ブログ」カテゴリーアーカイブ

最後に歯医者さんに行った日、いつですか?

こんにちは!

千葉県船橋市東船橋駅から徒歩30秒にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

ここ最近ご来院のみなさんはすでにお気づきかと思いますが、実は今ビバ歯科内に『カボチャ』が大量発生しています。

「え?ついに関本先生は農家も始めたの?手先器用だしね~」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、院長は生涯現役&歯科医師一筋のため、そんなことはありません(笑)

 

では『カボチャって・・・?』。

 

ヒントは10月31日です。何の日でしょうか?

 

そうですね!!この日は『ハロウィン』です!

 

ということで、ここ最近院長自らハロウィングッズを大量に仕入れてきており、おかげでビバ歯科中がカボチャの山になっているのです。時期になると街中でもジャック・オー・ランタンと呼ばれるカボチャ型の提灯がいたるところに飾られていますよね。当院も今まさにその真っ只中です。玄関からはじまり、下駄箱、待合室、処置室、窓、壁などなどいたるところに“お化け“が隠れています。ご来院の際にはぜひ見つけてみてくださいね。

 

 

最後に歯医者に行ったのはいつですか?

ところで、みなさん「健康診断」はうけていますか?新年度のはじまりということで春先に学校や勤務先でうけた方も多いことと思います。ビバ歯科・矯正小児歯科のスタッフも年に1度必ず健康診断をうけており、毎年秋にうけているスタッフはそろそろとなりました。実はブログの主も来月に控えているため、残り1ヶ月となった今は食事や睡眠にちょっと気をつかっています。もちろん健康は日々の生活習慣の積み重ねですから一朝一夕にして成るものではないのは重々わかっているのですが、なんとなく毎年もがいてしまうのです。

 

ちなみにみなさんが受ける健康診断の中には歯科検診の項目はありますか?小学校や中学校では健康診断の他に別途歯科検診がおこなわれると思いますが、勤務先での健康診断では歯科検診の項目がないことがほとんどではないでしょうか。そうすると、よっぽどご自身で意識して歯医者さんに行かない限り、お口の中そして歯は無法地帯ということになります。これってすごく怖いことなんです。なぜなら、『お口の中の健康は、全身の健康と密接につながっているから』です。当院のブログ内でも繰り返し訴えていることですが、本当にそうなんです。

 

特に新型コロナウイルスの感染拡大以降は、「感染を避けるために歯科治療に行かない」、もしくは「勝手に治療を中断してしまう」例も多くあるようです。千葉県も現在緊急事態宣言下にあるため受診を控えたいというお気持ちは凄くわかります。実際に、今年5月にサンスターが実施したアンケートによるとコロナを理由に歯科医院への通院頻度が減ったという結果が顕著でした。

 

 

—————————————————————————————————————————————-

「新型コロナウイルスの流行による生活習慣の変化に関する調査」(男女1000人を対象)

⇒(概要)歯科医院への通院頻度は全体平均で21%減少。特に、40~60代女性の減少が目立ち、それぞれ30%、27%、31%の減少。また、通院頻度減少の理由として最も多いのは『新型コロナウイルスの感染リスクを避けたいから』が45%、次いで『歯や歯ぐきなど口の検査は急ぎではないので、新型コロナウイルスの流行が落ち着いてから行こうと思ったから』が29%。

——————————————————————————————————————————————

しかし、歯科の受診というのは『不要不急』では決してないんですよ。治療の途中や何か症状がある状態のまま治療を延期してしまった場合、さらにお口の中の状況が悪くなり、ゆくゆくは全身の健康に影響を及ぼしかねません。

 

例えば歯周病を例に考えてみましょう。

 

歯周病とは歯垢(=プラーク)が歯と歯ぐきの間にたまり炎症が起こる病気です。歯垢はみなさんも自分のお口の中で見たことがありませんか?歯に付着している乳白色のネバネバしたもので、あの正体は歯周病菌などの細菌が大量に生息しているものなのです。少し汚い話かもしれませんが、台所やお風呂場の排水溝でネバネバを見たことがありませんか?あれと同じだと考えてください。怖い…ですよね(泣)

歯周病になった歯は特徴的で、「歯ぐきが下がり気味」、「歯と歯の間に大きな隙間がある」など健康な人の歯と比べると歯垢が溜まりやすい形状になっています。その上、こういった場所は患者さんご自身の歯磨きだけでは届きづらく自力で取り除くことが難しいのです。だからこそ歯科医院での診察が重要になってくるわけですが、先述の通り歯科医院に行くことを避けているため、気が付かない間に少しずつ、でも確実に歯周病が進行してしまいます。歯周病の末期は『歯が抜け落ちる』ということですからこれももちろん怖いのですが、一番やっかいなのは自覚症状がほとんどないまま病気が進行する点であるとおもいます。

 

しかし、もし歯科医院に定期的に通院していたらどうでしょうか。

間違いなく歯科医師、歯科衛生士があなたのお口の中のSOSを見つけてくれます。そして正しい治療を提案してくれるでしょう。歯周病の治療では患者さんご自身では取り切れない歯垢や歯石(歯垢が石灰化したもの)を歯科専用の器具で徹底的に除去します。また歯と歯肉の間にできた深い溝の部分、いわゆる歯周ポケットの奥に溜まった歯垢をかき出す治療もあります。ただ歯周ポケットが深い=炎症がひどいため、歯垢・歯石除去の際には強い痛みを伴う場合もあります。もちろん麻酔も使用しますが、こちらも早期発見、早期治療をすればそれほどツライ治療ではありません。

 

 

なお、以下は歯周病を悪化させる原因になりますので注意が必要です。

 

  • 喫煙をする方
  • 糖尿病を患っている方
  • 過度なストレスがある方
  • 唾液の分泌量が少ない方

 

 

 

特に最後に書いた唾液の分泌量については、みなさん注意が必要です。なぜなら現在は新型コロナウイルスの感染対策のため常に“マスク”をしているからです。マスクをするとお口をあまり動かさなくなり、お口の中が乾燥しがちになります。つまり唾液の分泌量が減少するのです。唾液にはもともと“自浄作用”といって歯の表面や歯の間に付着した食べカスや歯垢を洗い流す作用があります。しかし唾液の分泌量が減ってしまうとこの自浄作用が働きにくくなるため、歯周病菌などの細菌が増殖・繁殖しやすくなってしまうのです。とは言え、マスクを外して外出するわけにはいきませんから、唾液の分泌を促すために、唾液腺マッサージやガムを噛むなど一工夫することをお勧めします。

 

歯科医療機関での徹底された感染予防

歯科業界、そしてビバ歯科においては、コロナ以前より感染予防対策は徹底しております。診療スタッフのマスク、グローブ、フェイスシールドの着用をはじめ、ドリルやピンセットなど患者さんの治療に使う器具はその都度滅菌処理をしています。ちなみに当院ではお写真のようなオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を使用しています。滅菌直後にドアを開けると高圧の蒸気が噴出して少し危険なくらいです。

その他にも治療中の水、唾液などの飛沫を吸引するためにバキュームをお口の中に入れています。歯医者さんが処置をしている間に歯科助手のお姉さんがよく構えていますよね、アレです!更に当院では口腔外バキュームも併用しています。これはお顔に近づけた状態で使用し、お口の中のバキュームだけでは吸引しきれなかった飛沫をキャッチする器具です。このように、当院はじめ歯科医院では常に感染予防対策には余念がありません。ぜひ安心して歯科医院にご通院いただければうれしいです。

 

最後に…

ビバ歯科では3~4ヶ月に一度の定期検診を推奨しています。そして多くの患者さんが定期検診の度に次回のご予約をとっていかれます。しかも、長く通われている方ですと、私たちスタッフがお声掛けする前に「次回は●月だよね、いつなら空いているかな?」と先に聞いて下さるんです。それほど定期検診というのが定着し、当院に通われる患者さん方の健康意識が高いということですね。とても嬉しく思います。

また当院では定期検診が近付くとリマインドを兼ねて、お写真のようなハガキを送らせて頂いております。毎月その季節にちなんだデザインですのでぜひこちらも楽しみにしていただけたらとおもいます。今月末には10月にご予約の方へ、ハロウィンをテーマにしたハガキをお送りしますのでぜひお楽しみにしてくださいね!

