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第9回コラム 在宅寝たきり老人等歯科保健推進事業特別委員会
今夜は、20時から市川市歯科医師会会館で、「在宅寝たきり老人等歯科保健推進事業特別委員会」という長い名前の委員会がありました。私も以前、委員長を務めたことのある委員会です。参加者は、市川市行政当局者、市川リハビリテーション病院歯科担当の先生、市川総合病院の担当の先生、そして、私共、市川市歯科医師会内の委員会のメンバーです。 この委員会の役割は、委員会名のとおり、「ご自宅で寝たきりになっている高齢者の歯科診療などについて対策を打つ」ことです。行政や市川市内の基幹病院、そして歯科医師会が、連携して、要介護高齢者の訪問歯科診療を行っています。 市川市で「在宅寝たきり老人等歯科保健推進事業」(この名前は、ちゃんとした市川市の事業名です。)の歴史は意外に古く、私の記憶が誤りでなかったら、この事業は平成3~4年からスタートしたと思います。ですから今年で16年目を迎えています。
16年で古いとは意外だと感じられるかもしれませんが、「訪問歯科診療」や「口腔ケア」「接食・嚥下障害」などの用語が、ようやく社会に認知されだしたのはごく最近のことで、特に、平成12年の介護保険の施行後しばらく経ってからのことです。もちろんまだまだ不十分の感は否めませんが。
いわば市川市と市川市歯科医師会は協力して、介護保険施行の約10年前から、要介護高齢者の歯科診療問題に準備していたことになります。当時はまだまだ全国的にもそのような取り組みを行っている自治体や地区の歯科医師会は多くはなく、様々な苦労の上に今のシステムが出来てきました。
そのことは、用語からも推測でき、「訪問歯科診療」や「要介護高齢者」のような用語が定着したのは、やはり介護保険施行後のことで、当時は意味を端的に表現する文言として「在宅寝たきり老人」という用語が用いられたのだと思います。
余談ですが、このような目で見てみると、少し前に世間を騒がしたグッドウィル傘下のコムスンが、テレビCMを大々的に打って事業を拡大していったのも、ごく最近のことなのです。コムスンは訪問歯科診療にも事業を拡張していましたが、今はどのような状況になっているのでしょうかね?
さて、会議は、実際の診療ケースの検討、来年の事業計画、診療備品の検討、などが話し合われて、無事終了になりました。
偶然、このコラムを読んでる方のお役に立てるかもしれないので、一応、市川市の訪問歯科診療を広報しておきます。 対象者は、市川市民で65歳で寝たきりの方か、それに準ずる方です。 訪問内容は、歯科診療、口腔ケア、摂食嚥下指導などです。
■市川市保健センター (047)377-4511
■川市歯科医師会 (047)334-5391
市川市での訪問歯科診療をご紹介したので、船橋市もご紹介しなければ片手落ちだと思います。船橋市では市立さざんか診療所が受け付けていて、船橋歯科医師会の協力医の先生方が担当されています。
さざんか診療所は、障害者や要介護高齢者を対象にした歯科診療所で、船橋歯科医師会が船橋市から委託され運営に当っています。ちなみに、妻の聖美(さとみ)は、船橋歯科医師会の会員で、さざんか診療所で障害児(者)部門の協力医を努めさせていただいております。
もちろん船橋市東船橋付近の方や、市川市稲越町付近の方で要介護高齢者のことでご相談がありましたら、下記にご連絡いただければ、出来限りの対応はさせていただこうと思っています。
東船橋付近の方 ビバ歯科・矯正小児歯科(047)421-0118
市川市稲越町付近の方 ビバ・ファミリー歯科(047)373-2731
ビバ・デンタル 代表 関本浩貴