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歯並び良くしたいなら“お口のクセ”無くそう!

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
子育て中のみなさんに質問です。お子さんが普段何気なくしている「お口のクセ」はありませんか?

 

例)

  • 食事のときにクチャクチャ音をたてて食べる
  • 食べこぼしが多く食事に時間がかかる
  • うがいが上手にできない
  • 常にお口が開いている
  • 会話をするとき、舌が前歯の間から出ていたり、上手く発音できない
  • 錠剤のお薬が飲み込めず、水だけを飲み込んでいる 等

このようなお口のクセを放っておくと、歯並びを悪くすることはもちろん、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。「もしかして・・・」と思ったら、このブログをぜひ最後までご覧くださいね。

 

歯並びが悪くなる2つの要素

歯並びが悪いと言えば、俗に言う“出っ歯”や“すきっ歯”、“受け口”などを思い浮かべると思います。でも中には「生まれつき歯並びがいいのよ~」なんて人もいますよね?何とも羨ましい限りです。では歯並びの要素は生まれつきの結果のみなのでしょうか。

実はそんなことはありません。2つの要素が関係しています。
1つ目は「遺伝要素」です。歯の大きさや顎骨の大きさなどが影響します。例えば顎が大きければ歯が並びやすい環境が整っていますし、顎が小さければ歯はギュウギュウになり乱れた並びになってしまいます。

そして2つ目は「環境要素」です。これは成長の過程で受ける後天的なもので、お口の機能の問題や、指しゃぶり、爪噛み、口呼吸、頬杖、そして食生活まで多岐に渡ります。以前のブログ『”かわいい”だけじゃ済まされない!お口ポカンは病気です』でお口ポカンが歯並びを悪くすることに触れましたが、まさにお口のクセは歯並びに悪影響があるのです。

つまり歯並びを良くしたいのであれば、この2つのどちらも対策する必要があるということです。遺伝要素は抗えない部分もありますが、成長発達期であればランパセラピー(矯正治療の一種)で骨格を改善することが可能です。そして環境要素。こちらは本人やご家族の努力次第で改善ができる部分です。口腔機能つまりお口の担う役割(詳細は後述)を改善することで、環境要素がもたらす歯列や顎骨の歪みを幾分か整えることが可能です。

今日はこの環境要素へのアプローチの仕方について詳しくお話していきたいと思います。

 

口腔機能のお話

口腔機能とはお口が担う役割のことで、「食べる(咀嚼)」「飲み込む(嚥下)」「話す(発音)」です。咀嚼・嚥下に問題があると栄養不足への懸念はもちろん、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。誤嚥性肺炎は誤って肺に食べ物が入ってしまい生命に関わることもある怖い病気です。また発音が不明瞭だと、相手に自分の意志を伝えられず困る場面が出てきますよね。他にも「呼吸をする」「(唾液の分泌により)免疫や消化を助ける」「(噛むことで)脳を刺激する」など口腔機能は生きる上でとても大切な役割をしているのです。

そしてこれら口腔機能の問題は不正咬合(特に開咬や空隙歯列)と関連性が深いと言われています。

 

口腔機能の問題を放っておくとどうなるか

冒頭で述べたように歯並びへの影響だけではなく全身の健康に関わってきます

  • むし歯になりやすい
  • 口臭を発生しやすい
  • 歯周病(歯肉炎・歯周炎)歯並びが乱れやすい
  • 歯並びが乱れやすい
  • 矯正治療の効果が得にくい
  • 風邪をひきやすい
  • アレルギー性疾患になりやすい
  • 顔貌がゆがむ
  • 姿勢が悪くなる 等

歯は絶妙なバランスを求めている

ではなぜ口腔機能に問題があると歯並びに悪影響が起こるのでしょうか?それには口腔周囲筋というお口周りの筋肉の圧力が関係しています。

歯は舌の力で内側から外側へ押される一方で、唇や頬の力で外側から内側へ押されています。これら内側からの力と外側からの力のバランスが取れていれば、歯は自然と正しい位置に並ぶのです(*)ちなみにこの考え方をバクシネーターメカニズムと言います。

しかしこの力のバランスが崩れると歯は正しい位置を保つことができません。例えば舌突出癖と言って「前歯を舌で押すクセ」がある子は上顎前突(俗に言う出っ歯)になりがちですよね。これはまさしく内と外のチカラの均衡が崩れたからと言えます。ではどうしたら良いのでしょうか?

