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ツライ知覚過敏、そろそろ治療しませんか?
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
8月も終わりに差し掛かりますが、気温が高い日が続いていますね。そんな中、冷たい麦茶やアイス、そしてかき氷などを口にする機会もまだまだ多いことと思います。ところで、冷たいものを飲み食いする際に「キーン」という鋭い痛みや「ズキッ」という鈍い痛みを感じることはありませんか?そうです、いわゆる知覚過敏ですね。あのイヤ~な痛みに悩み、当院に来院される患者様も多くいらっしゃいます。そこで今日は、知覚過敏の症状・原因、そして治療方法についてのお話です。ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
知覚過敏とは
知覚過敏が起こる場面
知覚過敏知覚過敏は正式には「象牙質知覚過敏症(ぞうげしつ ちかくかびんしょう)」といいます。むし歯や神経の炎症などがみられないにも関わらず、歯に痛みがある場合、この知覚過敏が疑われます。痛みを誘発する原因は様々な外的刺激で主に次のようなときに起こります。
- 歯ブラシの毛先が触れたとき
- 冷たい飲食物を口にしたとき
- 冷たい風や空気にあたったとき
- 甘いものや酸っぱいものを食べるとき 等
知覚過敏のメカニズム
知覚過敏が起こる流れをもう少し詳しくお話します。
歯は外側からエナメル質 → 象牙質 → 歯髄(歯の神経)という層でできています。様々な感覚を司る神経は2つの層によって守られているのです。ちなみにエナメル質は人体のなかで一番硬い組織で削ったとしても痛みを感じない部分です。しかし、その内部にある象牙質は痛みに敏感です。何らかの原因により象牙質が表面に露出すると、知覚過敏(象牙質知覚過敏症)が引き起こされます。
特に歯ぐきに埋まっている歯根部分には元々エナメル質がなく、代わりにセメント質と呼ばれる歯周組織が象牙質を覆っています。ところがこのセメント質は薄く、歯ぎしり・食いしばりなどの過剰な咬合力を受けると剥がれ落ちてしまう繊細な組織です。すると歯根部分は象牙質が露出することになります。すなわち、もし歯ぐきが下がるなどすれば外部からの刺激を直接受けるのは象牙質だということです。また象牙質には象牙細管と呼ばれる無数の小さな穴が空いており、これは象牙質に放射線状に張り巡らされています。そして象牙質に受けた刺激はここを通って神経に届きます。すると「しみる」という症状、すなわち知覚過敏になるのです。そのため、歯ぐきが下がるということは知覚過敏の原因の1つにもなっています。詳しくはこのあとの知覚過敏の原因の項目でお話しますね。
知覚過敏の原因
歯ぐきが下がっている
先述の通り、歯根部分は象牙質がむき出しの状態です。そのため歯ぐきが下がると外部からの刺激がダイレクトに伝わり、知覚過敏を引き起こします。なお歯ぐきが下がる原因は咬み合わせの力、歯周病、加齢、強いブラッシング圧などが考えられます。
歯が欠けている
歯に亀裂があったり、破折をしていたりすると歯の内部への刺激が伝わりやすくなります。
歯がすり減っている
食事の際に上下の歯が噛み合うことで機能する歯はいわば消耗品です。使っていくうちに咬み合う面がすり減ります。いわゆる咬耗(こうもう)です。また強い力でゴシゴシと歯磨きをすると歯の表面のエナメル質がすり減ります。いわゆる摩耗(まもう)です。これらが知覚過敏の原因になることもあります。
歯ぎしりや食いしばりがある
就寝中の歯ぎしりや食いしばりは破折や咬耗の原因になります。また歯に強い力がかかり続けると歯がたわみ、エナメル質や象牙質が破壊され、歯と歯肉の際部分である歯頚部(しけいぶ)がくさび状にすり減りえぐれてしまいます。その部分から知覚過敏が起こることもあります。
※くさび状欠損については以前のブログ『歯の根元がなくなる!?こんな症状があったら“くさび状欠損”かもしれません』をご参照ください
酸蝕症で歯が溶けている
