ブログ・小児歯科・マタニティ歯科・かみ合わせ・顎関節症
前歯がギザギザしている人いませんか?
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
子育て中のお母さん、お父さん。お子様の歯が乳歯から永久歯に生えかわる瞬間、すごくワクワクしますよね!歯の頭が見えるとその日から毎日のようにお口の中を覗いてしまうなんてことも!ところが生えてきた永久歯は歯の先端がギザギザしていて驚いたというご経験はありませんか?今まさに悩んでいる保護者の方も多いかもしれません。でも安心してください。生えたての永久歯がギザギザしているのは当たり前なんです!このあと詳しくお話しますのでぜひ最後までお付き合いくださいね。
目次
前歯はギザギザで生えてくる
永久歯は顎の中である程度の大きさに成長してから、乳歯と入れ替わる形で生えてきます。生える時期は個人差がありますが、おおよそ6歳前後が一般的です。ちなみに最初に生えるのは下顎の正面の歯、俗に言う前歯です。
ここで下のお写真をご覧ください。頭を出した前歯(永久歯)の縁の部分がギザギザしていますね。そして更によく見ると3つのお山が並んでいるようにも見えます。これは発育葉(はついくよう)と呼ばれる部分で、前歯は3つの発育葉がくっついて構成されています。つまり生えたての永久歯の縁がギザギザしているのはこの発育葉の名残です。
そしてこれら発育葉をひっくるめた前歯の先端部分のギザギザを歯科用語で切縁結節(せつえんけっせつ)と言います。切縁結節は生え替わりの時期になると乳歯の歯根を溶かし、抜けるよう促す働きをします。チューリップのような見た目で可愛らしくもありますが、永久歯が生えるのを楽しみしていた保護者様の中には、慌ててご相談にくる方も少なくありません。でも安心してください。繰り返しになりますが、生えたばかりの永久歯のギザギザは誰しもあるものです。そして2~3年も経てばすり減って平らになります
ギザギザはどうやって消える?
ではどのようにして、切縁結節(ギザギザ)が消えていくのでしょうか?
答えはシンプルで「歯ぎしりによる摩耗(まもう)」です。上下の歯が擦れることで先端が平らになっていくのです。ただし、みなさんもご存じのように歯ぎしりが過度に行われると歯がすり減りすぎてを受けます。さらに歯だけではなく筋肉の凝りや顎関節症の原因にもなります。よってここで言う歯ぎしりとは犬歯誘導がある良い歯ぎしりのことです。これについてはブログ『あなたの歯ぎしりは良い歯ぎしりor悪い歯ぎしり?』で詳しくお話しておりますのでここでは割愛します。
なかなか消えないギザギザ前歯
通常は永久歯が生えてから2~3年程で、ギザギザ部分は目立たなくなります。しかし、いつまでもギザギザが残っているとすれば咬み合わせに問題があると考えられます。つまり先の犬歯誘導を利用し良い歯ぎしりができていないということです。ここではわかりやすくお伝えするために例をあげます。いずれも咬み合わせに異常があることが原因で前歯部のギザギザが残っています。
出っ歯(上顎前突)
受け口(反対咬合)
オープンバイト(開咬)
これらの不正咬合(ふせいこうごう)はお写真からもわかるように、上下の前歯が機能していません。すなわち上下で咬み合っていないため、ギザギザ部分を擦り合わせることができないのです。ゆえにギザギザが残ってしまいます。
ちなみに上下の歯が噛む場面と言えば食事中の咀嚼をイメージする方が多いかもしれません。しかし実際には食事の時に噛んだくらいでは歯はすり減りません。しかも昨今では柔らかい食べ物や小さくカットされた食べ物を口にする機会が多く、前歯の噛む機能によるすり減りは期待できないのです。
治療法
繰り返しになりますが今回お話している切縁結節(ギザギザ)は病気ではありません。しかし審美的に気になる場合には治療を検討するのも1つです。そして歯科的な観点から言えば、「切縁結節が残る=不正咬合の疑い」であるため、その場合には積極的な治療を推奨します。なぜなら先ほど挙げた不正咬合は食事や会話に支障が出たり、肩こりや腰痛の原因なったりするなど全身の健康に影響が出るからです。
具体的には主に2つの治療法があります。
歯冠形態修正
歯を削ることでその形を整える治療です。ギザギザしている輪郭部分が平らになるので、審美的にも機能的にも整えることができます。なお「削る」と言うと知覚過敏のリスクを心配される方もいらっしゃいますが、安心してください。歯冠形態修正はエナメル質すなわち歯の表面部分を薄く削るだけですのでシミるなどの症状がでることはほとんどありません。またエナメル質部分には歯髄(歯の神経)が通っていないため削る際に痛みはありません。麻酔もせずに短時間で終わります。
ラミネートベニア
セラミックを薄く加工し前歯の表側に貼る治療です。多少前歯の表面を削る必要はありますが歯を大きく削って被せ物をするセラミック治療よりは歯質へのダメージは少ないです。なおラミネートベニアは歯の形だけではなく色も調整できるため審美面を気にする方にはおすすめの治療です。
さて、今日は歯の縁がギザギザしている切縁結節についてお話しました。永久歯が生えたての時期には誰にも見られる正常なことで疾患ではありません。ゆえに子どもの段階ではそれほど心配しなくて大丈夫です。ただし、その経過には注意してあげてください。なぜなら永久歯が生えてから2~3年経ってもギザギザが残っている場合、前歯が咬みあっていないすなわち咬み合わせに問題がある可能性があるからです。もし今歯のギザギザに悩んでいる方がいらっしゃればぜひ一度ビバ歯科までご相談くださいね。
最後に
「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!
(問い合わせ方法)
- お問い合わせフォームはこちら
- X(旧Twitter)のDMは@viva_shikaで検索
医院概要
医院名 | ビバ歯科・矯正小児歯科 |
---|---|
住所 | 〒273-0002 千葉県船橋市東船橋1-37-10 (タップでGoogleマップが開きます) |
電話番号 | 047-421-0118 |
最寄り駅 | JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒 アクセスの詳細はこちら |
駐車場 | 敷地内に5台分の駐車場があります |
休診日 | 水曜(第1週)・木曜(第2週以降)・日曜・祝日 |