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「食べることができない」~摂食嚥下障害

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

生まれてから死ぬまで毎日必ず行うことと言えば何を思い浮かべますか?例えば睡眠や排泄、呼吸もそうですよね。ちなみに筆者は『食べること』を思い浮かべました。食いしん坊ぶりがあらわれています(笑)ところで、この食欲は人間の3大欲求の1つですね。食べ物をお口の中にいれ、歯で噛んで舌で味覚を味わいます。栄養摂取のためはもちろん家族や友人とお話しながら食べる時間は本当に至福のときです。しかしながら、この楽しいはずの時間を「食べることができない」ということで不安に感じる方がいらっしゃいます。いわゆる摂食嚥下障害です。今日はこのお話です。

 

摂食嚥下障害とはなにか?

摂食嚥下障害は摂食障害いわゆる拒食症とは異なります。「摂食」は飲食物をお口のなかにいれて細かくなるまでよく噛むこと、「嚥下」は飲み込むことを表しています。すなわち摂食嚥下障害とは、うまく食べられない・飲み込めない状態をいいます。患者様によって症状は多岐にわたりますが、次のような症状があります。

  • 食事に時間がかかる
  • 食事中にむせる
  • 食事中に咳こむ
  • 形があるものを噛んで飲み込めない
  • 食後に痰がでる・痰が増えた
  • 食後にガラガラ声になる
  • 食べこぼしをする
  • 飲み込んでも食べ物が口に残る
  • 食べ物が喉にひっかかる
  • 体重が減少した
  • 飲み込んだものが気管に入る
  • 飲み込んだもので窒息する
  • 風邪をひいていないのに発熱を繰り返す

 

なお診断がされていなくても上記のような自覚症状がある方は摂食嚥下障害のリスクがあるので注意が必要です。

 

摂食嚥下障害の原因

大きくわけて3つです。

器質的原因

お口から胃までの食べ物の通り道(口腔・咽頭・食道)のなかに構造上の問題があるケースです。炎症や腫瘍、外傷などが考えられます。

例)口内炎・舌炎・扁桃炎、咽頭炎、食道炎
口腔腫瘍・咽頭腫瘍・食道腫瘍 等

 

機能的原因

嚥下に関わる器官そのものには問題なく、それを動かす神経や筋肉に問題があるケースです。加齢にともない筋肉が衰えて嚥下に影響を及ぼすのもこの機能的原因の1つです。

例)脳血管障害(脳卒中)
パーキンソン病・ギランバレー症候群などの神経変性疾患
生理的な加齢現象

 

心理的原因

精神的・心因的疾患により上手に嚥下ができなくなるケースです。

例)うつ病・拒食

 

摂食嚥下障害によって起こる問題

窒息

食べ物や飲み物が気管を塞ぎ呼吸ができなくなることです。咀嚼やだ液の量が十分でなかったり、飲み込む力が弱ったりしていることが原因で起こります。

誤嚥性肺炎

食べ物やだ液が気管に入り、それらに含まれる細菌が気管支や肺で繁殖し炎症を起こすことで発症する肺炎です。通常食べ物やだ液が誤って気管に入った場合はむせて排出しますが、高齢者など嚥下機能が衰えている場合には反応が鈍くなるので注意が必要です。

低栄養

摂食嚥下障害により、一度に食べられる量が減ったり、食べられる食事の内容が偏ったりするため、低栄養になりやすくなります。これは免疫力・体力などの低下を招き、さらに摂食嚥下障害の悪化につながるため注意が必要です。

 

摂食嚥下障害の診断

摂食嚥下障害かどうかを診断するための簡単な検査にスクリーニング検査があります。以下がその内容です。

 

反復だ液嚥下テスト

30秒の間にだ液を何回飲み込めるか計測します。飲み込めた回数が2回以下の場合摂食嚥下障害が疑われます。

 

改訂水飲みテスト

少量の水(3ml程度)をお口に入れ、飲み込む動作を2回行います。むせこみの有無や声の変化を確認します。

 

