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歯の神様と歯守り

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

2021年、皆さんは初詣に行かれましたか?

コロナ禍ということもあり今年の初詣は自粛、または延期されている方も多いのではないでしょうか。

当院の院長は毎年欠かさず成田山新勝寺で参拝していましたが、今年は自粛し、木札を郵送していただいたそうです。そのようなサービスを行っていることを私は初めて知りましたが、ありがたいですね。

ところで日本国内には様々な神社仏閣がありますが、歯に由縁のある神様を祀っている神社があるのをご存じですか?歯の神を祀っているのは日本でもめずらしいそうですが、歯にまつわる悩みを祈願する神社・仏閣・石像などは全国に約300ヶ所存在するそうです。

 

また、お守りといえば「健康祈願」や「厄除け」、「家内安全」、「合格祈願」、「縁結び」、「交通安全」などがポピュラーですが、歯の神様がいらっしゃる場所には「歯守り」もちゃんとあるのだとか。

日本各地の歯のお守り、とっても気になります!

新潟白山神社の歯守

玉前神社の波乗守

 

 

歯の神様以外では、縁結びで有名な千葉県の九十九里浜近くの玉前(たまさき)神社にはサーファーの安全を祈願した「波乗守」や、潮の満ち引きや月の満ち欠けと同じサイクルで訪れる女性の『月のもの』の神秘を司る「月日守」があります。脈々と続いてきたその土地ならではの風習や生活文化がお守りにあらわれているのでしょうか。とても興味深いですね。

 

●歯の神様への信仰はいつ頃から始まったのか

そもそも歯の神様への信仰はいつ頃から始まったのか調べてみたところ、江戸時代中期~後期頃にはよく知られていたそうです(※諸説あるそうです)。

江戸時代の中期以降は食の嗜好が飛躍的に進化し、江戸の都市部ではそれまで一般的だった麦や玄米ではなく白米のご飯を食べる習慣がつき、おかずと汁も一緒につけた「一汁一菜」の食事を1日3回摂る習慣が定着した時代です。

白米などの柔らかいものを食べる習慣がつき始めたからなのでしょうか。江戸時代の人達は現代の私たちと同様、歯周病やむし歯に悩む方が多かったそうです。

そして歯が痛くなった時は、生活にゆとりのあるお殿様や豪商などの権力者にはお抱えの口中医、今でいうところの「かかりつけの歯科医」が診療しましたが、宵越しの金を持たない江戸の一般庶民には手が届かない存在でした。

庶民が歯痛に悩まされた時にどうやって乗り越えていたのかというと、「苦しい時の神頼み」で神様に手を合わせていたのだとか。

歯の痛みを神頼みやおまじないなどで紛らわせて、気持ちを奮い立たせていたのかもしれませんね。

 

現代を生きる私たちが歯痛になった時には、神頼みではなく歯科医院ですぐに治療をしてくださいね。歯は自然治癒しないので、放っておくと失う歯の面積が広がるだけです。もし痛みがなくなった場合でも実はむし歯がかなり進行していた、なんてことも珍しくありませんので油断は禁物です。

 

歯の悩みがある方はお気軽にビバ歯科・矯正小児歯科までお問い合わせください。

お待ちしています!