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スポーツマンも「歯が命」

こんにちは! JR総武線東船橋駅南口ロータリー内にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

今年の夏に1年遅れで開催された東京五輪・パラリンピック、未だにテレビ番組でメダリストやスポーツ選手が出演していることも多く、スポーツへの興味関心が高まっていますね。「学生時代の体育の授業や部活動以降、社会人になったら全くスポーツをしなくなってしまった」という方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり体を動かすことは健康やダイエット、そしてストレス発散などにも良いと聞きます。運動の必要性に関しては医科の領域なので、今回はお口のプロフェッショナルとしてスポーツマウスガード(スポーツマウスピース)のお話をしていきますね。

 

知らず知らずのうちの食いしばり

以前、こちらのブログで「TCH」について取り上げました。TCHは、Tooth Contacting Habitの略で日本語では上下歯列接触癖といいます。意外に思われる方もいるかもしれませんが、実は私たちの上下の歯というのは普段は接触していません。平常時には上下の歯の間に1~3mmの隙間があるのです。上下の歯が接触するのは食事や会話の時のみで1日に17分程度しかないと言われています。

TCHが厄介なのは“無意識”に食いしばりをしてしまう点です。例えば、スマートフォンやパソコンの操作中、テレビを観ているとき、そして自動車の運転中など、集中状態や緊張状態が続くときに多いと言われています。

そして、実はスポーツをしている時にも同じような歯の食いしばりが起こっています。わかりやすいのは、力を入れて踏ん張るような重量挙げ、ウェイトリフティングなどのスポーツです。その他に野球のバッティング中にも食いしばりがあります。元巨人軍の王貞治さんは現役時代素振りの練習でも食いしばっていたため、歯が摩耗しボロボロになったというエピソードがあるくらいです。またトリプルアクセルで有名になったフィギュアスケートの浅田真央さんも「ジャンプの時に奥歯を嚙みしめるので、歯が欠けることがある」とスポーツ紙で語られていました。

 

ところでみなさんは「スポーツ歯学」という言葉を聞いたことがありますか。これはスポーツ医学の歯科分野です。スポーツが原因で起こる歯科的な外傷の治療、予防などのほか、アスリートがパフォーマンスを最大限に発揮できるよう歯科の面からサポートをしていきます。またスポーツでは絶対にNGであるドーピングですが、歯科治療で使用する薬にドーピング検査の対象となる成分を含まないように確認することもあります。

この「スポーツ歯学」という専門分野があるくらいですから、スポーツの際に「歯を守ること」はとても大切だと言えます。そこでスポーツマウスガードの出番です。次節で詳しく説明していきます。

 

 

スポーツマンの強い味方~マウスガード

▲マウスガード

マウスガードとはその名の通りマウス(口)をガード(守る)するための装置です。弾力性のあるやわらかい素材でできていて、通常は上顎に装着して使用します。スポーツ店等で販売されている既製品のものもありますが、歯科医院でのオーダーメイドタイプの方がおすすめです。なぜなら既製品の場合、お湯で軟化し口の中に入れ自身で成型するものが一般的で、安価ではあるものの口腔内での適合が悪く落ちやすかったり、呼吸がしにくかったり、また話しにくいという難点があるからです。

その点歯科医院では、まず歯型をとり次に石膏模型を作り、そして専用の機械で作製していきます。 更に歯科医師が上下の咬み合わせを繰り返しチェックし微調整してやっと完成するのです。費用や時間の面では市販のものと比べるとかかりますが、大切な歯を守ったりパフォーマンスを維持したりすることを目的で考えればやはり歯科医院で自分に適したマウスガードを作ることをおすすめします。

 

◎オーダーメイドのマウスガードの利点

①自分にあったフィット感

呼吸がしやすく話がしやすいため、プレーに集中できます

②安全性

歯を折ったり、顎の骨を傷つけたりなどの外傷を防ぎます。また衝撃を吸収することで脳震盪の予防にもなります。

③パフォーマンスの向上

グッと力いっぱい歯を噛みしめられるのでアスリート本来の力を最大限に引き出せます。

 

▲石膏模型を削る様子

 

▲ビバ歯科のマウスガード成型器

 

ちなみに読売新聞(2021.11.14)の千葉県歯科医師会の記事に『マウスガードをつけることで歯と歯の接触面積が広がり、歯を食いしばることで筋力が4~6%ほどアップすることが様々な研究から指摘されている』とありました。

アスリートの皆さんは歯の保護とパフォーマンスアップのためにぜひマウスガードを使ってみてはいかがでしょうか。 ビバ歯科・矯正小児歯科でも製作しておりますのでぜひご相談くださいね。

以下クリックすると別ウィンドウで開きます。

▲読売新聞2021年11月14日の記事

 

 

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