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最後に歯医者さんに行った日、いつですか?

こんにちは!

千葉県船橋市東船橋駅から徒歩30秒にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

ここ最近ご来院のみなさんはすでにお気づきかと思いますが、実は今ビバ歯科内に『カボチャ』が大量発生しています。

「え?ついに関本先生は農家も始めたの?手先器用だしね~」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、院長は生涯現役&歯科医師一筋のため、そんなことはありません(笑)

 

では『カボチャって・・・?』。

 

ヒントは10月31日です。何の日でしょうか?

 

そうですね!!この日は『ハロウィン』です!

 

ということで、ここ最近院長自らハロウィングッズを大量に仕入れてきており、おかげでビバ歯科中がカボチャの山になっているのです。時期になると街中でもジャック・オー・ランタンと呼ばれるカボチャ型の提灯がいたるところに飾られていますよね。当院も今まさにその真っ只中です。玄関からはじまり、下駄箱、待合室、処置室、窓、壁などなどいたるところに“お化け“が隠れています。ご来院の際にはぜひ見つけてみてくださいね。

 

 

最後に歯医者に行ったのはいつですか?

ところで、みなさん「健康診断」はうけていますか?新年度のはじまりということで春先に学校や勤務先でうけた方も多いことと思います。ビバ歯科・矯正小児歯科のスタッフも年に1度必ず健康診断をうけており、毎年秋にうけているスタッフはそろそろとなりました。実はブログの主も来月に控えているため、残り1ヶ月となった今は食事や睡眠にちょっと気をつかっています。もちろん健康は日々の生活習慣の積み重ねですから一朝一夕にして成るものではないのは重々わかっているのですが、なんとなく毎年もがいてしまうのです。

 

ちなみにみなさんが受ける健康診断の中には歯科検診の項目はありますか?小学校や中学校では健康診断の他に別途歯科検診がおこなわれると思いますが、勤務先での健康診断では歯科検診の項目がないことがほとんどではないでしょうか。そうすると、よっぽどご自身で意識して歯医者さんに行かない限り、お口の中そして歯は無法地帯ということになります。これってすごく怖いことなんです。なぜなら、『お口の中の健康は、全身の健康と密接につながっているから』です。当院のブログ内でも繰り返し訴えていることですが、本当にそうなんです。

 

特に新型コロナウイルスの感染拡大以降は、「感染を避けるために歯科治療に行かない」、もしくは「勝手に治療を中断してしまう」例も多くあるようです。千葉県も現在緊急事態宣言下にあるため受診を控えたいというお気持ちは凄くわかります。実際に、今年5月にサンスターが実施したアンケートによるとコロナを理由に歯科医院への通院頻度が減ったという結果が顕著でした。

 

 

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「新型コロナウイルスの流行による生活習慣の変化に関する調査」(男女1000人を対象)

⇒(概要)歯科医院への通院頻度は全体平均で21%減少。特に、40~60代女性の減少が目立ち、それぞれ30%、27%、31%の減少。また、通院頻度減少の理由として最も多いのは『新型コロナウイルスの感染リスクを避けたいから』が45%、次いで『歯や歯ぐきなど口の検査は急ぎではないので、新型コロナウイルスの流行が落ち着いてから行こうと思ったから』が29%。

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しかし、歯科の受診というのは『不要不急』では決してないんですよ。治療の途中や何か症状がある状態のまま治療を延期してしまった場合、さらにお口の中の状況が悪くなり、ゆくゆくは全身の健康に影響を及ぼしかねません。

 

例えば歯周病を例に考えてみましょう。

 

歯周病とは歯垢(=プラーク)が歯と歯ぐきの間にたまり炎症が起こる病気です。歯垢はみなさんも自分のお口の中で見たことがありませんか?歯に付着している乳白色のネバネバしたもので、あの正体は歯周病菌などの細菌が大量に生息しているものなのです。少し汚い話かもしれませんが、台所やお風呂場の排水溝でネバネバを見たことがありませんか?あれと同じだと考えてください。怖い…ですよね(泣)

歯周病になった歯は特徴的で、「歯ぐきが下がり気味」、「歯と歯の間に大きな隙間がある」など健康な人の歯と比べると歯垢が溜まりやすい形状になっています。その上、こういった場所は患者さんご自身の歯磨きだけでは届きづらく自力で取り除くことが難しいのです。だからこそ歯科医院での診察が重要になってくるわけですが、先述の通り歯科医院に行くことを避けているため、気が付かない間に少しずつ、でも確実に歯周病が進行してしまいます。歯周病の末期は『歯が抜け落ちる』ということですからこれももちろん怖いのですが、一番やっかいなのは自覚症状がほとんどないまま病気が進行する点であるとおもいます。

 

しかし、もし歯科医院に定期的に通院していたらどうでしょうか。

間違いなく歯科医師、歯科衛生士があなたのお口の中のSOSを見つけてくれます。そして正しい治療を提案してくれるでしょう。歯周病の治療では患者さんご自身では取り切れない歯垢や歯石(歯垢が石灰化したもの)を歯科専用の器具で徹底的に除去します。また歯と歯肉の間にできた深い溝の部分、いわゆる歯周ポケットの奥に溜まった歯垢をかき出す治療もあります。ただ歯周ポケットが深い=炎症がひどいため、歯垢・歯石除去の際には強い痛みを伴う場合もあります。もちろん麻酔も使用しますが、こちらも早期発見、早期治療をすればそれほどツライ治療ではありません。

 

 

なお、以下は歯周病を悪化させる原因になりますので注意が必要です。

 

  • 喫煙をする方
  • 糖尿病を患っている方
  • 過度なストレスがある方
  • 唾液の分泌量が少ない方

 

 

 

