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歯石は細菌の「死骸」です 

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

下のお写真をご覧ください。歯の根元に乳白色の何かがギッチリとこびりついていますね。何だと思いますか?実はこれ歯石(しせき)です。「歯に石」という漢字の通り、とても硬く歯ブラシでは到底取り除くことはできません。今日はこの歯石がどのように発生するのかについて詳しくお話したいとおもいます。

プラークと歯石の違い

先ほどのお写真ですが、プラーク(別名:歯垢)だと思った方はいませんか?歯と歯肉の際に付着していて白色のもの。確かにプラークと歯石はとてもよく似ています。そこでまずはプラークと歯石の違いについて説明します。

 

プラーク

▲歯と歯肉の際に付着したプラーク

簡単に言うと細菌の塊です。お口の中にいる菌が歯の表面に付着し、更にその上に様々な種類の口腔内細菌が集合し固まったものです。この段階ではまだ柔らかいため歯の表面を爪で擦るとプラークが少なからず取れるとおもいます。プラーク1gあたり中には1兆個もの細菌が存在すると言われていますから、爪で取れたプラークの中にはもう想像を絶するほどの細菌がいるということになります。(※1gは1円玉1枚の重さ)そしてプラークはむし歯や歯周病はもちろん口臭の原因になります。そのため毎日の歯磨きで取り除いてあげることがとても大切です。

ちなみにプラークは食べかすと混同されがちですが全くの別物です。食べかすは単にお口の中に食べ物の欠片が残ったものです。これは細菌の餌になります。

 

歯石

▲歯面にこびりついた歯石

 

プラークの中の細菌が死んで石灰化したものです。歯に付着した細菌は2週間程で死んで石灰化するのですが、その石灰化した細菌同士がくっつくと歯石の土台になります。そしてそこに「別の細菌が付着」→「死んで石灰化」→「さらに別の細菌が付着」→「死んで石灰化」を繰り返し、歯石はどんどんと大きくなっていきます。

私たちがお口を開けた時に目視できる歯石は乳白色(または黄白色・灰白色)で、見た目はプラークと似ています。しかし歯石は硬く歯ブラシでは取ることができません。また歯石自体に病原性はなく酸や毒素を出すことはありません(死んだ細菌ですしね)。しかし歯石は表面がザラザラしているためそこが足場となり新たなプラーク(細菌)が付きやすくなります。よって、もし歯石が付着していれば歯科医院で歯石を取ってもらうことがとても大切です。

ちなみに気が付いた方もいるかもしれませんが、「歯石=プラーク中の細菌の死骸」ということはプラークさえなければ歯石は付きにくくなるということです。ぜひ柔らかいうちに(プラークのうちに)取り除いておきましょう。そのためには毎日のブラッシングが大切です。

 

唾液と歯石の関係

歯石の原因となる細菌はいくつかありますが、プラーク中の細菌でもっとも強く石灰化するのはコリネバクテリウム・マツルショッティと呼ばれる細菌です。コリネバクテリウムは除去しても除去しても繰り返し増えてくる厄介な細菌です。ちなみに歯石が形成される仕組みについては先ほどお話しましたが、実はそれを手助けするモノがいます。基本的に誰のお口の中にも存在するモノです。何だと思いますか?そう、「唾液」です。特にphが高い唾液すなわちアルカリ性の強い唾液は、コリネバクテリウムなどの細菌の再石灰化を促進します。その結果、歯石がどんどん大きくなるのです。

 

ここで「あれ…?」と思いませんか?

唾液の分泌量が多いことはお口にとってよいことのはずでしたよね。抗菌作用(細菌の増殖を防ぐ)や緩衝作用(食後酸性に傾いたお口の中を中性に戻し、酸が歯を溶かすのを防ぐ)と言う唾液の働きは、むし歯になりにくい口腔内環境を維持してくれているはずでした。確かにこれは間違いありません。

しかしその一方でアルカリ性が強い唾液やサラサラしている唾液はプラーク中の細菌が石灰化するのを促進する働きがありますつまり唾液は歯石が大きくなる手助けをしているということです。私はこの話を聞いた時「唾液の裏の顔を知ってしまった…」と大変驚いたのを覚えています。

 

【参考】
唾液の働きについては次のブログで詳しくお話しています。
ドライマウスは命にかかわります

 

歯石が付きやすい場所

お口の中には歯石が付きやすい場所があります。それは「下顎の前歯の裏側」「上顎の奥歯の頬側」です。この付近には唾液腺と言って唾液を分泌する組織の開口部があるため、歯石が付きやすくなります。そのためこの2つの箇所については特に念入りにケアをするように心がけましょう。

▲唾液腺の場所

 

歯石が付きやすい場所の磨き方

◆下顎の前歯の裏側

歯ブラシを縦にして歯面にあてます。歯を1本1本丁寧に磨きましょう。

 

◆上顎の奥歯の頬側

鏡を覗いても見えにくくセルフケアが最も難しい位置の1つです。お口を少し閉じ気味にして歯ブラシを小刻みに動かして磨くようにしましょう。また通常の歯ブラシの他に毛束が1つタイプの「タフトブラシ」の併用もおすすめです。

▲タフトブラシ        ▲歯間部や歯肉との際を念入りに

 

さて今回は歯石がどのようにできるのかについて詳しくお話しました。どんなに念入りに歯磨きをしていても唾液の質により歯石が付きやすい体質の方もいます。そして歯石が付着しているということは歯周病へのリスクが高くなるということです。さらに歯周病は万病の元とも言われるくらい全身に大きな影響を及ぼします。例えば認知症・心疾患・糖尿病・早産・低体重出産などです。このブログでもお話しましたが歯石は歯科医院でしか除去することはできません。ぜひ定期的に歯科医院での検診を受けるようにしましょう。

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

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