新着情報

思春期のお子様、口臭に悩んでいませんか

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。4月は進級・進学などお子様のイベントが盛りだくさんですよね。子育て中のお父さんお母さん方はお忙しい時間を過ごしていることとおもいます。さて、今日はそんな子育て中の親御さん、思春期をむかえるお子様、思春期真っ只中のお子様に読んでほしいブログです。内容はタイトルにあるとおり、“思春期の口臭”についてです。

ところでみなさんは、“口臭”と聞くと、何となく加齢臭と同様に中年をイメージしがちではないでしょうか。しかし実は思春期特有の口臭というのが存在します。今日はそのお話です。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

本ブログを読む前に

今日は思春期のお子様たちの口臭ということでややデリケートなお話です。思春期のお子様を育てている親御さんたちはもちろんのこと、お子様自らこのブログを目にしていることもあるかもしれません。このあと思春期特有の口臭の原因や対策について書いていきますが、次のことを心にとめながら読んでください。

子育て中の親御さんへ

もし今、あなたのお子様の口臭に気づいていたとしても、いきなり口臭について指摘することは避けましょう。中学生・高校生の思春期のお子様のこころはとてもデリケートです。多くのことを経験し大人になった“今ならわかること”も、まだ人生経験が浅いお子様たちにはわからないことがたくさんあります。たとえそれが事実だとしても、お子様にとって不安・ストレスになるような伝え方には十分注意してください。

口臭に悩んでいるお子様たちへ

自身の体や心の変化にとまどうことも多いでしょう。ただ、1つだけ言えるのは、それらは“誰もが”経験することだということです。そして今回のテーマ“口臭”についてはあくまで成長過程の1つの症状だということです。例えば、身長の伸びは成長に伴うものですから自分自身でとめることはできませんよね。口臭もその成長の1つです。ただ、しいて言えば口臭についてはそれを予防するための“対策”があります。今日はその対策方法についてもお話しますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

思春期の口臭~その原因は?

一般的に口臭=不衛生とおもわれがちで、その原因は歯磨きの怠りや歯周病、もしくは喫煙などと考えられます。しかし、喫煙をすることがなく、かつ口腔内も清潔にしているお子様であっても、お口のにおいが強くなることがあります。なぜなのでしょうか。その答えは10代にみられる体の変化、すなわち第二次性徴にあります。第二次性徴は男児では声変わりや生殖器の成熟、女児では乳房の発育や初潮などがあります。そのため、血液中の成長ホルモンや性ホルモンのバランスが大きくかわり、口臭の原因になるのです。

たとえば、女性ホルモンの1つにエストロゲンがあります。これは女性らしさをつくるホルモンで、女性らしい丸みのある体形をつくったり、髪や肌にうるおいを与えたりする作用があります。そしてこのエストロゲンは唾液の分泌と密接な関係があります。実は生理前・生理中にはエストロゲンの分泌が低下し、それと共に唾液の分泌量が減少するのです。唾液にはお口の中を殺菌・抗菌作用がありますからこの唾液が減るということは、すなわち口臭が強くなる、ということです。なお、少し話がそれますがこのホルモンは更年期の症状にも関わっています。一般的に40代半ばから50代半ばの女性にあらわれる更年期の症状に口の乾きがありますが、これも加齢に伴い女性ホルモンのエストロゲンが減少したことが原因です。

さて話を思春期のお子様たちに戻しましょう。新年度が始まったばかりの4月頃はストレスが原因で口臭がつよくなることもあります。新しいクラス、新しい人間関係など自分でも気が付かないうちにストレスをため、自律神経の乱れにつながるからです。そして自律神経の乱れは唾液の分泌が減少する原因になることがあります。繰り返しになりますが殺菌・浄化作用のある唾液が減るということはお口の中の衛生状態が悪化し、口臭につながるということです。

このように中学生・高校生のお子様なら、誰でも“におい”が強くなる可能性があるのです。

 

