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食事を楽しみたいあなたへ~様々なタイプの入れ歯があります

こんにちは!JR総武線東船橋駅南口ロータリー内にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

 

先日のブログで『すれちがい咬合』という義歯(=入れ歯)に関する難症例についてご紹介しました。そしてこちらのブログをご覧になった方より入れ歯の種類や強度についてのご相談を受けました。そこで本日のブログでは義歯のタイプ別特徴についてお話したいと思います。現在義歯を愛用中の方も、これから義歯の装着を考えている方もぜひ参考までにご一読下さい。

 

 

あきらめないで!まず相談してください

昔から入れ歯をご利用の方、次のようなお悩みはありませんか?

 

「今使っている入れ歯は金属のバネが目立ってしまい、見た目が気になるな…」

「入れ歯をつくったけれど、合わないみたいで痛いなぁ…」

「噛む時になんか違和感があるけれど、せっかく作ったしなぁ…」

「ちょっとカタい食べ物を食べたいんだけれど、義歯だと噛めないな…」

 

そしてそのお悩みの最後にはこうも思っていませんか?

 

『でも、入れ歯だから仕方ないよね』

 

 

こんな風に考えていたら、ちょっと待ってください。もしかしたらあなたのその悩み、私たちが解決できるかもしれません。

 

 

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“入れ歯“と一言にいっても様々なものがあります。一番わかりやすいのが、「保険適用」か「保険適用外(自費)」かということです。保険適用の入れ歯は費用を抑えられるというメリットがあります。ただその分、使用する材料や設計の選択肢が狭く、患者さんご自身の細かなご要望が叶えられないこともあります。もちろん入れ歯ですので噛む機能の回復だけなら不便は感じないかと思いますが、”快適さ“や”見た目“といった視点では満足できないかもしれません。反対に保険適用外(自費)の入れ歯は費用が高額になりますが、材料や設計を自由に選べ、使い心地や見た目の審美性にもこだわることができる、いわばあなただけの、あなたのための入れ歯を作ることができます。

 

もしあなたが入れ歯をつくるなら何にこだわりますか?

 

 

いろんなタイプの入れ歯があります!あなた好みの入れ歯を一緒に見つけましょう

レジン床義歯

保険適用の入れ歯。ピンク色の部分はアクリルレジンというプラスチック製です。

(メリット)

破損した際の修理がしやすいため、歯ぐきとのフィット感が悪くなってきた際に簡単に修理ができます。

(デメリット)

プラスチック製のため落としたとき割れやすい。厚みがあるため装着時の違和感があり、話しにくさやを感じることもあります。また食事中の食感が感じにくいです。

 

シリコーン義歯

レジン床義歯の裏側(歯ぐきとの接着面)と縁の部分をシリコーン素材に置き換えた義歯です。

(メリット)

吸着性が良く外れにくいためよく噛めます。また柔軟性に優れていて、噛んだ時の圧や衝撃を分散できるため、硬い食べ物を噛んでも痛みが出にくいです。

(デメリット)

フィット感が落ちた時や歯ぐきに痛みが出た時に、再度の調整がしにくいことがあります。またレジン床義歯の一部をシリコーン製にするため、プラスチックの部分が薄くなり強度がやや劣ります。

 

金属床義歯

レジン床義歯のプラスチック部分を一部金属に置き換えた義歯です。お写真のように金属は歯列より内側に使用するため、ほとんど目立つことはありません。

(メリット)

金属のため強度に優れ、また粘膜を覆う部分が薄いため違和感が少なく快適です。更に熱伝導率が良いため、温かさや冷たさを感じやすいため、食事を楽しむことができます。

(デメリット)

強度は高いですが経年劣化はあります。長年使用しフィット感が悪くなったときの修理がややしづらいです。

 

 

 

 

マグネット義歯

歯根に磁性体金属を埋め込み、更に義歯の内側に特殊な磁石を埋め込み、磁石の

力でしっかり固定します。

(メリット)

噛む力の一部を歯の根が支えるため、通常の義歯よりしっかり噛むことができます。また、磁石による吸着力を利用しているため、義歯と粘膜との接着面積を小さくすることもでき装着時の違和感を減らすこともできます。さらに金属のバネが不要なため見た目が良いです。

(デメリット)

歯の根を残しているので歯みがきを怠ると歯ぐきに炎症が起きたりむし歯になったりすることもあります。

 

インプラント支持の義歯

歯根が残っていない場合、歯根の代わりに歯槽骨内にインプラント(人工歯根)を入れます。その他はマグネット義歯と同様に磁石の力をつかって義歯を固定します。

(メリット)

磁石の力によりピタっと固定されるためしっかりと噛むことができます。また金属のバネが不要なため見た目にも良いです。

(デメリット)

インプラントを埋め込むための手術が必要です。更に歯科医院にてインプラント部の定期メンテナンスも欠かせません。

 

 

