歯科情報」カテゴリーアーカイブ

歯の神様と歯守り

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

新潟白山神社の歯守

2021年、皆さんは初詣に行かれましたか?

コロナ禍ということもあり今年の初詣は自粛、または延期されている方も

多いのではないでしょうか。

当院の院長は毎年欠かさず成田山新勝寺で参拝していましたが、今年は自粛し、

木札を郵送していただいたそうです。そのようなサービスを行っていることを

私は初めて知りましたが、ありがたいですね。

ところで日本国内には様々な神社仏閣がありますが、歯に由縁のある神様を

祀っている神社があるのをご存じですか?歯の神を祀っているのは日本でも

めずらしいそうですが、歯にまつわる悩みを祈願する神社・仏閣・石像などは

全国に約300ヶ所存在するそうです。

 

玉前神社の波乗守

また、お守りといえば「健康祈願」や「厄除け」、「家内安全」、

「合格祈願」、「縁結び」、「交通安全」などがポピュラーですが、

歯の神様がいらっしゃる場所には「歯守り」もちゃんとあるのだとか。

日本各地の歯のお守り、とっても気になります!

 

歯の神様以外では、縁結びで有名な千葉県の九十九里浜近くの

玉前(たまさき)神社にはサーファーの安全を祈願した「波乗守」や、

潮の満ち引きや月の満ち欠けと同じサイクルで訪れる女性の『月のもの』の

神秘を司る「月日守」があります。脈々と続いてきたその土地ならではの風習や

生活文化がお守りにあらわれているのでしょうか。とても興味深いですね。

 

●歯の神様への信仰はいつ頃から始まったのか

そもそも歯の神様への信仰はいつ頃から始まったのか調べてみたところ、

江戸時代中期~後期頃にはよく知られていたそうです(※諸説あるそうです)。

江戸時代の中期以降は食の嗜好が飛躍的に進化し、江戸の都市部ではそれまで

一般的だった麦や玄米ではなく白米のご飯を食べる習慣がつき、おかずと汁も

一緒につけた「一汁一菜」の食事を1日3回摂る習慣が定着した時代です。

白米などの柔らかいものを食べる習慣がつき始めたからなのでしょうか。江戸時代の

人達は現代の私たちと同様、歯周病やむし歯に悩む方が多かったそうです。

そして歯が痛くなった時は、生活にゆとりのあるお殿様や豪商などの権力者には

お抱えの口中医、今でいうところの「かかりつけの歯科医」が診療しましたが、

宵越しの金を持たない江戸の一般庶民には手が届かない存在でした。

庶民が歯痛に悩まされた時にどうやって乗り越えていたのかというと、

「苦しい時の神頼み」で神様に手を合わせていたのだとか。

歯の痛みを神頼みやおまじないなどで紛らわせて、気持ちを奮い立たせて

いたのかもしれませんね。

 

現代を生きる私たちが歯痛になった時には、神頼みではなく歯科医院ですぐに

治療をしてくださいね。歯は自然治癒しないので、放っておくと失う歯の面積が

広がるだけです。もし痛みがなくなった場合でも実はむし歯がかなり進行していた、

なんてことも珍しくありませんので油断は禁物です。

 

歯の悩みがある方はお気軽にビバ歯科・矯正小児歯科までお問い合わせください。

お待ちしています!

歯にくっつきやすいお餅にご用心

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

あと何日寝ると、いよいよお正月ですね!

今年は新型コロナの影響もあって、ご自宅でゆっくりお正月休みを過ごされる方も

多いかと思います。お節やお雑煮など、お正月ならではのご馳走が楽しみですね

お正月の行事の中にはお餅つきをして鏡餅をお供えしたり、お雑煮やきなこ餅などにして

お餅を食べる機会が多く、お餅大好きな私には楽しみで仕方ありません。

 

お餅はモチモチしているから美味しいのですが、歯の治療中の方は

注意が必要です。お正月明けには、お餅を食べていたら仮蓋が取れて

しまった!という患者さんや、歯の詰め物が取れてしまった!という

患者さんがいらっしゃいます。

仮蓋は治療途中に被せる仮の蓋なので、お餅やキャラメルなど

歯にくっつきやすい食べ物で簡単に外れてしまいますので、

治療途中の歯を使わないように注意してください。

くっつきやすい食べ物以外でも、硬い食べ物もなるべく控えてくださいね。

 