*ちょっと小噺*

P&G社のファブリーズのCM(臭くなった息子編)をご存じでしょうか?年頃のお子様のにおいに悩む家族として母親役に小西真奈美さん、父親役にはお笑いコンビ千鳥のノブさんが出演したものです。このCMには2人兄妹がでてくるのですが、冒頭から妹さんが「お兄ちゃんがくさい!」と訴え何ともインパクトの強いCMでした、母役の小西さんが「汗くさ!」とお兄ちゃんに言うと、野球少年のお兄ちゃんがお顔をしかめながら「今から風呂入るわ!」と言い返す内容です。思春期のお子様のにおいをテーマにしたCMでしたが、ノブさんのギャグを引用すれば何とも“癖がつよい”といえるCMでした。

 

思春期の口臭~予防方法

ここからは思春期の口臭を予防する方法をご紹介します。先ほどもお話したとおり、この時期の口臭は成長の過程であらわれるものですから、当たりまえのことです。でも、ひと工夫することで、この“悩み(=におい)”を軽減することができます。ぜひ試してみてくださいね。

歯磨き

基本中の基本のケアです。食後はもちろんですが、起床時にもおこなうことがおすすめです。なぜなら就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が繁殖しやすい環境だからです。起床直後に歯磨きをすることでお口の中の環境をリセットすることができます。

 

栄養のある食事

スナック菓子やインスタント食品、冷凍食品などの加工食品ばかりの食事は避けましょう。体全体の健康のためでもありますが、食べるものはお口の中の健康にも関わります。また歯ごたえのある食べ物は口臭予防にもおすすめです。なぜなら噛む回数が増えることで唾液の分泌量もう増えるからです。

 

適度な睡眠時間

中学生・高校生ともなると試験勉強や受験勉強で夜更かしをしがちです。しかし生活の乱れはホルモンバランスの乱れにつながります。そのためゆっくり眠れるように1日の生活リズムを整えましょう。

 

鼻呼吸を意識

口呼吸はお口の中が乾く原因になります。起きているときは意識して口を閉じ、鼻呼吸を心掛けましょう。ただし、次のような症状がある方は専門のクリニックで治療を受けることが必要な場合もあります。例えばアレルギー性鼻炎などで鼻呼吸ができない場合です。一度、耳鼻咽喉科にかかるとよいでしょう。また上顎前突いわゆる出っ歯などの歯並びが原因でお口が閉じられないという場合には矯正治療が必要な場合があります。ぜひ当院にご相談ください。

 

水分補給

繰り返しになりますがお口の中の乾燥は“におい”の原因になります。こまめな水分補給を心がけ、1日に1.5リットル程度は飲むように意識しましょう。

 

上手にストレス発散

唾液の分泌には自律神経(交感神経・副交感神経)がかかります。また唾液の分泌が増えるのは副交感神経が優位にたつとき、すなわちリラックスしている時です。逆に言えばストレスや緊張が高まると交感神経が優位になり副交感神経のはたらきが低下するので唾液の分泌量が減り、口臭の原因になります。睡眠はもちろんのこと、適度な運動や自身の趣味などを取り入れ、ストレスをためないことも大切です。

今日は思春期の口臭についてお話しました。
お口のにおいは自分自身では気が付いていないこともあります。そしてその場合、口臭に気づくきっかけになるのが“友人からの指摘”です。突然「〇〇って口がくさいよね」などとストレートに言われることもあるかもしれません。しかし何度もいいますが、思春期の口臭は成長の過程であり、“誰もが経験する”可能性があります。そのため、友人のにおいに気が付いたとしても、それは自分にも言えることかもしれません。友人に伝えるにしても、お互いに思いやりをもって発言することが大切です。また思春期のお子様を育てる親御さんは時に治療の金銭面でのサポートが必要です。そしてお子様だけが悩むことがないように、オーラルケアについては家族みんなで取り組むのもよいでしょう。

さて、最後までブログをご覧いただきありがとうございました。もしあなたの周りに“お口のにおい”で悩む子がいたらぜひこのブログを教えてあげてくださいね。

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

(問い合わせ方法)

  • お問い合わせフォームはこちら
  • TwitterのDMは@viva_shikaで検索

医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
住所 〒273-0002
千葉県船橋市東船橋1-37-10
(タップでGoogleマップが開きます)
電話番号 047-421-0118
最寄り駅 JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒
アクセスの詳細はこちら
駐車場 敷地内に5台分の駐車場があります
休診日 水曜(第1週)・木曜(第2週以降)・日曜・祝日