特に最後に書いた唾液の分泌量については、みなさん注意が必要です。なぜなら現在は新型コロナウイルスの感染対策のため常に“マスク”をしているからです。マスクをするとお口をあまり動かさなくなり、お口の中が乾燥しがちになります。つまり唾液の分泌量が減少するのです。唾液にはもともと“自浄作用”といって歯の表面や歯の間に付着した食べカスや歯垢を洗い流す作用があります。しかし唾液の分泌量が減ってしまうとこの自浄作用が働きにくくなるため、歯周病菌などの細菌が増殖・繁殖しやすくなってしまうのです。とは言え、マスクを外して外出するわけにはいきませんから、唾液の分泌を促すために、唾液腺マッサージやガムを噛むなど一工夫することをお勧めします。

 

歯科医療機関での徹底された感染予防

歯科業界、そしてビバ歯科においては、コロナ以前より感染予防対策は徹底しております。診療スタッフのマスク、グローブ、フェイスシールドの着用をはじめ、ドリルやピンセットなど患者さんの治療に使う器具はその都度滅菌処理をしています。ちなみに当院ではお写真のようなオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を使用しています。滅菌直後にドアを開けると高圧の蒸気が噴出して少し危険なくらいです。

その他にも治療中の水、唾液などの飛沫を吸引するためにバキュームをお口の中に入れています。歯医者さんが処置をしている間に歯科助手のお姉さんがよく構えていますよね、アレです!更に当院では口腔外バキュームも併用しています。これはお顔に近づけた状態で使用し、お口の中のバキュームだけでは吸引しきれなかった飛沫をキャッチする器具です。このように、当院はじめ歯科医院では常に感染予防対策には余念がありません。ぜひ安心して歯科医院にご通院いただければうれしいです。

 

最後に…

ビバ歯科では3~4ヶ月に一度の定期検診を推奨しています。そして多くの患者さんが定期検診の度に次回のご予約をとっていかれます。しかも、長く通われている方ですと、私たちスタッフがお声掛けする前に「次回は●月だよね、いつなら空いているかな?」と先に聞いて下さるんです。それほど定期検診というのが定着し、当院に通われる患者さん方の健康意識が高いということですね。とても嬉しく思います。

また当院では定期検診が近付くとリマインドを兼ねて、お写真のようなハガキを送らせて頂いております。毎月その季節にちなんだデザインですのでぜひこちらも楽しみにしていただけたらとおもいます。今月末には10月にご予約の方へ、ハロウィンをテーマにしたハガキをお送りしますのでぜひお楽しみにしてくださいね!

ワンちゃんの口腔ケア

こんにちは!

船橋市東船橋にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

みなさんは、動物を飼ったことがありますか?

犬、猫、うさぎ、モルモット、インコ、カメ、金魚、などなど

そして夏になればカブト虫なんかも人気になりそうですね。

 

ちなみに当院の院長は無類の犬好きでとても溺愛していたそうです。

私は犬も猫も飼っていたことがあるのですが、どちらかと言うと猫派なので

たまに猫グッズを携えて出社すると、ちょっとドキドキします()

 

さて、動物を飼っているみなさんの多くが家族同様の存在としてペットと暮らしていらっしゃると思います。

 

可愛い洋服を着せたり、ペットが快適に暮らせるよう小屋やおもちゃにこだわったり、

十分な栄養が摂れるように手作りの餌をつくったりと、手間はかかりますがまたその時間が楽しいものですよね。そして特にペットの健康面には気を付けていらっしゃる方も多いとおもいます。

そこで今日は歯科医院として動物のお口のケアのお話をしていきます。ただ、私たちは歯科のプロですが、あくまでヒトの歯科医院のため、先日夕刊讀賣新聞で見かけた『犬の口腔ケア』という記事をご紹介いたします。

 

※クリックすると別ウィンドウで開きます。

夕刊讀賣新聞2021年6月14日

まず驚くのが成犬の8割が歯周病にかかっているという現実です。ヒトにおいても厚生労働省の統計によれば歯を失う原因の8割以上が歯周病もしくはむし歯というくらいですから、まさしく国民病です。

「毎食後の歯磨き」、これは私たちヒトにとっては当たり前のことですが、ではこの当たり前のことをワンちゃんにも行っているという飼い主さんはどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

 

 

そもそも歯周病って何?

歯周病とは、歯周病菌による感染症です。“感染症”と聞くだけで怖いですが、本当に怖い病気なんです。

なんでか?

この歯周病は初期段階ではほとんど自覚症状がなく、静かに静かに進行していく病気だからです。そして目に見える形(歯茎の腫れ・出血)になってきたときにはかなり進行している、という怖い病気です。さらに感染が広がり悪化すると、骨が溶け歯のぐらつきが始まり、やがて歯が抜け落ちてしまうのです。今ブログを書いているだけで手が震えてきます(泣)。

 

話を戻しますが、これだけでもいかにワンちゃんへの口腔内ケアが大切かお分かりいただけたかと思います。

 

 

 

歯周病にならないためにできること

歯周病予防で大切なのは歯垢がつかないようにすることです。なぜならこの歯垢(=プラーク)を放っておくとやがて石灰化し歯石となるからです。歯石は歯みがきでは取り除けないため歯科医院での治療が必要となります。記事にも書いてある通り、ワンちゃんにおいても同様で歯垢が付かないことが大切とのことです。とある獣医さんのお話によると、歯垢が石灰化し歯石が形成されるまでの日数は、ヒトで約25日間、犬では3日間とのことです。すなわちワンちゃんは私たちの8倍もの速さで歯石が形成されていくのです。ぜひ本日の食後からお口の中のケアをしていきましょう。