3歳児健診に行ってきました

こんにちは。

東船橋駅南口 ロータリー内のビバ歯科・矯正小児歯科の院長関本浩貴です。

 

20219月15日水曜日に、また3歳児健診に行ってきました。今年度は3歳児健診、16か月児健診に計3回執務です。

当日は診療を3時間ほどお休みさせていただきました。すみませんでした。

会場は市川市保健センターで、コロナ禍のためいろいろなことに注意しながら執務していました。

 

以前のブログでもお話しましたが僕は健診の執務が好きです。とても幼い子供たちの口腔内の診査をして、気づいたことを丁寧にご説明できる機会がとても貴重だと思っています。ただ僕の説明がやや長いため、時に市の歯科衛生士さんからスピードアップを促されたりしています。

 

今回の健診でも下顎前突のお子さんがいらっしゃいました。

その親御さんたちにお顔の骨格が受け口傾向になってしまうことや、お顔の前方成長が妨げられて鼻腔・副鼻腔の成長にも影響があるため鼻呼吸にもネガティブに働きやすいことなどもご説明させていただきました。

また、舌小帯強直症(*)のお子様もいらしたのですが、そのために舌の可動域が小さくなり低位舌になりやすいことや発音にも影響があることなどをご説明しました。

そのお話をさせて頂いた時に、お母様が「とても思い当たることが多いです。言葉が出てくるのが遅いし食べるのも遅いです。とても気になります。」とおっしゃっていました。僕の話を真剣に聞いていただいて本当にありがたいです。

 

*舌小帯強直症は舌小帯過長症とか舌小帯短縮症などといわれることもあります。

 

今後も積極的に歯科健診に参加させていただきたいと思っています。

口腔がん講習会に参加しました

こんにちは!

東船橋駅南口 ロータリー内のビバ歯科・矯正小児歯科の院長関本浩貴です。

 

2021913日月曜日、市川市歯科医師会の口腔がん講習会にwebで参加しました。

この講習会はコロナ禍前には歯科医師会会館に集合して受講していましたが、新型コロナ蔓延に伴い現在はweb配信がメインになっています。

そういえばここ1年で、この講習会だけではなく様々な学会やセミナーがネットを利用しての開催に替わりました。もちろんリアルセミナーの良さもありますが、web開催はそれはそれで自宅で気軽に参加できたりと良い点も沢山ありますね。

 

 

僕は意外にwebセミナーが好きです。

多分、僕だけでなく皆さんの生活も新型コロナにより様変わりしてしまったのではないかと思います。致し方ない部分もありますが、新しい生活様式に早く順応していきたいですね。

 

 

口腔がん講習会は正式にはOCDSIN( Oral Cancer Detecting System ICHIKAWA Network)という名称で、直訳すると市川市口腔がん早期発見システムになります。市川市が全国でも先駆けて導入した口腔がんの早期発見のための検診で、20歳以上の市川市民であればどなたでも年に一回口腔がん検診が受けられます。市民に対して口腔がん検診を導入している自治体は、現在でもまだ僅かしかありません。口腔がんについては市川市は最先端を走っていますね。

この市川市の口腔がん検診に参加するには1年間の所定の研修を修了しなくてはならず、その後も例年4~5回行われる講習会に参加しなくてはなりません。その講習会の一つが913日に行われたため、僕も参加したわけです。

 

講習会のプログラムは下記の通りでした。

講演①「地域医療に根差した市川総合病院における口腔がんの診療体制」 

    東京歯科大学口腔がんセンター センター長 野村武史先生 

講演②「症例提示:最新の口腔がん治療と実際」

    東京歯科大学口腔がんセンター 助教(専任)鈴木大貴先生     

講演③「症例提示:当科に来院した口腔癌患者の治療経過とその後」 

    東京歯科大学口腔がんセンター 講師 大金 覚先生

 

有難いことに僕はこのシステムの草創期のモニターのような委員会に参加できて、このシステムが立ち上がるのを目の当たりにしてきました。そのため口腔がんの早期発見の重要性が本当によくわかります。そのため日々の臨床でも僅かな粘膜の異常を見過ごさないように、念入りにチェックしています。

 

ビバ歯科・矯正小児歯科の口腔がん・粘膜疾患の検査は口腔がん早期発見システムと同様の液状化検体細胞診(シンプレップ)を採用していますので、とても精度の高い検診が行えます。

 

 

実は口腔がんという疾患は、顔の一部のがんのためとても厄介な病気です。

他の体の臓器のがんの場合は手術の痕などは服の中に隠れてしまうことが多いのですが、口腔がんの場合は少しでも発見が遅れてしまいますと顔貌に手術後の醜形が残ったり、食事が思うように摂れなくなったり、発声・発音に支障が出たりと、とてもQOLが低下してしまう可能性があります。早期発見・早期治療が達成できればほとんどQOLを低下させることなく、予後も良い病気でもあります。そのため本当に早期発見・早期治療がとてもとても重要になってきます。

 

今回の野村教授のご講演でも、当院からご紹介した患者様のケースが紹介されていました。

もちろんその方は液状化検体細胞診を行い口腔がんが早期発見できて、早期治療につながりQOLを下げることなく治療を終えることができています。本当に良かったと心から思っています。

 

当院では口腔がんを早期発見するために、細かく粘膜の異常がないかチェックしています。患者さんによっては時に煩く感じられることがあるかもしれません。でも当院の患者様からは手遅れな口腔がんの人を出さないようにしようという強い思いからそのようになっていますので、是非、ご理解を頂ければと存じます。

 

これからも患者様たちの口腔内粘膜を日々、パトロールしていきたいと思っています。

歯科矯正の成果

こんにちは。

千葉県船橋市東船橋駅から徒歩30秒にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

ここ1ヶ月程建物のメンテナンスのために、当院周辺に工事用の足場が組まれていましたが、先日ついに外れました。工事期間中はご来院される患者さんにご不便をおかけしたかと思います。ご協力いただきまして本当にありがとうございました。それと8月の猛暑日の中、屋根に外壁にと綺麗に塗装してくださったメンテンナンススタッフの方々も本当にありがとうございました。ピカピカになり毎日出勤するのがより楽しみになっています。これからも地域の皆さんの歯と全身の健康のため笑顔で頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

さて、ビバ歯科・矯正小児歯科ではその名の通り『矯正歯科』にも力を入れています。お口の中や歯並びの状態、そして患者さんのご希望によって治療方法の選択肢は様々ありますが、その中でも当院は『歯を抜かない矯正治療』にこだわりをもっています。なぜなら、抜いてしまった歯を元に戻すことは不可能だからです。(※)

—————————————————————————————————————————————–

※ただし、諸条件を満たせば歯の冷凍保存(ティースバンク)が可能です。これは将来なんらかの理由で歯を失った時に、事前に保存していた自身の歯を移植し新たな歯として再生させるという歯の再生医療です。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

—————————————————————————————————————————————–

 

 先日も矯正期間が一段落した患者さんがご来院されました。当院では患者さん及び(小児の場合には)そのご家族に矯正治療の結果のご報告時間を必ず設けています。なぜなら、矯正を頑張った患者さんご自身にその成果を実感していただきたいからです。当院ではそれを『矯正治療 術前術後比較』と呼んでいます。本日のブログではその術前術後比較について症例写真と併せながらご紹介していきます。なお患者さんの個人情報の観点から本ブログの症例写真においては一部写真にフィルター加工をしております。ご了承下さい。

 

 

歯科矯正のきっかけと治療法

今回ご紹介する患者さんについて年齢は10代前半、治療期間はおよそ3年です。矯正治療のきっかけは以下の2つでした。

①上下顎重度叢生…上の歯と下の歯の歯列全体に叢生(そうせい)、すなわち歯並びの乱れがあること

②上顎前突傾向…横から見た時に、上の前歯が下の前歯に比べて前に突き出ている状態、いわゆる出っ歯の傾向がみられたこと

 

 

 

 

 

 

 

そこで、こちらの患者さんは治療前期と後期で2種類の治療方法を選択しました。

 

◆矯正前期・・・『床矯正』

正式にはシュワルツの装置と言い、一般的には床矯正という名称で知られています。床矯正(しょうきょうせい)とは、下のお写真のような装置を歯列に装着します。装置内には特殊なネジが組み込まれており、このネジを少しずつ回しピンク色の部分を拡げていくのです。目安として2日に145度回します。お子様の場合にはご自身でネジ回しをするのは難しいためご家族のご協力が必要です。このピンク色の部分が拡がることで、顎を押し広げていきます。その結果歯が正常に整列できるスペースを作り出すのです。こちらの床矯正のメリットとしては、“抜歯をしない”ため自身の健康な歯を維持できるという点があります。当院ブログでも繰り返し書いておりますが永久歯については一度抜いてしまうと二度と元には戻せませんので、非抜歯にこだわる院長関本のおすすめの矯正治療の1つです。そして、もうひとつのメリットは“取り外し可能な矯正装置”ということです。入れ歯のように患者さんご自身で自由に取り外しができるため、食事はもちろん歯みがきにも影響がなく常にお口の中を清潔に保つことができます。

 

 

