歯周病菌がアルツハイマー型認知症の進行に関与?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

先日、歯科関連のニュース発表がありましたのでこちらでもシェアいたします。

 

10月5日の朝日新聞やYahoo!ニュースで、歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因物質に関与し、脳に蓄積することで記憶障害が起こる仕組みを九州大学等の研究チームが解明したと発表されました。

認知症の原因物質 歯周病によって蓄積する仕組みを解明(朝日新聞デジタル)

 

この発表の数日後にはTVの情報番組『ミヤネ屋』でも掘り下げて特集されており、偶然仕事休みだったためリアルタイムで視聴することができました。TVでは研究の中心にいらっしゃる九州大学院の武洲准教授と中継でインタビューしながら、概要をまとめたパネルを用いて紹介されていたため、とても分かりやすく興味深く視聴しました。そして自分事ととらえて健康の第一歩を踏み出すべく、すぐにでも歯石取りのクリーニングをしたくなりました。(ちなみに私の母もこのミヤネ屋を見ていたため、その後すぐに歯のクリーニングの予約をしたそうです。親子そろって行動パターンが似ています…笑)

 

歯周病菌が全身疾患のリスクを高めることは今までも認知されており、心疾患や脳卒中、糖尿病を悪化させる要因のひとつになっているをご存じの方も多いかと思います。また口腔内の細菌が多いと肺に入って誤嚥性肺炎の原因になったり、歯周病の妊婦さんは低体重児出産や早産のリスクが高いことも報告されています。

アルツハイマー型認知症についても2019年11月に九州大学大学院の研究グループで歯周病によるアルツハイマー型認知症の脳内老人斑成分が産生されることが世界で初めて発見され、国際学術誌のオンラインジャーナル「Journal of Alzheimer’s Disease」に掲載されています。しかし昨年の発表段階では具体的なメカニズムまでは解明されていませんでした。

 

今回の研究では、歯周病の原因菌や毒素が血管を通じて体内に侵入することで異常たんぱく質として脳に蓄積されること。その異常なたんぱく質が長い年月をかけて少しずつ脳に蓄積していくと、発症や症状の進行につながること。歯周病菌が異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになりました。

つまり歯周病の治療をせずに放置している期間が長ければ、そのぶん脳も影響を受けることになります。痛みも自覚症状もなく長い期間をかけて静かに進行していく歯周病は「サイレントキラー」のため、若いころはケアを怠っていても症状に気づきにくいかもしれません。個人差はありますが、免疫力が低下し始める40~50歳ごろから症状が表れ始め、自覚症状が出てきた頃にはシリアスな状態に進行していることも。歯周病は私たちが歯を失う理由の第1位でもあります。

 

たとえ日々の歯ブラシを丁寧に行っていたとしても、たとえムシ歯が1本もない方でも。歯周病に関してはプロによるメンテナンスの習慣を持ってほしいと思います。歯ブラシが届かない歯周ポケットの汚れや、歯のすき間にこびりついたプラークは、歯科医院で専用の器具を使ったプロフェッショナルケアをしていく必要があります。

 

歯のケアは未来の自分への投資です。

歯が痛くなくとも数か月おきの定期メンテナンスを習慣づけることで、将来の自分の健康への投資だと考えませんか?もちろん自分のためでもあり、共に暮らす家族のためにも。健康は誰にとっても最高の贈り物です。

私たちビバ歯科も微力ではありますがお手伝いできれば嬉しく思います。