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※記事より引用※

🦷犬の歯ブラシの選び方

 ヘッド:大きめ

 毛先 :平ら

 毛質 :長く柔らかいもの

🦷歯磨き粉

 歯みがき粉は使わず、水だけを付ける

🦷磨き方

 1.まず、歯の外側から磨く

  歯ブラシを持っていない手で犬の口を軽く閉じた状態にして、歯ブラシを奥歯まで差し込む。

  毛先を奥歯に直角に優しく当て、力を入れずに小刻みに動かしながら前歯に向かって磨く。

 2.次に、歯の内側を磨く

  歯ブラシを持っていない方の手のひらで、鼻と目の間あたりをつかむように支える。

  口を1cmほど開けて、前から歯ブラシを入れる。外側と同様、奥歯から小刻みに歯ブラシを動かす。

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脱ストレスのために

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

 

昨日は千葉県内でも雨が降り、梅雨の足音が近づいてきましたね。この時期はジメジメな上にちょっと蒸し暑くなんとなく不快に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。外出時に靴が濡れてしまう心配に加えて、お洗濯物が乾かないなど、物理的なストレスも多いですよね。

 

そして、この時期注意したいのが気分の落ち込みです。曇りの日は晴れの日と比べて昼間に気温が上がらないことが多く、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり自律神経失調症や、偏頭痛、鬱など心身のバランスを崩しやすくなります。特に現在は先の見えない新型コロナウイルス感染症の流行が続き、「運動量が減ったのにいつも疲れていて体が重だるい」、「やる気がでない」、「気分が落ち込み鬱っぽい」などといった症状を訴えている人が増えているそうです。このようにコロナ禍により不安や不調を感じることは『不安疲労』と呼ばれています。20211月にパラミロン研究会が名付けました。

 

少し前に女優の深田恭子さんが適応障害を理由に休養を発表されました。中にはコロナ禍が一因では?という記事も出ていて、昨今の未曾有の事態の中では心身のバランスを保つことは本当に大変なことなんだと考えさせられました。

 

このように、ストレスと病気は非常に密接な関係があり、ストレスが病気をつくり、その病気がまたストレスとなりさらに別の病気を発症させるなど悪循環に陥ります。どういうことか例でみていきますね。

 

💧大きなストレスによって、胃潰瘍になり更に悪化して胃に穴があく

💧病気がなかなか完治せず不快な気分が続き、憂うつな気持ちになりがちになる

💧このうつ状態の症状に対して向精神薬や睡眠導入剤を服用するようになる

💧薬の副作用で口が乾き(いわゆるドライマウス)、唾液の分泌量が減少する

💧口腔内環境が悪化し、以下のような症状を発症する

 ・むし歯が増える

  唾液には、むし歯菌が出す酸を中和させたり、酸で溶かされた歯を再生させたりする働きがあります。

 ・歯周病が進行しやすくなる

  唾液の中の成分である白血球、リンパ球、貪食細胞によって歯周病菌の活動を抑える働きがあります。唾液の分泌量が減るとこれらの免疫細胞が歯茎を守れなくなり歯茎が炎症を起こし腫れます。そして毒性の強い歯周病菌が繁殖し歯周病がどんどん進行してしまうのです。

 ・口内炎ができやすくなる

  口腔内は唾液の自浄作用によって保護・殺菌されているのですが、唾液の分泌量が減少すると粘膜が傷つきやすくなりそれにより口内炎ができやすくなります。

・口臭が強くなる

  唾液の分泌量が減少し口腔内の細菌を洗い流すことができなくなると、細菌が増え続け臭いの元になります。

 

いかがでしょうか?

薬の副作用でドライマウス(唾液の分泌量が減少)になったことが原因で口腔内だけでもこれだけの症状が出る可能性があるのです。特に現在は新型コロナウイルス感染対策のためにマスク着用が欠かせません。以前当院のブログでも書きましたが、マスク着用により口呼吸となりこれもドライマウスの一因となっているのです。

 

ビバ歯科・矯正小児歯科のミッション3つ目に『口腔の健康は、全身の健康と密接につながっています』と掲げておりますがまさしくその通りですよね。

 

 

心の疲れ度チェック診断

さて、このブログをご覧になっている皆様の健康状態はいかがでしょうか?

当院(=歯科医院)のHPをお読みいただいているということは、やはりどこか健康面に不安を抱えている方も少なくないことと思います。(もちろん『いやいや、単に当ブログの熱狂的ファンなんです!』という方もいらっしゃったら大歓迎ですが)

 

こちらの元気通信というサイトに“心の疲れ度チェック診断”というのがあります。6個の質問に答えるだけでご自身の心の状態がわかる簡易なものですが、疲れの対処法などもありオススメです。1分もかからず出来るものですのでぜひ一度お試しになってはいかがでしょうか。

ちなみに私のチェック数は0個(ゼロ)でした。つまりストレスフリーです☆自由人としての人生を謳歌しているのが良いのかもしれません(笑)

 

最後になりましたが、歯周病やむし歯などの発見は自分ではなかなか難しいことだと思います。もちろん症状が進行し強い痛みを伴えば別ですが、そうなってからでは治療に痛みを伴い苦痛ですよね。よって予防、もしくは症状が小さなうちに治療をおこなうために、歯科医院での定期的な検診をうけることをおすすめします。「あら~もう何年も歯医者さんには行ってないわ」という方は、ぜひこれを機に足を運んでくださいね。ビバ歯科・矯正小児歯科では新型コロナウイルス感染対策を兼ねて事前予約制となっております。ぜひご来院前にお電話(047-421-0118)にてご予約下さい。お待ちしております。

歯周病と認知症のただならぬ関係

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

 

先日ネットニュースで少子化問題が取り上げられていました。特に昨今の新型コロナウイルスの影響で人と会う機会が激減したり、経済的な困窮により妊娠・出産のタイミングを遅らせた人が多かったりしたことも少子化に拍車をかけているようです。さらに困ったことに日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しており、いわゆる“少子高齢化社会”と言えます。ただ平均寿命が延びたとしても、不健康で病気や介護の時間が長いだけでは老後を楽しめないですよね。そこで、今回のブログでは長生きしつつ同時に健康で自立して生きられる“健康寿命”も延ばしていくための対策を考えていきたいとおもいます。

