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チョコレートを食べるとむし歯になりやすいの?~間食とむし歯の関係

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
いよいよ来週となった2月14日、みなさん何の日かわかりますね?
そう、バレンタインデーです。欧米では恋人や友人など大切な人にプレゼントを渡し感謝の気持ちと愛を伝えるのが一般的なようですが、日本では想いをよせる男性に女性からチョコレートを贈るという風習がありますよね。そして最近は親しい友人同士でチョコレートを贈り合ういわゆる“友チョコ”だったり、自分へのご褒美にとっておきのチョコレートを購入する“マイチョコ”だったりと、とにかくチョコレート好きにはたまらない1日です。

しかし、先日お子様の患者様とバレンタインのお話をしていたところ、次のようなことを聞かれました。

『チョコレートを食べるとむし歯になりやすいんでしょ?』

 

歯医者さんで働いていると定期的に耳にするこの疑問。
今ブログをご覧になっている皆さんの中にもこんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。確かにチョコレートや甘いものを食べるよりは食べない方がむし歯にはなるリスクは少ないと考えられます。

 

でも…チョコレートって美味しいですよね?甘いケーキって美味しいですよね?勉強や仕事のご褒美に食べたくなりますよね?筆者もそうですが、きっと甘いものが大好きだという方には人生の楽しみの1つでもあると思います。よって、いくら歯医者さんという立場の私たちでも『むし歯になりやすいので甘いものは絶対に食べないで下さい』とは言えません。
実は甘いものを食べるうえで大切なのは、『むし歯にならないような食べ方をする』ということなのです。

今この言葉を聞いて、「なんだ!食べられるのね!」と明るい未来が見えたあなた!ぜひ最後までブログをご覧くださいね。

 

むし歯の仕組み

まずは、むし歯ができる仕組みを簡単におさらいしましょう。
むし歯と聞くと、なんとなく“悪いお顔をしたバイ菌たちが槍をもって歯に穴をあける様子”をイメージしませんか?私も子どもの頃はそんなイメージでした。ただ正確には少し違います。

すごく簡単に言うと、むし歯の原因菌(以下むし歯菌)たちが“酸”によって歯を溶かしてしまう、これがむし歯です。では“酸”とは何なのか?これはむし歯菌たちの排泄物、ヒトで言えばうんちのようなものですね。むし歯菌たちは、食べかすの中の糖をエサにして、酸を排泄しています。このむし歯菌たちのうんち(酸)が歯の表面のエナメル質を溶かすのです。『うんちが歯を溶かす』と想像するとなんかもうゾワゾワしますね。

でも、私たちはむし歯にならないように歯磨きをしてお口の中を綺麗に保とうとしますよね?残念ながら完全にむし歯菌をゼロにするのは不可能ですが、この歯磨きのおかげでむし歯にならないようにバランスをとっています。ここからは少しだけ専門用語をつかって説明しますね。ひとまず次の2つの用語を知っておきましょう。

  • 脱灰(だっかい)
  • 再石灰化(さいせっかいか)

 

脱灰(歯の表面が溶け出す)

むし歯菌の出した酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かします。これが脱灰です。脱灰が進行すると歯の表面のエナメル質がスカスカの状態になり穴があいてしまいます。

 

再石灰化(歯の表面が修復される)

脱灰が進行してもお口の中の唾液が、むし歯菌のつくった酸を中和して洗い流したり、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻したりする働きをしてくれます。この修復のことを再石灰化といいます。以前のブログ『歯磨き粉の選び方~迷ったときに読んでください』で歯磨き粉に含まれるフッ素のお話をしましたが、フッ素はこの再石灰を促進する成分です。

この“脱灰”と“再石灰化”が上手にバランスをとれていればお口の中はむし歯菌に負けません。しかしそのバランスを崩してしまうのが“間食”です。間食をしたときに私たちのお口の中でどんなことが起きているか見てみましょう。

 

間食とむし歯の関係

こちらの図は食事とお口の中の状態をあらわしたものです。左から見ていくと、朝食時にはお口の中が酸性に傾き脱灰しています。そしてその後は歯磨きと唾液の働きで再石灰化され中和されます。昼食後、おやつ、夕食後も同様です。ただし、これは「歯磨きを正しくしていれば」の話です。もし、歯磨きをしていなかったらどうでしょうか?お口の中は酸性に傾いたまま脱灰が進み、歯の表面が溶けていきます。さらに、おやつの回数すなわち間食の回数が頻繫の場合にはどうでしょうか?お口の中が中和されるタイミングがないため、脱灰と再石灰化のパワーバランスが崩れていきます。

そろそろ気が付きませんか?『おやつばかり食べているとむし歯になる』という言葉は的を得ていますよね。そうなんです。「繰り返しおやつばかり食べていると、お口の中が中和されないため脱灰が進みむし歯になる」というのがカラクリです。そして冒頭に紹介したお子様の患者様からの疑問です。