歯の詰め物や被せ物につきましては、治療から年数が経つと金属や接着剤などが少しずつ

劣化して弱くなっていきます。経年劣化が進むと詰め物と歯の間に隙間ができ、むし歯に

進行して被せ物が取れてしまう場合もあります。

詰め物や被せ物が取れてしまったら捨てずに流水で洗って清潔な容器で保管し、できるだけ

早くかかりつけの歯医者さんで診てもらってくださいね。

また、詰め物や被せ物が取れてしまった歯は絶対に放置しないでください。

歯の表面は硬いエナメル質が守っているため強いのですが、歯の内部はとても柔らかい成分で

できています。そのため、むき出しの状態が続くと神経まで痛めてしまい、歯が腐って

残せなくなる場合もあります。

 

●食品による摂食嚥下には一工夫で!

詰め物や被せ物の脱離以外にも、お正月シーズンはお餅を喉に詰まらせて窒息死する事故が

多い時季でもあります。消費者庁ではお餅を小さく切り、喉を事前に潤してから食べる工夫を

呼びかけおり、実際にスーパーなどでは喉に詰まりにくいように考えられた形状のお餅商品が

販売されていますので活用したいですね。

唾液を吸収して飲み込みづらいお餅などの食べものに限らず、食品による窒息は珍しいこと

ではありません。食品による窒息は摂食嚥下機能の低下した高齢者と小さなお子さんは

特に気をつける必要があります。

写真:さまざまな形状の餅商品(消費者庁より)

 

気を付けたい点はいくつかありますが、下記の基本項目は食事中の習慣にしてください

  • 食べる前にまずは水分で喉を潤す
  • 食べることに集中し、よく噛んで食べる
  • 一口の量を多くしない
  • 口のなかに食べ物が入っているときはしゃべらない
  • 意識的に水分を摂る

また、ビバ歯科では明海大学歯学部で摂食嚥下リハビリテーション学が専門分野の大岡貴史教授

非常勤で診察していますので、食事や飲み込みのことでお困りの方はお気軽にご相談ください。

食べ方の工夫と食事時の注意で、お正月のご馳走を美味しく楽しく食べましょう!

 

■休診期間に急に歯が痛くなったとき

この休診期間中に歯科の救急処置が必要になりましたら、夜間や休日、年末年始における急病・

応急的な診療を行うかざぐるま休日急患・特殊歯科診療所までお問い合わせください。

住所:船橋市北本町1-16-55(保健福祉センター1階)

電話:047-423-2113(代表)

ツボ刺激でお口とカラダを整えよう!

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

2020年もいよいよ残り1週間を切り、いよいよ年末の足音が近づいてきましたね。

暦の上では冬至を境に日が延びてくると言われていますが、本格的な寒さはこれから。

近年では冬至以降に交通に影響が出るほどの強い寒波が襲来する年も増えているので、

体調管理やケガなど、より一層気を付けて過ごしたい時期です。

 

特に寒い時期は全身の筋肉も縮こまってしまいがちです。そうすると無意識のうちに

歯も食いしばってしまい、不正な食いしばりによる顎関節症や歯痛など、不調を感じる場合も

あります。また食いしばりによってアゴや首が緊張状態になるため、首や肩のコリ、頭痛、

眼精疲労、睡眠時無呼吸症候群、美容の大敵でもある顔のほうれい線と呼ばれるシワなど、

「なんとなく体調が悪い」といった不定愁訴から、全身のさまざまなコンディションに

影響していくケースもあるので注意が必要です。

こういった不定愁訴がある場合、ビバ歯科では嚙み合わせの調整にマウスピース等で

調整を行いつつ、同時にゴムチューブを用いて噛む力を鍛え口のコリを取るストレッチ体操を

ご提案しています。お口のストレッチはちょっとした時間に気軽に行えるのでおすすめ!