◆矯正後期・・・『マルチブラケット法』

これは下のお写真のように、歯1つひとつの表面にブラケットを装着し、連続的にアーチ型のワイヤーでつなぎ3次元的に調節する方法です。歯11本にブラケットを装着し調節するため、歯11本の微調整も可能です。歯科矯正と言えばこちらの装置を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。昔ながらの歯科矯正法ですね。ただ、以前は金属をつかったメタルブラケット&メタルワイヤーの装置で口元が目立つタイプが主流でしたが、現在ではコンポジットレジン(*)やセラミックスを用いたブラケットで、更にワイヤーもホワイトコーティングを施してあり審美性を意識したものが主流になりつつあります。これにより矯正治療中も口元を気にすることなく会話を楽しめ、思い切り笑顔になれるなど需要の高い矯正治療です。

 

*コンポジットレジン…プラスチック素材の詰め物で、むし歯で歯を削ったあとの詰め物としても使用されます。金属が一切使われていないため金属アレルギーの心配はなく、また自分の歯の色に類似した色味を出せるので審美性にも優れている素材です。

 

 

実際の歯科矯正記録

 ◎歯型

 白い歯型は矯正前、黄色い歯型は矯正後です。まず一目瞭然なのが顎の幅の広がりです。大きく広がっているのが分かるかと思います。これは矯正前期におこなった床矯正の成果です。繰り返しになりますが、この顎の拡がりにより口腔内容積が大きくなり、舌の部屋が広がり舌が上前方に出てきて低位舌が改善されます。そして、歯が整列する空間が生まれるのです。

 

 

更に、矯正前後のお写真を比較してみましょう。

正面から目立っていた八重歯がなくなり歯列の乱れが整っています。通常歯並びのアーチは、上顎はU字型、下顎は放物線型が理想とされていますが、こちらもはっきりと確認できますね。ちなみにビバ歯科・矯正小児歯科にご通院の患者さんは慣れっこかもしれませんが、初診の患者さんは「え?歯医者さんで写真を撮られるの?」とびっくりされる方もいらっしゃいます。個人情報の観点からお顔のお写真は掲載しておりませんが、当院の治療においては以下のような口腔内写真の他、お顔のお写真を様々な向きで撮影し記録しているのです。もちろん治療の目的ではありますが、それ以外にも治療終了後に患者さんに以前のお写真と比較して、治療の成果を実感していただきたいというのが本心です。ですから恥ずかしがらずに、ぜひご協力くださいね!

 

 

◎セファロ写真

セファロ写真というのはレントゲンの一種で頭蓋骨を映した写真です。

まず注目したいのは水色のラインです。こちらは咽頭と呼ばれていて、喉の奥では食道や気管につながります。この幅に注目してみると術後の方が拡大されていますよね。これはすなわち気道が広がり睡眠中のイビキや、無呼吸のリスクが減ることを示しています。次に注目したいのは赤線の部分です。頭位と肩を通る仮想重心軸よりも頭頂部が前方にある状態を前方頭位と言いますが、術前の写真が正しくその状態です。重たい頭部が前方に出ているためそれを支える筋肉群が凝ることを意味しています。そして、少し見づらいかもしれませんが、黄色の点線で囲まれた部分が舌骨(ぜっこつ)で、舌の基底にあるU字形の骨です。特に目立たない小さな骨ですが舌の動きを支え、開口運動にも関わっている大切な骨です。舌骨は舌骨の最下点を通る水平線がどの頸椎レベルにあるかということで診断します。術前は第3頸椎よりも下方にあり、術後は第3頸椎よりも上方にあります。更に、術前と比較すると術後は舌骨がクッと上向きになったのがわかるでしょうか。これは床矯正で上下顎を拡大したことによる大きな成果です。まず上顎が前方に出てそれに引っ張られる形で下顎も前に出ます。想像するとイメージがつくかと思いますがこれにより口腔内容積が広がりますよね。そして下顎に引っ張られる形で舌骨が上向きに上がるのです。こちらもイビキや睡眠時無呼吸症候群のリスク軽減につながります。少し怖い話をしますが、睡眠時無呼吸というのは命にも関わる症状です。そのためもし皆さんの大切な方にそういった症状がある場合にはぜひご相談下さい。

 

 

3DCTレントゲン

 レントゲンの一種で三次元的に撮影できるのが特徴のレントゲンです。実はブログの主が最も感動したのがこちらのお写真です。術後をご覧ください。左右どちらにも均等に迷路のような黒い曲線が映っていますよね。実はこれ、鼻腔すなわちお鼻の中の空気の通り道なのです。術前は細くしかも左右アンバランスだったのが、術後ではとてもハッキリと左右均等に映っていますよね。つまり鼻腔の閉塞が解消されお鼻の中の空気の通り道ができたということです。これは鼻呼吸がしやすくなり正しい呼吸ができるということです。

 

歯科矯正と聞くと「あぁ、歯並びを良くするのね。見た目は良い方がいいもんね」と思われる方もいらっしゃるかと思います。実際に私自身も当院で働くまではそれくらいの認識でしかありませんでした…。

確かに歯科矯正により歯並びはとてもきれいになります。しかしそれだけではないのです。ビバ歯科・矯正小児歯科での歯科矯正は“歯”だけにとどまらず、“呼吸の仕方”まで改善させていくのです。それはすなわち全身の健康につながるということを意味している、といっても過言ではありません。

 

さて、ブログ冒頭でお伝えした通り、当院では患者さんご本人とご家族にも治療の成果をより実感いただくために『矯正治療 術前術後比較』というご報告会のお時間を設けています。こちらの患者さんの場合保護者の方も参加してくださいました。すでにお子様の歯並びの変化をご覧いただいているとはいえ、矯正治療前後の記録をご覧いただいたところ、とても喜んでくださいました。私は治療室の奥にある事務室内で仕事をしているのですが、次のようなお言葉が治療室から聴こえてきて本当に嬉しく感じたのを覚えています。

 

「院長先生、矯正やってよかったです!本当にありがとうございます!!」

 

心なしか、術前術後比較を終えた当院院長の関本の表情も(マスクをしていてもわかるくらい)ほころんでいました。やっぱり、患者さんの悩みが解消され、笑顔になってお帰りいただけるのは凄く嬉しいことですね。

 

 

最後の仕上げ~欠かせない保定期間

さて最後になりましたが、矯正治療というのは「歯を動かして終わり」というわけにはいきません。実はまだ動的期間(装置を用いて歯や顎骨を動かす期間)が一段落したに過ぎないのです。矯正によっていわば無理やり動かした歯たちは元の位置に戻る可能性があります。そのため、元に戻らないようにする歯を安定してあげる保定期間を設ける必要があります。後戻りのしやすさは歯並びや口周辺の筋力、舌癖などにより個人差がありますので一概にはいえませんが、矯正期間と同じ程度の保定期間が必要といわれています。そしてそのためのアイテムがこちらのお写真の“保定装置”と呼ばれるものです。動的期間終了後はこちらの保定装置を装着していただきます。これにより、歯を安定させてあげるのです。

そしてもう1つ。『定期的な歯科検診』です。むし歯の有無の確認もそうですが、矯正治療後正しく保定できているかを確認するために必ずご通院していただきます。ここを怠ってしまうとせっかく長期間時間もお金もかけて頑張ってきた成果が水の泡です。現在矯正治療をやっている方もこれから矯正治療に臨む方も、この“保定期間”の重要性はぜひ覚えておいてくださいね。

日歯認定歯科助手講習会に参加しました②

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの田中です。

 

先週に引き続き、日歯認定歯科助手講習会に参加させていただきました。

第二回の授業では、外科治療、特殊歯科、デンタルクレンリネス、矯正・審美、補綴(ほてつ)について学びました。前回のブログと同様に、講義で学んだことを皆さんにも一部紹介させていただきますね。

このブログを読まれている皆さんはもうご存知だと思われますが、「矯正治療」とは何でしょうか。そう、悪い歯並びや噛み合わせを治す治療ですね。

また、悪い歯並びや、噛み合わせは不正咬合とも言います。(以下文章から不正咬合と表記させていただきます)では、不正咬合とはどのようにして発現するかはご存知でしたか?

