咬み合わせについての新しい考え方
お口や咬み合わせには、食べるという咀嚼の機能だけでなく、体勢を保持するための器官、ストレスを発散するための器官、呼吸器補助器官など、とても大切な役割があることが分かってきました。
咬み合わせについての新しい考え方2
咬み合わせがズレルと顎が歪みます。顎が歪むと体の歪みに繋がり、肩こり・頸のコリ・頭痛・自律神経の失調へと悪化していきます。
噛み合わせ治療でからだ全身をサポート

虫歯や歯周病の患者さまの中には、頭痛や肩こり、顎関節症、不定愁訴(原因が分からない不調)を訴える方がいらっしゃいます。
これらの方の口腔内の状態を調べると、上下の歯がうまく噛み合わず、口を閉じたとき奥歯に隙間が出来たり、前歯が開いてしまっていることが多いのです。
実は、頭痛や肩こり、顎関節症、不定愁訴などのからだの不調は不正咬合(噛み合せが合っていないこと) が原因になっている可能性があります。
私たちのあごの筋肉は首や脊柱などを支えています。ところがあごの位置がズレると噛み合せが合わなくなり、体の重心がズレ、頭痛や肩こり、顎関節症、不定愁訴などを引き起こすのです。
また逆に、姿勢が悪かったり、背中や腰などが曲がっていたりすると、あごがズレてしまいます。つまり、私たちのからだにとって、噛み合せは重要な働きをしているのです。
当院では患者さまの健康を考慮した噛み合せを重視し、一人ひとりに適した治療を行っています。正しい噛み合せは虫歯や歯周病のない歯を作り、ひいては健康なからだを作ります。お気軽にご相談ください。
あごを正しい位置に戻す治療方法
当院では噛み合せを改善することで、肩こり、頭痛、顎関節症、不定愁訴などの治療・改善ができると考えています。そのためにはあごをニュートラルポジション(正しい位置)に戻さなければなりません。
そこでまず、直径0.5mm程度の細いビニールパイプをくわえ、数秒間ぎゅっと噛みしめ、口を弛めます。すると噛み合せが少し変化します。さらにもう一度ぎゅっと噛みしめ、口を弛めると、また噛み合わせが動きます。
この動作を15分ほど続けると、これ以上、噛み合わせが変化しなくなる場所があります。それがニュートラルボジションです。
このニュートラルポジションを決めた後、噛み合せの治療に入ります。
当院の噛み合せの治療には、次の3つがあり、どの治療方法を行うかは、それぞれ患者さまの噛み合わせの状態により決定します。
- マウスピースを使った治療
- 矯正装置を使った治療
- 補綴(ほてつ・かぶせもの)による治療