食いしばりなどで緊張したお口の筋肉を毎日ほぐしていただくと、咬筋のコリとそれに連動した

筋肉の緊張を緩めることが可能になるかと思います。歯の食いしばりや噛み合わせの不調が

改善されていくと、首や肩のコリや頭痛など改善していくはずです。

 

その他、噛み合わせが不安定な時は、首の後ろで髪の生え際にあるくぼみ「風池(ふうち)」や、

髪の生え際で太い筋肉の外側のへりのくぼみ「天柱(てんちゅう)」というツボを押すと

一時的に筋肉がほぐれて少しラクになります。首の不快感や痛みは歯の噛み合わせと密接に

関係しています。バランスが崩れると身体の重心もずれていき姿勢も悪くなっていきますので

カラダの声を感じるように意識してみてください。

 

ふだんはあまり意識しませんが、実は「噛む」という動作には非常に多くの筋肉が関係していて、

噛む力を加えることで全身のツボを刺激しています。ツボというと足の裏や手の平に無数に

存在しているようなイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、噛む時に使っている筋肉、

歯の周りの歯神経、歯茎などから全身につながっているツボが40以上あるといわれています。

それらのツボを刺激することで全身の血液やリンパの循環は活性化され、全身を健康なコンディ

ションに戻しています。

噛む力というものは、なかなか奥深いですね!

 

噛む力をコントロールして全身の活性化に役立てましょう。

そして心も体も軽くして冬の寒さを乗り切りましょう。

歯周病菌が食道がんに影響?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

12月8日の読売新聞に【歯周病菌が食道がんの発症に関わる可能性がある】という

記事が掲載されていましたのでご紹介します。

※画像をクリックすると別ウインドウで拡大します。

 

こちらの新聞記事によると、東京医科歯科大などのグループによって歯周病菌などの

一部の口内細菌が食道がんの発生リスクの可能性があることを発表されました。

ビバ歯科ブログでも度々書いていますが、歯周病菌は新型コロナウイルスやインフルエンザなどの

感染病をはじめ、認知症、糖尿病、動脈硬化などを含む全身疾患の悪化に関与していると

いわれています。もちろん「がん」も例外ではなく、歯周病が発症リスクに関与している

可能性があるということです。

 

ちなみに食道がんの特徴は、WHOの研究機関である国際がん研究機関によると、

罹患率は3.2 %(約57万人)で、肺、乳腺、結腸、前立腺、胃、肝臓に次いで7番目に高く、

死亡率は5.3 %(約51万人)。2018年には肺、結腸、胃、肝臓、乳腺に次いで6番目に高いと

発表されています。早期発見が難しく浸潤や転移の頻度が高く、生存率も低いのが特徴です。

 

今回の東京医科歯科大などの研究発表で、食道がん患者の口内細菌から特定の歯周病菌が

高い割合で確認されたのは初めてだそうです。食道がん患者さんの4分の1の方の歯垢から、

若い歯周病患者さんに見つかりやすい「A・アクチノミセテムコミタンス菌」という細菌が

検出されましたが、食道がん患者さんの唾液からはこの細菌の検出量と歯茎の炎症や、

腫れの原因となる口内細菌の検出量が多かったと報告されています。

今後の研究の発展で歯周病菌が発がんを促進することが解明されてくるだろうと予測できます。

 

どんな病気であれ病気になりたくないから、ふだんから未然に防ぐ努力をしていきたいですね。

ありきたりですが、ちゃんと栄養のあるものを食べてお酒はひかえめに。タバコはやめて、

軽い運動。夜にしっかりと眠るという、シンプルだけど人間らしい日々の習慣がとっても

大事だと気づかされます。もちろん毎日の歯みがき(歯ブラシ+フロス+歯間ブラシ)と、

歯が痛くなくとも定期的な歯のクリーニングも必須です。

口腔内を清潔に保てば、未来の自分の医療費も抑えられると思いますよ。

まずは気軽に歯科医院で自分の口腔内の状態を把握してみませんか?

ビバ歯科でもお待ちしています!

歯周病ケアで新型コロナウイルスに負けない!