 

不正咬合の発現理由は主に二つに分かれています。

 

一つは、両親から受け継いだ遺伝子による遺伝的原因です。

例えば・・・お父さんもしくはお母さんが上顎前突(出っ歯)だった場合、そのお子さんも同じように遺伝するなど

 

二つ目は、今までの環境や、習慣により後天的に不正咬合が発現する環境的原因です。

環境や、習慣によって後天的に発現すると聞いて、「私のこのクセももしかしたら……」とドキッとしたり、不安になった方もいるのではないでしょうか。

 

では、不正咬合が発現する可能性がある習慣について紹介させていただきますね。

 

⚠️こんな癖がある方は要注意⚠️

  • 幼少期に長時間指をしゃぶる癖があった
  • 舌癖(気が付かないうちに舌が出ている、舌で前歯を押すなど)がある
  • 頬杖をつく癖がある
  • 咬唇癖(唇を噛む癖)がある
  • お口ぽかん(口をぽかんと開けている)⇒鼻炎などが隠れていることもあります

 

いかがでしたか?これらは全て不正咬合が生じる可能性がある習慣なのです。

上記の癖が習慣化してしまっている方は、ちょっと気にかけてみてはいかがでしょうか。

普段の癖が歯並びに影響することを私も知らなかったので、講義で話を聞いた時にはびっくりしました。

あと四回の講義も、どんなことが新しく学べるのかを楽しみに、引き続き講習会に参加していきたいと思います。

また、当院では矯正治療の無料相談も承っております。気になる方はお気軽にお問い合わせくださいね。

田中

マスク着用で顎関節症に!?

こんにちは。

千葉県船橋市にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。当院はJR総武線【東船橋駅】南口から徒歩30秒にあります。

 

9月も中旬に差し掛かり肌寒い日が続いていますね。毎年言われて“耳にタコ”かもしれませんが、夏から秋への季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。特に現在は新型コロナウイルスの影響で、体調を崩してもすぐに治療を受けられるかは正直心配なところです。コロナの感染対策のためでもありますが、ちょっとした風邪でもかからないように、引き続き手洗い・うがい・換気等をおこない、健康に気を付けていきたいですね。

 

さて、普段のブログではお口の中のお話、とりわけ“歯”についてお話しすることが多いのですが、本日はお口の下の部分のお話をしたいと思います。どこのことかわかりますか?そうです、『顎(あご)』ですね。

普段鏡をのぞいても自分の顎を凝視する機会はほとんどないかと思います。強いて言うのであれば、男性が起床時に顎髭(あごひげ)を剃るときくらいでしょうか。

9月に入ってもなお全国各地で猛威をふるっている新型コロナウイルス、そしてその予防のために毎日“マスク”が欠かせませんね。ただそのマスクが私たちの顎(あご)に悪影響を及ぼすこともある、ということをご存じですか。実は新型コロナウイルスのパンデミック以降、“顎関節症”に悩まれる患者さんが増えているのです。そこで本日は顎関節症の症状とその原因、そしてその治療方法についてご案内していきます。

 

 

顎関節症ってなぁに?

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、簡単に言うと顎の調子が悪くなることです。具体的な症状としては以下があげられます。

 

・口を開けるときに痛みが走る

・口を開けにくくなる

・口を開けるとカクカクと音が鳴る

 

その他にも首、肩のコリや頭痛、耳がつまった感じ、目の疲れなどを併発する患者さんもいるそうです。なお簡易的ではありますがセルフチェックも可能です。3本の指(人差し指・中指・薬指)を縦にして口に入れてみてください。もしこれで口に入れるのが痛くて難しいのであれば顎関症が疑われます。一度病院にて診察をうけることをおすすめします。

 

 

とても器用な顎関節、その秘密は「ぶら下がり健康法」にあり?

下のお写真は院長のお気に入り“カラフルな頭蓋骨くん”です。一見図画工作の時間に色塗りをしただけのように思いますが、実はこの頭蓋骨くんはとても有能。骨の種類ごとに色分けされています。そして今回注目したいのは3か所です。1つ目は黄色の部分の「上顎骨」、2つ目は白い部分の「下顎骨」、そして3つ目は下顎骨とオレンジの部分に挟まれた透明な部分「関節円板」です。関節円板は顎が動くときに骨同士が直接擦れないようにクッションの役割をしています。膝でいう半月板のようなものですね。

 

ちなみに顎って上下に開閉するだけではなく、前後左右にもスライドできますよね?ところが、膝や指というのはある決まった方向にしか動きませんね。ちょっと不思議ではないですか。実はここには“関節”の構造が大きく関わっています。骨と骨とのつなぎ目にあたる部分を“関節”と呼んでいますが、関節は大きくわけて2種類あるのです。

 

★のしかかり関節…常に体重がかかっている関節。大きな負担を受け止められる。

        例)膝関節、股関節

★ぶら下がり関節…普段は力による負担のかからない関節。大きな負担には弱いが器用な動きができる。

        例)肘関節、肩関節

 

 

 

“のしかかり関節”は膝関節に代表されるように大きな負担を受け止められます。例えば体重70㎏の方には常に膝にそれと同程度の負担がかかっているということです。肥満に悩む方が膝痛に困っているという話を聞いたことがありますが、まさしくこの原理ですね。

そして、“ぶら下がり関節”というのは器用な動きが特徴です。肘や肩は一方向にだけではなくグルグル動きますよね。これができるのはぶら下がり関節のおかげなのです。極端なことを言えば“亜脱臼”の状態と似ています。関節が外れかかっているようなその状態が器用な動きを可能にしているのです。そして先ほどお伝えしたように顎関節も上下前後左右に器用に動かすことができますね。つまり顎関節=ぶら下がり関節なのです。

 

しかし、顎関節のスゴイところはこれだけではありません。実はすごく“タフ”な関節なのです。人間の噛む力というのは体重ほどの力がありますので、体重100㎏の方であればそれと同じくらいの力が顎にかかっていることになります。そして顎はこの力を受け止めているのです。しかしお顔の一部分である顎がなぜこんなにも強い力に耐えられるのでしょうか?

 

それは先ほどお話したぶら下がり関節のおかげです。顎は普段から『ぶら下がり健康法』をしているのです。よく腰痛予防や肩こり・猫背の改善に推奨されているアレですね!上のカラフルな頭蓋骨くんを見るとわかるように下顎骨は頭蓋骨にぶら下がっている状態です。噛んだり動かしたりしていないときは、ダラーンとぶら下がっており、関節を休憩させている状態なのです。だから、いざという時に強いパフォーマンスを発揮できるのですね。しかし、無意識で上下の歯をグッと食いしばってしまう人もいます。そうすると常に緊張状態が続き、顎関節が休めません。これにより顎関節症のリスクが高まるのです。

以下に顎関節症の主な原因をあげますので、セルフチェックをしてみましょう。

 

 

顎関節症の原因は?

顎関節症は複数の要因が積み重なって起こる多因子疾患です。もともと顎関節や顎の筋肉が弱い方が上下の歯の咬み合わせの悪さが原因で発症する場合もあれば、日常生活、食生活、そして無意識のクセもすべて引き金になりうるのです。

 

・歯ぎしり、食いしばり

 仕事や人間関係など緊張やストレスのかかった状態が続くと、主に睡眠中に歯ぎしりや歯の食いしばりが起こります。そして実はこれらは自分の体重と同程度の力か、その数倍から10倍くらいの強い力が歯にかかると言われているのです。私の場合体重が○㎏ですから、考えただけで恐ろしいものです。(ブルブル…)歯ぎしりや 食いしばりは歯の表面のエナメル質が摩耗(まもう)すなわちすり減ったり、欠けたり、割れたりする原因にもなります。そして歯だけではなく、顎の筋肉や関節にも大きな負担をかけるのです。顎周辺の筋肉にとっては休みなくハードな筋トレをおこなっている状態が続き、かつ顎関節にとっては、バーベルを背負っているときの膝の関節のような状態が続くことを意味します。それはもう悲鳴をあげますよね。

 

・TCH

TCHとはTooth Contacting Habitの略で日本語では“上下歯列接触癖”といいます。上下の歯は常に接触していると思われがちですが、実は平常時には13mmほどの隙間があります。接触するのは食事中や会話中のみで1日に17分程度しかないとも言われているのです。しかし何もしていない時に、無意識に上下の歯をかみ合わせことが癖になっている人もいます。これがTCHです。筋肉や顎関節に負担がかかるため、顎関節症の原因になります。さらにその他にも歯の欠損、知覚過敏、歯周病にもつながるのです。パソコンやスマホの使用中や自動車の運転中など無意識のしがちですので、意識的に歯を話したり、視界に入るところに『歯を離す!』という付箋を貼っておいたりするのもよいでしょう。

以前のブログでもTCHについて詳しく書いておりますのでぜひご覧ください。

 

・硬いものを強くかじる

 顎関節の周りには実にたくさんの筋肉が集まっています。私たちは「物を噛む、食べる」と言った咀嚼(そしゃく)をするときに、上下の顎を上に下にと器用に動かしていますよね。その時イラストのように顎周りのたくさんの筋肉が使われています。しかしあまりに硬いものを強くかじることが続くと、これら顎を動かすための筋肉がヘトヘトに疲れ、いわゆる筋肉痛を引き起こします。これにより顎関節症につながるのです。私自身どちらかというと硬くて噛み応えがある食べ物が大好きで、特に硬い煎餅(せんべい)には目がありません。そしてボリボリと一度にたくさん食べてしまうので、1袋食べ終わったあとは、いつも顎に疲れを感じています。こういった食生活も顎関節症の原因になるのですね。今のところ症状は出ていないですが、気を付けたいと思います。

