メタルコアの除去

こんにちは、スタッフの後藤です。

雨が続いていた頃は太陽が恋しかったのですが、梅雨が明けたら猛暑が厳しいですね。

外を歩くだけで、まるでアスファルトは熱した鉄板のようです。

今年の夏はマスク着用がエチケットとなっていますが、息苦しさを感じたらマスクを外して

深呼吸を!こまめな水分補給と塩分補給をして熱中症に気をつけてお過ごしくださいね。

 

 

さて、先月のことになります。

私事で恐縮ですが、以前から歯の内側に違和感があり、歯をコンコンと叩くと鈍く響くような

感触が気になっていたので、院長先生に上顎の第一大臼歯(正面から6番目の歯)の

根管治療をしていただきました。(現在も治療は続いています。)

 

根管治療とは

そもそも根管治療とは、歯の根っこ(=根管)がむし歯菌などで細菌感染した神経(=歯髄)と

細菌の酸で溶けて軟らかくなった周囲の歯(=感染歯質・感染象牙質)を完全に除去して

殺菌・防腐剤の充填を行って修復する治療のことです。修復した土台は最終的には被せ物

(=人工歯冠)を取り付け、自分の歯に近づけた成形に整えるのが治療のゴールになります。

 

再根管治療を繰り返すと破折するリスクも高まる

今回治療していただいた歯は実は20年近く前に他院にて根管治療を行った歯でしたので

「再根管治療」となります。通常であれば神経を抜いた歯は痛みを感じません。それなのに

違和感や痛みが出るのは、むし歯そのものの痛みではなく歯の根の先端が細菌によって炎症して

いる状態ということです。私の場合、治療に入るまで痛みがあったので痛み止めの薬を飲んで

いましたが、歯の内側をたたくと鈍く響くような感覚がずっとありました。

このとき歯の中の状態を確認するためにレントゲン写真を撮るのですが、金属の被せ物の場合

レントゲンには写らないので、実際に外してみないと状態が確認できません。

そのため実際の治療に入るまでの間はけっこう進行しているのではないかと不安でした。

根管治療を何度も繰り返すことで歯はどんどんもろくなっていきます。例えば、歯の根が膿んで

歯根端切除術を行う、とか、すでに深くまで歯を削って失っていたら残せる歯がないかも、とか。

歯を残せた場合でも、もろくなった歯が破折してしまったら抜歯、などなど。損傷の程度にも

よりますが再根管治療は歯を失うリスクが前回の治療時よりも格段に高くなるのです。

 

メタルコアの特徴

ちなみに20年前の治療時では、神経を抜いた歯の土台にはメタルコアポスト(=銀の土台)を

被せ物にはメタリッククラウン(=銀の被せ物)を入れていました。どちらも保険適用の素材で、

皆さんがイメージする「銀歯」と呼ばれているものです。

メタルなので非常に硬く頑丈ではあるものの、その硬すぎる性質ゆえに土台に使用すると

強い力がかかった時や食いしばりが強い方の場合、歯が割れてしまうこともあると言われます。

診療台に座るまでは抜歯になったらどうしよう抜歯したらインプラント?それともブリッジ?

など頭のなかをグルグル状態でしたが、ようやく治療開始です。

 

長くて太いメタルコア

レントゲン写真を見ていただくとわかるかと思いますが、私の歯に入っていたメタルコアは

根管の奥深くにまで入っています。しかも太くて長い!ちょっとやそっとじゃビクとも

しないであろう頑丈な土台を安全に除去するのは結構難しいかもしれません。

メタルコアポストを除去する場合、色々な方法があるかと思いますが、今回の私の治療では

わりとワイルドなやり方で、まるで土から大根をズボッと抜くように?!で除去しました。

(こんな例えでスミマセン 🙄 )おかげさまで本当に立派なメタルコアが抜けました。

このコアの写真を見て思うのは、複数根のある巨大なメタルコアを除去するのは困難!!

ですが接着面の歯をほとんど削らずに、そっくり除去していただけたのは長年の経験と技術を

もつ院長のおかげです。

 

メタルコアが深くまで埋まっていたということは残存歯質が少ない状態であるとも言えるのですが

リスクのある歯を出来るだけ削らず、最小限のダメージで済むように除去するのはとても技術が

要ること。加減が狂って強い力が加われば、クサビを打ち込むこととなり残された歯が割れます。

ですが接着面の歯をほとんど削らずにそっくり除去していただけたのは、無理な力が加わって

いないか細心の注意を払いながら行っていただけたからだと思います。長年の経験と技術をもつ

院長に感謝しつつ、失うリスクが歯の大切さを教えてくれたのでした。

 

こんなドキドキ&ヒヤヒヤ体験をしなくて済むように、これからは残された歯を大事にして

歯の寿命を延ばしていきたいです。

このコアを除去した後は時間をかけて再根管治療を行っていきます。

現在も次のステップへと進んでいて、治療していただいて本当に良かったと思いました!

神経を抜いた歯は痛みを感じにくいため、痛みが出た時にはかなり進行していることもあります

ので、皆さんも歯に違和感をもった時はかかりつけの歯科医院で早めに診てもらってくださいね。