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歯周病と認知症のただならぬ関係

こんにちは!ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの武林です。

 

先日ネットニュースで少子化問題が取り上げられていました。特に昨今の新型コロナウイルスの影響で人と会う機会が激減したり、経済的な困窮により妊娠・出産のタイミングを遅らせた人が多かったりしたことも少子化に拍車をかけているようです。さらに困ったことに日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しており、いわゆる“少子高齢化社会”と言えます。ただ平均寿命が延びたとしても、不健康で病気や介護の時間が長いだけでは老後を楽しめないですよね。そこで、今回のブログでは長生きしつつ同時に健康で自立して生きられる“健康寿命”も延ばしていくための対策を考えていきたいとおもいます。

では、心身ともに健康でいられるためにはどうしたらよいのでしょうか。基本的なこととして“バランスのとれた食事”、“質の良い睡眠”、“適度な運動”等はよく耳にしますよね。しかし、歯科医院としてお伝えしたいことがあります。

 

それは

 

全身の健康には「お口の健康」が大きく関わっている  

 

ということです。ホントです。

 

はじめてご来院された患者様にこのお話をすると

「いやいや、口の中だけでしょ。歯がなくなったら、そりゃ不便だけど入れ歯もあるし、今はインプラントだってあるじゃないですか」

と言われることが多いですが、そうではないんですね。長く当院で治療を受けていらっしゃる患者様には周知しておりますが、全身の健康に「お口の健康」が大きく関わっているのです。詳しくお話していきますね。

 

~認知症発症のリスクが2.2倍!~

みなさんは、『ナン・スタディ』という認知症研究をご存じでしょうか。これは米国の修道女を対象にした研究で加齢と健康、特にアルツハイマー病に関する疫学研究です。この中で、歯の残数が0~9本の人は歯の残数が10~28本の人に比べて、アルツハイマー型認知症を発症するリスクが2.2倍も高いという研究結果があります。正直わたしはこの数字を見たときにとても驚きました。

実は、歯のはたらきというのは“食べる”という咀嚼機能にとどまらず、脳を刺激するというのもわかってきています。よく噛んで食べること、すなわち上の歯と下の歯を噛み合わせることはその刺激が歯根にある歯根膜から脳に伝わり記憶や思考などを司っている部位を活性化させていきます。つまり、むし歯などにより歯を失ってしまった場合、噛めないことは言わずもがな歯根膜(歯を支えている骨と歯根との間にある薄い膜)もなくなり脳への刺激が少なくなってしまうのです。このことからも歯の健康維持の大切さがわかりますね。

 

~歯周病菌が認知症の原因に~

以前のブログで歯周病菌と食道がんの関係について紹介しましたが、今回も歯周病が他の疾患を引き起こすという記事をみかけたので紹介します。まずは歯周病についておさらいしましょう。

 

 

さてここからが本題になります。4月5日の全国保険医新聞に【歯周病と認知症の関連】についての研究が取り上げられていました。

 

(概要)歯周病を引き起こすジンジバリス菌の病原性因子であるリポ多糖類・LPSをマウスに毎日投与し認知機能を調べたところ、インターロイキン1βという炎症促進因子を大量に生成し脳内炎症を引き起こしていたことがわかった。そしてそれと同時にアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが大量に脳内に蓄積されたていたことも明らかになった。またLPSの投与により脳だけではなくマウスの脾臓や肝臓にも炎症が生じており、脳内だけではなく全身でアルツハイマー病の原因物質が作られていた。

 

いかがでしょうか?とても怖いですよね。記事内にも書かれている通り、脳は全身の体重の2%ですが残りの98%の部分もアミロイドβを作っているとすれば、もはや全身でアルツハイマー病の原因物質を作っていることになります。また、最近の研究で、ジンジバリス菌は循環血に触れる脳血管内皮細胞にアミロイドβを脳に運ぶ受容体を増やすこともわかっており、つまりこれは口腔内の歯周病菌が全身に運ばれて炎症を起こし、アミロイドβを作り、それが脳に運ばれ蓄積されると考えられているのです。

 

これだけでも、お口の中に疾患があることはとても恐ろしいことがわかります。

日々便利になっていく現代であっても認知症の決定的な治療薬や予防薬ができるのはまだまだ先とのことですので、やはり毎日のお口のケアはすごく大切ですよね。そして食事の後の歯磨きについては習慣化している人が多いとは思いますが、歯科での定期検診は受診できていますでしょうか。少なくとも年に3、4回の検診は必要だと言われております。実際にビバ歯科・矯正小児歯科では3ヶ月ごとに定期検診にご通院いただき、患者さんご自身では気がつけない歯の汚れや歯ぐきの炎症などを隅から隅まで診ていきます。人生100年時代、という言葉も耳にすることがありますがぜひ健康で楽しく過ごせるよう今からお口の健康を意識していきましょう!!

 

PS)ビバ歯科・矯正小児歯科ではお電話での完全予約制となっております。新型コロナウイルス感染対策のため待合室で患者様が密になることを防止するためです。よって当院での定期検診をご希望の際には事前にこちらの番号(047-421-0118)までお電話をお願いいたします。なお、メールでのご予約、そしてご来院前のメール相談も承っております。こちらに必要事項をご入力の上送信してください。