 

・楽器の演奏

 ピアノ、カスタネット、トライアングルなどなど様々な楽器がありますね。ただその種類によっては楽器の演奏時に顎関節に大きな負担を与えるものもあります。例えばバイオリンは演奏時に顎で楽器を挟むので顎に負担がかかります。これは頬杖などと同じ力がかかっている状態のため顎関節が圧迫され痛みが出ることがあるのです。そして吹奏楽器は下顎に後ろ方向への力をかけますが、顎関節にとって後ろ方向というのは弱い向きのため大きな負担になります。またドラムやピアノといった直接口をつかわ ない楽器も黙々と弾いたり逆に激しく演奏したりすると、TCH、噛みしめが起きている場合があります。これらの楽器では演奏にほとんど影響はないと思えますので、もし可能であればマウスピースの着用も効果的です。(マウスピースについては後述します。)

 

・マスクの着用

新型コロナウイルスの感染拡大以降、外出時にはマスクを欠かせない生活が続いています。もちろん私たちの健康を守るためものですが、実は今このマスクが顎関節症の原因にもなっているのです。皆さんも毎日肌で感じているかもしれませんが、マスクを長時間装着していると顎が動かしにくくなりませんか。顎周りの筋肉が動かしにくくなり緊張し、歯をくいしばりやすくなるため顎関節症などの症状を引き起こすのです。また耳にかけるゴムひもの影響も少なくありません。口を開ける際に少なからず引っ張られてしまうため、これも顎周りの筋肉の負担になります。更にマスクをしている際は呼吸がしづらいですよね。そうすると下顎を少し突き出して、唇とマスクの間に隙間を作って息をする、といった経験はありませんか?私は真夏に外を歩いているときに結構やってしまいました。「日差しが暑くてマスクで顔も暑い、でもマスクをとるわけにはいかない」というときに、こっそりマスクの下で下唇を突き出して“フー”と息を吐くのです。しかしこの下顎のポジションは不自然な位置、すなわち大きな負担を強いているのです。

このように新型コロナウイルス感染予防のために装着しているマスクが、顎関節症の発端になっている例も少なくありません。とある整骨院さんでは顎関節症等で悩んで来院される患者さんが前年のおよそ2倍ということですから驚きです。

 

 

顎関節症の治療方法

患者さん個々の発症要因によって治療方法は多岐にわたります。ここでは歯科医院として当院ができる治療方法に絞ってご紹介していきます。

 

1.咬み合わせ改善のための治療

1)マウスピース

マウスピースとは上顎もしくは下顎の歯に被せて使用するプラスチック製の装置です。患者さんの歯型をとり、当院で専用のマウスピースを作成します。咬み合わせを暫定的にニュートラルな位置に戻す治療です。

 

2)咬合調整

本来自由でスムーズな下顎運動を妨げる咬み合わせのひっかかり(=咬合干渉)がある場合に、歯を削って高さや咬み合わせを調節する治療です。ただし歯は一度削ると元には戻りませんので、初期治療での咬合調整は基本的にはおこなわないことが多いです。

 

3)矯正治療や補綴治療

現存の歯並びを長期間にわたって整えていく矯正治療や、歯科専用のプラスチック・陶器・金属といった補綴をつかって失われた歯を補う補綴治療です。補綴には詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)・入れ歯・ブリッジ・インプラントなどがあります。

 

 

 

2.筋肉のリラクゼーションのための治療

1)筋弛緩訓練法

顎の癖取り体操、カムカムチューブ体操により筋肉の緊張をほぐします。

 

2)咬筋ボツリヌ治療

ボツリヌ菌の酵素により咬筋の緊張を抑制する治療です。6ヶ月に1回程度繰り返すと有効です。

 

3)トリガーポイントブロック療法

硬化した筋肉のコリ部分(トリガーポイント)の痛みを取ることにより、筋肉への血流を回復させる治療です。トリガーポイント、いわゆる痛みの元になる部分に局所麻酔をしていきます。

 

4TCHの改善指導

顎関節症の原因の項目でご説明した“上下歯列接触癖”の改善を目指します。こちらは治療というよりも生活習慣の改善になりますので患者さんご自身のご理解・ご協力が必要です。

例えば、目のつくところに「歯と歯を離す!」と書いた付箋を貼っておいたり、その付箋を写真に撮ってスマートフォンの待ち受け画面に設定しておいたりなど、アナログな方法ではありますが、まずは“意識”をして歯を離すというのが大切です。他に姿勢や舌のポジショニングを正すことも有効です。

 

 

セルフケアも大切

上で歯科医院での治療方法を書きました。しかし顎関節症というのは実はセルフケアでも症状が改善しやすい病気です。日常生活や食生活が原因と考えられる方は以下の点も注意してみましょう。

  • 痛みが強い時期は、柔らかいもの(うどん、おかゆ等)を食べるようにする
  • 口を大きく開ける動作(あくび等)を避ける
  • 顎に負担がかかるのでうつぶせ寝をやめる。
  • 猫背、前傾姿勢、頬杖をしない。特にパソコン作業、スマホの操作中は注意が必要です。
  • 食事の際に決まった側ばかりで食べない。咬み合わせに影響し顎に負担がかかります。
  • 頬などを蒸しタオルで温める。

 

いかがでしたか。日々忙しい中で、昨今では新型コロナウイルスの感染対策など強いストレスを感じることもありますよね。そうするとどうしても身体に力が入り、知らず知らずのうちに顎に負担をかけてしまうことがあります。一見すると、『ストレスが顎にダメージを与えるはずないじゃん!』と思われがちですが、今回ご紹介した通り、“ストレス”→“歯ぎしり&食いしばり”→“顎関節症”という例は少なくありません。そんな時は、お風呂に入ったり、ウォーキングをしたりなど自分の好きなことをしてストレスを発散していきましょう。そして万が一顎に違和感、痛みなどを感じた際には放置せず速やかに診察をうけるようにしましょう。ビバ歯科・矯正小児歯科でも顎関節症の診断・治療を行っています。少しでも症状がある方はぜひお早めにご相談下さいね。

日歯 認定歯科助手講習会に参加させていただきました

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの田中です。

最近寒暖差の激しい日々が続いていますが、みなさん元気にお過ごしでしょうか。

さて、私事ではありますが、先週の日曜日から日歯認定歯科助手講習会に参加させていただきました。

通常は、千葉港の歯科医師会館にて行うとのことでしたが、今年度は緊急事態宣言の影響もあり、講義・実習・試験と全てオンラインに変更。

第一回目の講習では、歯科界の現状や、助手としての心得、歯科の基礎知識、歯科保存について学びました。

ビバ歯科でも、助手の仕事内容から、歯科の知識まで、多くのことを教えていただきましたが、今一度学び直す貴重な機会をいただくことができて、大変勉強になりました。

そこで、今回学んだことをひとつ、みなさんにも紹介していきますね。

みなさんは、「8020」という活動をご存知でしょうか?

そうです、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という日本歯科医師会の啓発活動ですね。

これは、歯医者や、あるいは学校の保健の授業などで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

では、「8029」という活動についてはどうでしょう。中には「聞いたことないなぁ…」という人も居るのではないでしょうか。

「8029」とは、「80歳になっても、お肉や良質なタンパク質を摂取して、元気な高齢者を増やしていこう」という千葉県歯科医師会が発足した啓発活動なのです。

日本人の平均寿命は2020年時点で、男性が81.64歳、女性はなんと87.74歳とかなりの長寿国です。

そのため、80歳になっても自分の歯が20本以上残っていると言うだけでなく、お肉・タンパク質を摂取して、健康で長生きな生活を目指す運動を、千葉県歯科医師会から全国に向けて推奨しています。

何歳になっても自分の歯で美味しいご飯を食べるためにも、歯の健康は大切にしたいですね。

話は戻りますが、全六回の歯科助手講習会を終えたらなんと認定証が貰えると聞き、早くもわくわくしています。

勿論「認定証が貰えるから」というだけではなく、自身のスキルアップのためにも引き続き講習会に参加していきたいと思います。

田中

嗚呼、かんちがい~詰め物・被せ物をした歯は、むし歯にならない?

こんにちは!

千葉県船橋市東船橋駅から徒歩30秒にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

日々、お子様から大人の方まで幅広い年齢層の患者様とお話しておりますと、“都市伝説”のような歯のお話を耳にすることがあります。そこで、患者様が勘違いしがちな“お口の中&歯のお話“について『嗚呼、かんちがい』と称し、不定期にブログでご案内しております。

 

   過去の投稿は以下からご覧ください。

   第1弾:『歯のお引越し』

   第2弾:『歯の土台』

   第3弾:『歯を抜くタイミング』

   第4弾:『フッ素は猛毒?』

 

さて今日は記念すべき第5弾、こちらです!(ジャジャジャジャーン♪)

 

 

👻『詰め物・被せ物をした歯は、むし歯にならない』

 

 

どうですか?心当たりありませんか?

