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親子でがんばる矯正治療~ランパセラピー
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
当院ではその名前にある通り矯正治療を行っています。矯正治療とはいわゆる歯並びを整える治療です。しかし矯正治療と一言にいってもその方法は様々です。よく知られているものとしては昔からあるワイヤー矯正や着脱式のマウスピース矯正などがありますね。そしてお子さまの場合(小児矯正)にはその成長に合わせて実に多種多様な矯正装置があります。
しかしその中でも近年注目の矯正治療があります。その名は『ランパセラピー』です。以前から当院のブログやInstagramなどでご紹介しているため既にご存知の方も多いかもしれませんね。ここ最近はコロナ禍の影響もあってか自身の健康により一層目を向ける患者様も増えており、当院にも矯正治療特にこのランパセラピーへのご相談が増えています。
ちなみに「RAMPA Therapy(ランパセラピー)」はイギリスのJohn Mew先生によって研究開発された「Biobloc therapy(バイオブロックセラピー)」という矯正療法が元になっています。バイオブロックセラピーを三谷寧先生(吉祥寺こども診療室)が更に進化開発した新しい治療方法がランパセラピーです。このあと詳しく説明していきますね。
目次
ランパセラピーって何?
一言でいうと、単に歯並びを整える矯正治療ではないということです。歯科矯正のイメージとしては「悪い歯並びを綺麗にする」という審美的なイメージを持たれる方も多いと思います。確かにその通りです。しかし、ランパセラピーはそれだけではありません。いえむしろこの治療の最終目的は歯並びを整えるというよりも『歯列不正(歯並びの悪さ)の原因となっている骨格の歪みや成長不足を解決することにより呼吸等の問題を改善する』ことにあります。つまり、このランパセラピーの治療対象は”歯“というよりも”顎の骨“にあるのです。これを聞くと「歯医者さんなのに歯じゃなくて、骨をみるの??」と不思議ですよね。少し触れておきましょう。
一般的な歯並びを整えることだけを目指す矯正治療、例えばワイヤー矯正であればワイヤーの力で歯の位置を変えて“歯並び”のみを改善していきます。しかしワイヤーでは顎骨の位置やその形までを変えるまでの力を働かせることはできません。また顎骨の位置や形が悪いまま無理矢理その上に歯を並べたとしても保定をせずにそのまま放置すると時間の経過とともに歯が元の位置に戻ってしまいます。これがいわゆる「後戻り」という現象です。
ここでお野菜作りをイメージしてみましょう。「野菜づくりは土づくりから」と言われるほど土は野菜づくりの基本です。お野菜が育つ土壌、そこの水はけ・通気性・酸度など土台となる土が良ければお野菜も良いものが育ちますよね。歯科矯正も通じるものがあります。歯が並ぶ土台、すなわち顎骨の正常な成長があってはじめて整った健康的な歯並びになるのです。そしてそれを実現するのがランパセラピーです。
どんな効果があるの?
それではどんな効果があるのでしょうか。
口呼吸から鼻呼吸への習慣づけ
口呼吸が習慣化してしまうと、お口の中が乾燥して細菌が増殖しやすくなりますし、呼吸が浅くなるため身体の免疫力も低下します。ランパセラピーは骨の歪みを解消して鼻の機能を向上させ、口呼吸をしているお子様を無理なく鼻呼吸ができる状態に誘導します。これは幼少期にみられるお口ポカンの改善にも有効です。なお、お口ポカンの原因やリスクについてはこちらのブログ『”かわいい”だけじゃ済まされない!お口ポカンは病気です』で詳しく書いておりますのでぜひご覧ください。
さて以下は当院でランパセラピー治療をおこなっている患者様のCT画像です。治療前は左右*の上顎洞内がグレーっぽく写っていますね。特に右側はグレーの面積が広いです。これは上顎洞内の粘膜に炎症が起こり副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)を起こしているということです。しかしランパセラピーの治療が進むと綺麗に黒く写っています。つまり炎症や腫れがおさまり副鼻腔炎が改善したことがわかります。これにより鼻の通りがよくなるため、鼻呼吸への習慣化が可能となります。*CTは左右逆に写ります。
メリハリのある顔立ちに
本来上前方へと成長すべき上顎及び中顔面*の骨が下方に成長すると、お顔は縦に長く成長しのっぺりと平たい印象になってしまいます。いわゆる“面長”と言われる顔立ちです。しかし、ランパセラピーでは中顔面の骨を上前方へと成長させることで、抜歯や顎の骨を切るなどの外科手術を必要とせずに、結果的に立体的でバランスの取れたメリハリのあるお顔になります。*中顔面は眼の下から口までを指します。
イビキや閉塞性睡眠時無呼吸症の改善
