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いちごを食べてむし歯・歯周病予防!

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

先日天気予報の通り千葉県でも雪が降りましたね。子どもの頃は雪が降ると「遊べる!」とワクワクしたものですが、大人になってからは「明日の仕事大丈夫かな…」とハラハラするようになりました。そして「寒い中外に出たくない」という怠け者の気持ちも…笑。しかしこの寒い時期ならではの楽しみもあります。それは“いちご狩り”です。農園や品種によって変わりますが、千葉県産いちごは12月下旬~2月が旬とのことで冬場の楽しみの1つです⁂。ところで、いちごを食べると歯や歯肉によいことがあるのですがご存知ですか?このブログを読めばいちごを食べるのがもっと楽しくなりますよ!ぜひ最後までご覧くださいね。

⁂参照 千葉県HP

 

いちごに豊富なキシリトール

真っ赤に完熟したいちごはとても甘くて美味しいですよね。でも、甘いもの=むし歯というイメージがあって、「いちごは歯に良い」なんて、にわかには信じがたいことと思います。ところがこの甘さの秘密が歯にプラスに働くのです。

 

実はいちごにはキシリトールという天然甘味料が含まれています。キシリトールは白樺やとうもろこしの芯などを原料にして作られており糖アルコールの一種です。いちごの他にもラズベリー、プラム、カリフラワー、ほうれん草、玉ねぎなど多くの果実や野菜の中にも含まれています。ちなみにキシリトールは砂糖と同等の甘さですが、そのカロリーは砂糖より25%も低いというから驚きです!そして次のような働きから歯をむし歯菌から守り強くしてくれます。

 

キシリトールの特長と働き

むし歯の原因にならない甘味料

むし歯はミュータンス菌が糖分をエサにして(=分解して)酸を作ることで発生します。ところがキシリトールはミュータンス菌のエサになりません。つまりキシリトールをお口に入れてもむし歯の原因にならないのです。
しかしそれにも関わらずミュータンス菌はエネルギーを使ってなんとかキシリトールを菌体内に取り込もうします。ところがキシリトールを分解できないため結局は菌体外に捨てることになります。ミュータンス菌はこれらを繰り返すことでどんどんとエネルギーを消耗します。これによりキシリトールはミュータンス菌の増殖や歯垢の形成を間接的に抑えることになるのです。

 

だ液の分泌を促進

先述の通りキシリトールは砂糖と同じくらいの甘味があるため、お口に入れると味覚が刺激され、だ液の分泌が促されます。だ液はお口の中の細菌の増殖を防いだり(殺菌・抗菌作用)お口の中を中性に戻し酸が歯を溶かすのを防いだり(緩衝作用)するなどの働きがあります。さらに、歯の再石灰化も期待できます。再石灰化とは歯の表面を修復することです。キシリトールとカルシウムの複合体が作用し歯が硬くなり強くなります。

◎出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト キシリトール

 

いちごは間食にもおすすめ

ここでまたいちごのお話に戻ります。いちごには100gあたり約350mgのキシリトールが含まれています。夜中に「小腹が空いた…」などという時には、チョコレートやスナック菓子を食べるよりもいちごを食べたほうが歯にはずっと優しいです。なぜなら今回お話したキシリトールの効果が期待できるからです。いちごの甘酸っぱさによりだ液の分泌が促進され、歯の汚れを流し歯の石灰化を促してくれます。

 

ビタミンCで歯周病予防

さらにいちごの効果はキシリトールだけではありません。いちごには“ビタミンC”も豊富に含まれており、これは歯周病予防に高い効果があります。歯周病の発症ついては以前のブログで詳しくお話していますが、簡単に言うと歯周病とはコラーゲン線維が破壊された状態です。

コラーゲン線維は“歯肉”や“歯根膜”の構成成分です。歯根膜とはあまり聞きなれないかもしれませんが、歯と歯を支える歯槽骨を結びつける大切な役割をしています。ところが歯周病になるとこのコラーゲン線維が破壊されていきます。なぜなら歯周病菌が体内に侵入すると白血球が菌をやっつけようとして戦い、その結果歯肉すなわちコラーゲン線維も傷つけてしまうからです。歯周病の初期症状で出血がありますがこれもコラーゲン線維が破壊され血管がもろくなったことに起因します。そこで、歯周病の症状を改善させるためコラーゲン線維を増やすことが大切です。

 

ビタミンCはコラーゲンの合成に必要不可欠

ビタミンCにはコラーゲンの合成を促進する効果があるため、歯周病菌に破壊されたコラーゲン線維が再生するのを手助けしてくれます。これらのことからいちごなどに豊富に含まれるビタミンCは歯肉など歯周組織の健康維持、そして歯周病予防に役立っているのです。

ただし、「ビタミンCを摂れば歯周病が治る」というわけではありません。歯周病は細菌による感染症ですから、その原因菌を殺菌しお口の中の環境を整えていかなくてはなりません。そのため「歯肉の出血がある」、「歯肉が赤くなっている」、「歯肉が腫れている」などの症状がみられた場合には一度かかりつけの歯科医院にご相談ください。

 

さて、今回のブログはいちごがむし歯・歯周病予防につながるというお話でした。千葉県では今が旬のいちご、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

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医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
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