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

新型コロナウイルス感染症“第三波”と呼ばれる感染拡大が11月中旬頃から、ものすごい

スピードで増えていますね。この勢いは衰えることなく私たちの生活を脅かし続けていて

不安な日々が続いています。

感染拡大の一方で、重症化リスクを高める要因や重症化を予防する対処の手だてが

少しずつわかってきました。感染拡大防止の基本となる3つの蜜(密閉・密集・密接)の回避、

マスクの着用(できれば不織布マスク)、手洗い、うがい、消毒。そこにさらに加えたいのが、

口腔内の健康維持がとても大切だということがわかってきました。

 

この夏ごろからは世界各国でも新型コロナウイルスと歯周病の因果関係について研究結果が

報告されるようになり、なかでも7月に英国の医学雑誌「ランセット」オンラインで

「The role of oral bacteria in COVID-19(COVID-19での口腔内細菌の役割)」という

英国リーズ大学歯学部などの研究チームの報告を読むと、コロナウイルスの重症化リスクを

高める要因に、歯周病菌などの口腔内細菌がおおきく関係していることがわかりました。

こちらの研究チームの調査で新型コロナウイルスで亡くなった人の口腔内環境を調べると

歯周病菌が大量に見つかったそうです。

この結果から、歯周病菌が出す毒素や酵素が身体の中で粘膜を傷つけてウイルスが侵入

しやすくなっていたり、歯茎の炎症そのものがウイルス感染を促進する要因になると

言われています。そのため新型コロナウイルスに感染した場合、重症化リスクが高まる

可能性があるようです。

 

歯周病やむし歯は「細菌」が原因です。

これらの口腔内細菌は放っておいても自分自身の免疫力で自然治癒することはありません。

だから早期発見と早期治療で予防していくがとても重要になってきます。

また、コロナの重症化だけでなく、アルツハイマー型認知症、誤嚥性肺炎、脳梗塞や心筋梗塞、

骨粗しょう症、糖尿病、早産や低体重出産のリスクなどなど、数えきれないほど全身への

影響があることもわかってきています。歯周病菌をはじめとする口腔細菌は、私たちの健康生活、

すなわち生活の質を下げる要因しかありません。

 

歯周病は中年以降の感染症だと思われがちですが、症状が表に出てくるのが40代以降に多い

だけで、実は20代でも歯周病になっている人は少なくありません。無症状で進行する歯周病には

若いうちから定期的なプロフェッショナルケアを続けていくに越したことはないのです。

プロフェッショナルケアとは歯科医院で専用の細い機械を使って歯周ポケットに溜まった汚れ

(プラーク)を掻き出したり、歯の表面などについた汚れを定期的におそうじしていくことです。

それと並行して自宅では毎食後の正しいブラッシングでの歯みがき(歯みがき・歯間ブラシ・

デンタルフロス等)をして日々清潔に保つことが大切です。

 

プロフェッショナルケアとセルフケアのダブルケアで、コロナウイルス感染症に負けない

身体をつくっていきましょう!

親知らずのタラレバ話

ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。
タイトルだけ読むとなんのこっちゃと言われてしまいそうですが、たまたま読んだ「親知らず」なぜ生えてくる」という記事が面白かったのでご紹介します。

記事の中で「親知らず」と呼ばれるようになった由来が『分別のつく年頃になってから生えるので、親が生え始めを知らないため』だとか、『平均寿命が40歳前後だった時代には、子どもの親知らずが生えてくる前に親が亡くなってしまっているため』や、『成人して知恵がついてから生える歯なので「知歯(ちし)」とも呼ばれている』など諸説あるようですがご存じでしたか?そういえば私も成人を過ぎてから親知らずが成長してきたので、これらの由来にもピッタリ合ってます。

また驚いたのが、親知らずは硬いものを食べなくなって顎が小さく退化した現代人ならではの歯の生え方だと思っていましたが、実はクロマニョン人の化石や弥生時代の人類の化石からも発見されているそうです。いやぁ~実に驚きました。4万年以上前の人類も親知らずの不快感や痛みを経験していたのかと想像すると、なんだか親近感さえ沸いてきますね。

 

ところで私も20代の前半と後半に2本の親知らずを抜いています。

歯肉を突き破って7番目の歯を圧迫していた為でした。むし歯にはなっていませんでしたが、斜めに突き出た歯は汚れが溜まりやすく将来むし歯になる可能性が高いから抜いたほうがいいよ、とかかりつけ歯科医のアドバイスでした。そのタイミングで抜歯していただいた親知らずはラッキーなことにわりとスムーズに抜けたみたいで(とはいえめちゃめちゃ痛かったですし、抜歯後にはおたふくのように腫れましたよ!)、あまり深く覚えていませんがそのまま処分したのだと思います。

