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歯は全部で何本?

こんにちは!船橋市東船橋にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

突然ですが、みなさんクイズです。(ジャジャン!)

ヒトのお口の中に、歯(永久歯)は全部で何本あるでしょうか??

 

 

正解は、28本です。

※ただし親知らずを入れると32本あります。

 

いかがですか?自分のお顔の一部であり、毎日使っているはずなのに意外と知らない人が少なくないのが歯のことです。実際私もビバ歯科・矯正小児歯科で働くまでは気にも留めたことがなかったです…(反省)

 

さて、私たちの健康を支えているといっても過言ではないこの歯たちですが、たった1本失われただけで正常な働きができなくなってしまうというのはご存じですか。例えば奥歯がたった1本なくなると咀嚼効率(食べ物を細かくなるまでよくかむこと)は元の60%ほどまで落ち込むと言われています。その他にも発音障害が引き起こされ、上の前歯がなくなると「サ行の音」が、奥歯が抜けると「ハ行・ラ行の音」が発音しづらくなります。

さらに、機能面以外に見た目の面でも状態が良いとは言えません。前歯がないと笑った時にその状態が丸見えですし、奥歯は視覚的にはわかりませんが、噛む力が衰えたことによって頬の周囲の張りが失われ老け顔に見られるようになります。また1本歯がないことにより他の歯に負担がかかり、残りの歯の寿命にまで影響するのです。以前のブログ『嗚呼、かんちがい~歯のお引越し』でもお話しましたが、「1本歯がないからこそ、他の健康な歯までがダメになる」ということをぜひお忘れなく、11本を大切にしてくださいね。

 

さて、案外知られていない歯たちに少しでも興味を持っていただくために、今日は基本的な歯の役割についてお話していきたいと思います。

 

歯の種類と役割分担

みなさんもご家庭や学校、会社などで様々な役割分担がされていますよね。実は歯たちも同じでそれぞれに役割があるのです。以下ご覧ください。

 

🦷切歯(せっし)…図の青色で囲った部分。

中央から数えて1番目、2番目いわゆる“前歯”のことで上下合わせて8本あります。

主な働きは食べ物を噛み切ることですが、見た目や発音の際にもとても重要な役割をする歯です。

 

🦷犬歯(けんし)…図の緑色で囲った部分。

中央から数えて3番目にある先端の尖った歯、いわゆる“糸切り歯”です。上下合わせて4本あります。食べ物を切り裂く役割の他、実は最も強度に長けているのがこの犬歯です。歯根と呼ばれる歯茎に埋まっている部分が最も長いので正常な歯列の場合にはこの犬歯が一番強い力を受ける役割をしています。たった4本で一番力を受けるだなんて、まさしく少数精鋭ですね。

 

🦷臼歯(きゅうし)…図の赤色で囲った部分。

臼歯よりも更に奥にある歯、いわゆる“奥歯”です。上下合わせて全部で16本あります(ただし親知らずは除外)。臼歯は食べ物をかみ砕く、すりつぶすことで消化を補助する役割をしています。

 

いかがですか?たかが歯、されど歯。11本に大切な役割分担があることに気づいていただけたかと思います。

 

はみ出し者の“親知らず”

さて、ブログ冒頭から仲間外れにされていた“親知らず”についても最後に触れたいと思います。歯科用語では正式名称を第三大臼歯と言います。まずそもそもこの第三大臼歯だけ、“親知らず”だなんて異名が付いているのはなぜなのでしょうか?

成人の方はご経験があるかと思いますが、この親知らずというのは20歳前後に生えてくる方が多いです。そして、子どもの頃は親御さんも子どものお口の中を覗いて新しい歯が生えてきたかどうかをマメにチェックしますが、20歳に近づくころには子どもの口の中を気にすることもほとんどないご家庭が多いと思います。そこで「親が知らないうちに生えてくる歯」ということで“親知らず”と呼ばれているそうです。

 

親知らずと聞くと、「やっかいもの」、「悪さをするもの」、という印象が強いかとおもいますが、確かにその通りです。と言うのも、この親知らずは歯並びの余った部分に無理やり生えてくることが多いので歯根が曲がったりくっついたり(=癒合)しています。また歯の嚙むところ(=歯冠)が正常に成長しないことも散見されるのです。その結果他の歯にまで様々なトラブルを引き起こし抜歯が必要となるのです。