歯が痛くなり、歯医者さんに行き、銀歯となり痛みも引いて一安心。

 

「あぁ、これでもうこの歯はむし歯になる心配ないわ!だって天下の金属、銀ですもの!」

 

こう思っているあなたはとても危険です。なぜなら・・・

 

「むし歯治療を終えて詰め物や被せ物をした歯でも、むし歯になることがあるから」です。

 

どうですか?ちょっと怖くなりますよね。

本日のブログでは、以下の順番でお話していきます。

 

————————————————————

(目次)

1.むし歯の進行具合

2.詰め物・被せ物ってなぁに?

3.補綴物の下に潜むむし歯

4.二次むし歯にならないためには

————————————————————

それではみなさんご自身のお口の中を覗きながらじっくり読んでくださいね。

 

1.むし歯の進行具合

学校の歯科検診や歯医者さんの定期検診の際に、歯科医師や歯科衛生士が「C」といっているのを耳にしたことはありませんか?このCとは「カリエス;caries」のことで日本語ではう蝕(=むし歯)のことです。そして実は一言にむし歯といっても進行度合いによって段階があります。次の5パターンです。

 

CO(シーオー)

Caries Observasionの略称で、「要観察歯」のことです。いわゆる初期むし歯ですね。まだ歯に穴が空く前で白い斑点がある状態です。脱灰(*)前のため、早急な治療は必要なく歯みがきで治る可能性もあります。またフッ素塗布をおこない再石灰化(*)を促すのも有効です。

 

*脱灰:むし歯(=ミュータス菌)がお口の中の糖分を餌にして作った酸が、歯のカルシウムやリンを溶かし穴をあけること

*再石灰化:唾液がむし歯菌の作り出した酸を中和して洗い流したり、脱灰によって溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻したりすること

 

C1

歯の表面であるエナメル質に穴が空いた状態ですが、ここには知覚がないためまだ痛みは感じません。経過観察にして患者さんに歯磨きをしっかりとして頂き再石灰化を促します。また治療をする際には、むし歯を削ってプラスチックを詰める治療をすることが多いです。

 

C2

むし歯菌がエナメル質の下層部である象牙質まで入り込んでいる状態です。強い痛みを感じることはあまりありませんが、人によっては甘いもの、冷たいもしくは熱い飲み物がしみる、といった症状がでることもあります。ここまで来ると早急に歯医者さんに行き治療を受ける必要があります。

 

C3

むし歯菌が歯の神経(=歯髄)まで到達し、歯髄炎を発症している状態です。歯髄には細い血管や痛みを感じる器官が集まっており、むし歯の痛みのほとんどはこの歯髄炎が原因です。特にひどい場合には鎮痛剤や麻酔が効かず耐えられないほどの痛みになります。また歯の神経までむし歯が進行しているため治療が複数回にわたり時間がかかります。

 

C4

通常見えている歯肉から上の部分の歯がほとんど溶けて失われている状態です。歯根とよばれる歯の根っこまでむし歯が進行しているため、ここまでくると抜歯をせざるを得ないことがほとんどです。そして抜歯したままではそこが空間となり上下の歯の嚙み合わせに悪い影響がでます。よって、抜歯した部分に新たに補綴物(入れ歯やブリッジやインプラントなど)を入れるため長期間治療が続くことになります。

 

いかがですか。C0はまだ自力で回復の見込みがあるのに対してC4まで行くと大切な永久歯を失うことになります。がん治療などで良く言うことですが『早期発見早期治療』の必要性がわかっていただけたかとおもいます。

 

2.詰め物・被せ物ってなぁに?

先ほどC4の説明の際に補綴物(ほてつぶつ)と言いましたが、これはむし歯などで歯を失った部位を人工物で補う治療のことです。以前こちらのブログ内で入れ歯やインプラントに触れていますのでぜひご覧ください。

今回は補綴物の中でもC1,C2段階の治療時によく使用される詰め物・被せ物についてお話していきます。

 

  • 詰め物

歯科用語では「インレー」と呼びます。比較的小さいむし歯などで歯を削った際に入れる詰め物です。

 

  • クラウン

歯科用語で「クラウン」と呼びます。比較的大きなむし歯で歯を削った際に、歯全体を覆うようにしてつかう被せ物です。

 

なお上記イラストではわかりやすいように色付き(金属)の補綴物でご紹介しておりますが、お写真のように金属以外の材質も多くあります。いわゆる保険適用の銀とは違い自費での治療ですが、ジルコニアやセラミックは天然歯に近い自然な色合いを再現できるため、審美性を優先する患者さんにはとても人気があります。

一部ではありますがビバ歯科・矯正小児歯科で取り扱っている材質を以下にご紹介しますね。クリックすると別ウィンドウで開きます。

インレーの種類

クラウンの種類

3.補綴物の下に潜むむし歯

さて、ここまでむし歯の進行具合や補綴物のお話をしてきましたが、ここからが本題です。世に出回っている間違った歯の知識『詰め物・被せ物をした歯は、むし歯にならない』を全力で否定していきます。

まず、冒頭でもお伝えした通り、むし歯治療を終えて詰め物・被せ物をした歯でも再度むし歯になることはあります。そしてそのことを「二次むし歯」もしくは「二次カリエス」と呼びます。確かに銀やジルコニアなどの補綴物は人工物のため、それ自体がむし歯になることはありません。問題はその詰め物・被せ物の“奥”のお話です。

詰め物・被せ物は歯を削って穴が空いた空洞を埋めるように装着します。しかしながら装着初期は隙間なくぴったりと埋められているものの、時間の経過と共に徐々に装着が剝がれ隙間ができてしまうのです。そしてその隙間から再びむし歯菌が浸入し再度むし歯になります。これが「二次むし歯」です。

 

下の写真はデンタルというレントゲン写真です。中央の歯の上側に白く写っているのは詰め物(インレー)です。つまりこちらの患者さんは以前むし歯の治療を経験しています。そしてその右下付近が黒くなっているのがわかるでしょうか。実はこれがむし歯、この場合は「二次むし歯」なのです。結果的に詰め物を外し、再びこの新たなむし歯を削る必要がでてきました。当然天然歯の部分は確実に少なくなってきています。こちらの患者さんご自身も「まさか詰め物の下にむし歯ができるなんて!」と驚いていました。ただ幸いなことにこちらの方は神経を除去しておらず歯髄(歯の神経)がある状態だったため、“痛み”という自覚症状で二次むし歯に気が付き当院で治療をうけることができました。しかし、もしこれが抜髄すなわち歯の神経を除去した歯であれば“痛み”を感じにくいため、本人が気がつかないうちに重症化し、最悪の場合抜歯ということにもなったかもしれません。

 

 

4.二次むし歯にならないためには

では二次むし歯にならないためにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。

 

①毎日の歯磨きを念入りに。

 これは二次むし歯の予防だけではなく、口腔内全体のケアのために基本ですね。そして、「詰め物・被せ物と歯の境目部分」は見えない段差があるので、特に念入りに歯ブラシをあててブラッシングすることが大切です。

 

②定期的な歯科検診を。

 歯科医師や歯科衛生士によるお口の中の点検で、詰め物・被せ物の状態をチェックしてもらえます。その際二次むし歯の初期症状がみられれば進行する前に治療ができ、痛い思いをすることも少なくなりますね。そして定期検診は二次むし歯に限らず、通常のむし歯や歯周病の予防にもぜひ受診をオススメします。

 

③材質にこだわる。

 先ほどインレーやクラウンの材質について一覧でご紹介しました。その中でもジルコニアやセラミックは銀などと比べると、歯垢(プラーク)が付着しにくいため二次むし歯のリスクを減らすことができます。更に審美的で寿命が長いため、総合的に考えても材質の選択にこだわることも予防の1つです。

 

 

以前のブログでもお話しましたが、12歳の永久歯のむし歯数に関して、ここ20年の間に一人あたりのむし歯数の平均は2本近く減っています。この理由としては各自治体でのフッ化物塗布事業の広まりや、歯みがき粉・フロスなどのケアグッズの普及があげられます。しかしながら二次むし歯に関しては依然として罹患する患者さんが後を絶ちません。今ブログをご覧になっている皆さん、鏡を片手にお口の中を覗いてみてください。もし1か所でも詰め物・被せ物の歯があれば要注意です。先ほどご提案した3つの方法を実践し、少しでも二次むし歯のリスクを減らしていきましょう!

 

 

🦷歯の豆知識🦷

突然ですが最後にクイズを1つ。

 

歯がお口の中で占める表面積の割合は全体のどのくらいでしょうか?

