ブログ・予防歯科
歯もアンチエイジング!
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
年齢を重ねると、「目がわるくなった」、「白髪が増えた」など体の様々なところに変化があらわれますよね。そうすると人は眼鏡をつくったり、白髪染めをしたりしてその変化に抗います。ちなみに“歯も年をとる”、ということを知っていますか?人が年齢を重ねるごとに歯も老いていくのです。今回のブログでは加齢に伴う歯や口元の変化についてお話していきます。
目次
加齢に伴うお口周りの変化
歯が黄ばむ
歯は通常年齢と共に黄ばんで見えます。それはエナメル質が長年の使用により摩耗するからです。もう少し詳しくお話ししましょう。歯の表面は「エナメル質」、そしてそのすぐ内側に「象牙質」があります。エナメル質は半透明で象牙質は黄色や褐色です。そのため私たちが普段見ている“歯の色”というのは半透明なエナメル質を通してみた象牙質の色です。加齢に伴いエナメル質がすり減り摩耗するため、より鮮明に象牙質の色が見えます。これが黄ばみの正体です。
◎予防法◎
『歯を磨く際はやさしく磨く』
力を入れてゴシゴシ磨くと歯のエナメル質が削られて薄くなり、より黄ばみが目立つようになります。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握りやさしく磨きましょう
『酸っぱいものを摂りすぎない』
食品に含まれる酸でも歯は溶けます。健康のためにと頻繁にお酢を飲んだり、炭酸飲料を好んで飲んだりしている方は要注意です。エナメル質が溶かされるとその内側にある象牙質の色がみえ黄ばみの原因になるからです。もし酸っぱいものを食べたり飲んだりした場合はお水やお茶でうがいをし、酸が留まらないようにしましょう。
歯が短くなる
長年使い続けた歯は知らず知らずのうちにすり減っています。特に歯ぎしりがある方はすり減りが顕著です。咬合面(上下の歯が咬み合う部分)がすり減ることで歯が短くなります。
◎予防法◎
『ナイトガードを装着する』
加齢とともに多少のすり減りがあるのは正常です。しかし歯ぎしりがある場合にはナイトガード(就寝中に装着するマウスピース)を毎晩装着するようにしましょう。歯同士が擦れあうのを防止したり、力が直接歯に加わったりするのを抑えてくれます。
歯がもろくなる
歯ぎしり・食いしばりにより、すり減りや見えない小さなヒビが歯の表面にできていることがあります。このようにエナメル質が薄くなったりヒビがあったりすることはむし歯の進行を早める要因になります。なぜならすぐに象牙質・歯髄(歯の神経)までむし歯菌が浸入できるからです。
◎予防法◎
『ナイトガードを装着する』
先述の通り、ナイトガードをすることで歯への直接的なダメージを軽減できます。
『ストレス発散をする』
夜間の歯ぎしり・食いしばりの原因の1つにストレスがあります。日々の疲れや人間関係の悩みなどストレスの原因は様々ですが、上手に発散してあげることが大切です。美味しいものを食べる、趣味に打ち込むなど自分なりの解消方法をみつけましょう!
歯肉が下がる
加齢に伴い体の筋肉量が落ちるように、歯肉も年齢を重ねるごとに年をとります。すなわち歯肉が痩せ下がってしまいます。これは健康状態に問題がなくても起こることです。なお歯肉が下がることで相対的に「歯が伸びた」ようにみえることがあります。また歯肉が下がると歯根部が露出します。すると象牙質がむき出しになるため“知覚過敏”の症状が出ます。また象牙質は酸に弱いため大人のむし歯と呼ばれる“根面う蝕”になることもあります。
◎予防法◎
『毎食後のお口のケアを徹底する』
加齢により歯肉が下がることは致し方ありません。それよりも気を付けなければならないのは“歯周病”により歯肉が下がることです。歯周病は歯肉が細菌に感染し、炎症が生じることで起こります。これを予防するには「フロス・歯ブラシ・洗口液」などの毎食後のケアです。特に「歯と歯肉の際の汚れ」や「歯と歯の間の汚れ」を意識してケアしましょう。
『タバコを吸わない』
喫煙は歯周病のリスクを上昇させます。例えばタバコに含まれる粒子状のタールが歯の表面にくっつくと表面がザラザラになります。するとそこに細菌が溜まり歯周病の原因になります。またニコチンや一酸化炭素が歯肉の血流を悪くし歯肉自体が委縮することで歯肉下がりが進みます。ぜひ全身の健康のためにも禁煙することをおすすめします。
頬のたるみやほうれい線
歯がもろくなり食事の際にあまり噛まなくなったり、歯を抜けたまま放置していたりするなど、お口周りの筋肉を使わないことが続くと頬のたるみやほうれい線の原因になります。
◎予防法◎
『あいうべ体操をしましょう』
これは福岡市のみらいクリニックの内科医である今井一彰先生が提唱するお口の体操です。お口周りや舌の筋肉を鍛えることにより、たるみやほうれい線などのしわ改善に効果が期待できます。声は出しても出さなくてもよいので、次の①~④の動作を繰り返しましょう。
①「あー」と口を大きく開く
※できるだけ大げさに。
②「いー」と口を大きく横に広げる
※1セット4秒前後のゆっくりとした動作で。
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
※あごに痛みがある場合は、「い~う~」でもOK。
①~④の流れを1セットとし1日に30セットを目安に毎日続けます。
唇の弾力がなくなる
唇の弾力がなくなります。そのため乾燥し荒れやすくなったり、口角が下がり気味になったりすることもあります。
◎予防法◎
『あいうべ体操をしましょう』
やり方は先の内容の通りです。たるみやほうれい線のほか、唇の弾力UPにも効果が期待できるので一石“三”鳥ですね。
『ヒアルロン酸注射』
唇にヒアルロン酸を注射することで、唇にボリュームがでて弾力が復活します。
だ液の分泌量の減少
加齢に伴いだ液の分泌量は減少します。ビバ歯科のブログでも繰り返しお話している通り、だ液には食べかすを洗い流したり、細菌の増殖を抑えたり、食べ物を飲み込みやすい塊にするのを助けたりする働きがあります。そのため、だ液の分泌量が減ると、むし歯・歯周病・口臭などのリスクがあがったり、嚥下障害といった食べ物を上手く飲み込むことができないなどの症状がでたりします。
◎予防法◎
『よく噛んで食べましょう』
適度な歯ごたえ、噛みごたえのあるものを、時間をかけてよく噛んで食べましょう。自然とだ液の分泌量が増えます。
『だ液腺マッサージをしましょう』
お口の中にはだ液の出やすいポイントが3つあります。それは耳下腺、顎下腺、舌下腺です。これらを自分の指で刺激することでだ液の分泌を促します。またリラックス効果も期待できます。だ液腺マッサージは以前のブログでイラスト付きで紹介しておりますのでそちらを参考にぜひやってみてください。
**さて今回は加齢に伴うお口周りの変化とその予防法についてお話しました。生きている限り人は誰もが年をとります。でも少しでも長く健康でいたいですよね。年齢を重ねたときに今まで以上に笑顔でいられるようぜひ今日から実践してみてくださいね。
最後に
「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!
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