では、心身ともに健康でいられるためにはどうしたらよいのでしょうか。基本的なこととして“バランスのとれた食事”、“質の良い睡眠”、“適度な運動”等はよく耳にしますよね。しかし、歯科医院としてお伝えしたいことがあります。

 

それは

 

全身の健康には「お口の健康」が大きく関わっている  

 

ということです。ホントです。

 

はじめてご来院された患者様にこのお話をすると

「いやいや、口の中だけでしょ。歯がなくなったら、そりゃ不便だけど入れ歯もあるし、今はインプラントだってあるじゃないですか」

と言われることが多いですが、そうではないんですね。長く当院で治療を受けていらっしゃる患者様には周知しておりますが、全身の健康に「お口の健康」が大きく関わっているのです。詳しくお話していきますね。

 

~認知症発症のリスクが2.2倍!~

みなさんは、『ナン・スタディ』という認知症研究をご存じでしょうか。これは米国の修道女を対象にした研究で加齢と健康、特にアルツハイマー病に関する疫学研究です。この中で、歯の残数が09本の人は歯の残数が1028本の人に比べて、アルツハイマー型認知症を発症するリスクが2.2倍も高いという研究結果があります。正直わたしはこの数字を見たときにとても驚きました。

実は、歯のはたらきというのは“食べる”という咀嚼機能にとどまらず、脳を刺激するというのもわかってきています。よく噛んで食べること、すなわち上の歯と下の歯を噛み合わせることはその刺激が歯根にある歯根膜から脳に伝わり記憶や思考などを司っている部位を活性化させていきます。つまり、むし歯などにより歯を失ってしまった場合、噛めないことは言わずもがな歯根膜(歯を支えている骨と歯根との間にある薄い膜)もなくなり脳への刺激が少なくなってしまうのです。このことからも歯の健康維持の大切さがわかりますね。

 

~歯周病菌が認知症の原因に~

以前のブログで歯周病菌と食道がんの関係について紹介しましたが、今回も歯周病が他の疾患を引き起こすという記事をみかけたので紹介します。まずは歯周病についておさらいしましょう。

 

 

さてここからが本題になります。45日の全国保険医新聞に【歯周病と認知症の関連】についての研究が取り上げられていました。

 

 

※画像をクリックすると別ウインドウで拡大します。

(概要)歯周病を引き起こすジンジバリス菌の病原性因子であるリポ多糖類・LPSをマウスに毎日投与し認知機能を調べたところ、インターロイキン1βという炎症促進因子を大量に生成し脳内炎症を引き起こしていたことがわかった。そしてそれと同時にアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが大量に脳内に蓄積されたていたことも明らかになった。またLPSの投与により脳だけではなくマウスの脾臓や肝臓にも炎症が生じており、脳内だけではなく全身でアルツハイマー病の原因物質が作られていた。

 

いかがでしょうか?とても怖いですよね。記事内にも書かれている通り、脳は全身の体重の2%ですが残りの98%の部分もアミロイドβを作っているとすれば、もはや全身でアルツハイマー病の原因物質を作っていることになります。また、最近の研究で、ジンジバリス菌は循環血に触れる脳血管内皮細胞にアミロイドβを脳に運ぶ受容体を増やすこともわかっており、つまりこれは口腔内の歯周病菌が全身に運ばれて炎症を起こし、アミロイドβを作り、それが脳に運ばれ蓄積されると考えられているのです。

 

これだけでも、お口の中に疾患があることはとても恐ろしいことがわかります。

日々便利になっていく現代であっても認知症の決定的な治療薬や予防薬ができるのはまだまだ先とのことですので、やはり毎日のお口のケアはすごく大切ですよね。そして食事の後の歯磨きについては習慣化している人が多いとは思いますが、歯科での定期検診は受診できていますでしょうか。少なくとも年に34回の検診は必要だと言われております。実際にビバ歯科・矯正小児歯科では3ヶ月ごとに定期検診にご通院いただき、患者さんご自身では気がつけない歯の汚れや歯ぐきの炎症などを隅から隅まで診ていきます。人生100年時代、という言葉も耳にすることがありますがぜひ健康で楽しく過ごせるよう今からお口の健康を意識していきましょう!!

 

PS)ビバ歯科・矯正小児歯科ではお電話での完全予約制となっております。新型コロナウイルス感染対策のため待合室で患者様が密になることを防止するためです。よって当院での定期検診をご希望の際には事前にこちらの番号(047-421-0118)までお電話をお願いいたします。なお、メールでのご予約、そしてご来院前のメール相談も承っております。こちらに必要事項をご入力の上送信してください。

隠されたチカラ

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

タイトルをみて何か神々しい雰囲気がありますが、今回も真面目な歯のお話ですのでぜひご覧くださいね!

さて、みなさんは歯が痛い、冷水で歯がしみるなどといった症状で歯医者さんに駆け込んだご経験はありませんか?そして、「あぁ、やっとこの痛みから解放される。先生おねがいね!!」と思ったにもかかわらず、診断結果は“特に問題なし“なんてことありませんか?