 

これを患者さんに聞くと、「90%」など高い数字を回答する方が多いです。ところが、お口の中で歯の占める割合はたったの25%程度なんです。そして残りの75%は舌や頬の内側の粘膜、歯肉などが占めています。ちょっとビックリされた方も多いのではないでしょうか。もっとわかりやすくいうとお口の中で歯が占める割合はたったの1/4、そしてその他が3/4も占めるのです。ということは、むし歯菌などの細菌類は歯だけのケアをしていても排除できないということですね。すなわち、舌表面や歯肉などもケアをすることが大切です。

 

そこでオススメしたいのが、当院ブログでも何度か登場している以下のような口腔ケアグッズです。

 

フロスは歯と歯の間や歯と歯肉の境目に付着した歯垢(プラーク)を掻き出すのに一役買ってくれます。歯ブラシの毛先では届かない場所にスッと入ってくれるので、ケア後はとてもスッキリしますよ。

 

続いて、舌ブラシです。舌表面の汚れを落とし口臭予防にも最適です。

 

そして、当院で販売してから継続して患者さん人気の高い“モンダミンハビットプロ“、洗口液ですね。いつもの歯磨きのあとにこちらでブクブクうがいをするだけです。歯の表面はもちろんのこと口腔内全体を洗浄できるのでむし歯や歯周病予防に最適です。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん一度に全てを取り入れてしまうと、どうしても面倒になりサボりがちになってしまいます。ケアグッズの数が少なくても、まずは「継続すること」が大切です。フロスでも、舌ブラシでも、洗口液でもどれか1つでも良いので、毎日の歯磨きにプラスしてみてはいかがでしょうか。どれを選んだらいいかわからない、という方はぜひビバ歯科・矯正小児歯科のスタッフまでご相談下さい。患者様のお口の中の状態にあわせてケアグッズをご提案させていただきます。

AEDの講習会に参加しました

こんにちは。

千葉県船橋市にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。当院はJR総武線【東船橋駅】南口から徒歩30秒にあります。

皆さん91日が何の日だったか覚えていますか。テレビ番組でも多く取り上げられていましたので目にした方も多いかと思いますが、91日は『防災の日』でした。これを機に家庭内の防災グッズを見直した方も多いのではないでしょうか。特に現在もなお猛威をふるっている新型コロナウイルス(COVID-19)のことまで考えると、避難用のリュックにマスクを追加した方も多いかと思います。

 

さて、ビバ歯科・矯正小児歯科では医療現場である以上、治療中は患者さんの安心・安全を第一に心がけてスタッフ一同行動しています。同じ治療を何度経験してもやはり“医療”は“命”と隣り合わせの現場です。何が起こるかわかりません。そこで当院では数年に1度、AEDの講習を受けてトレーニングをしています。そして今年も防災の日をむかえ、先日の昼休みを利用してスタッフ全員でAEDの講習会に参加しました。当日は日本ライフライン株式会社の方にお越しいただき、AEDの設定方法や使い方まで細かくご指導頂きました。実際に人形を傷病者に見立て、「意識確認」に始まり、「AEDの使用」そして「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」までを行い、緊張感のある講習となりました。スタッフも必死にメモを取りながらの講習となり終わったあとはノート一面にぎっしりと文字が書かれ真っ黒でした。そこで本日はAED講習会の内容を少しだけご紹介いたします。

 

そもそもAEDって?

AEDは病院や歯科医院をはじめとする医療機関や、学校、市役所、ターミナル駅など多くの人が利用する場所で設置されています。右の写真のような表示を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

AEDというのはAutomated External Defibrillator(オートメイティッド・エクスターナル・ディフィブリレイター)の略で、日本語では「自動体外式除細動器」と言います。AEDは、自動で心臓の状態を判断し、心臓がけいれんした状態(心室細動など)を認めると電気ショックを流して心臓の状態を正常に戻すための医療機器です。電気ショックを行う医療機器ということで以前は医療従事者しか使用を認められていなかったのですが、20047月に一般市民による使用も認められました。とは言え、私自身今までの人生でこういった救急現場に居合わせたことがないため、AEDに触れるのは学生の時の授業以来のように記憶しています。

 

日本ライフライン株式会社の方のご指導のもと、人形と実際のAEDを使いながら一連の流れを全スタッフで体験しました。

 

 

🚑救命の手順🚑

①現場の安全確認

 交通事故や労働災害の現場の場合まだ危害がある可能性があります。倒れている人を発見した際には周囲の安全を確認したうえで倒れた人に近づくようにします。救助者自身の安全を最優先に動くことも大切です。確かに倒れている人を見かけると思わず駆け寄ってしまいそうですが、自身も事故に巻き込まれてしまっては救助どころではなくなってしまいますね。まずは気を落ち着かせて救助にあたることが大切です。

 

②意識確認

 傷病者の両肩を強く叩き、「大丈夫ですか?どうしましたか?」声をかけます。少し気が引けるかもしれませんが、思った以上に強く叩いてちょうどよいそうです。返事・反応がない場合には“意識がない”と判断します。

 

③応援を頼む

 後述しますが一人での救助、心臓マッサージは困難です。「誰か来てください!」と周囲の人に呼びかけ、『あなたは119番通報を!』と『あなたはAEDを持ってきてください!』と明確に依頼します。

 

④呼吸の確認

胸や腹部の動きを見て呼吸の有無を確認します。

◎呼吸をしている場合

  →体を横にして救急車を待ちます。その時左右どちらを下にしても良いそうです。

◎呼吸をしていない場合

  →早急に胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)を行います。しゃくりあげるような呼吸(死戦期呼吸)や途切れ途切れの喘ぐような呼吸の場合にも「呼吸なし」と判断し、胸骨圧迫が必要です。

 

⑤胸骨圧迫

乳首と乳首の間を手の平のつけ根で押します。1分あたり100120回のテンポで成人の場合には56センチ胸部が凹むように圧迫します。未就学児の場合は体の厚みの3割ほど圧迫し赤ちゃんの場合には体が小さいので指で圧迫するそうです。

実際にやってみましたが、かなり体力が必要でした。真上から体全体で体重をかけ、かつ1秒あたり2回程度の圧迫ですから、実技のあとは耳まで真っ赤になり、息切れしたくらいです。ということで1人での長時間の胸骨圧迫は厳しいため、周囲の人と協力し“順番に”行うことがポイントということでした。その際、中断は最小限に抑え、継続して胸骨圧迫ができるように周囲の人との連携・声掛けがとても大切ということです。ビバ歯科のスタッフたちは普段からチームとして診察にあたっているため、お互いに“名前”を呼びながら体験しましたが、実際の事故現場では互いに初対面の人とのやり取りのため、ちょっと難しそうにも感じます。そこは医療従事者として自ら率先して声を発せられるよう行動できるよう意識したいとおもいます。

※胸骨圧迫30回と人工呼吸2回のサイクルが良いそうですが、人工呼吸を行うことが難しい場合には胸骨圧迫のみでも良いそうです。昨今の新型コロナウイルス感染リスクを考え、今回の講習会では胸骨圧迫のみに集中してご指導いただきました。

 

 

AEDCardiac ResQ)到着後

バックを開けると、以下のものが同封されています。

 ———————————————————————–

 1.プラスチック手袋→感染予防のため

 2.万能ハサミ→衣服を着るため

 3.2枚刃カミソリ→胸毛が濃い際に剃毛するため

 4.清浄綿→消毒のため

 5.ペーパータオル→胸部の水分を拭き取るため

 6.タブレットマスク→人工呼吸のため

 ———————————————————————–

 

次に、AED本体の操作方法です。

🚑操作方法🚑

①電源を入れる

 写真の緑のスイッチを右方向にスライドするとカートリッジカバーが開き電源が入ります。直後に『成人モードです。胸を裸にしてください。』という音声案内がかかります。その後は音声案内に従い操作します。

 

②電極パッドを貼る

 同封されている万能ハサミで、洋服を切り胸部を露出します。そしてAED本体から電極パッドを取り出し、台紙からパッド2枚を剥がします。電極パッド上に、貼る位置のイラストが描かれているのでその通りに傷病者の体に2枚とも貼り付けます。(1枚は胸、もう1枚は脇腹の位置)電極パッド貼り付けが完了するとパッド貼付ランプが点滅から点灯に変わります。

※胸が濡れている場合は、ペーパータオルなどで水気を拭き取る

※胸毛が濃く電極パッドが貼りつかない際は剃毛する

※ネックレスやブラジャーの金属類の上から電極パッドを貼らない

 

③必要に応じて電気ショックボタンを押す

 電極パッド貼り付け後、自動的に心電図解析が始まります。その際『体に触れないでください』という音声が流れますので、傷病者及びAED本体から離れるよう周囲の人達に呼びかけます。(万が一傷病者の体に触れたまま電気ショックをすると感電して危険です)解析終了後、解析結果が音声で流れます。