ノンクラスプデンチャー

レジン床義歯の部分入れ歯に代表されるように、一般的な入れ歯は主に3つの部分からできています。

1つ目は自分の歯の代わりとなる“人工歯”、2つ目は粘膜と接着する歯ぐきと似た色の“床(しょう)“、3つ目は義歯そのものを残存歯に固定するための留め具である”クラスプ“です。このノンクラスプデンチャーはその名の通り、クラスプがなく、床の面積を広げ歯ぐきを覆うようにして固定させます。お写真のピンク色の部分は弾性の高い特殊な樹脂でできています。

(メリット)

審美性に大変優れ、見た目には入れ歯であることが分かりにくいです。また樹脂の弾性によって咬み合わせの負担が緩和されるため、義歯を固定している残存歯を傷つける心配がありません。

(デメリット)

残存歯が少ない場合には使用できないことがあり適用できる症例に制限があります。素材自体の寿命が短いため数年単位で作り直しをしなければならないこともあります。

 

コーヌスクローネ義歯

今までの入れ歯の欠点(機能面・審美面・衛生面等)をほとんど補うことができるいわば『入れ歯の最終型』とも言われる入れ歯です。まず土台となる残存歯を削り整え、その上に円錐形の内冠を被せます。そしてこの内冠に適合する外冠(義歯)を上から被せることで全体を固定する仕組みです。これは茶葉を入れる茶筒に似ています。茶筒は本体を激しく振っても蓋は外れませんが蓋をゆっくりと持ち上げると簡単に外れますよね?コーヌスクローネ義歯も同じような仕組みのため、ぴったりと密着し快適な着け心地が特徴です。

(メリット)

着脱可能な入れ歯のため、清掃がしやすく衛生的です。そのため歯周病になりにくいです。また金属のバネを使わないため自然な見た目です。更に、義歯の沈み込みが少ないためしっかり噛め自然な装着感です。その他、インプラントとも組み合わせることができるため、以前の治療が無駄になりません。

(デメリット)

土台となる歯を削る必要があります。

 

より理想に近い入れ歯をつくるなら

最後に『コピーデンチャー(複製義歯)』のご紹介をします。一般的な入れ歯の作り方はある基準に沿って入れ歯をつくり、それを調整しながら患者さんに慣れていってもらいます。そのため、今まで使い慣れた入れ歯がある方にとってはイチから新しい入れ歯に慣れていかなくてはならず、とりわけ高齢者の方にとっては「今まで通りの噛み心地がよかったのに…」、「なんだか装着したときに痛みを感じる…」、「前までの入れ歯がよかった…」など悩みは尽きません。

そこでこのコピーデンチャーの出番です。これは患者さんが現在使用している入れ歯の型を取りコピー(複製)して作るという方法です。通常の入れ歯のように口腔内で型取りをする必要もないため、嘔吐反射が強い方にはもってこいの方法です。また初めて入れ歯を作るといった患者さんは元の入れ歯がないためコピーデンチャーを作ることはできませんが、しっかり噛めない入れ歯、痛みがある入れ歯など悩みを抱えた入れ歯がある方には有効な作製方法です。なおコピーというと『現在の入れ歯と全く同じものができる』と想像される方もいらっしゃるかと思いますがそこから歯科技工士さんのプロの手によって改良されていきます。すなわち現状を維持しつつも問題点は改善しより理想に近い入れ歯を作っていくのがこのコピーデンチャーなのです。

 

いかがですか?お気に入りの入れ歯はありましたでしょうか。

もし現在使用している入れ歯に悩みがあったり、これから入れ歯を作りたいという方がいらっしゃいましたらぜひビバ歯科・矯正小児歯科までご相談ください。一緒にあなたの理想の入れ歯をつくっていきましょう!

 

🦷最後に~コラム🦷

気がつけば10月も中旬になりました。汗ばむような暑い日があったかと思えば涼しい日もあるなどジグザク天気で、毎日の体調管理に更に気を付けなくてはいけないですね。そこでちょっと気を付けたいのが自律神経の乱れです。自律神経とは私たちの体の臓器をコントロールしていて、ヒトの生命維持に必要な「呼吸」、「心臓」、「体温調整」等の機能を調節しています。またどこかで耳にしたことがある方も多いかと思いますが、自律神経にはオンの時(昼間や活動中)に活発になる『交感神経』とオフの時(夜間やリラックス中)に活発になる『副交感神経』の2つがあります。この2つの神経をスイッチのように切り替えることで環境にあわせて体を調節するのです。しかしながら、季節の変わり目で急激な気温の変があると自律神経のスイッチの切り替えが上手にできなくなります。いわゆる“自律神経の乱れ”ですね。そうすると心身に様々な不調がでてきます。例えば、吐き気・だるさ・頭痛・肩こり・不眠・便秘などです。特に現代人は仕事や人間関係での悩み、コロナ禍で思うように生活できない不安などストレスを感じることも少なくなく交感神経が過剰に働いている状態になりがちです。そこで心を鎮める副交感神経が優位に働くように意識的にリラックスしてあげることが大切です。例えば、疲れを感じたら“フゥ~”っと深呼吸したり、自分の好きな音楽を聴いたり、またぬるめのお湯にゆっくり浸かることも効果的だそうです。

 

四季は日本を感じる1つの変化ではありますが、その変化に体がついていくことも大切です。秋になって心身の不調を感じる前にぜひ試してみてはいかがでしょうか。