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ランパセラピー治療でのトラブルと対処法

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

当院で人気の小児矯正治療の1つにランパセラピーがあります。これは歯列不正(歯並びの悪さ)の原因となっている骨格の歪みを解決し、その結果歯並びを整えることができるという治療です。

【ランパセラピーについて詳しく知る】
ブログで読む:親子でがんばる矯正治療~ランパセラピー

Instagramで見る:ランパセラピーなら鼻呼吸になれる!

 

ビバ歯科・矯正小児歯科では多くのお子様がこの治療を行っています。ただ、お口の中に矯正装置が入っていることから様々なトラブルが起こることもまれにあります。大人であれば「ちょっと我慢しよう…」となる方もいらっしゃるかもしれませんが、お子様の場合はなかなかそうもいきません。特に保護者の方としてはお子様が「痛い」と訴えていたら辛いですよね。それは私たち歯科スタッフも同じ思いです。しかも矯正治療は長期戦ですから少しでも快適に、前向きに治療期間を過ごしていただけるようにしたいと考えています。そこで今日のブログではランパセラピー治療中のトラブルと対処法についてお話します。ぜひ最後までご覧くださいね。

▲ランパセラピー治療では口腔外装置と口腔内装置の両方を使用していきます

 

よくあるトラブル

装置に汚れが溜まる

 

(原因)

治療中は写真のような口腔内装置(通称:ROA)を上顎に常時装着したまま生活します。そのため歯ブラシやデンタルフロスでのケアの難易度が上がり磨き残しがでてきます。またROAの中央部分にはスリットが入っています。そしてネジを回しこのスリットの幅を少しずつ左右に広げることで顎を広げていきます。これは歯が並ぶスペースを確保するためです。しかしこのスリットが広がるほど、ROAと口蓋(お口の天井)の間に食べかすなどが入り込み除去するのが難しくなります。

(対処法)

PHILIPS(フィリップス)のソニッケアーコードレスパワーフロッサーがおすすめです。これは一般の方が使用できる口腔洗浄器で、ノズルの先端から高圧の水流が噴射されるのでその力で汚れを除去することができます。食べかすや汚れをしっかりと落とすことで口臭やむし歯予防にも最適です。ビバ歯科で販売しておりますのでご希望の方はぜひお声掛けください。

*実際に使用している様子はInstagramで公開しています。こちらからご覧ください。
*パワーフロッサーについて詳しくはこちらのブログでお話しています。

 

口内炎ができる

 

(原因)
ランパセラピーの治療中は1日に最低12時間以上、写真のようなマスクで頭部を覆います。またこのマスクは口腔内装置のROAと連結しています。そしてマスクには計6か所にゴムが付いており、このゴムで上顎を上前方に引っ張ることで上顎が正しい方向に成長できるよう誘導しています。しかし、このときROAが口蓋(お口の天井部分)に押し付けられるためお子様によっては痛みを訴える子もいらっしゃいます。そしてROAが粘膜と擦れるため口内炎ができることも少なくありません。特に上顎の左右奥の粘膜は好発部位です。

 

(対処法)

  • まずはゴムの力を弱めます。そうすることでROAによるお口の粘膜への圧迫が少なくなり痛みが落ち着きます。
  • 上記で収まらない場合には頭部のマスクの装着を一時お休みし、ROAだけで経過をみます。(ただしネジを回しスリットの幅を広げることは継続します)
  • それでも痛みがなくならない場合にはROAを外す時期です。自身では着脱ができないもののため当院にて外します。

 

髪の毛が抜ける

(原因)

まれに一時的な圧迫性脱毛症を発症する場合があります。これは締め付けがきつい帽子やヘルメットなどを長時間被るなどした場合に頭皮が圧迫されて血行不良となり、その結果脱毛・薄毛などの症状が引き起こされる症状です。ランパセラピーで頭部に装着するマスクは「頭頂部」及び「後頭部」を圧迫する形で着けるため一時的に脱毛・薄毛の症状がでることがあります。

(対処法)

  • 頭部にスイミングキャップをかぶってからランパセラピーのマスクを装着します。そうすることでマスクからの圧力を頭部全体に分散できるため、脱毛のリスクを軽減することができます。
  • マスクの締め付け具合を調整します。こちらは当院で行いますのでご相談ください。
  • それでも改善が見込まれない場合には一時的にマスクの装着をお休みします。ただし勝手にやめてしまうと顎の成長が中途半端になり治療に支障をきたすため事前に当院までご相談ください。
  • 3Dランパのマスクに変更します。局所的に頭皮を圧迫する割合が減るため脱毛のリスクが改善されます。

マスクが下に下がる

(原因)

「装置がお顔の方にずれてマスクが下にさがってしまう」というお声をいただくことがあります。顔面や頭皮が痛まないようにクッション(化粧用のパフ)が付いているのですがそれが髪の毛で滑り落ちてしまうのが原因のようです。

(対処法)

  • マスクの後頭部に付いているバンドの締め付け具合を強くすると改善されます。ただし強すぎるとお子様が痛みを訴えることもありますので締め具合は調整してください
  • 髪の毛が長いお子様の場合、ポニーテールなどに結んでマスクがずり落ちないようにすると良いでしょう。

今回はビバ歯科でも人気の矯正治療の1つランパセラピーのお悩みについてお話させていただきました。その他にも何かお困りのことがありましたら、ビバ歯科スタッフにいつでもご相談くださいね。矯正期間は長いです。少しでも快適に過ごせるよう私たちも試行錯誤してまいります!!