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新型コロナワクチン接種の筋肉内注射実技研修に参加してきました。

こんにちは。

船橋市東船橋にあるビバ歯科・矯正小児歯科院長の関本です。

 

急のことでしたが2021年7月16日(金) 、日大松戸歯学部が主催する「新型コロナワクチン接種にかかわる筋肉内注射の実技研修」に参加してきました。

僕は日大松戸歯学部の出身ではないのですが、市川市歯科医師会・会長の石井広志先生のご配慮から市川市歯科医師会会員にも機会が与えられたので僕も参加してきました。

 

歯科医師による新型コロナワクチン接種の実施については、

① 日本歯科医師会のeラーニング教育研修

② 筋肉内注射の実技研修

の2つのプロセスを修了しないと、集団接種会場での新型コロナワクチン接種に臨めません。

 

すでに僕は①は修了していたのですが➁に参加する必要がありました。

しかし➁の機会はとても少ないため、ひょっとすると今回が最後の機会になるかもしれないと思い急のことでしたが参加してきました。

そのため当日の一部の患者様には、突然、治療のお約束を当院からキャンセルさせていただきまして、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ございませんでした。

 

会場へは車で行くのは渋滞などが予想され時間が読めないと考えたため、電車とバスで行くことにしました。

ヤフー路線検索での最短時間は16:35発の上りの総武線に乗り

東船橋 ⇒ 西船橋 ⇒ 南流山 ⇒ 日大病院入口

とのことだったのでそのルートで行くことにしました。

 

南流山駅は35年位前に利用したことのある駅で、その頃には駅前は空き地が沢山あり静かな環境でしたが、現在はとても賑やかになり当時には開通していなかったつくばエクスプレスとの乗換駅になっています。すっかり様変わりしてしまった駅前にも、以前からあったスーパーマルヤは健在でした。

 

南流山駅前から乗車したバスは流山街道を松戸駅に向けて南下していきましたが、この流山街道も若い頃に車でよく行き来した道です。

懐かしさを覚えながら沿道の景色を見ていましたが、街道筋に林立する店舗の多さに驚きました。そのほとんどが以前にはなかった店舗です。そのため空き地がとても少なくなってしまった印象を持ちました。時間がたつというのは、本当に凄いことなのですね。

さて、無事に日大松戸歯学部に到着し実技研修を受講しました。

内容は前半に講義、後半にペアになっての相互実習でした。

講師は同校の歯科麻酔科教授・山口秀紀先生でしたがとても丁寧にご講義されていて、すべてが理解しやすかったです。

後半の相互実習では友人の小林則之先生も受講されていたので、ペアを組ませていただいてお互いに生理食塩水を使用しての筋肉内注射を打ちあいました。僕自身は、時々、自院でボツリヌス薬液の咬筋への筋肉内注射を行っていますので、それに比較すると肩の三角筋は対象が大きくとても打ちやすいように感じました。

 

今回の学習内容を要約しますと

  1. 腕は下におろして上腕の外側が外に出るように。
  2. 消毒は円を描くように、アルコール綿を持っておく。
  3. 穿刺部位は確実に出す。
  4. 肩峰から下ろした正中線と前後の腋の下を結ぶ線の交点を目安に刺入する。
  5. 穿刺はペングリップで垂直に根元まで。
  6. 血液の逆流確認は不要。
  7. 注入を終えたらアルコール綿で押さえながら針を抜き、揉まないようにする。

 

全て山口先生のご講義の受け売りですが、同業者でワクチン接種に臨まれる方は是非ご確認にご利用いただければと存じます。

研修会終了後には、とても立派な修了証を頂くことができました。

これで僕も筋肉内注射の研修を一通り終えることができたので、今後は要請があれば新型コロナワクチン接種のお手伝いをすることができます。

 

・・・・・

研修を終えて校外にでるとすっかりと夕暮れになっていました。

 

報道によりますと、一時期はワクチン接種の打ち手が不足している状況が続いていましたが、現在は逆にワクチンの供給量が不足しているとのことです。

今の状況では当面、歯科医師の出番は少ないかも知れませんが、いずれワクチンの供給が充足してきた時には歯科医師が必要とされる時期が来るかもしれません。その時への準備が、今整ったという気持ちです。

 

僕自身は新型コロナワクチン接種を医療従事者として優先的に打たせて頂くなど、国からとても優遇していただいていると感じています。

もし要請が来た時には、国への恩返しの気持ちで、是非、協力させていただきたいと思っています。

最後に日大松戸歯学部・歯科麻酔科教授の山口先生と教室の先生方に心から感謝申し上げます。