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子どもの窒息事故防止!口トレをしましょう
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
定期的に次のような報道を耳にします。
「子どもが食べ物を喉に詰まらせて窒息した」
大変胸が痛い事故です。
原因になった食べ物としてはごはんやパンのような主食の他、ぶどう・ミニトマト・うずらの卵など丸くつるっとしたものがありました。なお学校給食でこのような事故が起こると「当面の間その食材の使用を控える」という方針が発表されますが、果たしてそれだけで解決できますでしょうか?しかもそれを続けていたら子どもたちが口にできる食材数がどんどん減ってしまいます。また予防策として「小さく切って食べやすい大きさにする」というのはとても良いことですが、成長する過程で食べ方を身に付けることも大切です。
ではどうしたら子ども達が安全に食事をすることができるのでしょうか?
それはお口の機能を鍛えることです。今日はお口のトレーニング、その名も“口トレ”についてお話したいと思います。
目次
遊びながら鍛える
食べるという運動には、「噛む・飲み込む」という一連の動作があります。そしてその時には、唇・舌・頬などお口周りの筋肉を正しく動かすことが大切です。これらの筋肉を鍛える方法の1つが当院のブログでも繰り返しご紹介してきた“あいうべ体操”です。しかし今日は子どもたちが遊びながらお口周りの筋肉を鍛えられる方法をご紹介したいとおもいます。
吹き戻し(ピロピロ)
お祭りなどで目にするピロピロですが、最近では美容や医療介護現場のアイテムとしても活用されています。伸びる部分にワイヤーが入っていて、お口から息を吐くことによりビョーンと伸びる仕組みです。唇や舌などの筋肉が鍛えられるので鼻呼吸の習慣付けにもつながります。
風船ガム
美味しくそして楽しくお口周りの筋肉を鍛えるならガムをつかったトレーニングがおすすめです。特に風船ガムをつくる遊びは舌などの細かな動きを必要とするのでお口の筋機能アップにつながります。
ライオン笑い
思い切り笑うと腹筋や横隔膜の他、お顔の表情筋までをよく動かすので筋力を鍛えることができます。写真のように目と口を大きく開き、思いっきり舌を出します。また全身も使ってライオンになりきりましょう。そのまま「ハッハッハッ!!」と大きく笑いながら息を出します。舌を出すことで唾液の分泌も促進されますからお口の中が潤い口腔内環境も整い一石二鳥です。
ゴム手袋風船
準備するもの)ゴム手袋・紙コップ・ストロー
作り方)
ストローで息を吹き込む際に空気がもれないように、唇をキュッと閉じるのがポイントです。なおゴム手袋には油性マジックで好きな絵を描くと楽しみながら“口トレ”をすることができます。
スイカの種飛ばし
舌をつかってお口の中で「スイカ」と「種」を上手にわけるところから始まります。そして分けた後はお口を尖らせて勢いよく種を飛ばします。息がもれないようにお口をキュッとすぼめることがポイントです。
にらめっこ
顔を膨らませたり、お口を尖らせたり、もしくは思い切り舌を出してあっかんべーをしてお友達を笑わせてみましょう!いかにお口周りの筋肉を動かして“変なお顔”ができるかがポイントです。またにらめっこは笑わせられた方も大笑いすればするほどお口周りの筋肉を動かすことになります。
ひと昔前は子どもの遊びの中に、ピロピロ・紙風船・草笛などがありました。また道具を使わない遊びには口笛や舌を突き出す“あっかんべー”、などもありました。しかし現代は子どもたちを取り巻く環境が大きく変わり、テレビ・ゲーム機・スマホなど電子機器を使った遊びが広がり、お口周りの筋肉を使う遊びは減ったように思います。
しかしお口の周りの筋肉を鍛えることは冒頭でお話した窒息防止にとても有効です。またお口の周りの筋肉が正しく使えることは、呼吸や歯並びにもよい影響を与えます。ぜひお子様と一緒にお口のトレーニング、“口トレ”をしてみてはいかがでしょうか?
専門的なトレーニング
以前のブログ「赤ちゃんの舌って、鍛えていますか?」にて口腔機能発達不全症のご紹介をしました。これは小児(15歳未満)で障がいがないにも関わらず「食べる」・「話す」・「呼吸をする」などの口の機能が十分に発達していない状態をいいます。例えば食べることにフォーカスすると「食べ物の噛み方がおかしい」、「食べる時に丸のみしてしまう」などの症状があり、これらも窒息につながる可能性があります。そこでビバ歯科ではこれらの悩みを抱えたお子様にMFT(エムエフティー)というトレーニングをご提案しています。これは口腔筋機能療法のことです。舌やお口周りの筋肉バランスを整え正しく機能させるためのトレーニングです。以下一例になりますがご紹介します。
イーウー体操
(お口やホッペのトレーニング)
ポッピング
(ベロを上にあげる力をつける)
お口テープ
(お口を閉じる習慣・鼻呼吸の習慣をつける)
唇にマウステープを貼ります。はじめは数分からだんだんと貼る時間を伸ばしていきましょう。なお鼻炎で鼻呼吸ができないときはやめておきましょう
なお当院では摂食嚥下訓練日を設けています。これは食事の際に「上手く飲み込めない」、「食べこぼしが多い」などの症状がある方のお悩みを解決するための訓練です。今回ブログで取り上げた窒息を予防するためにも正しい食べ方・飲み込み方を身に付けるのは重要です。またお子様だけではなく、嚥下能力が弱ってくる高齢者の方にも有用です。担当するのは摂食嚥下指導を専門としている歯科医師です。普段は大学で講義をしているため、月に1度のみ、当院で訓練日を設けております。お食事についてお困りでしたらぜひご相談くださいね。
最後に
「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!
(問い合わせ方法)
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医院概要
医院名 | ビバ歯科・矯正小児歯科 |
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住所 | 〒273-0002 千葉県船橋市東船橋1-37-10 (タップでGoogleマップが開きます) |
電話番号 | 047-421-0118 |
最寄り駅 | JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒 アクセスの詳細はこちら |
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