電気ショックが必要と判断された場合には、『電気ショックが必要です』という音声が流れ、チャージ音と共に充電が開始され、完了すると電気ショックボタンが点滅します。そして電気ショックボタンを押し電気ショックを行います。完了後、すぐに胸骨圧迫、可能であれば人工呼吸も再開します。その際、次の心電図解析までの残り時間を音声で知らせてくれるので、指示に従い処置をしていきます。解析後、再び電気ショックが必要と判断されれば再度電気ショックを行いますが、不要な場合は胸骨圧迫と人工呼吸を再開します。これらは救急隊員に引継ぐまで、もしくは傷病者に反応があるまで継続します。

こちらから日本ライフライン株式会社さんによるAED使用方法の動画がご視聴できます。ぜひご覧ください。

 

 

🚑“CPResQシーピーレスキュー“手動式心臓ポンプ 🚑

私たちビバ歯科・矯正小児歯科のスタッフは医療従事者とは言え、普段はお口の中を診ているのでこのような直接人命にかかわるような処置をすることはほぼありません。AEDの使用や胸骨圧迫などいざ現場でできるのか少々不安に感じたのが本当のところです。しかし、今回講習会の中でとても心強いツールがあることを知りました。お写真の緑色の器機でその名は“CPResQシーピーレスキュー“です。

 

胸骨圧迫の際に、胸部と手の平の間に挟み使用すると、正しいテンポや押し戻しの深さをリアルタイムに知らせてくれます。右のお写真のようにLEDインジケーターで表示され的確な圧迫ができていると中央の「GOOD」の箇所にランプが付きます。

 

また音声ガイドでも適切な強さやタイミングをサポートしてくれます。

例)

胸骨圧迫の深さが浅い場合・・・「もっと強く押してください」

深さが深すぎる場合・・・・・・「もっと弱く押してください」

テンポが遅い場合・・・・・・・「速く押してください」

速い場合は・・・・・・・・・・「ゆっくり押してください」

胸骨圧迫の戻しが浅い場合・・・「元の位置までしっかりと戻してください」

 

その他にも、胸骨圧迫の時間が中断された場合には「10秒中断」などと音声が流れます。

こちらから日本ライフライン株式会社さんによるCPResQシーピーレスキュー使用方法の動画がご視聴できます。ぜひご覧ください。

 

 

救命の可能性は時間の経過とともに急激に低下します。119番通報すれば救急隊が現場に急行してくれますが、到着までの時間は全国平均で約8分以上かかるそうです。さらに現在は新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず救急隊の到着までもっと時間を要すことも考えられます。大切な命を救うためにも少しでも早く周囲の人たちが一丸となって救命の手当をするのが大切ですね。今回の講習会で学んだ知識を活かし、いざ現場に立ち会った際にはイチ医療従事者として救助に積極的に参加したいと思います。

はいく公式アンバサダーに就任しました!

こんにちは。

千葉県船橋市にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。当院はJR総武線【東船橋駅】南口から徒歩30秒にあります。

 

気が付けば夏が終わり、9月に突入しましたね。今年の夏も新型コロナウイルス感染予防のため、せっかくのお盆休暇もステイホームをされた方が多かったのではないでしょうか。実際にビバ歯科・矯正小児歯科のスタッフたちも休暇明けは「家でまったりしていたよ~」という者がほとんどだったようです。

 

さて、ビバ歯科・矯正小児歯科は“小児歯科“とういうネーミングの通り、お子様の患者様も多くご通院しています。特に8月は学校が夏休み中だったこともあってか、小学生、中学生、高校生などの患者さんが連日治療にいらっしゃいました。他にも「生まれて初めての歯医者さん」という幼児さんもいて、アンパンマンのおもちゃを片手にお母さんと手をつなぎながら恐る恐るユニット(=治療用の椅子)に座る子もいました。やはり歯医者さん特有の”ウィィィィィ~ン“という音や”ゴーグル“+”フェイスシールド“+”グローブ“と素顔が見えないスタッフが近付いてくるのが怖いのか、中には泣いてしまう子もいらっしゃいます。

そんな時は、ビバ歯科の笑顔チーム;歯科助手の出番です!好きなアニメやキャラクターのお話を聞いたり、おもちゃの話をして何とか落ち着いてもらいます笑。ただ、やはり一番はママ、パパの声掛けなようで、保護者の方から声がかかるとホッと安心するようです。歯科治療ではお口の中に歯科器具を入れて処置するため、急に体を動かしたり、急にお口を閉じたりすると危険が伴います。そのため、保護者の方が治療にご協力いただけることは本当に心強い限りです。この場を借りて感謝申し上げます。いつもありがとうございます!

 

ただ、ある程度通い慣れてくると歯医者さんの器機や薬品に興味をもつ子が出てくるので面白いものです。例えば、「ぼく、空気でるの好き~」とエアーが出る歯科器機(=シリンジ)に興味をもったり、「わたし、ストロベリー味が好き~」と自らフッ素ジェルの味をリクエストしたりしてくるなど、見ていてほっこりします。大人でも「歯医者さんは苦手だから…」という方がいらっしゃいますが、やはり幼いうちから継続して通っていると恐怖心がなくなるものなのかもしれませんね。そういった意味でもやはり36ヶ月に一度の定期検診は大切です。

 

“はいく”の公式アンバサダーになりました!

さて、前置きが長くなりましたが、実は先日株式会社松風さんの方とお会いする機会がございました。こちらの企業さんは歯科材料や歯科用機器の総合メーカです。そして…実は…私たち、ビバ歯科・矯正小児歯科は、松風さんの“はいく”の公式アンバサダーに就任しました!!“はいく”とは親子で楽しく学べる歯の知育サイトです。「歯」をテーマにした絵本や動画コンテンツを配信しています。私たちは松風さんと一緒に今から2年間公式アンバサダーとして、歯の健康について普及活動をしていきます!もちろん今までも歯科医院としてできる限り歯の健康について発信はしてきましたが、より患者さんに自身の歯についてもっともっと興味をもっていただきたいと常日頃から考えていました。そんな中でこのアンバサダーに選ばれたのです。なお以下バナーから“はいく”の公式HPがご覧になれます。過去の活動や歯の知育コンテンツがご紹介されておりますのでぜひ覗いてみてください。

 

 

コンテンツのご紹介

下のお写真は松風の担当者様より「特におすすめです!」としてご紹介いただいた絵本です。いずれも20ページ程度、かつ絵が多くカラフルです。歯科医院での待ち時間やお家時間に、保護者からお子様へ読み聞かせするのにちょうどよいサイズですよ。

 

せっかくですので少しだけ絵本の中身をご紹介しますね。

 

【おくち、ぽかーん】

新たな現代病と問題視される“お口ぽかん”についての絵本です。お口があいたままで生活していると、後々の不正咬合(歯並びの悪さ)につながります。また現在では新型コロナウイルス感染予防のためにマスクが欠かせないですよね。このようなマスク着用が口呼吸を誘発し結果的に“お口ぽかん”の状態が続いているとも言われています。この絵本の中ではお口を閉じることの大切さをユーモアも交えながら表現しています。

 

 

 

【凸凹くん】
小児歯科で、むし歯予防のために行われるシーラント治療についての絵本です。みなさん、鏡を持ちお口を大きく開けてみてください。すると奥歯だけが表面が凸凹していることに気が付きますよね。この凸凹すなわち“溝”がやっかいです。奥歯は歯ブラシが届きにくいことに加えて、この“溝”に食べかすが詰まってしまいがちです。そこでシーラント治療の出番です。シーラントは凸凹している溝の部分に樹脂を詰め、むし歯予防に効果を発します。主人公の男の子と奥歯の凸凹くんのやり取りが読んでいてほっこりしますよ。

 

 

 

【むしばくん、ばいばーい】

ストーリーは、「歯医者さんに初めて行くことになりブルブル震えて逃げ回っている女の子」のシーンから始まります。各ページにむし歯治療の流れがイラストと共に表現されていて大人が読んでも安心する1冊です。ブログの主が特に好きだったシーンは『むし歯になって泣いている歯が注射器でチクッと刺された途端に、気持ちよさそうに寝始めた』というところです。麻酔というと幼いお子様にはイメージしづらいですが、それを『寝る』というのはとても分かりやすくかつ安心する表現だなと思いました。ぜひ歯医者さんに来る前に親子で一緒に読んでいただきたい1冊です。

 

今回ご紹介した3冊はビバ歯科・矯正小児歯科でも近々設置予定です。ぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。そして小児歯科も多く扱う当院だからこそ、よりお子様が安心して治療にきていただけるように、治療の説明方法を工夫していきたいと思います。