ブログ・歯周病
歯周病は再発しやすい病気です
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
みなさんは歯周病がどんな病気かご存知ですか?
むし歯は“歯”自体をダメにする病気ですが、歯周病は歯ぐきや歯槽骨など“歯を支える組織”をダメにする病気です。歯周病菌に感染すると、始めは軽微な歯ぐきの腫れから始まり、出血、歯の動揺(ぐらぐらすること)、そして最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
ところで歯周病の治療には終わりがあるとおもいますか?
結論から言ってしまうと終わりはありません。・・というと、不安な気持ちになってしまうかもしれませんね。このあと詳しくお話しますのでぜひ最後までご覧下さい。このブログを読んだみなさんが「セルフケア頑張ろう!」「定期検診の予約を取ろう!」と思ってくだされば嬉しいです。
目次
歯周病は再発しやすい
歯周病を発症したとしても、歯科医院での治療とセルフケアが正しく行えればいったん“治癒”となります。ここでいう治癒とは、歯肉の腫れがなく歯周ポケットが3㎜以下、プロ―ビング時に出血が見られないことなどから総合的に診断します。
しかし、残念なことに歯周病は完治しません。こんな風に言うと誤解を与えそうなので少し補足します。ここで言う「治らない」というのは「歯周病になる前の状態と同じ状態に戻すことは難しい」ということです。腫れや出血などの症状は治療で緩和できますが、歯周病菌によって失われた歯肉や歯槽骨などの歯周組織を元に戻すことはできないのです。
具体的には次のような状態です。
①歯周ポケットが深い状態
②歯ぐきが下がったままの状態
③歯槽骨が溶けたままの状態
さらに、お口の中の歯周病菌をゼロにすることはできません。治療や菌質管理をしてその数を減らすことはできますが、完全に無菌化することは不可能なのです。ゆえに一度歯周病が落ち着いたとしても、お口の中の衛生状態が悪くなると再び歯周病菌の運動が活発になり歯ぐきの腫れや出血が起こります。つまり少しでも気を抜くと歯周病は再発を繰り返すのです。
再発リスクが高い人
次のことに当てはまる方は、特に再発リスクが高い方です。
- 口腔ケアが不十分
- 歯石が付きやすい体質
- 歯並びが悪い
- 生活習慣が乱れている
- 歯ぎしりや食いしばりをする
- 喫煙の習慣がある
- 糖尿病の方
- ストレスを溜めやすい
- 被せ物・詰め物が多い
- 疲労・病気などで免疫力が下がっている人
再発させないためにできること
毎食後に正しいブラッシングをする
特に「すき間汚れ」をしっかりとかき出すように意識してください。歯周病菌は「歯と歯の間」や「歯と歯茎の境目」部分を狙って繁殖します。歯ブラシの先端を小刻みに動かしながら丁寧に磨いてあげましょう。細かな動きになるのでタフトブラシがおすすめです。毛束が1つでヘッドが小さいので小回りがききます。
デンタルフロスや歯間ブラシの活用
どんなに丁寧に歯を磨いたつもりでも、歯ブラシだけでは汚れの除去率は6割程度と言われています。しかしデンタルフロスや歯間ブラシを併用することで汚れの除去率は8~9割にまであがります。歯ブラシの毛先が届かない「歯間部」の汚れを取るために、デンタルフロスや歯間ブラシはとてもおすすめのアイテムです。
歯科医院でのメインテナンス
歯周病はお口の中の衛生状態が悪くなるとあっという間に再発します。しかし、歯石は歯磨きで除去できないなどセルフケアだけでは限界がありますよね。そこで歯科医院でのプロフェッショナルケアが欠かせません。歯や歯ぐきの状態のチェックはもちろんのこと、硬くなった歯石を取るスケーリングなどが必要です。
歯ぐきのマッサージ
柔らかめの歯ブラシもしくは指の腹をつかって、歯ぐきを優しくマッサージしましょう。歯ぐきの血行が促進されます。そうすることで歯ぐき全体に酸素や栄養が行き渡り免疫力があがります。また唾液の分泌も促進されるため、唾液の抗菌作用・浄化作用が働きお口の中をキレイにすることにもつながります。
規則正しい生活
疲労・睡眠不足・ストレスなどは免疫力が低下します。これは歯周病の再発予防に限ったことではありませんが、免疫力を維持するためにも規則正しい生活を心掛けましょう。
ロイテリ菌の服用
ロイテリ菌とは、ヒトの母乳・口腔由来の乳酸菌です。ロイテリ菌はほとんどの哺乳類で存在が確認され、母乳などを通じて母体から赤ちゃんに受け継がれて来た自然な乳酸菌です。そしてロイテリ菌は、必要な常在菌を抑えることなく、悪玉菌だけを抑制することができるという点で他の乳酸菌には類をみない特別な乳酸菌ともいえます。ビバ歯科では口腔内の菌質を管理するために、歯ぐきの炎症・腫れが強い患者様におすすめしております。服用方法は簡単で歯磨きの後就寝前に1日1~2錠をゆっくり舐めるだけです。ビバ歯科でお取り扱いがありますのでぜひご相談ください。
歯周病は全身の健康に関わる!
ご存じの方も多いかもしれませんが、歯周病は歯周組織の破壊だけにとどまらず、全身にも悪影響を及ぼします。歯周病菌や炎症物質(サイトカイン)が歯ぐきの血管から血液中に侵入し体中を駆け巡るためです。例えば心臓疾患、認知症、誤嚥性肺炎、糖尿病、動脈硬化、そして妊婦さんの場合は早産・低体重児出産などのリスクを高めてしまう恐れがあります。これについては以前のブログでも詳しくお話しておりますので参考にしてください。
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さて今回は歯周病がいかに再発しやすい病気であるか、ということについてお話しました。歯周病菌をゼロにすることは不可能な上、歯垢・歯石がつけばすぐに歯周病菌は増えます。
再発を繰り返すということは
「歯周病→治療→治癒→歯周病→治療→治癒→歯周病・・・」のサイクルになるということです。しかし冒頭でもお話した通り、歯周病は進行するたびに歯周組織が破壊されてしまい、歯ぐきや歯槽骨などの組織は元通りにはなりません。ではどうしたらよいのか?
答えはいかに“治癒”の状態を維持できるかということです。そしてそのためには先にお話しした「再発させないためにできること」の実践が大切です。また、あわせてリアルタイムPCR検査もおすすめです。これは歯周病菌の「種類」と「菌数」を測定できる検査です。これらを知ることにより最も効果的な治療を選択することができます。検査時の痛みはなく、結果は1週間程度でわかります。ビバ歯科にておこなっておりますのでご希望の方はぜひお問合せくださいね。それでは今日も最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
最後に
「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!
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医院概要
医院名 | ビバ歯科・矯正小児歯科 |
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住所 | 〒273-0002 千葉県船橋市東船橋1-37-10 (タップでGoogleマップが開きます) |
電話番号 | 047-421-0118 |
最寄り駅 | JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒 アクセスの詳細はこちら |
駐車場 | 敷地内に5台分の駐車場があります |
休診日 | 水曜(第1週)・木曜(第2週以降)・日曜・祝日 |