 

心当たりがある方も少なくないと思いますが(実際にわたしも経験があります)、このような症状がある場合、そこには力(チカラ)が隠れている可能性が高いです。今日はその隠されたチカラについてお話していきます。

 

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TCHという言葉をご存じでしょうか。TCHは、Tooth Contacting Habitの略で日本語では上下歯列接触癖といいます。つまり上の歯と下の歯を無意識に接触させる癖のことです。上下の歯は常に接触していると思われがちですが、実際には接触していません。平常時には上下の歯列間に13㎜の隙間があり、接触するのは食事中や会話中のみで1日に17分程度しかないと言われています。弱い力が働いているだけなので歯自体に大きな影響があるわけではありませんが、長時間働き続けることによって様々な不調を引き起こします。具体的には、顎関節症・歯の破損・知覚過敏・歯周病などです。

 

そしてこのTCHというのは“無意識”に食いしばってしまうという点も厄介です。多くの場合、以下にあげるような緊張状態・集中状態の時にやりがちです。

  • パソコンやスマホの使用時
  • テレビを見ている時
  • 車の運転中
  • ストレスを感じている時 等々

 

これらを予防するためにはセルフコントロールがとても大切です。アナログ的な手法にはなりますが、『歯を離す!』といったメモを、パソコンやテレビなど目につくところに貼るのも1つです。わたしもパソコンに夢中になるとクッと食いしばる癖があるので、常にパソコン周りに貼っています。おかげで、液晶周りが付箋だらけで大変なことになっていますが・・・。

 

今回は隠されたチカラということで、TCHについてのお話でした。お口の中の不調に心当たりがある方はぜひ試してみてくださいね。それと並行して、早期発見のためにも一度歯医者さんで検診を受けていただくことをおすすめします。ビバ歯科・矯正小児歯科でも定期検診をおこなっておりますので、気になる方はぜひお電話でご予約ください。お待ちしております!

お口の中の微生物たち

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

今回のブログのタイトルを見て、「ギャーーー!!」と思った方いませんか?実際に書いている私自身、口の中がザワザワしてきます…泣

 

微生物なんて聞くと、小中学校の理科の時間に習った、“ミジンコ”、“アメーバ”、“ゾウリムシ”という名前を思い出しますが、この子たちが本当に自分のお口の中にいるのでしょうか?

まずは微生物という言葉の定義から確認しましょう。

私たちが住んでいる地球には多種多様な生物がいて一緒に暮らしています。クジラのような大きな生き物もいればアリンコのような小さな生き物もいます。その中でも微生物と呼ばれるのは目に見えないくらい微小な生物全体の総称です。特定の生き物を指すのではなく、細菌、菌類(酵母、カビ、キノコなど)、原生動物(アメーバやゾウリムシなど)など、いろいろな微生物が存在します。

 

お口の中は細菌だらけ!

実は私たちのお口の中にも、300700種類の微生物が存在していて、歯みがきが上手な人でも10002000億個、ほとんど歯を磨かない人にいたっては1兆個もの細菌が住み着いているといわれています。

いわゆるむし歯菌、歯周病原性菌の他に、カンジダ菌などの真菌、アメーバのような微生物が含まれることもあります。

 そして、実はこの微生物たちはとってもコミュニケーション上手!互いに増殖を調整し強固な生物膜(バイオフィルム)を形成していきます。お風呂場や台所の排水口を触ってヌルヌルと嫌な思いをしたことがありませんか?あれもバイオフィルムです。また歯の表面や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に付着している白いネバネバしたかたまり、すなわち歯垢(プラーク)もこのバイオフィルムの一種です。

 

このバイオフィルムは、細菌が塊をつくってバリアとなるため抗菌剤や体内の免疫系が効きにくく、様々な場面で病気を誘発します。特に代表的なものとして、当院のブログでもたびたび取り上げている歯周病があげられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯周病は悪の親玉

歯周病というと歯肉や歯を支える骨が溶けてしまう病気で、進行すると膿が出たり、歯がユラユラしたりして最後には歯を抜かなくてはいけないもの、という認識の人がほとんどだと思います。確かにその通りです。しかし、この歯周病の一番怖いところはそれだけではありません。これはお口の中の炎症にとどまらず全身疾患を引き起こしたり悪化させたりする原因となるのです。以下に歯周病が関わるとされる全身疾患の例をあげます。

  • 血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)
  • 早産、低体重児出産
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 誤嚥性肺炎
  • 骨粗鬆症
  • 認知症 等々

その他癌も例外ではなく、歯周病が癌の発症リスクに関与している可能性があるという研究もあります。

 

定期健診で自分のカラダを守りましょう

さて、ここまで少しコワイお話をしましたが、どんな病気であれ病気にならないために普段から未然に防ぐ努力をしていきたいですね。ありきたりですが、栄養のある食事、軽い運動、適度な睡眠、そしてストレス発散などシンプルですが人間らしい日々の習慣が大切ですね。

そしてもう1つ、歯科検診です。もちろん毎日の歯みがきは自分でできますが、歯科医・歯科衛生士などのプロによる定期的なメンテナンスでしか発見できない病気もあります。

 

先日の読売新聞にも『歯周病予防 検診を』という記事が掲載されており、千葉県歯科医師会からメンテナンスの大切さが語られておりました。

 

繰り返しになりますが、大切なのは予防、診断そして適切な治療です。

お口の中を清潔に保てば、痛い思いをすることはありません。さらに、未来の自分の医療費も抑えられ良いこと尽くしです。

まずは気軽に歯科医院で自分の口腔内の状態を把握してみませんか?ビバ歯科・矯正小児歯科でも予防歯科をおこなっておりますのでまずはお電話でご予約を!

口内炎、くり返していませんか?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

 

季節の変わり目。

進学や就職など春に向けて生活環境の変化や気温の寒暖差、花粉症などの症状が出ている方は服用している薬の影響など、様々な要因からストレスを感じやすい時季です。そんなときには免疫力も低下しやすく、気づいたら口内炎がプチっとできていた…ということがあります。

口内炎は頬の内側をはじめお口の中の粘膜にできる炎症の総称ですが、細かく分類すると歯肉に出来る炎症を「歯肉炎」、舌に出来る炎症を「舌炎」、唇に出来る炎症を「口唇炎」、口角に出来る炎症を「口角炎」などに分けられます。

粘膜に起こる炎症はとりわけ痛みを感じやすく(カビの一種であるカンジダ性口内炎の場合は初期段階では症状を感じにくいですが、慢性化すると痛みを伴います)、傷口への刺激が強いと食事はおろか暖かい飲み物を摂るのも困難になるほど。悪化すると水疱になったり、炎症をおこした傷口がえぐれてしまうこともあります。体力のない子どもや高齢者にとっては脱水症状や摂食障害を起こすこともあり、「たかが口内炎」と油断できません。

 

口内炎はなんでできるの?

