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歯科矯正の成果

こんにちは。

千葉県船橋市東船橋駅から徒歩30秒にあるビバ歯科・矯正小児歯科の武林です。

 

ここ1ヶ月程建物のメンテナンスのために、当院周辺に工事用の足場が組まれていましたが、先日ついに外れました。工事期間中はご来院される患者さんにご不便をおかけしたかと思います。ご協力いただきまして本当にありがとうございました。それと8月の猛暑日の中、屋根に外壁にと綺麗に塗装してくださったメンテンナンススタッフの方々も本当にありがとうございました。ピカピカになり毎日出勤するのがより楽しみになっています。これからも地域の皆さんの歯と全身の健康のため笑顔で頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

さて、ビバ歯科・矯正小児歯科ではその名の通り『矯正歯科』にも力を入れています。お口の中や歯並びの状態、そして患者さんのご希望によって治療方法の選択肢は様々ありますが、その中でも当院は『歯を抜かない矯正治療』にこだわりをもっています。なぜなら、抜いてしまった歯を元に戻すことは不可能だからです。(※)

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※ただし、諸条件を満たせば歯の冷凍保存(ティースバンク)が可能です。これは将来なんらかの理由で歯を失った時に、事前に保存していた自身の歯を移植し新たな歯として再生させるという歯の再生医療です。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

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先日も矯正期間が一段落した患者さんがご来院されました。当院では患者さん及び(小児の場合には)そのご家族に矯正治療の結果のご報告時間を必ず設けています。なぜなら、矯正を頑張った患者さんご自身にその成果を実感していただきたいからです。当院ではそれを『矯正治療 術前術後比較』と呼んでいます。本日のブログではその術前術後比較について症例写真と併せながらご紹介していきます。なお患者さんの個人情報の観点から本ブログの症例写真においては一部写真にフィルター加工をしております。ご了承下さい。

 

 

歯科矯正のきっかけと治療法

今回ご紹介する患者さんについて年齢は10代前半、治療期間はおよそ3年です。矯正治療のきっかけは以下の2つでした。

①上下顎重度叢生…上の歯と下の歯の歯列全体に叢生(そうせい)、すなわち歯並びの乱れがあること

②上顎前突傾向…横から見た時に、上の前歯が下の前歯に比べて前に突き出ている状態、いわゆる出っ歯の傾向がみられたこと

 















そこで、こちらの患者さんは治療前期と後期で2種類の治療方法を選択しました。

 

◆矯正前期・・・『床矯正』

正式にはシュワルツの装置と言い、一般的には床矯正という名称で知られています。床矯正(しょうきょうせい)とは、下のお写真のような装置を歯列に装着します。装置内には特殊なネジが組み込まれており、このネジを少しずつ回しピンク色の部分を拡げていくのです。目安として2日に1回45度回します。お子様の場合にはご自身でネジ回しをするのは難しいためご家族のご協力が必要です。このピンク色の部分が拡がることで、顎を押し広げていきます。その結果歯が正常に整列できるスペースを作り出すのです。こちらの床矯正のメリットとしては、“抜歯をしない”ため自身の健康な歯を維持できるという点があります。当院ブログでも繰り返し書いておりますが永久歯については一度抜いてしまうと二度と元には戻せませんので、非抜歯にこだわる院長関本のおすすめの矯正治療の1つです。そして、もうひとつのメリットは“取り外し可能な矯正装置”ということです。入れ歯のように患者さんご自身で自由に取り外しができるため、食事はもちろん歯みがきにも影響がなく常にお口の中を清潔に保つことができます。

 

 

◆矯正後期・・・『マルチブラケット法』

これは下のお写真のように、歯1つひとつの表面にブラケットを装着し、連続的にアーチ型のワイヤーでつなぎ3次元的に調節する方法です。歯1本1本にブラケットを装着し調節するため、歯1本1本の微調整も可能です。歯科矯正と言えばこちらの装置を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。昔ながらの歯科矯正法ですね。ただ、以前は金属をつかったメタルブラケット&メタルワイヤーの装置で口元が目立つタイプが主流でしたが、現在ではコンポジットレジン(*)やセラミックスを用いたブラケットで、更にワイヤーもホワイトコーティングを施してあり審美性を意識したものが主流になりつつあります。これにより矯正治療中も口元を気にすることなく会話を楽しめ、思い切り笑顔になれるなど需要の高い矯正治療です。

 

*コンポジットレジン…プラスチック素材の詰め物で、むし歯で歯を削ったあとの詰め物としても使用されます。金属が一切使われていないため金属アレルギーの心配はなく、また自分の歯の色に類似した色味を出せるので審美性にも優れている素材です。

 

 

実際の歯科矯正記録

 ◎歯型

白い歯型は矯正前、黄色い歯型は矯正後です。まず一目瞭然なのが顎の幅の広がりです。大きく広がっているのが分かるかと思います。これは矯正前期におこなった床矯正の成果です。繰り返しになりますが、この顎の拡がりにより口腔内容積が大きくなり、舌の部屋が広がり舌が上前方に出てきて低位舌が改善されます。そして、歯が整列する空間が生まれるのです。

 

 

更に、矯正前後のお写真を比較してみましょう。

正面から目立っていた八重歯がなくなり歯列の乱れが整っています。通常歯並びのアーチは、上顎はU字型、下顎は放物線型が理想とされていますが、こちらもはっきりと確認できますね。ちなみにビバ歯科・矯正小児歯科にご通院の患者さんは慣れっこかもしれませんが、初診の患者さんは「え?歯医者さんで写真を撮られるの?」とびっくりされる方もいらっしゃいます。個人情報の観点からお顔のお写真は掲載しておりませんが、当院の治療においては以下のような口腔内写真の他、お顔のお写真を様々な向きで撮影し記録しているのです。もちろん治療の目的ではありますが、それ以外にも治療終了後に患者さんに以前のお写真と比較して、治療の成果を実感していただきたいというのが本心です。ですから恥ずかしがらずに、ぜひご協力くださいね!

