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無理なくできるマウステープ健康法

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

当院ブログをご覧いただきありがとうございます。きっと今このブログをクリックした方は、少なからず自身の“健康”が気になっている方だとおもいます。しかも、「無理なく、そして楽に健康になりたい」とおもってはいませんか。実は筆者もここ数年、自身の健康が気になっています。日々、歯科医院という医療現場に身を置いているということもありますが、やはりここ数年世界で爆発的な流行となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を機に健康をより気遣うようになりました。そこで数年前からとある健康法を実践しています。それがタイトルのマウステープ健康法です。無理なく、しかも時間もお金もかけずにできる健康法です。夢のようなお話に聞こえるかもしれませんが、このブログを最後までお読みいただければ、「今日からでもやってみたい!」と思っていただけるはずです。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

マウステープとは?

マウステープとはその名のとおり、お口に貼るテープです。口呼吸を防止し、鼻呼吸に誘導します。ドラッグストアやオンラインショップでも販売されており、小林製薬の「ナイトミン」や三晴社の「ネルネル」など、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。使い方はいたって簡単で、就寝時に“口に貼るだけ”です。あとは朝までぐっすり寝ていただければ、今回おすすめしたい「マウステープ健康法」は終わりです。・・・とはいえ、これだけでは何の説得力もありませんね。どんな効果があるのか次に説明していきます。

▲鼻呼吸と口呼吸の比較

 

マウステープの効果

マウステープと聞くと「イビキ音」の軽減を目的に使用するといったイメージが強いかもしれません。もちろんその効果もあります。しかしマウステープの1番の働きは「口呼吸」をヒト本来の「鼻呼吸」に誘導することです。その結果、実に多くの効果があらわれるのです。しかもそれはお口の中だけにとどまらず全身の健康につながります。以下に具体例をあげますね。

 

口が乾かなくなる

口呼吸をすると水分がお口のなかから蒸発してしまい、口やのどが乾燥します。しかし、お口を閉じ鼻で呼吸をすることでお口の中が乾燥するのを防げます。

 

口臭、むし歯・歯周病などの予防

口呼吸でお口の中が乾くということは唾液の量が減るということです。すると唾液のもつ自浄作用や抗菌作用が働かなくなり、お口の中の衛生状態が悪化します。すると細菌が増殖し、口臭の原因になります。また食べかすや歯垢を流すことができないためむし歯菌や歯周病菌が繁殖するのです。しかし、先のとおりマウステープでお口の乾燥を予防することでこれらお口のトラブルを予防できます。

風邪をひきにくくなる

口呼吸をすると空気中の細菌やウイルスがダイレクトに体の中に入るため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。しかし鼻には鼻毛や繊毛があります。そのためそれらがフィルターの役割を果たし、空気中の細菌やウイルス、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を除去してくれるのです。また鼻を通るときには空気が温められさらに適度な湿度も加えられるため、のどや肺への刺激が少なくなります。その結果、風邪などの病気にかかりにくくなるのです。

 

基礎代謝がUPしダイエット効果も

口呼吸は鼻呼吸にくらべると吸い込める酸素の量が10~15%程も少ないと言われています。しかし、マウステープで鼻呼吸をすることで体内に取り込める酸素の量が増えます。すると脂肪がよく燃焼されます。また先ほどお伝えしたように鼻呼吸は加湿され温められた空気を体内に取り組むため、体を冷やさず、全身の血流を良くします。すると内臓機能が活発化され、より多くのエネルギーが消費されるので、基礎代謝があがります。つまり痩せやすいからだになるのです。

夜間の頻尿が減る

睡眠中に口呼吸をすると舌がのどに落ち込み気道を塞ぎがちになります。すると空気が気道を通れないため睡眠時無呼吸症候群を誘発します。この疾患は呼吸がとまることもあるので命に関わりますが、そこまでいかずとも他の症状を引き起こします。その1つが夜間頻尿です。本来就寝中は副交感神経が優位になり尿意は感じにくく、膀胱にたくさんの尿を溜めることができます。しかし睡眠障害により呼吸がとまり心臓に負担がかかると交感神経が優位にたち、体は起きている状態になります。すると膀胱は収縮しやすく尿意を感じこれが夜間頻尿につながるのです。しかしマウステープで鼻呼吸をすることで睡眠時無呼吸症候群が改善されます。すると心臓への負担もなくなり結果的に夜間の尿意が減ることになるのです。

 

【 参考 】

※睡眠時無呼吸症候群はその症状の進行度によって様々な治療があります。以下を参照にまずは一度かかりつけ医とご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群…『たかがイビキ?本当は怖い睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の治療法…『睡眠時無呼吸症候群が劇的に改善~スリープスプリント

睡眠が深くなる

前項で触れたとおり、口呼吸は睡眠時無呼吸症候群を誘発するために眠りが浅くなります。つまり睡眠不足です。すると集中力の低下、気分の落ち込み、頭痛、めまい、イライラ感など他の症状につながり、結果として「体調不良」の原因になります。しかし、マウステープで鼻呼吸をすることで就寝中に正しい呼吸ができるため、深い眠りにつきやすくなります。

