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保険適用の治療が増えました!

 

気が付けば4月も下旬にさしかかりました。

今年の春も依然として新型コロナウイルスの感染は止まらず、また食品や日用品が値上げされるなどちょっと耳が痛い報道が続いていますね。しかし、そんな中にも期待が持てる報道がありました。例えば、不妊治療の保険適用です。今年の4月より人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精、顕微授精等の「生殖補助医療」が保険適用されることとなったのです*。また実は歯科でもこの4月から新たに保険適用となった治療法があります。せっかくですので一部ご紹介させていただきます。

 

*詳細は下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。

厚生労働省「不妊治療に関する取組」

 

CAD/CAMインレーが保険適用になりました

CAD/CAM・・・これだけだと何のことかわかりづらいですよね。まずは、「CAD/CAM」という言葉についてご説明します。こちらは「Computer aided design/Computer aided manufacture」の略でその名の通り、コンピューターを利用してデザイン・製作をするという意味です。

すでに歯科用CAD/CAMシステムを用いた白い歯の被せ物、すなわちCAD/CAM冠(キャドキャムかん)が条件付きではありますが、保険適用となっています。今回の改定ではインレー(詰め物)でもこのCAD/CAMの技術を用いて製作が保険適用でできるようになりました。しかし保険適用でのインレー(詰め物)というと、メタルインレーがすぐに頭に浮かぶと思います。患者様がどの素材を選択するかの1つの判断材料に、保険適用か否かというのは大きいですよね。それぞれのメリット・デメリットがありますのでぜひ参考にして下さい。

 

CAD/CAMインレー

●素材:ハイブリットレジン。

レジンと呼ばれる歯科用プラスチックにセラミック(陶材)の粉末を混ぜた素材。

●見た目:透明感のない白色

●メリット: 歯の色に近い見た目で審美性に優れている

金属アレルギーの心配がない

●デメリット:経年劣化により光沢がなくなり変色する

純粋なセラミックやジルコニアと比較すると柔らかい為、すり減りやすく表面に傷がつきやすい

保険適用に諸条件がある(詳しくは後述)

 

メタルインレー

●素材:パラジウム合金と金を混ぜた物

●見た目:シルバー

●メリット: 金属のため、耐久性に優れ劣化しにくい

保険適用の条件がない

●デメリット:色が目立つ

2次むし歯になりやすい

金属アレルギーになる可能性がある

硬度が非常に高いため歯が割れることがある

 

 

CAD/CAMインレーの保険適用条件

CAD/CAMインレーについては保険適用をする上で諸条件があります。なぜなら金属と比較したときに材料として強度に欠けるため、使える部位に制限があるからです。

★小臼歯(4番・5番)が適用・・図の赤枠

隣接歯との隣接面を含む複雑窩洞*に限る

*複雑窩洞…むし歯を取り除くために削った穴が歯の複数面にあること

 

★大臼歯(6番)が適用・・図の青枠

上下7番が残存しているうえでの下顎の大臼歯(6番)

 

ビバ歯科・矯正小児歯科でも歯科技工所と連携し以下の流れでCAD/CAMの技術を用いた技工物を製作、患者様への治療をしておりますので、治療の際はぜひご相談下さい。

 

 

 

レジン前装チタン冠が保険適用になりました

あまり聞きなれない名前ですよね。「レジン前装チタン冠」とは鋳造方式で作られた金属の被せ物の表側(唇面もしくは頬面)を歯科用プラスチックであるレジンで覆ったものを言います。つまり、見えるところは白色、裏側は金属色になります。上顎・下顎ともに糸切り歯から糸切り歯までの6本に被せることができ、金属の強度とレジンの審美性を兼ね備えた被せ物です。

 

●メリット:腐食しにくい

生体親和性がよく拒絶反応が少ないため、金属アレルギーを起こしにくい

金銀パラジウム合金(通称:金パラ)などと比べて安価

●デメリット:プラスチックが摩耗し金属が見えてしまうことがある

★前歯(前から3番目までの歯)が該当・・図の赤枠

 

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なお今年4月の改定では上記のような保険適用追加の他に、点数の改定が多くなされました。特にご紹介した2つについては、銀歯などの歯科材料の高騰が影響しています。もともと12%金パラジウムが一般的に使用されていましたが、ここ5年くらいでパラジウムの価格が上昇し歯科医院の経営を圧迫していました。そして、最近ではウクライナ侵攻をしたロシアへの経済制裁で更に高騰したのです。特に銀歯はパラジウムなどの合金を使用していますが、このパラジウムというのはロシア産が多いため、しばらくは価格高騰が止まらないことも懸念されます。こういったこともありチタンの被せ物が保険適用となりました。またCAD/CAMインレーの保険適用は歯科治療における脱金属の流れの一つになるかもしれませんね。いずれにしても、それぞれの材料にはメリット・デメリットがあり、お口の中のどの部位に使用するかで使い分ける必要があります。ビバ歯科・矯正小児歯科では患者様のご希望を伺いつつ、患者様個々に一番良い治療を提供してまいります。治療の際にはこういった新制度についてもご案内させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。