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今年もグリュック保育園に健康診断に行きました

東船橋駅南口徒歩30秒のビバ歯科・矯正小児歯科の院長関本です。今年も保育園の健診についてブログを書きます。

以前も書きましたが当院は近所のグリュック保育園の歯科園医を務めさせていただいています。それは園長先生をはじめ園長先生のご家族の皆様が、縁があって当院とのお付き合いがあったため開園の際にお声掛け頂いたからだと思っています。

さて今年もそのグリュック保育園の健診の時期になりましたので、6/15木曜日に行ってきました。今年は主任歯科衛生士の田畑と今年入職した大畑と3人で行きました。大畑には健診の流れを覚えてもらうという目的がありましたが、初回早々飲み込みが早くてベテランのように時間を追うごとに作業をマスターしていました。

最近のお子さんたちの口腔内の状態は大変良好で、むし歯があるお子さんはとても少数です。僕が歯科医師になった40年前とは本当に雲泥の差があります。あの時代の国内の子供たちのお口の中はむし歯があふれていました。そう思うと心から隔世の感を覚えます。

疫学的には国内で市販されている歯磨剤のほとんどにフッ素化合物が含有されているからと言われています。また、少子化で一人のお子さんにかける手が増えたため、口腔内にも目が届くようになったからという意見もよく耳にします。

ただその一方で歯列不正や不正咬合のお子さんは確実に増えているように思います。この点ついては以前よりあまり咀嚼しなくなったため顎が成長不足により小さくなったためとかタンパク質の摂取量が増えたため歯が大きくなったとか言われています。
また、スマホやゲームをする時間が多くなり、相対的にうつむいている時間も増えることにより舌骨が下がり、上下顎が下方に牽引されるため不正咬合・歯列不正に進行していくという意見も聞かれます。
どの病因論もその通りだと思います。有る生体の異常や変化の原因を見つめる時、生活環境の変化や時代の流れのような大きな枠組みで物事をとらえる必要があると痛感します。

さてこの不正咬合・歯列不正は見た目に影響したり、むし歯・歯周疾患にかかりやすくなったりするというデメリットだけでなく、呼吸とも深い関連があります。詳細は過去に発信しているブログ等をご参照頂ければと思いますが、子供たちの健診をする時、僕はそのような視点を持ちながら健診しています。受け口で上顎の劣成長が見られるお子さんには鼻炎・副鼻腔炎などの鼻疾患が発生しやすかったり、過蓋咬合で下顎が後方に入り込んでいる子供たちにはイビキや無呼吸が発生しやすかったりします。そのような視点で口腔内を観察する時に、むし歯が少なくなったとしてもまだまだ歯科医師の役割は減るどころか、さらに頑張らなくてはならないなと痛切に思います。

さてグリュック保育園ですが、本当に子供たちの元気が良いことで、また先生がたも元気でお若いので子供たちに負けていない元気さで、園全体が大きな明るいオーラに包まれています。健診という名目で僕らが癒されに行っているのが事実のようです。

あと、健診後にはビバ歯科・矯正小児歯科に戻ってからスタッフと一緒に、隣の「なか卯」さんから買ってきて昼食をとるのを恒例にしています。今回、僕はかつ丼と冷やしタンタンうどんを食べました。明らかに食べ過ぎですが、おいしいので止められないのですよね。