!」と言いますが、場合によりけりです。酸性のものに触れた直後は歯が柔らかくなっています。よって30分程度時間を置いてから歯を磨くようにしましょう。どうしても気になる場合には、うがいをするのも良いですよ。

◎フッ化物を活用する

 フッ素入り歯磨き剤やフッ素入り洗口剤が有効です。

 写真は「今日を愛する」で有名なライオン株式会社さんの“Check-Up”、フッ化物高濃度配合の歯磨き剤です。ビバ歯科・矯正小児歯科でも販売しておりますのでぜひご来院の際にはお声掛けください。

そして、このブログの最初に書きましたが、意図的な嘔吐をしないことも大切です。胃酸による酸蝕症を防ぐことはもちろんですが、摂食障害になることを防ぐためでもあります。拒食症や過食症になると美しいボディを手に入れるどころか長期間の治療が必要になり苦しい時間を過ごさなくてはならなくなります。もし自身の体型を改善したいということであれば、普段の食生活の見直しや適度な運動など健康的に取り組んでみてほしいなとおもいます。

 

~酸蝕症の治療~

さてそれでも酸蝕症になってしまった場合には、溶けてしまった歯を補うために、インレー(詰め物)やクラウン(かぶせ物)の治療方法があります。素材によって“見た目”・“強度”・“費用”も様々ですので、患者様お一人おひとりと相談しながら治療を進めてまいります。最近「歯が薄くなった」「歯の先端がギザギザになった」「むし歯のような痛みがあるけど、他の歯科医院ではなんともないと言われた」などと言ったお悩みがある方は酸蝕症かもしれません。ぜひ一度ビバ歯科・矯正小児歯科にご相談下さい。メールでのご相談はもちろん、お電話(047-421-0118)のご予約も可能です。お待ちしております。