 

 

◎セファロ写真

セファロ写真というのはレントゲンの一種で頭蓋骨を映した写真です。

まず注目したいのは水色のラインです。こちらは咽頭と呼ばれていて、喉の奥では食道や気管につながります。この幅に注目してみると術後の方が拡大されていますよね。これはすなわち気道が広がり睡眠中のイビキや、無呼吸のリスクが減ることを示しています。次に注目したいのは赤線の部分です。頭位と肩を通る仮想重心軸よりも頭頂部が前方にある状態を前方頭位と言いますが、術前の写真が正しくその状態です。重たい頭部が前方に出ているためそれを支える筋肉群が凝ることを意味しています。そして、少し見づらいかもしれませんが、黄色の点線で囲まれた部分が舌骨(ぜっこつ)で、舌の基底にあるU字形の骨です。特に目立たない小さな骨ですが舌の動きを支え、開口運動にも関わっている大切な骨です。舌骨は舌骨の最下点を通る水平線がどの頸椎レベルにあるかということで診断します。術前は第3頸椎よりも下方にあり、術後は第3頸椎よりも上方にあります。更に、術前と比較すると術後は舌骨がクッと上向きになったのがわかるでしょうか。これは床矯正で上下顎を拡大したことによる大きな成果です。まず上顎が前方に出てそれに引っ張られる形で下顎も前に出ます。想像するとイメージがつくかと思いますがこれにより口腔内容積が広がりますよね。そして下顎に引っ張られる形で舌骨が上向きに上がるのです。こちらもイビキや睡眠時無呼吸症候群のリスク軽減につながります。少し怖い話をしますが、睡眠時無呼吸というのは命にも関わる症状です。そのためもし皆さんの大切な方にそういった症状がある場合にはぜひご相談下さい。

 

 

◎3DCTレントゲン

レントゲンの一種で三次元的に撮影できるのが特徴のレントゲンです。実はブログの主が最も感動したのがこちらのお写真です。術後をご覧ください。左右どちらにも均等に迷路のような黒い曲線が映っていますよね。実はこれ、鼻腔すなわちお鼻の中の空気の通り道なのです。術前は細くしかも左右アンバランスだったのが、術後ではとてもハッキリと左右均等に映っていますよね。つまり鼻腔の閉塞が解消されお鼻の中の空気の通り道ができたということです。これは鼻呼吸がしやすくなり正しい呼吸ができるということです。

 

歯科矯正と聞くと「あぁ、歯並びを良くするのね。見た目は良い方がいいもんね」と思われる方もいらっしゃるかと思います。実際に私自身も当院で働くまではそれくらいの認識でしかありませんでした…。

確かに歯科矯正により歯並びはとてもきれいになります。しかしそれだけではないのです。ビバ歯科・矯正小児歯科での歯科矯正は“歯”だけにとどまらず、“呼吸の仕方”まで改善させていくのです。それはすなわち全身の健康につながるということを意味している、といっても過言ではありません。

 

さて、ブログ冒頭でお伝えした通り、当院では患者さんご本人とご家族にも治療の成果をより実感いただくために『矯正治療 術前術後比較』というご報告会のお時間を設けています。こちらの患者さんの場合保護者の方も参加してくださいました。すでにお子様の歯並びの変化をご覧いただいているとはいえ、矯正治療前後の記録をご覧いただいたところ、とても喜んでくださいました。私は治療室の奥にある事務室内で仕事をしているのですが、次のようなお言葉が治療室から聴こえてきて本当に嬉しく感じたのを覚えています。

 

「院長先生、矯正やってよかったです!本当にありがとうございます!!」

 

心なしか、術前術後比較を終えた当院院長の関本の表情も(マスクをしていてもわかるくらい)ほころんでいました。やっぱり、患者さんの悩みが解消され、笑顔になってお帰りいただけるのは凄く嬉しいことですね。

 

 

最後の仕上げ~欠かせない保定期間

さて最後になりましたが、矯正治療というのは「歯を動かして終わり」というわけにはいきません。実はまだ動的期間(装置を用いて歯や顎骨を動かす期間)が一段落したに過ぎないのです。矯正によっていわば無理やり動かした歯たちは元の位置に戻る可能性があります。そのため、元に戻らないようにする歯を安定してあげる保定期間を設ける必要があります。後戻りのしやすさは歯並びや口周辺の筋力、舌癖などにより個人差がありますので一概にはいえませんが、矯正期間と同じ程度の保定期間が必要といわれています。そしてそのためのアイテムがこちらのお写真の“保定装置”と呼ばれるものです。動的期間終了後はこちらの保定装置を装着していただきます。これにより、歯を安定させてあげるのです。

そしてもう1つ。『定期的な歯科検診』です。むし歯の有無の確認もそうですが、矯正治療後正しく保定できているかを確認するために必ずご通院していただきます。ここを怠ってしまうとせっかく長期間時間もお金もかけて頑張ってきた成果が水の泡です。現在矯正治療をやっている方もこれから矯正治療に臨む方も、この“保定期間”の重要性はぜひ覚えておいてくださいね。