フードテスト

茶さじ1杯のゼリー状の半固形物やお粥などを食べ、むせこみや呼吸の変化がないかなどを確認します。

 

頸部聴診法

フードテストと併行して頸部の聴診をします。飲み込む前の呼吸の音と飲み込んだ後の呼吸の音を聴診器で確認する検査です。

 

一言に「摂食嚥下障害」といっても、“どこに原因があるのか”によって治療方法が異なります。食べ物・飲み物を飲み込むまでの、舌や喉の動き・だ液の分泌量などを診ながら原因とそれに応じた治療が必要です。なお摂食嚥下障害は脳卒中やがんなどの他の病気と併発しているケースがあるため必要に応じて基幹病院に紹介することがあります。

 

さて今回は摂食嚥下障害についてお話しました。“噛んで飲み込む”という言わば無意識でおこなうような動作ですが、それが上手くできないというのが摂食嚥下障害です。ブログ内でも書いた食事中に「むせる」「咳こむ」などの症状が度々みられるようでしたら、一度ビバ歯科・矯正小児歯科までご相談ください。当院は院長と摂食嚥下指導を専門とする歯科医師が摂食嚥下障害の治療を担当します。

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

(問い合わせ方法)

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医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
住所 〒273-0002
千葉県船橋市東船橋1-37-10
(タップでGoogleマップが開きます)
電話番号 047-421-0118
最寄り駅 JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒
アクセスの詳細はこちら
駐車場 敷地内に5台分の駐車場があります
休診日 水曜(第1週)・木曜(第2週以降)・日曜・祝日

監修者情報

所属団体

  • ⽇本⼝腔インプラント学会 専⾨医・専修医
  • ⽇本顎咬合学会 認定医
  • 厚⽣省認可⽇本⻭科先端技術研究会 認定医
  • RAMPA Therapy 認定⻭科医師
  • ⽇本⽼年⻭科医学会 会員
  • 国際⻭周内科学研究会 会員
  • 千葉県保険医協会市川・浦安⽀部 副⽀部⻑
  • 千葉県保険医協会 ⼝腔プロジェクト委員
  • ⽇本床矯正研究会 会員
  • ⽇本⼩児矯正研究会 会員

院長

Hirotaka Sekimoto

略歴

  • 1982年

    明海大学歯学部卒業
    明海大学PDI歯科臨床研修所入所

  • 1985年

    明海大学PDI歯科臨床研究所研修課程終了
    開業医勤務

  • 1991年

    ビバ・ファミリー歯科開設

  • 2000~2003年

    市川市在宅寝たきり老人等歯科診療特別委員会委員長
    市川市歯科医師会歯科介護支援センター運営委員長

  • 2003~2006年

    市川市歯科医師会学術担当理事
    千葉県歯科医師会生涯研修委員会委員

  • 2011年~

    市川市歯科医師会会計担当理事

  • 2017年~

    市川市歯科医師会監事

所属団体

  • ⽇本⼝腔インプラント学会 専⾨医・専修医
  • ⽇本顎咬合学会 認定医
  • 厚⽣省認可⽇本⻭科先端技術研究会 認定医
  • RAMPA Therapy 認定⻭科医師
  • ⽇本⽼年⻭科医学会 会員
  • 国際⻭周内科学研究会 会員
  • 千葉県保険医協会市川・浦安⽀部 副⽀部⻑
  • 千葉県保険医協会 ⼝腔プロジェクト委員
  • ⽇本床矯正研究会 会員
  • ⽇本⼩児矯正研究会 会員

院長の今までとこれから

文学少年から歯科医へ転身

学生時代は三島由紀夫に夢中で、小説家を目指していたことも。父の一言をきっかけに歯科医の道へ進みました。

歯科医は情熱を注げる仕事

仕事が生活の中心。常に学び続け、より良い医療の提供を目指しています。

今後の展望

予防や噛み合わせに加え、呼吸の問題にも対応できる歯科医院を目指します。