ブログ・口腔外科
お口のやけどはすぐ冷やす!
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
12月に入り朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。それと共に楽しみなのが、野菜たっぷりのお鍋やおでんなどの熱々の食事です。フウフウと冷ましながらハフハフと頬張る瞬間がたまりません。しかし、しっかり冷ましたつもりでも思いのほか熱くて“やけど”をしたことはありませんか?筆者は先日春雨スープを飲んでいるときにやけどをし、上あごの皮がめくれたようにペラペラしてしまいました。数日で治ったので気にしませんでしたが、それでも歯周組織はダメージをうけています…。同じようなご経験をされた方もいらっしゃると思いますが、みなさんはお口の中をやけどした際にどのような処置をしますか?今日はお口のやけどについてのお話です。
目次
やけどの症状
お口の中で特にやけどをしやすい部位は「上あごの粘膜」や「舌の先端」、「くちびる」です。程度の差はありますが、やけどをすると次のような症状がでます。
- 舌や歯肉がヒリヒリと痛む
- 舌が赤くなったり腫れたりする
- やけどした部分がザラザラする
- 粘膜の皮が剥ける
- 水ぶくれができる
- 口内炎ができる
- 味覚が鈍くなる
やけどの応急処置
やっている方も多いとおもいますが、やけどをした時に大切なのは「冷やすこと」です。
お口をよくゆすぐ
お口の中に熱が残らないように冷水で数分間ゆすぎましょう。またお口をすすぐことにより食べかすを洗い流すため、やけどした部位の感染予防にもなります。
氷や冷水で冷やす
皮膚をやけどした時と同じようにとにかく冷やすことが大切です。冷水や氷をお口に含み、やけどした部分を冷やしましょう。
※口腔粘膜に氷が張り付くのを防ぐため、一度氷を水で濡らしてから口にいれましょう
痛み止めを飲む
どうしても痛みが我慢できない場合は市販の痛み止めを飲みましょう。
やけどを早く治すためのケア
お口の中はだ液があるため、手や足など皮膚のやけどと比べると治りは早いです。これはだ液の抗菌作用や抗炎症作用によるものです。だ液が細菌の増殖を抑え炎症が広がるのを抑えてくれます。しかし少しでも治りを早くするためには次のようなケアがおすすめです。
甘いものを舐める
砂糖やはちみつなどの甘いものを舐めるとエンドルフィンという快楽ホルモンが分泌されます。これには鎮痛作用があり痛みを和らげてくれます。また、はちみつには殺菌作用があるのでやけどの炎症を抑える効果があります。
ビタミンB群を摂取する
ビタミンB群は皮膚や粘膜の再生に効果的です。例えば、豚肉・レバー・納豆・ヨーグルトなどです。なおビタミンB群は水溶性ですぐに体外で排出されてしまうためこまめに摂取することが効果的です。ちなみに当院ではサプリメントとして販売しています。
タンパク質を摂取する
皮膚はタンパク質でできています。そのもとになる良質なタンパク質を摂ることで、皮膚の再生力がアップしやけどの治りを早めます。タンパク質を豊富に含む食品は魚・肉・卵などです。
お口の中を清潔に保つ
細菌の感染予防のためお口の中を清潔にすることが大切です。歯ブラシ・フロス・歯間ブラシなど毎日のケアをおこないましょう。ただ軽度のやけどであれば細菌感染による悪化はそれほど気にしなくて大丈夫です。
薬に頼る
ドラックストア等で販売されている市販薬をつかいましょう。飲み薬・貼り薬・飲み薬などいろいろあるので薬剤師さんと相談しながら症状に合うものを選びましょう。
やけど後のNG行動!
患部を舌で触らない
どうしても気になってついつい触りたくなりますが、やけどの部位に細菌が感染し治りが遅くなることがあります。そっとしておきましょう。
刺激のある飲食物を避ける
辛いもの・酸っぱいものは避けましょう。またアルコール類も抑えることをおすすめします。
固い食べ物を避ける
固い食べ物はお口の中を傷つけやすいので控えましょう。例えばお煎餅、スナック菓子などです。
“お口のやけどは日常茶飯事”と思われる方も多いかもしれません。しかし甘くみてはいけません。繰り返しやけどをしていると口腔がんの原因になることがあります。通常数日から2週間程度で治りますが、もし治らない場合には歯科や口腔外科で診てもらいましょう。
猫舌克服:熱いものを食べられる!
猫舌(ねこじた)は高温の飲食物を苦手とする人を表す言葉です。まれに「僕は猫舌だから冷めてから食べるよ!」という人がいますが、本当に食べられないのでしょうか?結論から言うとそんなことはありません。猫舌の人はベロの使い方に問題があることが多いのです。
ベロの構造で考えると、ベロの先端の舌尖(ぜっせん)という部位は温度に敏感な神経が集中していて、そこに熱いものが触れるとものすごく熱さを感じます。つまりベロは先端にいくほど熱に敏感で、奥にいくほど熱に鈍感になるのです。
話を猫舌の人に戻します。猫舌の人は飲食するときに熱に敏感な舌先を出して口に入れてしまいます。そのため「熱い!!」となるのです。ではどうしたらよいのか。ベロの先端を出さないことです。下の前歯の裏にベロの先端を丸めるように隠し、ベロの中央に食べ物を置くとよいでしょう。ベロの中央付近は比較的温度の感覚が鈍いので、熱いものでもそれほど熱さを感じずに味わうことができます。猫舌の人はスプーンなどをつかってなるべくベロの奥に食べ物を置くことを意識すると克服できますよ!寒い冬だからこそ熱いお食事で体をあたためてくださいね!
最後に
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医院概要
医院名 | ビバ歯科・矯正小児歯科 |
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