お知らせ
保育施設や学校、職場での歯みがきについて
こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。
新型コロナウイルス感染予防の一環として、保育施設や学校における昼食後の歯みがきを中止されている教育施設があると、報道ニュース等で見聞きしています。歯みがきの中止を決められた各保育施設や学校、その他の集団施設等などでは洗口場の利用時に集団で利用する傾向があり、利用者の密集や歯みがきの最中の唾液が広範囲に飛散するなどのリスクが大きいことが主な理由としてあげられています。
また集団施設という点では、都営地下鉄大江戸線の運転士39名に「歯磨きの際の唾液が付着した手で蛇口を触れたことにより、感染が広まった可能性が高い」との報道が日本中に広まりました。歯みがきの際に唾液に汚染された蛇口もその可能性のひとつであったとはいえ、クラスターの蔓延につながった可能性がゼロではないことに大変驚かれた方も多いかと思います。
学校などの各教育施設や職場などでの洗口場の設置状況はさまざまであるとは承知の上で申し上げますと、ビバ歯科としましては昼食後の歯みがきは推奨するものであって、中止することはお勧めしていません。特に子どもの感染者は大人に比べて極めて稀であり、あるいは感染しても重症化しないことが現時点ではわかっています。WHO(世界保健機関)も同様の見解を出しています。
ビバ歯科では口腔環境を清潔に保っていないことのほうが歯周病菌などの口腔細菌によってコロナ感染リスクは高くなると考えています。新型コロナウイルスと歯周病の因果関係については以前ブログでもご紹介させていただきましたのでそちらも併せてご覧くださいね。
今回、保育施設や学校、職場などので歯みがきを行う際に気を付けたい点を下記にまとめましたので、よかったらご参考になさってください。集団施設ではもちろん、ご家庭での歯みがき時にも習慣づけると安心感につながると思います。
保育施設や学校等で歯みがき時に気を付けるポイント
- 一度に多人数で洗口場を利用しない。密にならないように個別で歯みがきする。
- 歯みがきをしながら動き回らない、はしゃがない。
- 歯みがきをしながらおしゃべりしない。
- 飛沫が飛び散らないように注意しながら歯みがきする。歯ブラシは静かに小刻みに動かすようにする。
- 口をゆすぐ時は口に含んだ水が飛び散らないよう排水溝にそっと吐き出す。
- 歯みがき後に洗口場の水道や鏡などを次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒する。
- 自分の机で歯みがきする場合は、みがいた後の机や手鏡を次亜塩素酸ナトリウムなどで拭く。
- 保育教諭や担任教師が子どもの傍らにつく。
これにプラスして歯ブラシ立てを共有している施設の場合は、歯ブラシ置き場を見直していただければと思います。使用後の歯ブラシ同士を接触させないように各自の歯ブラシ立てを使っていただくこと、そしてまた、歯ブラシを並べている場合はある程度の距離感を開けていただくと安心です。これは施設に限らずご家庭でも取り入れていただければと思います。
上記の注意点を踏まえたポスターが一般社団法人日本学校歯科医会のWEBサイトで紹介されていましたのでこちらでもシェアします。この歯みがきルールを参考にし、各保育施設や学校、職場、そしてご家庭でもお役立てください。