口内炎は様々な要因が重なって出来ますが、日常生活で最も多いのが口腔内の傷や刺激によるものです。食べ物を食べている時などに自分の歯で頬や唇の内側を噛んでしまった、熱すぎる飲み物などで口腔内を火傷した、刺激の強い食品の過剰摂取が口の粘膜に刺激になった、歯ブラシを強く押しあててしまった、歯科矯正をしている場合は矯正器具のワイヤーなどが頬の内側などに当たる、などの外的要因が考えられます。

 

また、ダイエットなどによる偏った食生活や不規則な食生活、ビタミン不足などからも口内炎が引き起こされます。口腔内の粘膜を保護する働きがあると言われているビタミンB2をはじめ、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、ミネラル(亜鉛・鉄など)の栄養素が不足しているかもしれません

 

 

口内炎を繰り返す傾向にある人は慢性的な亜鉛不足が影響している場合も考えられます。亜鉛は体内のたんぱく質の合成を促進する際に必要なミネラル源となるため意識的に摂取したい栄養素です。しかし世界中の先進国と比べてみると日本人は亜鉛の平均栄養素摂取量が不足していることがわかっています。

亜鉛は体内で作り出すことができないため、日ごろから牡蠣、豚レバー、カシューナッツなどの亜鉛を多く含む食品やサプリメントなどから積極的に摂取していただきたいと考えています。

ビバ歯科では、くり返す口内炎にお悩みの患者さん向けにヘルシーパス社のグルコン亜鉛サプリメントを取り扱っています。慢性的な口内炎や亜鉛不足を感じている方は当院にご相談くださいね。

 

そのほかの要因では、ヘルペスやはしか、風疹などによるウイルス性口内炎や、カビ感染によって口内炎を引き起こすことがあります。原因は解明されていませんが、高齢者や子どもにウイルス性の口内炎の症状が起こりやすいといわれています。

体力に自信がある方でも自律神経がアンバランスな状態で免疫力が低下した時や、服用しているお薬や化粧品に含まれる特定の薬剤に含まれるアレルギー反応、精神的なストレス、睡眠不足、疲れ、ミドル世代の女性の場合は更年期による女性ホルモンの乱れが影響していることもあるようです。

 

また見落としがちですが、口腔内の衛生不良などから口内炎を誘発することもあります。ここ何年も歯医者さんに行っていない方はぜひ一度かかりつけの歯科医院に足を運んでいただき、ご自身の現在の口腔状況を把握してほしいなと思います。むし歯や歯周病の治療はもちろんですが、何もなくとも3~6ヶ月ごとの定期的なプロフェッショナルケアを受けていただきつつ、ご自宅でのセルフケアでも口腔内を清潔に保つよう心掛けていただくことが大切です。

 

おうちで出来る口内炎対策

  • 1日3回の丁寧な歯みがき(歯みがき+デンタルフロス+歯間ブラシ)
  • 朝か晩には舌ブラシで舌苔(下の表面の白っぽい汚れや細菌のこと)をお掃除
  • 歯みがきの仕上げにブクブクうがい+ガラガラうがい(※)を交互に30秒づつ行う
  • 口腔内の乾燥を防ぐ、意識的に水分(出来れば水、ノンカフェインのハトムギ茶など)の補給
  • 食事の見直し。各種ビタミン(A・B2・B6・Cなど)+ミネラル(亜鉛や鉄)を補給
  • 刺激の強い食べ物や酸性の食べ物、アルコールの摂取を控えめにする
  • 十分な睡眠をとり、疲れやストレスを溜めないようにする
  • 唾液の分泌を低下させる原因のひとつでもあるタバコを控える

 

ブクブクうがいガラガラうがいとは?

ブクブクうがい・ガラガラうがいとは、口腔内を清潔に保つ正しいうがいの方法です。口の中を清潔にする「ブクブクうがい」と、ノドを清潔にする「ガラガラうがい」を30秒ずつ交互に行いましょう。

殺菌効果があって刺激の少ないうがい薬を使えば、むし歯や歯周病の予防にもなってオススメ。さらに夜寝る前に行うと睡眠中の唾液量減少に伴う口腔内細菌の繁殖を抑えられ一石二鳥です。翌朝のお口の中がネバネバせずにスッキリしているのを実感できますよ!

 

口内炎の種類

●アフタ性口内炎
米粒大の大きさの白っぽい突起物で周囲赤く炎症している状態。食べものがしみるなどの粘膜炎を伴います。直接的な傷や刺激で出来る口内炎が最も多く、通常1~2週間程度で自然に治りますが繰り返しできることが多いのが特徴です。再発した炎症は「再発性アフタ性口内炎」と呼ばれます。最も一般的な口内炎。

 

●カタル性口内炎
口の中を誤って噛んだ時や合わない被せ物や義歯による噛み合わせ不良、矯正機器で口の中が擦れて粘膜が傷ついた時に出来る口内炎です。また、火傷による傷から細菌感染して起こることもあります。傷ついた粘膜が赤く炎症を起こし、やけつくような痛みを伴うことがあります。

 

●単純ヘルペスウイルス性口内炎
ヘルペスやはしか、風疹など、ウイルスや細菌感染して出来る口内炎です。唇や口の粘膜がただれて小さな水ぶくれがいくつもできては破けることで激しい痛みやムズムズ、ピリピリ、チクチクといった強い違和感を伴います。高熱が出ることもあります。痛みにより口からの栄養の摂取が困難になることもあるため脱水症状に注意が必要です。

