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歯医者さんで「オエッ」ってなりませんか?

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

みなさんは、歯医者さんでの治療中に「オエェェェ」となった経験はありませんか?いわゆる“えづき”です。日常生活の中でお口のなかに何かが入るのは、食事中と歯磨きくらいで異物が入ることはまずないですよね。でも、歯科治療では様々な器具がお口のなかに入ります。そのため、「オエッ」となる方は少なくありません。とは言え、歯の定期検診は健康維持のために必須のものですから、歯医者さんに行かないわけにはいかないですよね。
そこで今日は “えづき”に対する予防策についてお話したいとおもいます。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

嘔吐反射の原因

お口の中に何かが入ったときに「オエッ」となる反応のことを嘔吐反射(おうとはんしゃ)と言います。原因は人によって様々ですが、主に考えられるのは次の4つです。

 

口腔内の形態

お口の中の容積が小さい方は“低位舌”や“咽頭が狭い”ことが原因で嘔吐反射が起きることがあります。低位舌とは舌が奥に入り込んでいる状態です。本来、舌は上顎にくっついているのが正常ですが、このポジショニングができていないのが低位舌です。

 

生理的反射

ヒトの身体は異物を感じた際に、それを本能的に吐き出そうとします

 

心理的要因

極度の緊張や恐怖心がきっかけになります。特に過去に歯科治療でトラウマがある方は、「歯科治療=怖い」という不安が嘔吐反射につながります。

 

誤った呼吸法

ヒトの正しい呼吸法は鼻呼吸です。そのため歯科治療中にお口のなかに異物があっても、普段通り鼻で呼吸をすれば問題ありません。しかし、口呼吸の場合はそうはいきません。歯科治療中に口での呼吸ができず苦しくなります。そして結果として嘔吐反射の要因になるのです。

 

嘔吐反射の対策(患者様ができること)

嘔吐反射があることを伝える

後述の通り、嘔吐反射が強い方には様々な予防策をご提案しています。問診票へのご記入時や治療時にスタッフにお伝えくださいね。

 

リラックスを心掛ける

心理的要因である場合には、少しでもリラックスして治療に臨むことが大切です。治療中は極力「楽しいことを考えたり」、「音楽を聴いたり」なども有効です。
*院内ではBGMを流していますが、もしご自身のお気に入りの曲をイヤホンで聴きたいなどがあればご相談ください。

鼻呼吸を心掛ける

誤った呼吸法すなわち口呼吸は嘔吐反射を起こしやすくなります。普段から鼻で呼吸する習慣をつけましょう。以前のブログ『無理なくできるマウステープ健康法』でもご紹介しましたが、口呼吸は百害あって一利なしです。

 

ツボを押す

呼吸を楽にし嘔吐反射を起こりにくくするツボがあります。それは「天突(てんとつ)」です。首の下で左右鎖骨に挟まれたくぼみが天突です。くぼみに指をひっかけながら、下方に向かってゆっくり引き下げるように押しましょう。(指圧のように押してしまうと気管を圧迫して逆効果なので注意!)
なお、天突は嘔吐反射がないときに押すと気持ち悪くなってしまうことがあります。そのため、治療中に「オエッ」となりそうな時に押すのがポイントです。
※ただし、治療中に急に手を動かすと、器具や装置にぶつかり危険です。事前に歯科医師にその旨を伝えておくようにしましょう。

腹筋に力を入れる

腹筋に力を入れることで嘔吐反射を抑えられると言われています。「腹筋に力をいれるってどうすればいいの?」という方は足先を上に持ち上げるようにしてみてください。すると自然に腹筋に力が入ります。
※ただし、治療中に体を動かすと、器具や装置にぶつかり危険です。事前に歯科医師にその旨を伝えておくようにしましょう。

 

嘔吐反射の対策(歯科医院ができること)

上体を起こす

歯科治療ではチェアを倒して治療するのが一般的です。しかし、嘔吐反射が強い方の場合にはやや上体を起こした状態で治療します。こうすることで嘔吐反射が起こりにくくなります。

小さな器具を使う

歯を削るための“回転切削器具”や型取りをするための“トレー”などを小さなものを使います。ちなみにトレーは下のお写真にもあるように下顎用の方が小さめのサイズです。そのため、嘔吐反射が強い方には上顎の歯型を取る際にも下顎用のトレーを使用することがあります。そうすることでお口のなかでの違和感が軽減され、嘔吐反射を起こしにくくなるからです。

 

排唾管を使う

排唾管とは水やだ液を吸うための専用器具です。お口にひっかけながら使うもので、常に水やだ液を吸ってくれます。そのためお口の中に異物が溜まらないので嘔吐反射の予防になります。

 

口蓋へ麻酔を使う

口蓋と呼ばれる上顎の歯の内側の粘膜に麻酔をします。使われる麻酔はキシロカインスプレーと言う“スプレー状”のもので、霧状の麻酔液を吹きかける表面麻酔です。そのため患者様が痛みを感じることはありません。麻酔によりお口の感覚を鈍らせることで器具による刺激が感じにくくなり、嘔吐反射が起こりにくくなります。ちなみに、このキシロカインスプレーは内視鏡検査の際にも使われます。

笑気麻酔

笑気麻酔とは睡眠・鎮静・鎮痛作用を持つ笑気を吸入することでリラックスした状態になり痛みを感じにくくなる吸入麻酔薬の一種です。正式には『笑気吸入鎮静法』と言います。成分比は30%程度の笑気ガス(亜酸化窒素)と70%以上の酸素で、注射針を刺すことなく横になった状態でゆっくりと鼻で呼吸をしながら吸入します。そのため患者様へのご負担はほとんどありません。笑気麻酔は吸入後数分で効果があらわれ、体がぽかぽかしたり、少し頭がボーとしたりしてきますがこれは鎮静状態になったサインです。また呼吸器や循環器への影響もほとんどないため基礎疾患のある患者様も安心安全に使用できます。

※詳細はブログ『快適な歯科治療~笑気麻酔』をご覧ください。

さて本日は「オエッ」となる嘔吐反射についてお話しました。患者様の中には気をつかってギリギリまで我慢される方も多いのですが、ぜひ事前にその旨をご相談いただけますと助かります。ブログ内でも書いた通り、嘔吐反射の原因には生理的反射もあり、それは至って正常な反応です。例えば、Yシャツの一番上のボタンが留められなかったり、ネクタイをしめられなかったり、美容室で首にタオルを巻かれるのが苦手だったり・・・色々な場面で悩むことも多いとおもいます。ビバ歯科・矯正小児歯科では患者様が少しでも安心して治療に臨めるような取り組みをしておりますのでぜひご相談くださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

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医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
住所 〒273-0002
千葉県船橋市東船橋1-37-10
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電話番号 047-421-0118
最寄り駅 JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒
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