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歯周病菌が食道がんに影響?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科スタッフの後藤です。

12月8日の読売新聞に【歯周病菌が食道がんの発症に関わる可能性がある】という

記事が掲載されていましたのでご紹介します。

こちらの新聞記事によると、東京医科歯科大などのグループによって歯周病菌などの

一部の口内細菌が食道がんの発生リスクの可能性があることを発表されました。

ビバ歯科ブログでも度々書いていますが、歯周病菌は新型コロナウイルスやインフルエンザなどの

感染病をはじめ、認知症、糖尿病、動脈硬化などを含む全身疾患の悪化に関与していると

いわれています。もちろん「がん」も例外ではなく、歯周病が発症リスクに関与している

可能性があるということです。

 

ちなみに食道がんの特徴は、WHOの研究機関である国際がん研究機関によると、

罹患率は3.2 %(約57万人)で、肺、乳腺、結腸、前立腺、胃、肝臓に次いで7番目に高く、

死亡率は5.3 %(約51万人)。2018年には肺、結腸、胃、肝臓、乳腺に次いで6番目に高いと

発表されています。早期発見が難しく浸潤や転移の頻度が高く、生存率も低いのが特徴です。

 

今回の東京医科歯科大などの研究発表で、食道がん患者の口内細菌から特定の歯周病菌が

高い割合で確認されたのは初めてだそうです。食道がん患者さんの4分の1の方の歯垢から、

若い歯周病患者さんに見つかりやすい「A・アクチノミセテムコミタンス菌」という細菌が

検出されましたが、食道がん患者さんの唾液からはこの細菌の検出量と歯茎の炎症や、

腫れの原因となる口内細菌の検出量が多かったと報告されています。

今後の研究の発展で歯周病菌が発がんを促進することが解明されてくるだろうと予測できます。

 

どんな病気であれ病気になりたくないから、ふだんから未然に防ぐ努力をしていきたいですね。

ありきたりですが、ちゃんと栄養のあるものを食べてお酒はひかえめに。タバコはやめて、

軽い運動。夜にしっかりと眠るという、シンプルだけど人間らしい日々の習慣がとっても

大事だと気づかされます。もちろん毎日の歯みがき(歯ブラシ+フロス+歯間ブラシ)と、

歯が痛くなくとも定期的な歯のクリーニングも必須です。

口腔内を清潔に保てば、未来の自分の医療費も抑えられると思いますよ。

まずは気軽に歯科医院で自分の口腔内の状態を把握してみませんか?

ビバ歯科でもお待ちしています!