 

今ふと、もし親知らずを抜かずに今も残していたら…と想像してみます。そしてその親知らずが運よくむし歯にならず残っていたなら…、百歩譲ってむし歯になっていたとしても神経が残っていたとしたら…と、そんな都合のいいタラレバ話を想像してみます。

そんな運のいい親知らずが生えていたら、その親知らずに第二の人生を与えてみたいです。というのも、歯の根っこには歯根膜という組織があり、抜歯したばかりであれば、他の歯が使えなくなり抜歯する羽目になった場合に移植につかうことができるからです。

抜歯しなければいけない歯を抜いたタイミングで親知らずも一緒に抜歯し、元の歯があった位置に移植すれば自分の歯根膜なので適合しますし、神経はそのまま再生します。親知らずにとっては第二の人生の始まりですね。結局のところ他の歯のために親知らずは抜歯する運命にありますが、他の歯になって活用できるなんて素晴らしいです。

まぁでもこのタラレバ話は、親知らずが隣の7番の歯を圧迫することなく上向きに生えてきてくれて、なおかつ、むし歯などにならないことが大前提なのですが。。。

歯を失わないよう日々の歯みがきをしっかりして治療しなくてもいいように心掛けていただきつつ、それでも歯を抜くことがあった場合や親知らずでお困りの際はお声がけください。

またそのほかにも、今すぐに移植を希望しない場合には、状態の良い親知らずに限り抜歯後に冷凍保存することも可能です。そういったご提案もできますので、ビバ歯科・矯正小児歯科までお気軽にご相談ください。

患者様のお口の状態にあわせて最善の治療をご提案していきたいと思います。

歯周病菌がアルツハイマー型認知症の進行に関与?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

先日、歯科関連のニュース発表がありましたのでこちらでもシェアいたします。

 

10月5日の朝日新聞やYahoo!ニュースで、歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因物質に関与し、脳に蓄積することで記憶障害が起こる仕組みを九州大学等の研究チームが解明したと発表されました。

認知症の原因物質 歯周病によって蓄積する仕組みを解明(朝日新聞デジタル)

 

この発表の数日後にはTVの情報番組『ミヤネ屋』でも掘り下げて特集されており、偶然仕事休みだったためリアルタイムで視聴することができました。TVでは研究の中心にいらっしゃる九州大学院の武洲准教授と中継でインタビューしながら、概要をまとめたパネルを用いて紹介されていたため、とても分かりやすく興味深く視聴しました。そして自分事ととらえて健康の第一歩を踏み出すべく、すぐにでも歯石取りのクリーニングをしたくなりました。(ちなみに私の母もこのミヤネ屋を見ていたため、その後すぐに歯のクリーニングの予約をしたそうです。親子そろって行動パターンが似ています…笑)

 

歯周病菌が全身疾患のリスクを高めることは今までも認知されており、心疾患や脳卒中、糖尿病を悪化させる要因のひとつになっているをご存じの方も多いかと思います。また口腔内の細菌が多いと肺に入って誤嚥性肺炎の原因になったり、歯周病の妊婦さんは低体重児出産や早産のリスクが高いことも報告されています。

アルツハイマー型認知症についても2019年11月に九州大学大学院の研究グループで歯周病によるアルツハイマー型認知症の脳内老人斑成分が産生されることが世界で初めて発見され、国際学術誌のオンラインジャーナル「Journal of Alzheimer’s Disease」に掲載されています。しかし昨年の発表段階では具体的なメカニズムまでは解明されていませんでした。

 

今回の研究では、歯周病の原因菌や毒素が血管を通じて体内に侵入することで異常たんぱく質として脳に蓄積されること。その異常なたんぱく質が長い年月をかけて少しずつ脳に蓄積していくと、発症や症状の進行につながること。歯周病菌が異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになりました。

