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親知らずが生えてきたら抜かなきゃダメ?

こんにちは。ビバ歯科・矯正小児歯科です。
桜も咲き、草木も地面から顔を出すこの季節、すっかり春めいてまいりましたね。さて、植物が芽吹くように、「気付くと顔を出している」ものが、皆さまのお口の中にも存在します。その存在とは「親知らず」です。

今回は、あまりよく知られていない親知らずの正体や、「もし生えてきたら抜かなくてはいけないのか」という疑問についてお答えしたいと思います。

 

そもそも、「親知らず」とは

親知らずとは、10代後半から20代後半に生えてくる永久歯です。前歯から数えて8番目に位置する、歯列のなかで一番奥に生えてくる歯で、正式名称は「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)といいます。他にも、「智歯」「知恵歯」など、さまざまな呼び方がありますが、おそらく皆さんが最も聞き馴染みがある名前は、「親知らず」ではないでしょうか。

 

この「親知らず」という名前の由来は諸説ありますが、一説によると、昔は現代よりも寿命が短かったため、この歯が生えるころには親が亡くなっていることが多く、そこから「親知らず」と呼ばれるようになったそうです。そんな親知らずが生えてくるときは、上あご・下あごの左右に2本ずつで、合計で4本生えることがあります。しかし、4本とも必ず生えてくるとは限りません。「もともと親知らずがない」という方もいれば、「歯ぐきの中に埋まったまま生えてこない」という方もいて、歯ぐきから顔を出す本数には個人差があります。

 

親知らずが生えてきたら抜くべき?

親知らずが生えてくる際、スペースが足りず、まっすぐ生えてこないこともしばしばあります。「斜めに傾いた親知らず」や、「一部だけ顔を出している親知らず」は汚れが溜まりやすいため、むし歯や歯周病のリスクが高くなるほか、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)という炎症を起こしやすくなります。

 

また、斜めに生えてきた親知らずは、歯並びを悪くする可能性もあります。
このように、周囲の歯や、歯ぐきなどの歯周組織に悪影響を及ぼしている場合は、親知らずの抜歯をおすすめいたします。

 

無理に抜く必要はありません

しかし、正常に生えており、皆さまの健康に悪影響を及ぼさない場合は
無理に抜歯をする必要はありません。ただし、親知らずは歯ブラシが届きにくいため、むし歯や歯周病にならないよう、しっかりケアをする必要があります。生え方によっては、『タフトブラシ』や『デンタルフロス』などの補助的清掃用具を使っていただくのがおすすめです。正しい歯みがきの方法や、補助的清掃用具の使い方などは、私たちが皆さんに指導することもできますので、ぜひご相談ください。

また、親知らずが骨の中に埋まったままで、痛みや腫れなどの症状が出ていない場合もすぐに抜く必要はありません。親知らずの生え方には個人差があり、むし歯や歯周病のリスクも人それぞれです。「抜歯が必要かどうか」は、皆さまの健康を第一に考え、私たち歯科医院が最善の判断をしています。ご心配なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

 

監修者情報

所属

  • 日本口腔インプラント学会 専門医・専修医
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 厚生省認可日本歯科先端技術研究会認定医
  • RAMRA研究会登録医
  • 日本床矯正研究会会員
  • 日本小児矯正研究会会員
  • 日本全身咬合学会会員
  • 日本老年歯科医学会会員
  • 国際歯周内科学研究会会員

院長

Hirotaka Sekimoto

略歴

  • 1982年

    明海大学歯学部卒業
    明海大学PDI歯科臨床研修所入所

  • 1985年

    明海大学PDI歯科臨床研究所研修課程終了
    開業医勤務

  • 1991年

    ビバ・ファミリー歯科開設

  • 2000~2003年

    市川市在宅寝たきり老人等歯科診療特別委員会委員長
    市川市歯科医師会歯科介護支援センター運営委員長

  • 2003~2006年

    市川市歯科医師会学術担当理事
    千葉県歯科医師会生涯研修委員会委員

  • 2011年~

    市川市歯科医師会会計担当理事

  • 2017年~

    市川市歯科医師会監事

所属

  • 日本口腔インプラント学会 専門医・専修医
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 厚生省認可日本歯科先端技術研究会認定医
  • RAMRA研究会登録医
  • 日本床矯正研究会会員
  • 日本小児矯正研究会会員
  • 日本全身咬合学会会員
  • 日本老年歯科医学会会員
  • 国際歯周内科学研究会会員

院長の今までとこれから

文学少年から歯科医へ転身

学生時代は三島由紀夫に夢中で、小説家を目指していたことも。父の一言をきっかけに歯科医の道へ進みました。

歯科医は情熱を注げる仕事

仕事が生活の中心。常に学び続け、より良い医療の提供を目指しています。

今後の展望

予防や噛み合わせに加え、呼吸の問題にも対応できる歯科医院を目指します。