今お話したように、本来ならば中顔面は上前方方向に成長するのが健全です。しかしながら下方に成長してしまい中顔面領域の発達不良が生じると上顎に歪みやねじれが起こります。その結果口腔内容積が狭くなり舌が低位舌*の状態になります。低位舌とは舌が正常な位置よりも低い位置にある状態のことです。低位舌になると更に下顎が後退するため気道の閉塞を招きやすくなります。その結果気道が狭くなり息苦しくなるため、口呼吸や姿勢の悪さにつながるのです。そこでランパセラピーです。ランパセラピーでは中顔面の骨を上前方へと成長させるため自然と気道が広がります。その結果、後退していた下顎も前方に出てきて正しく呼吸ができるようになるため、イビキや閉塞性睡眠時呼吸症の改善につながります。以下はランパ治療の経過を撮影したセファロレントゲン写真です。まず赤色の線に注目してください。これは鼻のラインをあらわしています。術後(After)の方がクッっと上前方に成長しているのがわかりますね。次に黄色の線、こちらは気道です。明らかに太くなっていますね。これにより空気の通り道が広くなりイビキや無呼吸症の改善につながります。
他にも当院でランパセラピーの治療を行いその初期段階でイビキ・無呼吸を改善した患者様がいらっしゃいます。こちらのブログ『ランパセラピーの効果』で詳しくご紹介しております。気道拡大の様子や睡眠呼吸検査の劇的変化の数値も掲載しておりますのでぜひご覧ください。
*舌の正しい位置(スポットポジション)についてはこちらのブログ『ベロ(舌)は宝物!』で詳しく説明しております。
不正咬合を改善
ランパセラピーでは原因となる骨格に働きかけ、正しい位置へと誘導するため、外科手術のリスクを負うことなく不正咬合を改善できます。そして歯並びを整えるための抜歯は行いません。そのため、外科的処置からのお子さまのご負担は軽減されます。
これらのことから以下のようなお悩みを持つお子様にはおすすめの矯正治療の1つです。
- いつもポカンとお口が開いている
- 猫背など姿勢が悪い
- 寝ている時にイビキをかく
- 鼻炎、副鼻腔炎、喘息がある
- 骨格に歪みがある
ランパセラピーの治療内容と症例
上前側方へ成長不足の上顎骨に作用して、上前方に上顎を牽引し頭蓋全体の歪みを改善する装置です。1クール3~6ヶ月程度、重症のケースを除き2~5クール使用します。使用期間中は1日12~15時間以上の装着時間が必要になります。一般的に12歳以上では、15時間の装着が必要です。主にご自宅で生活している時間や就寝時に装着していただければお子様のご負担も少し軽減されます。
ここでビバ歯科・矯正小児歯科にて実際にランパセラピーの矯正治療を行っている患者様の治療経過をご紹介します。特に①気道の太さ(黄線) ②咬合面の上昇(赤線)③不正咬合(青丸) について注目してみてください。
症例1:ランパセラピー4クール
- 気道の拡大
- 上顎骨が上前方に成長したことで咬合面が上昇
- 術前(Before)は反対咬合いわゆる“受け口”でしたが術後(After)では劇的に改善
症例2: ランパセラピー4クール
- 気道の拡大
- 上顎骨が上前方に成長したことで咬合面が上昇
- 術前(Before)は反対咬合いわゆる“受け口”でしたが術後(After)は改善
症例3: ランパセラピー2クール
- 気道の拡大
- 上顎骨が上前方に成長したことで咬合面が上昇
- 術前(Before)は上顎前突いわゆる“出っ歯”でしたが術後(After)は改善
最後に
ランパセラピーの矯正装置はその形状と大きさから始めての時は装着に対して戸惑うお子様も少なくありません。しかしランパセラピーでは専用装置の装着時間が基準を下回ると効果が発揮できなくなってしまいます。そしてそれを乗り越えるにはお子様ご自身の頑張りだけではなくご家族の方の応援が必要です。そんな中現在ビバ歯科・矯正小児歯科にてランパセラピーの治療中のお子さまとお母様が面白いアイディアで頑張っていらっしゃいますのでご紹介したいと思います。こちらです!
頭のてっぺんに可愛いキャラクターがちょこんと乗っていますね。そうです。あの大人気キャラクターのピカチュウです。こちらのお子さまはピカチュウが大好きだということで、装置にピカチュウをつけていました。そしてよく見るとお顔の部分のクッションもピカチュウ色の黄色です。こちらはお母様のお手製だそうです。可愛らしいのはもちろん、これで装置の摩擦からお肌を守れるので一石二鳥のアイディアですね!『大好きなピカチュウとなら装置をつけるのも頑張れる!』と通院の際にはピカチュウも一緒に連れてきてくれます。
矯正治療は長い時間がかかるものでお子様にとってはもどかしい時間でもあります。そんな中、お子様の好きな物や色で装置を装飾し応援してくださるご家族の支えは本当に心強いものです。私たちビバ歯科スタッフも患者様お一人おひとりに寄り添いながら最後まで治療を頑張れるよう努めていきます。ランパセラピーはじめ矯正治療については無料相談をおこなっております。こちらは事前のご予約が必要です矯正治療を検討されている方はぜひ一度ビバ歯科・矯正小児歯科(047-421-0118)までお電話下さいね。お待ちしております。
医院概要
医院名 | ビバ歯科・矯正小児歯科 |
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住所 | 〒273-0002 千葉県船橋市東船橋1-37-10 (タップでGoogleマップが開きます) |
電話番号 | 047-421-0118 |
最寄り駅 | JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒 アクセスの詳細はこちら |
駐車場 | 敷地内に5台分の駐車場があります |
休診日 | 水曜(第1週)・木曜(第2週以降)・日曜・祝日 |