つまり歯周病の治療をせずに放置している期間が長ければ、そのぶん脳も影響を受けることになります。痛みも自覚症状もなく長い期間をかけて静かに進行していく歯周病は「サイレントキラー」のため、若いころはケアを怠っていても症状に気づきにくいかもしれません。個人差はありますが、免疫力が低下し始める40~50歳ごろから症状が表れ始め、自覚症状が出てきた頃にはシリアスな状態に進行していることも。歯周病は私たちが歯を失う理由の第1位でもあります。

 

たとえ日々の歯ブラシを丁寧に行っていたとしても、たとえムシ歯が1本もない方でも。歯周病に関してはプロによるメンテナンスの習慣を持ってほしいと思います。歯ブラシが届かない歯周ポケットの汚れや、歯のすき間にこびりついたプラークは、歯科医院で専用の器具を使ったプロフェッショナルケアをしていく必要があります。

 

歯のケアは未来の自分への投資です。

歯が痛くなくとも数か月おきの定期メンテナンスを習慣づけることで、将来の自分の健康への投資だと考えませんか?もちろん自分のためでもあり、共に暮らす家族のためにも。健康は誰にとっても最高の贈り物です。

私たちビバ歯科も微力ではありますがお手伝いできれば嬉しく思います。

マスク生活と口腔内環境

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。
新型コロナウイルスの感染予防の為、日常生活において必要不可欠になったマスク。歯科医療に従事している当院スタッフたちは以前から業務中にマスク着用が習慣的になっているのですが、ウィズ・コロナ後からマスクを着用するようになった大半の方にとって、長期間かつ長時間のマスク生活はナーバスになるときもありますよね。
マスク着用時に口腔内トラブルのきっかけになったり、今まで自覚していなかった口腔内環境への関心の変化をもたらしていることが分かってきました。

そこでマスク生活になって気をつけたいことをいくつかご紹介します。

 

1.以前よりも口臭が気になる

マスク生活でまず気づくのは口臭ではないでしょうか。口臭にも一時的なものから慢性的なものまでありますが、多くは歯周病菌やむし歯菌によるものが関係しています。特に歯周病菌が放出する口臭は「病的口臭」と呼ばれるほど深刻です。この臭いの元は揮発性硫化合物というガスで硫黄のような臭いを伴います。うがいや歯みがきだけでは歯周病菌の臭いをなくすことはできません。歯周病は痛みもなく長い期間をかけて静かに進行していくため、歯科医や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアで歯周ポケットに潜む細菌を根こそぎ取り除き、細菌の繁殖を抑えることが必要不可欠になります。

 

2.マスク着用による口呼吸の習慣

鼻呼吸には埃や花粉、ウイルスなどの異物を通さないフィルターの役割があり、同時に気道を乾燥から守って加温・加湿して肺に空気を送ります。しかし長時間のマスク着用で無意識のうちに口呼吸が習慣になっていくと口腔内は乾燥していきます。乾燥すると唾液の分泌量も減ってしまうため、唾液による口腔内の自浄作用も期待できなくなります。すると歯周病の悪化や睡眠時無呼吸症候群、誤嚥性肺炎、口腔機能低下症、慢性の扁桃炎…etc.etc。口呼吸は口腔内にとどまらず、身体の様々な疾患を悪化させる原因にもなります。

 

3、水分不足

マスクをしていると水分を摂るのを忘れがち。水分は喉を潤すだけでなく、唾液の分泌も促します。唾液は天然の抗菌薬とも天然の口臭抑制薬とも呼ばれることもあるほど、自浄作用に優れています。口の中の殺菌、抗菌、洗浄、粘膜の保護、食べ物を飲み込みやすくする働き、むし歯や歯周病や口臭予防の働きがあり、1日に約1.5ℓの大量の唾液を分泌します。
特に年齢を重ねていくと加齢などで唾液量がだんだん少なくなっていくので、意識的に水分を摂取するよう心掛けてください。また顎の下あたりにある唾液腺を指でマッサージすると刺激になり唾液が出やすくなります。ぜひお試しください。

 

4、表情に出さなくなる表情筋の衰え

マスクを着用していると笑顔などの感情を出すことが極端に減っていくため、表情筋が衰え、顔がたるんでいきます。お口のまわりの筋肉がたるんでくると口や舌の筋肉も緩みやすくなり、より一層お口を開くようになります。そして舌の位置が少しずつ沈下していきます。舌の位置が下がると睡眠中にも口呼吸になりやすく、イビキをかいたり呼吸が浅くなっていき、睡眠時無呼吸症候群に進行していきます。表情筋を衰えさせないよう、常日頃からマスク着用している時も舌を歯の表面をなぞるようグルグルまわしたり、左右にゆっくり回転させる運動などを行って口呼吸を予防するとよいかと思います。

 

口呼吸にならないよう意識的に気を付けて、マスクと付き合っていきたいですね!

