新着情報

“マスク”は諸刃の剣

こんにちは!船橋市東船橋にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

 

2019年の年末に発生して以来私たちの生活を一変してしまった新型コロナウイルス。ワクチン接種がスタートしたとは言え、まだまだ感染対策に気が抜けないのが現状ですね。さてその中でも必須アイテムである“マスク”。コロナの流行直後にはドラッグストアを何軒周っても手に入らず、泣く泣く洗っては使いを繰り返したのも記憶に新しいです。今ではドラッグストアの他、百円ショップやコンビニでも手に入るようになり供給が安定しましたね。

 

しかしながら、もはや顔の一部とでもなってしまったこのマスクですが、大きな懸念材料があるのをご存じでしょうか?今日は私たちの健康を守るはずのマスクが、逆に私たちの健康を害することもあるという“マスクシンドローム”のお話をしていきます。

“マスクシンドローム”って、なぁに?

マスクシンドロームとは、マスク着用によって引き起こされる様々な症状の総称です。口腔機能では主に以下のような症状があります。みなさん、1つはどこか思い当たるところがあるのではないでしょうか。

  • 口元のたるみ
  • 口の渇き
  • 口呼吸
  • 口臭

更に、口腔機能とは別ですが以下のような症状を訴える方も少なくないようです。

  • 肌荒れ
  • 集中力の低下
  • 頭痛
  • 熱中症
  • 睡眠時無呼吸症候群

また、新型コロナウイルス感染予防の基本として3密(密閉・密集・密接)の回避がありますよね。そのために、会食、会話、カラオケなどがご法度となり、口腔機能として大切な「食べる」、「話す」、「歌う」といった口を動かす機会が日常から奪われています。もちろん感染予防としてはとても重要なことではありますが、口腔機能だけに注目するとこれらは大変問題です。なぜならこれらの口を動かすという動作の減少により唾液の分泌量が低下します。唾液には自浄作用(歯の表面や隙間に付着した歯垢や食べかすを洗い流す)がありますから、分泌量の減少は口臭や歯周病のリスクも増大させることになるのです。

こちらの記事によると、株式会社ロッテが行った調査では、3人に1人がマスク着用による体の不調を感じているということです。そしてその不調ランキングの8位に「むし歯・歯周病にかかった」がランクインしていました。他人事ではないですね。しかし、このコロナ禍においてマスクを外すというのは難しいのが現状です。そこでマスクシンドローム解決のための秘策をご紹介したいと思います。どれも簡単にできるものなのでぜひ試してみてくださいね。

 

脱★マスクシンドローム~今こそ、口を動かすとき!

とにかく大切なことは顔の筋肉をつかうことです。今回は誰もが、今すぐ、簡単に、できる2つの方法をご紹介します。

 

🦷その1

『い~う~体操』

言葉の通り、お口を「い」と「う」の形に動かすだけの運動です。やや大げさなくらい、「い」では口角を引き延ばし、「う」では力を入れて唇をすぼめましょう。一般的な口腔体操である挺舌(ていぜつ)では舌を突き出すためマスク装着時は舌がマスクにあたり不衛生です。しかしこちらの『い~う~体操』であれば、マスクをしながら、人目を気にせず、時間もお金もかかりません。ぜひ今この瞬間から試してみてくださいね。

 

 

🦷その2

『ガムくちゃ体操』

言葉の通り、ガムをくちゃくちゃ噛むだけの体操です。こちらもマスクをしたままで手軽にできる運動です。なんとなく噛むのではなく、左右の奥歯に交互に移動させ強めに噛むことを意識しましょう。ある記事によると10分間ガムを噛んだときの咀嚼回数はおよそ550回と言われ、これは現代人の1食あたりの咀嚼回数である約620回に匹敵するといわれています。ぜひ口腔周囲筋に刺激を与えてあげましょう。また、以前のブログ[噛むだけで幸せになれる]でも言及しましたが、ガムを噛むことにより唾液の分泌が促されます。これによりむし歯・歯周病の予防や口臭予防につながりますのでぜひお試しください。

お母さん、お父さん、あなたの子どもは大丈夫?~今子どもたちにしてやれること

コロナ禍での新しい生活様式によりマスクの着用を強いられ習慣化された現代の子ども達は、最初からマスクと生活する世代、すなわち“マスクネイティブ世代”と呼ばれているそうです。しかし新型コロナウイルスの感染予防として必須アイテムとは言えこのまま何も対策をせずにマスク生活を継続した場合、お子様の将来の“見た目”に大きく影響があるのです。お母さん、お父さん、これってご存じでしたか?

例えば、歯並びの悪化があげられます。先にあげたようにマスク着用により口呼吸になると、本来上顎にくっついている舌が下がってしまい、舌と頬粘膜とのバランスが崩れて歯並びの悪化につながるリスクがあります。

他にも、マスク着用が原因で表情筋の運動量が減り、バランスが崩れ不正咬合につながる可能性もあります。もちろんマスクをしているからといってこれらの症状が必ずあらわれるわけではありません。しかし、大切なお子様の健康や将来を考えた時に、出来る限りのことはしてあげたいというのは親心だとおもいます。ぜひ今夜にでも親子で向かい合い、先ほどご紹介した2つの体操をお試しください。

 

 

最後に~歯科矯正のすゝめ

毎日歯科医院で過ごしている中で気が付いたことがあります。それはここ1年の間に矯正治療を希望される患者様が増えたことです。長引くマスク生活の中で、口元を隠せるといったことから、この機に歯科矯正に興味を持たれる方が多いようです。これは大人たちだけではなく思春期である10代の子たちにも顕著です。これまでは「ワイヤーが目立って恥ずかしい。だから矯正治療はイヤ」と諦めてきた子も、今はマスク生活なので、「今だからこそ矯正をしたい」と言う子もいらっしゃいます。また歯や歯茎が健康な若いうちに矯正治療を受けることは成人してから治療を開始するよりも短期間で済むケースが多いこともメリットですね。

 

なお、昔に比べると矯正の種類も豊富で、インビザラインのような透明のマウスピースでおこなう目立たない矯正治療も一般的になってきました。当院でも昔ながらのワイヤー矯正の他、床矯正、マウスピース矯正、ランパセラピーといった多くの矯正治療をおこなっております。当院では患者様の歯列の状態を診て、そして患者様から仕上がりやご費用のご希望を伺った上で治療計画をご案内しております。特に当院院長の関本はRAMPA biobloc認定歯科医で、顎顔面口腔育成研究会(JACG)の登録医一覧にも紹介されています。ぜひ一度ご相談ください。ご相談はお電話(047-421-0118)もしくはお問い合わせフォームからお願いします。