~親知らずを抜いたほうがいい場合~

①親知らずが隣の歯を押している

 傾いて生えた親知らずが隣の歯を押している場合、隣の歯(=第二大臼歯)に負担がかかります。

②親知らずや親知らずの隣の歯がむし歯になっている

傾いて生えた親知らずと、隣の歯(=第二大臼歯)が接している面は特にむし歯になりやすいです。

③親知らずが歯茎の炎症の原因となっている

中途半端に顔を出した親知らずの周囲にはプラークが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

 しかしながら、抜歯というのは不可逆の処置になります。そのため信頼できる歯科医師さんと十分に相談してから決断するのが賢明です。

         

💡最後に・・・ちょっと豆知識

先ほど『親知らずは歯並びの余った部分に無理やり生えてくる』と書きましたが、実はずっとずっと昔の北京原人の頃までは親知らずにもきちんと生える場所があり歯列に収まっていたそうです。しかしながら文明の発達と共に食べ物が調理されるようになり以前ほどの噛む力が必要でなくなった結果、顎の骨が小さくなり親知らずの生える場所が減ったとされています。進化の過程で日々生活が豊かになっていく一方で、こういった退化の部分も忘れてはいけませんね。 

ここまでブログをお読みいただきありがとうございます。最後まで読んでくださった方はきっと自身の歯に愛着がわいてきたことでしょう!ぜひ今まで以上に大切に使って、磨いて、メンテナンスしてあげてくださいね。

嗚呼、かんちがい~歯のお引越し

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

 

日々、お子様から大人の方まで幅広い年齢層の患者様とお話しておりますと、“都市伝説”のような歯のお話を耳にすることがあります。そこで、患者様が勘違いしがちな“お口の中&歯のお話“について『嗚呼、かんちがい』と称し、不定期にブログでご案内することにしました。正しい知識を身に付けご自身の大切な歯を私たちと二人三脚で守っていければと思います。

 

さて、記念すべき第1弾はこちらです!(ジャジャジャジャーン♪)

 

👻『何もしなくても歯は移動する』

 

いかがでしょうか。最近歯科医院に行かれていない方は特にドキっとしたのではないでしょうか?詳しくお話していきますね。

 

まずイメージするのが、矯正治療による歯の移動ですよね。ビバ歯科・矯正小児歯科でもワイヤー矯正、床矯正、マウスピース矯正、ランパセラピーなどを行っておりますが、矯正装置を装着することで意図的に歯を移動させていくものです。矯正装置によって外部から力を加えることで骨の吸収と再生が繰り返されて少しずつ歯が移動していくのです。もちろん一気に動かしてしまうと歯根や骨にダメージを与えてしまうため歯科医師の綿密な治療計画のうえで動かしております。その他もっと身近なお話として、指や鉛筆を噛む癖のあるお子様の前歯は少しずつ上顎前突(じょうがくぜんとつ)すなわち出っ歯になりがちです。このように、決まった方向に持続的な力が加えられた場合に歯は移動するのです。

 

 

・・・・気が付きましたでしょうか?

これらの例は “意図的に”、“持続的な力”が働いて歯の移動が起こっています。

 

しかしながら、先ほど私は“何もしなくても歯は移動する”と書きました。

実は、外部から力が働くことがなくても勝手に歯が動くのです。

 

そう考えると、

「え?じゃあ明日目が覚めたら上の歯と下の歯がひっくり返っているの?」

なんて思いますが、さすがにそんなことは起こりません。しかし次のような条件下では歯が移動します。

 

  • 上下で噛み合わさっている奥歯のうち、どちらかの歯が抜けてしまった場合
  • 被せ物が取れたまま放置している歯がある場合
  • むし歯で大きな穴があいている場合
  • 隣の歯が抜けてそのまま放置している場合
  • 親知らずのように、ある歯が前の方の歯を押していく場合

 

つまり、歯を取り巻く力のパワーバランスが崩れた時に、歯は次の安定をもとめて移動するのです。

 

これらの口腔環境の場合、歯が抜けた隙間やむし歯の穴など“空間”があるため、その空間に向けて

咬み合わせの一方の歯がニョキニョキと移動していきます。例えば下の歯が抜けたにも関わらず、適切な治療をせず長年放置した場合、その空間に向けて上の歯がニョキニョキと移動してきます。

 

下のお写真をご覧ください。上は移動前、下は移動後です。

★印のついている歯が下にむかって移動していますね。噛み合わさっている下の歯を抜いたあと10年ほど経過しており、明らかに移動している様子がわかります。

 

 

 

さて今このブログを読んでいて心あたりのある方はいらっしゃいませんか?