酸蝕症とは酸性の飲食物や胃酸などにより歯が溶けてしまう病気です。スポーツドリンクや酢などの酸の強い食品の過剰摂取や摂食障害・逆流性食道炎などによる胃酸が原因です。特に酸の強い食品をダラダラと飲食する習慣がある方は歯が全体的に溶けていき象牙質が露出するので注意が必要です。
※酸蝕症については以前のブログ『ダイエットで歯がボロボロに』をご参照ください
ホワイトニングの副作用
ホワイトニングは歯の漂白、使用する薬剤も強力です。そのため使用する薬剤により、痛みを感じたり沁みたりする場合があります。いずれも一過性の症状のため、ホワイトニング後24時間以内にはおさまると言われています。
むし歯の治療後
大きなむし歯の治療の際には神経の近くまで歯質を削ることがあります。そして削ったあとはその空洞を補うために詰め物をします。むし歯の深さによってはこの詰め物と神経との距離が近く、噛んだ時の力が神経に伝わりやすくなっています。また銀歯などの熱伝導率がよい詰め物は熱が伝わりやすく、熱さや冷たさなどの刺激がより神経に伝わりやすいのです。しかし時間が経てば神経の周りに第二象牙質という新たな組織ができ、これにより詰め物と神経の距離が遠ざかります。そして徐々に“しみる”・“痛い”などの不快感が落ち着いていくのです。
知覚過敏の治療方法
むし歯がなく、ただ温度刺激に敏感なだけだから・・とひとまず諦めてしまう知覚過敏。一過性の症状とは言え、重症の症状の方にとってはとてもツライものです。頻繫に症状があらわれて日常生活に支障があれば、ぜひ積極的な治療をしましょう。
薬剤の塗布やコーティング
知覚過敏と診断した際にまず選択される治療法の1つが薬剤の塗布です。露出した象牙質を薬剤でコーティングすることにより外部からの刺激を遮断します。効果は永久的なものではありませんが、徐々に象牙細管の穴がふさがり、知覚過敏の症状が抑えられます。なお薬剤にはさまざまな種類がありますが、当院ではハイブリッドコートを使用しています。また、フッ素を歯の表面に塗布することも効果的です、歯の再石灰化が進み歯質が強化されるため、症状の緩和が期待できるからです。
歯のコーティング
レジンなどの材料で歯の表面をコーティングし外部からの刺激から守ります。
マウスピースの使用
就寝中の歯ぎしりや食いしばりが原因の場合には、マウスピースによる治療が有効です。上下の歯が直接触れないようにすることで歯へのダメージを抑えます。
知覚過敏用の歯磨き粉を活用
ご自宅でのセルフケアに知覚過敏予防用の歯磨き粉の使用がおすすめです。例えばこちらの『MERSSAGE Hyscareメルサージュ ヒスケア』はビバ歯科でも人気の知覚過敏予防の歯磨き粉です。“硝酸カリウム”という薬用成分が知覚過敏の症状を抑制し、更に“乳酸アルミニウム”が象牙細管をふさいで冷温刺激を遮断してくれます。またこちらはフッ素が1,450ppm配合されているためむし歯予防にも最適です。
※悩み別の歯みがき粉の選び方については以前のブログ『歯磨き粉の選び方~迷ったときに読んでください』をご参照ください。
歯の神経を抜く
最終手段です。歯の神経を抜き、「しみる」という感覚を感じないようにします。ただし神経を抜くことは歯に栄養が届かなくなり、歯自体の寿命を縮めることになります。そのため神経を抜くことはあくまで最終手段です。
さて今日は知覚過敏についてのお話でした。「ちょっとしみるくらいだから…」と我慢しがちな知覚過敏ですが、日常的にしみるのはすごく悩ましいですよね。だからこそ、そろそろ治療に進みませんか?
今回お話した通り、治療方法はその症状の段階にあわせて様々です。食事や歯磨きが快適にできるように、ぜひビバ歯科・矯正小児歯科までご相談くださいね。
最後に
「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!
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医院概要
医院名 | ビバ歯科・矯正小児歯科 |
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