『チョコレートを食べるとむし歯になりやすいんでしょ?』

これも、「糖分を多く含むチョコレートの場合は、それがむし歯菌のエサになる」という意味では、チョコレート=むし歯リスクを高めると言えます。

 

上手な間食のすゝめ~むし歯にならないために

ではここからはむし歯にならないような間食の仕方についてお話しましょう。と言っても間食はしないにこしたことはありませんので、それだけは先に伝えておきます(笑)

間食の回数を減らす(ちょこちょこ食べをしない)

先ほどお話したとおり、食事の度にお口の中は酸性になったり中性に戻ったりを繰り返します。ところが間食をちょこちょこしていると酸性の状態が続き、脱灰(歯が溶ける)が優勢になります。「3時のおやつを1度だけ」など時間を決めるのがおすすめです。

長時間食べ続けない(だらだら食べをしない)

早食いが消化に良くないのは周知の事実かと思いますが、長時間だらだらと食べ続けるのもよくありません。長時間食べ続けるというのはその時間はずっとむし歯菌が酸を作り続けているということになるからです。こちらも時間を決めて規則正しい間食ライフを楽しみましょう。

 

間食後にぶくぶくうがい

『食べたら磨く』の習慣は何よりのむし歯予防です。なぜなら食べかすや歯垢が付いた歯の表面は間食の度に酸にさらされることになるからです。ただ、どうしても歯磨きの時間がとれないときがありますよね。そんな時は“ぶくぶくうがい”をして食べかすを流してあげましょう。この時、吐き出した水にまだ食べかすが残っているようなら、ぶくぶくうがいが十分でない証拠です。食べかすがなくなるまで繰り返しましょう。なお、ノンシュガーのガムを噛んで唾液の分泌を促すのもおすすめです。唾液には口の中を清潔にする自浄作用や酸性に傾いたお口の中を中和させる緩衝作用があるからです。

 

間食するものにこだわる

間食する食べ物・飲み物を歯に優しいものに置き換えるのも1つです。炭酸飲料や甘いジュースではなく、水やお茶などを飲むのがおすすめです。特にスポーツをやる方は水分摂取のためにスポーツドリンクを飲む機会が多いと思いますが、スポーツドリンクには多くの糖分が含まれているので注意が必要です。これについては以前のブログ『スポーツをやるあなたへ~歯のコンディションはどうですか?』で詳しく書いています。

 

いかがでしょうか?間食をしてはいけないわけではないのです。少し“間食の仕方”を工夫してあげるだけで、むし歯予防になるんですよ。

歯にやさしいお菓子

それでは最後に歯にやさしいお菓子をご紹介します。これらは当院でも販売しているお菓子たちです。治療を頑張ったお子様にパパママからのご褒美だったり、お仕事のときの間食用にとサラリーマンの方がお求めになったりと人気のお菓子たちです。

 

リカルチョコレート

歯医者さんが歯のことを考えてつくったチョコレート。だから、砂糖はまったく使っていません。それでもしっかり甘みのあるリカルチョコはビバスタッフも一押しのお菓子。甘味の秘密はキシリトールにあり!

  • キシリトールはお口の中で酸を作れない成分!
  • キシリトールはカロリーが砂糖の3/4!
  • キシリトールは血糖値に影響なし!

 

歯医者さんが作ったデンタルグミ

歯医者さんが歯のことを考えてつくったグミ。こちらも甘味料にキシリトールを100%使用で歯にやさしいお菓子です。

  • 口腔内ph試験紙による検査で3時間後でも、pH6.0をキープ!(お口の中は中性でph6.8~7.0程。酸性に傾くとph値が小さくなる)
  • 糖尿病の方も食べられる!

 

トミカキシリグミ

砂糖は一切使用せず、甘味料はキシリトールのみのグミ。歯科医院用のため、スーパーやドラッグストアでは買えません。

  • ほどよい噛み応えがあり唾液分泌の促進にも!
  • シュガーレスなのに、コーラ味を楽しめる!
  • グミがトミカの車の形をしているから乗り物好きのお子様が喜ぶこと間違いなし!

キシリトールガム

砂糖は完全不使用でキシリトール100%使用のガム。歯科専用のため、歯にやさしいお菓子です。(院長の関本も治療の合間によく噛んでいます!)

  • シュガーレスだからカロリーが気にならない!
  • 噛むことで唾液の分泌を促進してむし歯予防に!
  • 噛むことでお口周りの筋肉を鍛えられるからアンチエイジングにも!

 

さぁ、来週はバレンタイン。ぜひあなたの大切な人にこんなお菓子を贈ってみませんか?

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

(問い合わせ方法)

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医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
住所 〒273-0002
千葉県船橋市東船橋1-37-10
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電話番号 047-421-0118
最寄り駅 JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒
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