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自分の歯を再生医療に!ティースバンクとは?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

みなさんは歯の銀行があるのをご存じですか?

歯の銀行=ティースバンクとは、親知らずや歯列矯正、思いがけない事故などで損傷した健康な歯を抜歯して長期間お預かりする、歯の冷凍保存・歯の再生医療です。

将来なんらかの理由で歯を失った時に、お預かりしていた歯を使って移植し、新たな歯として再生させることが可能になる歯科医療となります。「抜く歯」も「使う歯」も「歯根膜」と呼ばれる組織も全て自分自身のものですから、親和性の高い医療として少しずつ注目されてきています。

今回はそんな【歯の銀行=ティースバンク】についてご紹介いたします。

 

再生医療・歯の移植とは?

歯の移植とは、歯の根っこに付いている「歯根膜」という組織を損なわないように抜歯し、別の歯が抜けたところに植え替える再生医療です。「歯根膜」には歯根周囲のセメント質や歯槽骨、歯肉などの歯周組織を再生させる能力があるため、歯を別の場所に植え替えることが可能です。

 

ビバ歯科・矯正小児歯科では、以前より歯の移植治療にも取り組んでいます。

歯の移植は異物を体の中に移植するインプラントとは異なり、自分自身の「歯」を移植に利用しているため、拒絶反応やアレルギーの心配が無く安全性の高い治療方法です。なにより素晴らしいのは、自分の歯を移植に使っているので、歯を失う前と同じような噛み心地、噛むときの力のコントロールなどがしっくりと馴染みやすくなり、移植前と変わらないお口の状態を保つことが可能になることです。さらに移植後に歯根膜が定着すれば、歯列矯正治療を行うことも可能です。これは歯根膜細胞が活性化している部位での歯槽骨の再生が期待できるからで、利点に富んだ治療方法と言えます。

 

歯の冷凍保存 ティースバンクとは?
利点の多い歯の移植治療ではありますが、移植に利用できる損傷のない歯(親知らずなど)を持っていることが前提の治療方法です。移植に利用したいと考えてた歯が中等度以上のむし歯になっていたり、進行した歯周病にかかってしまって場合は、残念ながら移植歯として利用するのはむずかしいでしょう。
そこで登場するのが歯の冷凍保存です。
歯の冷凍保存を行うにはご本人の親知らずや歯列矯正治療などで抜歯した歯が損傷のない状態であれば、将来の歯の喪失時の再植術、自家移植術に使うことが可能になります。

実際に歯の冷凍保存をする際には抜歯前に血液検査や不適合疾患などの有無などをご確認させていただき抜歯手術を行います。そして抜歯後すぐに歯の冷凍保存を行っている広島大学病院内の有限会社スリーブラケッツ社に歯を送り、数十年単位の長期保管を委託していきます。

 

親不知などの抜歯のタイミングについて

親知らずなどを「将来の移植医療に活用できるかもしれないのであれば、今すぐに抜歯しないで温存しておきたい。」と考える方がいらっしゃいますが、その方法はあまりおすすめできません。

なぜなら将来、歯の移植の選択肢となる歯は損傷のない健康な状態が絶対条件だからです。特に親知らずはお口の一番奥にあり、真っすぐに生えてくるとは限りません。むしろ横向きや斜めに生えてくることが多いため汚れが溜まりやすく、将来むし歯や歯周病のリスクが高くなるといえます。

また親知らずが萌出するにつれ手前の歯を干渉するようになり、噛み合わせ不調や歯並びの乱れなどの影響が少なからず口腔内に生じてきます。抜歯が適当と判断された歯は、お口の中に存在することによるデメリットが多い歯であることが多く、歯の生えかたや歯の根の形状などによってはスムーズに抜歯できるとは限りません。将来的な活用を考慮して親知らずは損傷のない状態のうちに抜歯し、良い状態で冷凍保存されることを当院ではおすすめしています。

歯の冷凍保存方法や費用、ティースバンクのしくみなどにご興味がありましたら、お気軽にビバ歯科までお問い合わせください!お待ちしています。

 

東船橋の歯医者さん ビバ歯科・矯正小児歯科TEL.047-421-0118