歯が抜けたり、銀歯の被せ物が外れたりしたまま放置している方がいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そして、こう思ってはいませんか。

1本歯がないけど、他の歯があるし困らないや」

 

いいえ、ちがうのです。

「1本歯がないからこそ、他の健康な歯までがダメになる」のです。

 

どういうことでしょうか。

まず歯が動くことで、上下の歯の咬み合わせが悪くなります。もちろん目に見えてすぐに動くわけではないですが、毎日少しずつ確実に動いています。そのため自分が口腔内の異変を感じた時には他の健康な歯にまで悪影響が及んでいるところまできているのです。また症状が悪化すると顎の位置までがずれて顎関節症などにつながり更なる治療が必要になる場合もあります。

 

“見て見ぬふり”をしたがゆえに時間もお金もかかってしまうことになります。よって、歯に欠損がありかつ以下のような症状がある方は今すぐ歯科医院で診察をうけて下さい。

 

  • 差し歯がとれた
  • 以前より歯並びが悪くなった気がする
  • 顎関節症のような症状がある(口を大きく開けられない、口の開閉時に音がする等)
  • 抜けた歯をそのままにしている
  • 親知らずをそのままにしている
  • すり減った入れ歯をずっと使い続けている
  • 指しゃぶり、鉛筆舐め、舌を出すなどの癖がある

 

このブログをご覧いただいている今その瞬間も、あなたのお口の中で、あなたの大切な歯たちが、ミシミシとお引越しをしているかもしれません。そう考えると毎日自分のお顔の状態をみるように、お口の中も鏡で覗いて様子をみてやるとよいですね。

 

 

🦷歯の豆知識🦷

今回のように上下の咬み合う歯の一方がなかったり隣の歯がなかったりすることが原因で、歯が本来の位置から移動したり突出したりすることを“挺出”(ていしゅつ)や“傾斜”といいます。

ご家族やご友人、職場の同僚の方などこういった心配のある方がいらっしゃれば、ぜひこのブログをご紹介下さい。1本でも多くご自身の歯の健康を守るために、多くの方に正しい歯の知識がいきわたることを願っております。

自分の歯を再生医療に!ティースバンクとは?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

みなさんは歯の銀行があるのをご存じですか?

歯の銀行=ティースバンクとは、親知らずや歯列矯正、思いがけない事故などで損傷した健康な歯を抜歯して長期間お預かりする、歯の冷凍保存・歯の再生医療です。

将来なんらかの理由で歯を失った時に、お預かりしていた歯を使って移植し、新たな歯として再生させることが可能になる歯科医療となります。「抜く歯」も「使う歯」も「歯根膜」と呼ばれる組織も全て自分自身のものですから、親和性の高い医療として少しずつ注目されてきています。

今回はそんな【歯の銀行=ティースバンク】についてご紹介いたします。

 

再生医療・歯の移植とは?

歯の移植とは、歯の根っこに付いている「歯根膜」という組織を損なわないように抜歯し、別の歯が抜けたところに植え替える再生医療です。「歯根膜」には歯根周囲のセメント質や歯槽骨、歯肉などの歯周組織を再生させる能力があるため、歯を別の場所に植え替えることが可能です。

 

ビバ歯科・矯正小児歯科では、以前より歯の移植治療にも取り組んでいます。

歯の移植は異物を体の中に移植するインプラントとは異なり、自分自身の「歯」を移植に利用しているため、拒絶反応やアレルギーの心配が無く安全性の高い治療方法です。なにより素晴らしいのは、自分の歯を移植に使っているので、歯を失う前と同じような噛み心地、噛むときの力のコントロールなどがしっくりと馴染みやすくなり、移植前と変わらないお口の状態を保つことが可能になることです。さらに移植後に歯根膜が定着すれば、歯列矯正治療を行うことも可能です。これは歯根膜細胞が活性化している部位での歯槽骨の再生が期待できるからで、利点に富んだ治療方法と言えます。

 

歯の冷凍保存 ティースバンクとは?
利点の多い歯の移植治療ではありますが、移植に利用できる損傷のない歯(親知らずなど)を持っていることが前提の治療方法です。移植に利用したいと考えてた歯が中等度以上のむし歯になっていたり、進行した歯周病にかかってしまって場合は、残念ながら移植歯として利用するのはむずかしいでしょう。
そこで登場するのが歯の冷凍保存です。
歯の冷凍保存を行うにはご本人の親知らずや歯列矯正治療などで抜歯した歯が損傷のない状態であれば、将来の歯の喪失時の再植術、自家移植術に使うことが可能になります。

実際に歯の冷凍保存をする際には抜歯前に血液検査や不適合疾患などの有無などをご確認させていただき抜歯手術を行います。そして抜歯後すぐに歯の冷凍保存を行っている広島大学病院内の有限会社スリーブラケッツ社に歯を送り、数十年単位の長期保管を委託していきます。

 