8000万年前のワニの歯

こんにちは。スタッフの後藤です。

鹿児島県薩摩川内市の下甑島でおよそ8000万年前の白亜紀後期の海で見つかった

爬虫類の化石を調べたところ、海に生息していたワニ類の歯と海生トカゲ類

(モササウルス類)の歯であることが判明した、というニュースがありました。

 

下甑島で海生ワニの歯の化石発見 白亜紀8000万年前の地層から 国内で初報告

(9/17(木)の南日本新聞社ニュース記事へリンクします。)

 

南日本新聞社のサイト(リンク先)に写真も掲載されていますが、

長さ2・5cmの歯の化石はツヤツしていてとても立派!

写真で見た感じでは歯に欠けやヒビなどが見あたらないので若い個体なのかなぁ、

ワニの先祖にあたる恐竜はこの鋭い歯を使って海中で狩りをしていたのかなぁ、

モササウルスは日本にも生息していたのか!などなど、想像の翼が広がります。

海生ワニ類の化石発見が報告されるのは国内初で、北西太平洋にも生息していたことを示す

貴重なデータだそうです。いつか実物を見てみたい!と思います。

生活歯と失活歯

こんにちは。スタッフの後藤です。

むし歯などで歯の治療をしたときに歯医者さんから「この歯は神経までむし歯が

進行しているから、神経を抜きましょう。」と言われたことはありませんか?

神経を抜くとは根管治療のことであり、歯の中にある歯髄という組織を失うことです。

根管治療を行うと一時的に痛みは和らぎ、ある程度の年数はさほどの違和感もなく

噛める場合が多いのと、歯の神経を失うと痛みや不具合にも気づきにくいため、

歯のことを気にかけずに日々を過ごしている方も多いかもしれません。

しかし歯の神経の有無で歯の寿命は大きく変わっていきます。

 

★歯の寿命を左右する歯髄

歯の神経=歯髄が生きている状態の歯は「生活歯(せいかつし)」と呼びます。

反対に歯髄を失った歯のことを「失活歯(しっかつし)」と呼びます。

歯を樹木に例えるなら神経のある生活歯は「樹」で神経を取った失活歯は「木」になります。

「樹」は生きた樹木に対して使う漢字ですが、切り落とされた場合この漢字は使われません。

樹は生きているので大地からの栄養と水分がいきわたり枝は強くしなやか。弾力があるため

簡単には折れないでしょう。

 

逆に伐採された木には、切られた時点で死んだ木となります。栄養も水分も失われて変色し、

枯れ木になっていきます。弾力を失った枝は非常にもろく簡単に折れてしまいます。

これと同じようなことが歯にも当てはまるのですが、神経を失うことで歯は弱く折れやすくなり

白の色調も徐々にグレーがかった茶色っぽい色に変わっていきます。

神経を失うと歯そのものの抵抗力も低下していき、むし歯菌がとどまりやすくなります。

神経がないということはむし歯や歯周病などの痛みを感じるという「歯が出すサイン」にも

気づきにくくなるため、違和感が出たときにはすでに重症化しているケースも少なくありません。

強い痛みを感じる頃には根尖病変(歯の根っこの先端部分が腫れたり、歯の根の部分が割れたり、

細菌が増殖して膿んでしまうなど)が起こっていることも…。

神経を失った歯の寿命は10年以上短くなるとも言われています。

 

ビバ歯科ではできるだけ歯の神経をとらずにご自身の歯を多く残す治療を心がけています。

また神経を失った歯であっても定期的な検診でメンテナンスをしていけば、将来的に

自分の歯を抜かずに長く使っていけるケースも多くあります。

あきらめずに頑張っていきましょう!