へルペスは唾液や性行為などの接触感染や飛沫感染によるものですが、ウイルスや細菌感染の口内炎は直接的な接触だけでなく間接的な接触でも感染する(例えばウイルスが付着した食器の共有やタオルの共有など)ため、小さな子どもや赤ちゃんにも感染します。ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症による口唇ヘルペスが知られています。

 

●カンジダ性口内炎
カビの一種である「カンジダ菌」が口腔内の粘膜に繁殖して引き起こす口内炎です。初期ではハッキリとした症状が出ないことも多く、ある程度症状が出てから気づくことも。唾液の分泌が少ない高齢者や小さい子どもがなりやすく、頬の内側、舌、上顎、唇、喉の奥に白く膜のようにできるのが特徴(赤くでることもあります)です。できる部位によって痛みが伴うこともありますが、全く症状が出ずに自然に治ることもあります。

 

●その他の口内炎
喫煙習慣がある人に出来る「ニコチン性口内炎」や、特定の食品・薬品・金属などが原因で出来る「アレルギー性口内炎」などがあります。

 

なかなか治らない口内炎には口腔がん検診を!

口内炎が2週間以上続く場合は出来るだけ早急に口腔がん検診を行っている歯科医院で検査を受けてください。ビバ歯科では市川総合病院が中心となって行っている口腔がん検査システムを導入しており、精度の高い口腔がん検診を提供しています。検査自体は数分で済むため身体への負担は少なく、細胞採取時の痛みはほとんどありませんのでご安心ください。

日本国内の口腔がん患者はがん全体の約2%で多くはありません。しかし年々増加し続けていますので、なんの症状がなくても年に一度は検査していただければ安心です。

ビバ歯科でも早期発見のお手伝いが出来れば嬉しく思います。お気軽にお問い合わせください。

タバコとお口の健康

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

1/18の朝日新聞デジタルに「家庭内で受動喫煙10年超…若者の虫歯リスク1.5倍に」という記事がありましたので、こちらでもご紹介します。
また、2020年12月22日のマイナビニュースにも関連記事「受動喫煙にさらされ続けた未成年者はむし歯になりやすい – 岡山大が調査」が載っていましたので、そちらも併せてご覧いただければと思います。

 

■受動喫煙のリスク

タバコは喫煙者だけでなく喫煙習慣のない人の健康をも奪います。

現に受動喫煙が健康に及ぼす影響があることはよく知られていますが、厚生労働省が2018年に発表した内容では、受動喫煙による肺がんのリスクは1.28倍(28%の上昇)、虚血性心疾患のリスクは1.3倍(30%の上昇)、脳卒中のリスクは1.24倍(24%の上昇)とされています。

受動喫煙が発達期の子どもに与える影響は深刻で、呼吸器疾患や中耳炎、むし歯、乳幼児突然死症候群を引き起こすことが指摘されています。同居する保護者の喫煙習慣によって子どもの歯肉にもメラニン色素沈着による黒ずみが確認できています。また受動喫煙による乳歯のむし歯リスク2.0倍、歯周病リスクは1.4倍ともいわれており、乳歯がむし歯になると成長して生え変わった歯もむし歯になりやすいことが明らかになっています。

妊婦の場合は、低体重児や早産のリスクが上昇することや知能の発達にも影響することがわかっています。

受動喫煙は知らず知らずのうちに自分の大切な家族や我が子、そしてこれから生まれてくる子の健康リスクを高めています。

 

■喫煙者における口腔リスク

喫煙習慣は自分の口腔内の健康を害する要因のひとつであることはよく知られていますが、口腔内に及ぼす影響も非常に大きく、喫煙によって歯の寿命が10年早まるといわれています。喫煙習慣がある人はタバコに含まれるニコチンやタールなど多くの有害物質をダイレクトにお口の中に取り込んでいるわけですから口腔内環境の悪化リスクはとても高く、喫煙習慣がない人と比べてむし歯や歯周病が3倍~6倍多くみられます。

 

口腔リスク1,歯周病

喫煙習慣は歯周病と密接に関係しており、歯周病を悪化させる大きな要因になります。タバコに含まれている一酸化炭素やニコチンなどの有害物質で歯茎の毛細血管は収縮して血流が悪くなり、酸素や栄養が滞っていきます。さらにタバコの有害物質で白血球の機能が低下するため、口腔内細菌で傷ついた歯茎や血管を回復させる力が低下し歯周病が進行していきます。

 

口腔リスク2,むし歯

唾液の分泌量は減少し口腔内を乾燥させます。唾液量にはもともと浄化作用が備わっていますが、お口の中が乾燥すると殺菌作用や抗菌作用は弱まり、口腔内細菌が爆発的に増えてむし歯を誘発します。タバコを吸うと歯の裏側にヤニがベッタリ付着しますが、ヤニは粘着質であるためプラークがこびりつきやすく、細菌繁殖の温床となります。ヤニと一体化したプラークや歯石は取れにくいため、むし歯に進行するリスクも高くなります。また、どんなに頑張っても歯みがきでヤニ汚れは落ちません。放っておくと歯の表面まで真っ黒になってしまいますので歯科医院で早めにスケーリングすることをお勧めします。

 

口腔リスク3,色素沈着

タバコに含まれる有害物質から歯茎を守るために体内でメラニン色素が作られ、歯肉は色素沈着で暗紫色になります。同様に歯茎や唇の色も黒茶色になっていきます。

 

口腔リスク4,口臭

喫煙すると唾液量が減り、お口の中が乾燥するため細菌が多く繁殖します。むし歯菌や歯周病菌とタバコに含まれるニコチンやタールが絡みつき口腔内全体から悪臭が発生します。また肺まで送られたタバコの煙が肺の内部から変化して口臭となります。

 

喫煙習慣があなた自身の健康やあなたの大切な人に及ぼす影響を改めて考えていただきたいと思っています。

口腔内においても、いくつになっても自分の歯で美味しく食べられることは重要なことで、栄養の面だけでなく生活の質を向上させてくれます。

また、禁煙すると歯肉の色素沈着が薄くなっていき健康的なピンク色に変わってくるのを実感できると思います。

ビバ歯科も禁煙を応援しています!

