ブログ・むし歯(一般歯科)
生活歯と失活歯
こんにちは。スタッフの後藤です。
むし歯などで歯の治療をしたときに歯医者さんから「この歯は神経までむし歯が
進行しているから、神経を抜きましょう。」と言われたことはありませんか?
神経を抜くとは根管治療のことであり、歯の中にある歯髄という組織を失うことです。
根管治療を行うと一時的に痛みは和らぎ、ある程度の年数はさほどの違和感もなく
噛める場合が多いのと、歯の神経を失うと痛みや不具合にも気づきにくいため、
歯のことを気にかけずに日々を過ごしている方も多いかもしれません。
しかし歯の神経の有無で歯の寿命は大きく変わっていきます。
★歯の寿命を左右する歯髄
歯の神経=歯髄が生きている状態の歯は「生活歯(せいかつし)」と呼びます。
反対に歯髄を失った歯のことを「失活歯(しっかつし)」と呼びます。
歯を樹木に例えるなら神経のある生活歯は「樹」で神経を取った失活歯は「木」になります。
「樹」は生きた樹木に対して使う漢字ですが、切り落とされた場合この漢字は使われません。
樹は生きているので大地からの栄養と水分がいきわたり枝は強くしなやか。弾力があるため
簡単には折れないでしょう。
逆に伐採された木には、切られた時点で死んだ木となります。栄養も水分も失われて変色し、
枯れ木になっていきます。弾力を失った枝は非常にもろく簡単に折れてしまいます。
これと同じようなことが歯にも当てはまるのですが、神経を失うことで歯は弱く折れやすくなり
白の色調も徐々にグレーがかった茶色っぽい色に変わっていきます。
神経を失うと歯そのものの抵抗力も低下していき、むし歯菌がとどまりやすくなります。
神経がないということはむし歯や歯周病などの痛みを感じるという「歯が出すサイン」にも
気づきにくくなるため、違和感が出たときにはすでに重症化しているケースも少なくありません。
強い痛みを感じる頃には根尖病変(歯の根っこの先端部分が腫れたり、歯の根の部分が割れたり、
細菌が増殖して膿んでしまうなど)が起こっていることも…。
神経を失った歯の寿命は10年以上短くなるとも言われています。
ビバ歯科ではできるだけ歯の神経をとらずにご自身の歯を多く残す治療を心がけています。
また神経を失った歯であっても定期的な検診でメンテナンスをしていけば、将来的に
自分の歯を抜かずに長く使っていけるケースも多くあります。
あきらめずに頑張っていきましょう!
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