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長時間フライトでも口臭・むし歯を防ぐ!機内でできる口腔ケアガイド
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
来月はもう12月。暦の上では師走。慌ただしく、年末年始休暇がやってきます。
ビバ歯科・矯正小児歯科も12月27日午後から来年2026年1月4日まで休診です。
数少ないまとまったお休みが取れるということもあり、この時期は海外旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。しかし長時間の移動中や渡航先滞在中は、環境が変わり、場合によってはいつも通りの清潔・保湿作業が出来ないことも多いです。それは口腔ケアも同じことが言えます。
「長時間のフライトで歯が磨けない…」
「旅行先に到着すると、歯の表面がなんとなくざらつく、口がネバつく・口臭が気になる」
そんな悩みを抱える旅行予定の読者の皆さんへ。
当院、ビバ歯科・矯正小児歯科は歯とお口のプロです。
そこでこの記事では、機内で歯を磨けない時にできる口腔ケア方法について歯科医師が詳しく紹介します。
到着後も爽やかな息で旅を楽しみましょう🦷✨歯ァァァ~(爽やかな吐息)

目次
実は、機内の環境そのものが口内トラブルの原因に!?
フライト中は口内環境が悪化しやすいわけ
お肌や髪の毛同様、実はお口の中も乾燥は大敵ということを知っている方はどれだけいるでしょうか。
一般的に機内湿度は約20%と言われ、航空会社のHPにも記載がされています。
“湿度
飛行時間が長くなると機内湿度は低下し、長時間のフライトでは湿度は20%以下となります。”
引用:日本航空“機内環境について(旅立つ前に)https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/health/before/
“機内湿度は、客室に取り入れている外気の湿度が極めて低いことから、長時間飛行の場合、20%以下まで低下します。機内の乾燥で、体内の水分が足りなくなったり、目が乾いたり、のどや鼻の痛みを感じることがあります。”
引用:全日空【国内・国際線】機内の温度/湿度はどのくらいですか。
https://ana-support.my.site.com/jajp/s/article/answers5768ja
最適湿度は40%以上~70%未満1)と言われていますから、非常に低いことがわかります。そのような環境の中に長時間いることで、口腔内も乾燥し唾液の量も減りその結果、ネバつきや口臭が起こりやすくなるのです。
ここでお気づきでしょうか?キーワードは唾液です。
では、なぜ唾液が口腔内環境を良好に保つために大切なのか。それは唾液がお口の中を清潔に保つすごい働きを持っているから。ここで唾液について、解説していきましょう。
成人の1日の唾液分泌量は約1.5リットル。かなりの量ですね。その分泌される唾液の内ほとんどは水分なのですが、残りはムチンなどの有機成分とカルシウムなどの無機成分で構成されており、自浄作用、殺菌作用、保護作用、再石灰化作用、pH緩衝作用(お口の中を中性に戻す)などの重要な働きをしてくれます。
もしかしたら、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。むし歯を作る環境はお口の中の酸性化です。主にミュータンス菌と呼ばれる口腔内常在菌のむし歯菌が、(特にお砂糖を含んだ)食品を餌に分解、その際に強い酸性物質を作り出し、歯を溶かしていくのがむし歯のメカニズムです。唾液の分泌はこのむし歯菌によって酸性に傾いているお口の中を中和し、むし歯を防ぐという機能を持っているのですから、決して大袈裟に表現していないことがおわかりいただけるかと思います。唾液を侮るなかれ。

しかしながら、この大切な唾液は睡眠時、起きている時と比べて大きく分泌量が減少します。例えば安静時では1時間当り平均19mLであるのに対して、睡眠時には1時間当り平均2mLとも言われ、唾液による自浄作用などが期待できません。 つまり、バクテリア増殖の温床となってしまうのです。朝起床時に口臭がするのも、ネバつきを感じるのもこれが原因です。

長時間フライトでも同様で、疲れてやることがないと、目的地まで寝て過ごすだけになりますよね。加えて機内自体も大変乾燥しているだけでなく、機内食では糖分や酸を含むお菓子、フルーツジュースや炭酸飲料、コーヒー、アルコールの摂取も多くなるなど、口内はまさに菌が繁殖しやすい状態になってしまうのです。
でも心配は無用です。それにお口の心配ばかりして旅行に行けないのは勿体ないこと。
そこで…
フライト中にできる!歯磨きができないときのケア方法5つご紹介
1.こまめな水分補給で乾燥を防ぐ
唾液の代わりになるのは「水」。
糖分や酸の含む飲料は控えめにして、30分おきに一口ずつ水を飲むのがおすすめです。ジュースやコーヒーを飲みたい場合は、摂取後すぐにお水を一口飲んで口腔内を中和させます。お茶も無糖なら水代わりになります。ただし、フルーツティー、フレーバーティーやフレーバーウォーターは無糖であってもpH度が低い(酸性)ので避けます。飲みたいなら食事と一緒に摂って中和が鉄則。