歯周病菌が食道がんに影響?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

12月8日の読売新聞に【歯周病菌が食道がんの発症に関わる可能性がある】という

記事が掲載されていましたのでご紹介します。

※画像をクリックすると別ウインドウで拡大します。

 

こちらの新聞記事によると、東京医科歯科大などのグループによって歯周病菌などの

一部の口内細菌が食道がんの発生リスクの可能性があることを発表されました。

ビバ歯科ブログでも度々書いていますが、歯周病菌は新型コロナウイルスやインフルエンザなどの

感染病をはじめ、認知症、糖尿病、動脈硬化などを含む全身疾患の悪化に関与していると

いわれています。もちろん「がん」も例外ではなく、歯周病が発症リスクに関与している

可能性があるということです。

 

ちなみに食道がんの特徴は、WHOの研究機関である国際がん研究機関によると、

罹患率は3.2 %(約57万人)で、肺、乳腺、結腸、前立腺、胃、肝臓に次いで7番目に高く、

死亡率は5.3 %(約51万人)。2018年には肺、結腸、胃、肝臓、乳腺に次いで6番目に高いと

発表されています。早期発見が難しく浸潤や転移の頻度が高く、生存率も低いのが特徴です。

 

今回の東京医科歯科大などの研究発表で、食道がん患者の口内細菌から特定の歯周病菌が

高い割合で確認されたのは初めてだそうです。食道がん患者さんの4分の1の方の歯垢から、

若い歯周病患者さんに見つかりやすい「A・アクチノミセテムコミタンス菌」という細菌が

検出されましたが、食道がん患者さんの唾液からはこの細菌の検出量と歯茎の炎症や、

腫れの原因となる口内細菌の検出量が多かったと報告されています。

今後の研究の発展で歯周病菌が発がんを促進することが解明されてくるだろうと予測できます。

 

どんな病気であれ病気になりたくないから、ふだんから未然に防ぐ努力をしていきたいですね。

ありきたりですが、ちゃんと栄養のあるものを食べてお酒はひかえめに。タバコはやめて、

軽い運動。夜にしっかりと眠るという、シンプルだけど人間らしい日々の習慣がとっても

大事だと気づかされます。もちろん毎日の歯みがき(歯ブラシ+フロス+歯間ブラシ)と、

歯が痛くなくとも定期的な歯のクリーニングも必須です。

口腔内を清潔に保てば、未来の自分の医療費も抑えられると思いますよ。

まずは気軽に歯科医院で自分の口腔内の状態を把握してみませんか?

ビバ歯科でもお待ちしています!

歯周病ケアで新型コロナウイルスに負けない!

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

新型コロナウイルス感染症“第三波”と呼ばれる感染拡大が11月中旬頃から、ものすごい

スピードで増えていますね。この勢いは衰えることなく私たちの生活を脅かし続けていて

不安な日々が続いています。

感染拡大の一方で、重症化リスクを高める要因や重症化を予防する対処の手だてが

少しずつわかってきました。感染拡大防止の基本となる3つの蜜(密閉・密集・密接)の回避、

マスクの着用(できれば不織布マスク)、手洗い、うがい、消毒。そこにさらに加えたいのが、

口腔内の健康維持がとても大切だということがわかってきました。

 

この夏ごろからは世界各国でも新型コロナウイルスと歯周病の因果関係について研究結果が

報告されるようになり、なかでも7月に英国の医学雑誌「ランセット」オンラインで

「The role of oral bacteria in COVID-19(COVID-19での口腔内細菌の役割)」という

英国リーズ大学歯学部などの研究チームの報告を読むと、コロナウイルスの重症化リスクを

高める要因に、歯周病菌などの口腔内細菌がおおきく関係していることがわかりました。

こちらの研究チームの調査で新型コロナウイルスで亡くなった人の口腔内環境を調べると

歯周病菌が大量に見つかったそうです。

この結果から、歯周病菌が出す毒素や酵素が身体の中で粘膜を傷つけてウイルスが侵入

しやすくなっていたり、歯茎の炎症そのものがウイルス感染を促進する要因になると

言われています。そのため新型コロナウイルスに感染した場合、重症化リスクが高まる

可能性があるようです。

 

歯周病やむし歯は「細菌」が原因です。

これらの口腔内細菌は放っておいても自分自身の免疫力で自然治癒することはありません。

だから早期発見と早期治療で予防していくがとても重要になってきます。

また、コロナの重症化だけでなく、アルツハイマー型認知症、誤嚥性肺炎、脳梗塞や心筋梗塞、

骨粗しょう症、糖尿病、早産や低体重出産のリスクなどなど、数えきれないほど全身への

影響があることもわかってきています。歯周病菌をはじめとする口腔細菌は、私たちの健康生活、

すなわち生活の質を下げる要因しかありません。

 

歯周病は中年以降の感染症だと思われがちですが、症状が表に出てくるのが40代以降に多い

だけで、実は20代でも歯周病になっている人は少なくありません。無症状で進行する歯周病には

若いうちから定期的なプロフェッショナルケアを続けていくに越したことはないのです。

プロフェッショナルケアとは歯科医院で専用の細い機械を使って歯周ポケットに溜まった汚れ

(プラーク)を掻き出したり、歯の表面などについた汚れを定期的におそうじしていくことです。

それと並行して自宅では毎食後の正しいブラッシングでの歯みがき(歯みがき・歯間ブラシ・

デンタルフロス等)をして日々清潔に保つことが大切です。

 

プロフェッショナルケアとセルフケアのダブルケアで、コロナウイルス感染症に負けない

身体をつくっていきましょう!