親不知などの抜歯のタイミングについて

親知らずなどを「将来の移植医療に活用できるかもしれないのであれば、今すぐに抜歯しないで温存しておきたい。」と考える方がいらっしゃいますが、その方法はあまりおすすめできません。

なぜなら将来、歯の移植の選択肢となる歯は損傷のない健康な状態が絶対条件だからです。特に親知らずはお口の一番奥にあり、真っすぐに生えてくるとは限りません。むしろ横向きや斜めに生えてくることが多いため汚れが溜まりやすく、将来むし歯や歯周病のリスクが高くなるといえます。

また親知らずが萌出するにつれ手前の歯を干渉するようになり、噛み合わせ不調や歯並びの乱れなどの影響が少なからず口腔内に生じてきます。抜歯が適当と判断された歯は、お口の中に存在することによるデメリットが多い歯であることが多く、歯の生えかたや歯の根の形状などによってはスムーズに抜歯できるとは限りません。将来的な活用を考慮して親知らずは損傷のない状態のうちに抜歯し、良い状態で冷凍保存されることを当院ではおすすめしています。

歯の冷凍保存方法や費用、ティースバンクのしくみなどにご興味がありましたら、お気軽にビバ歯科までお問い合わせください!お待ちしています。

 

東船橋の歯医者さん ビバ歯科・矯正小児歯科TEL.047-421-0118

親知らずのタラレバ話

ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。
タイトルだけ読むとなんのこっちゃと言われてしまいそうですが、たまたま読んだ「親知らず」なぜ生えてくる」という記事が面白かったのでご紹介します。

記事の中で「親知らず」と呼ばれるようになった由来が『分別のつく年頃になってから生えるので、親が生え始めを知らないため』だとか、『平均寿命が40歳前後だった時代には、子どもの親知らずが生えてくる前に親が亡くなってしまっているため』や、『成人して知恵がついてから生える歯なので「知歯(ちし)」とも呼ばれている』など諸説あるようですがご存じでしたか?そういえば私も成人を過ぎてから親知らずが成長してきたので、これらの由来にもピッタリ合ってます。

また驚いたのが、親知らずは硬いものを食べなくなって顎が小さく退化した現代人ならではの歯の生え方だと思っていましたが、実はクロマニョン人の化石や弥生時代の人類の化石からも発見されているそうです。いやぁ~実に驚きました。4万年以上前の人類も親知らずの不快感や痛みを経験していたのかと想像すると、なんだか親近感さえ沸いてきますね。

 

ところで私も20代の前半と後半に2本の親知らずを抜いています。

歯肉を突き破って7番目の歯を圧迫していた為でした。むし歯にはなっていませんでしたが、斜めに突き出た歯は汚れが溜まりやすく将来むし歯になる可能性が高いから抜いたほうがいいよ、とかかりつけ歯科医のアドバイスでした。そのタイミングで抜歯していただいた親知らずはラッキーなことにわりとスムーズに抜けたみたいで(とはいえめちゃめちゃ痛かったですし、抜歯後にはおたふくのように腫れましたよ!)、あまり深く覚えていませんがそのまま処分したのだと思います。

 

今ふと、もし親知らずを抜かずに今も残していたら…と想像してみます。そしてその親知らずが運よくむし歯にならず残っていたなら…、百歩譲ってむし歯になっていたとしても神経が残っていたとしたら…と、そんな都合のいいタラレバ話を想像してみます。

そんな運のいい親知らずが生えていたら、その親知らずに第二の人生を与えてみたいです。というのも、歯の根っこには歯根膜という組織があり、抜歯したばかりであれば、他の歯が使えなくなり抜歯する羽目になった場合に移植につかうことができるからです。

抜歯しなければいけない歯を抜いたタイミングで親知らずも一緒に抜歯し、元の歯があった位置に移植すれば自分の歯根膜なので適合しますし、神経はそのまま再生します。親知らずにとっては第二の人生の始まりですね。結局のところ他の歯のために親知らずは抜歯する運命にありますが、他の歯になって活用できるなんて素晴らしいです。

まぁでもこのタラレバ話は、親知らずが隣の7番の歯を圧迫することなく上向きに生えてきてくれて、なおかつ、むし歯などにならないことが大前提なのですが。。。

歯を失わないよう日々の歯みがきをしっかりして治療しなくてもいいように心掛けていただきつつ、それでも歯を抜くことがあった場合や親知らずでお困りの際はお声がけください。

またそのほかにも、今すぐに移植を希望しない場合には、状態の良い親知らずに限り抜歯後に冷凍保存することも可能です。そういったご提案もできますので、ビバ歯科・矯正小児歯科までお気軽にご相談ください。

患者様のお口の状態にあわせて最善の治療をご提案していきたいと思います。