答えはシンプルです。内側と外側の力のバランスを保ち、歯が並びやすい環境を整えてあげれば良いのです。そしてそのために私たち歯科ができることがMFT(口腔筋機能療法)と呼ばれるお口のトレーニングです。
*ただし、歯が並ぶだけの顎のスペースがある(遺伝要素)場合に限る

 

MFTについて

MFTはMyofunctional Therapyの略で口腔筋機能療法とも呼ばれます。食べる・飲み込む・話すなどの動作時はもちろんのこと、安静時におけるお口周りの筋肉のバランスを整え正しく機能させることを目的にしたトレーニングです。正しい口腔機能(食べる・飲み込む・話す・呼吸する)を習得することで、冒頭であげたお口のクセの改善に繋がります。なおこれから矯正治療を始める方(もしくは矯正治療中の方)にとっても積極的に取り入れたいトレーニングです。これについては後ほど詳しくお話します。

 

トレーニングの例

患者様のお口のクセやお口の中の状態により必要なトレーニングをカスタマイズしていきます。以下はMFTの一例です。

◎イーウー体操
お口やホッペのトレーニング

 

◎ポッピング
舌を上にあげる力をつけるトレーニング(低位舌の改善)
俗に言う「舌を鳴らす」という運動です

 

◎お口テープ
口を閉じる習慣&鼻呼吸の習慣をつけるトレーニング
※鼻炎等で鼻呼吸ができないときはやめましょう

 

開始年齢や訓練の頻度

MFTは小児から成人まで幅広い年齢で行うことができるため、特に制限は設けていません。ただし、訓練の特質から患者様ご本人の意志でお口を動かすことが必要です。そのため小学校低学年くらいからMFTのトレーニングを始めることが多いです。
また通院は1ヶ月に1度が目安で、それに加えてご家庭で毎日15~30分程のトレーニングをしていただきます。ただしこれらはあくまで目安です。患者様の年齢、お口のクセ、歯並び、咬み合わせ、そして何と言っても患者様のやる気に左右されます。また小児の場合には保護者の方の協力が必要です。なぜならMFTには「スティックをお口に加える」や「ガムを噛む」などのトレーニングがあり、やり方を誤ると思わぬ怪我や誤飲などに繋がる恐れがあるからです。よってビバ歯科ではMFTのやり方及び効果を、お子様にも保護者の方にも十分お伝えしたうえでスタートします。

 

矯正治療とMFT

矯正治療と言うと、「ワイヤーやマウスピースを装着すれば勝手に歯が動く。だから放置でいいよね」と思いがちです。しかし。矯正治療を効率よく進めるため、そしてその成果を維持するためにはお口の悪いクセを改善することが必要不可欠です。なぜなら単に矯正をして歯の並びを変えても口腔周囲筋や舌の力のバランスが悪いと(先述のバクシネーターメカニズムの考え)歯が元の位置に戻ってしまうからです。そのため、矯正治療を始める患者様にはその準備としてもしくは併行してMFTのトレーニングをお願いしています。MFTは矯正治療を円滑に進めるためにそして矯正終了後の歯並びを維持するために非常に大切なトレーニングなのです。

ただ、MFTはご家庭でも毎日行っていただくメニューのため、「時間がない」「面倒くさい」という理由で継続ができないこともあるかと思います。それは小児でも成人でも共通です。だからもしこんな風にお悩みの場合にはご相談ください。ライフスタイルに合わせて必要なトレーニングをご提案させていただきます。

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

(問い合わせ方法)

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医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
住所 〒273-0002
千葉県船橋市東船橋1-37-10
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電話番号 047-421-0118
最寄り駅 JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒
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駐車場 敷地内に5台分の駐車場があります
休診日 水曜(第1週)・木曜(第2週以降)・日曜・祝日