2. 無糖ガム・キシリトールガムを活用
歯磨き代わりに唾液を増やしてくれるガムは定番ケア。食後に3〜5分噛むだけで、虫歯菌の活動を抑えられます。当院でも取り扱っております。人気の無糖ガムがこちら。
グリコ【POs-Ca(ポスカ)】グレープ味 当院販売価格280円(税込み)
初期むし歯を再結晶化する唾液に溶けやすく歯にも浸透しやすいカルシウム成分POs-Ca(ポスカ)が配合。初期むし歯のはじまりである脱灰部位へ、再石灰化と再結晶化を促します。また噛むことで唾液分泌を促し、お口の中の乾燥を防ぐ働きもあります。特定保健用食品。日本歯科医師会推薦品

1回に2粒を20分噛み、1日3回を目安に摂取します。
どなたでも嚙みやすいマイルドなぶどう味です。機内持ち込みにもかさばらないサイズ。チャック付きで旅行以外の携帯もおすすめです。内容量75g
3. デンタルシートやマウスウォッシュで手軽にリフレッシュ
トイレが混むフライトでは、歯磨きシートや洗口剤(マウスウォッシュ)が便利です。指に巻いて歯を拭き取るだけで、汚れや臭いの元を軽減できます。マウスウォッシュ(注1を使えば、水がなくてもお口の中すっきり。
当院で扱っている歯科専売品薬用マウスウォッシュの中で旅行(注1におすすめはこちら!
アース製薬 モンダミンハビットプロ 380mL 当院販売価格750円(税込み)

名前の通り、医療の現場から生まれたモンダミンハビットプロ。3つの薬用成分を配合した歯医者さんでしか買えないモンダミンです。口腔内の原因菌を殺菌し、歯ぐきを守り、口臭を防ぎます(注2。
希釈不要でどこでも安定した効能効果が望めます。ノンアルコールで低刺激。ピリピリ感がないのでお子さまにも使えますよ。
【使い方】10~20mLをお口に含み、20~30秒程度すすいで吐き出すだけ。水ですすぐ必要はありません。 これなら狭い機内のトイレで蛇口の水を使わずにさっとできますね。
(注1)必ず100mL以下の透明の容器に移し替えてから持ち込んでください。
国際線での液体物の持ち込み制限について
https://www.narita-airport.jp/ja/airportguide/security/liquid
(注2)洗口剤は歯垢の物理的除去はできません。
4. 砂糖が口に残りにくいおやつを選ぶ
砂糖がたっぷり入った甘いスナックやジュースは美味しいけれど、放置すれば口内を酸性にして虫歯や口臭の原因に。可能であれば、ナッツ・チーズ・キシリトールチョコやキシリトールグミなど“お砂糖を含まない歯に優しいおやつ”を選んで持ち込むと安心です。
「お砂糖を使っていないお菓子なんてあるわけないでしょう?」とお思いの読者の皆さん。
あります。こちらです。
キシリトールグミとチョコは当院でも購入できますよ。ご旅行前にお立ち寄りくださいね。
歯医者さんからのリカルチョコレートと歯医者さんが作ったデンタルグミ

どちらも甘味料キシリトール100%のお菓子。お砂糖が含まれていないとはとても思えない味です。
キシリトールは、お砂糖と違い、摂取しても口の中で酸を作らずむし歯予防に適した天然の甘味料。当院でも治療を頑張ったお子さまのご褒美として大人気の商品です。フライト中、ちょっと小腹が減った時のおやつに最適です。ギャレーで無料提供されている甘いチョコレートバーよりもヘルシーです。
医者さんからのリカルチョコレート 可愛い歯型シェイプ🦷 当院販売価格600円(税込み)
歯医者さんが作ったデンタルグミ 通常のグミよりやや噛み応えがあります。噛む動作は唾液分泌を促す働きがあります。いちご・マスカット・レモン味のミックス 当院販売価格500円(税込み)
5. マスク+のど飴で唾液を守る
王道です。マスクでお口を保湿しながら、のど飴で唾液を刺激。乾燥を防ぐことで、菌の繁殖を抑えられます。もちろん、のど飴はノンシュガータイプを。通常の飴玉は砂糖入りなので避けてくださいね。
6. 到着後は必ず歯磨きでリセット
空港の洗面所やホテルでしっかりブラッシングしましょう。
ただし、渡航先によって水道水が安全に使えない国があります。ペットボトルのお水を使いましょう。
機内のトイレで歯ブラシを使って磨きたいけれど・・・
機内の洗面所の水は飲料用ではないため、上記の方法がより安全です。もしブラシを使って歯磨きしたい場合は、ペットボトルのお水ですすいでください。しかしながら、機内での口腔ケアは一時的な予防策を前提としています。そのため、手間を考えるとやはりデンタルシートやマウスウォッシュで代用するのが賢いです。

まとめ
長時間のフライトで歯磨きができなくても、 以下を意識すれば十分ケアできます。
1.お口の中を乾かさない(水分補給&マスク)
2.糖を口の中に残さない飲み物や無糖・キシリトール入りのおやつ・飴を持ち込む
3.薬用マウスウォッシュを100mL以下の容器で持ち込むかデンタルシートを使用する
4.歯磨きは目的地に到着してからでOK。ただし安全な水道水でなければペットボトル水を使うこと
5.機内でゆすぐ水はペットボトル水を推奨
これだけで、ストレスや心配なく口臭も虫歯も防ぎながら目的地に爽やかスマイルで到着できます😊✨
ただし、必要以上に怖がることはありません。お口ケアばかりに気を取られ、肝心の旅行が楽しめなくなるのは本末転倒ですからね。Bon voyage!