 

高血圧が改善する

命にかかわる多くの病気を引き起こす高血圧。肥満や不摂生など理由は様々ですが、実は口呼吸も高血圧の原因になることがあります。というのも、上の夜間頻尿の話で触れたように、口呼吸は自律神経のバランスを乱します。鼻呼吸にくらべて口呼吸は取り込む酸素量が少ないためより多くの酸素を取り込もうと脳が活発になり交感神経が優位になるからです。すると脈拍や血圧の上昇が起こります。しかし、マウステープで鼻呼吸をすると副交感神経が優位にたち、血圧の上昇を抑えることができます。

集中力がUPする

ヒトの鼻の周りには副鼻腔と呼ばれる空洞があります。そこが炎症を起こし膿が溜まるのが副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症です。症状は多岐にわたりますが、その1つが集中力の低下です。副鼻腔は脳などの大切な臓器を保護するためのクッションの役割や異物・ウイルスなどの排除の役割を担っています。さらに脳の冷却装置(クーリングシステム)の役割もあります。脳がクールダウンされることにより集中力や精神の安定が得られやすくなるのです。例えて言うならパソコンのファンと同じ機能ですね。そしてこの機能はヒト本来の鼻呼吸をして副鼻腔内に空気が充満してきれいに保たれることにより正常に機能します。

 

こんな方にオススメ

上記症状がある方以外に、次の方にもマウステープ健康法はおすすめです。

更年期の不調を感じる方

更年期は、ホルモンバランスが大きく変化するため様々な症状がでることがあります。代表的な例として、ほてりや発汗、のぼせなどが知られていますが、それ以外にも、睡眠障害、夜間頻尿、めまい、口の乾き、身体のだるさ、イライラ、肩こり、頭痛、胃腸の不調、皮膚のかゆみなど、多岐にわたります。そしてこの更年期の年代になると全身の筋肉が弱くなりそのせいで口呼吸をする人が増えるとも言われています。そこでマウステープです。鼻呼吸をすることで体内に取り込める酸素量が増えるため、先ほどの悩みの改善が期待できるのです。

矯正治療中のお子様

当院では数多くのお子様が矯正治療をおこなっています。こちらのブログ『子どもの歯列矯正、いつするのが良い?』でも言及したとおり、矯正治療は幼少期にはじめるのがベストです。細かな理由はそのブログでご紹介しておりますので割愛しますが、主な理由は幼少期ほど顎が拡大しやすく歯が動きやすいからです。また歯の矯正と聞くと「歯を動かすこと」だけにフォーカスされがちですが、それ以上に幼少期の矯正治療で大切なことがあります。それは『舌を正しい位置におき、さらに口周りの筋肉をつけること』です。例えば舌癖があったり口周りの筋肉が弱かったりするお子様はお口ぽかんになりがちで、これは多くの悪影響を引き起こします。そのため当院では矯正治療をスタートするお子様には併行して、就寝時のマウステープの使用をおすすめしております。舌や筋肉の正常な発達はもちろんのこと、正しい呼吸すなわち鼻呼吸をみにつけることが今後の矯正治療の精度をよりあげるからです。

【 参考 】

お口ぽかん…『”かわいい”だけじゃ済まされない!お口ポカンは病気です。

慢性上咽頭炎の方

鼻とのどの間(鼻の奥のつきあたり付近)を上咽頭といいます。口呼吸をしているとこの上咽頭が乾燥し、慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)を引き起こします。そしてこれは、めまい、耳鳴り、頭痛、肩こり、関節の痛みやリウマチなど全身にさまざまな症状を起こします。しかしマウステープをつかうと鼻呼吸になるため、上咽頭の乾燥を防ぐことができます。

なお慢性鼻炎などで鼻がつまっていて鼻呼吸ができていない方が、就寝時にマウステープでお口をふさいでしまうと呼吸自体ができなくなり危険です。かかりつけのお医者さんとよくご相談の上、始めるようにしましょう。また、かねてからご紹介している通り、“鼻うがい”は鼻炎にも効果的です。鼻うがいとは、37℃前後の人肌の温度かつ体液に近い0.9%前後の食塩水で鼻腔内を洗浄することです。しかし毎回毎回これを作るのは手間がかかりますよね。そこでおすすめしたいのが「フロー・サイナスケア」です。専用のボトルに水と個包装された洗浄剤を入れて振るだけで簡単に鼻うがい用の液が完成します。詳しくはこちらのブログ『コロナ撃退!鼻うがいで感染予防』でご紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。

 

さて今日はマウステープで呼吸法を整える健康法についてお話しました。安価で手軽な上に寝ながらできるので、多くの方が実践できる健康法だとおもいます。またお子様の場合は自分で貼るのがむずかしくても、就寝後にご家族の方がペタっと貼ってあげられるのもよいですよね。

ヒトは人生の3分の1を睡眠に費やすと言われています。そんなにもたくさんの時間なのですから少しでも質のよい時間を過ごしたいですよね。口呼吸を鼻呼吸に正し、全身の健康維持のためにもぜひ一度お試しくださいね!

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

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医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
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