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【どう選ぶ?】健康をサポートするサプリメント
こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

当院では歯ブラシやキシリトールガムなどのオーラルケアグッズの他、サプリメントの販売もしております。このようにお伝えすると「なぜ歯医者さんがサプリメントを?」と不思議に思われる方もいらっしゃいますよね。
少し話が逸れますが、当院ブログでも繰り返しお伝えしているように、お口の中の環境はその人の体の状態を反映していると言われています。例えば、“歯茎の炎症”はビタミンC欠乏症や膠原病が原因であったり“口内炎”は胃腸の不調が原因であったりなどです。そのため患者様のお口の健康を守るためには全身の健康状態にも目を向ける必要があるのです。そして健康に欠かせないもの言えば「食事」・「睡眠」・「運動」ですが、その中でも注目したいのが食事です。あなたは健康な体を維持するために必要な栄養素を十分に摂取できているでしょうか。・・・ドキっとしませんか?実はブログを書いている私も自信はありません。そこで食事で不足している栄養素をサプリメントから摂取し、健康維持の補助をしてほしい、そう考えています。これが、当院がサプリメントの販売をしている理由です。そこで今日は当院で販売しているサプリメントのご紹介の他、サプリメントの選び方や正しい飲み方についてもお話したいと思います。ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
はじめに

一言でサプリメントと言っても様々な種類(栄養素)があり、更に数多くの企業から販売されています。そのため何故そのサプリメントを選んだのかと問われた時に、「パッケージの謳い文句に魅かれて…」、「SNSで話題だったから…」と曖昧な理由の人もいるのではないでしょうか。ただサプリメントの中には劣悪な商品や副作用の不安のある成分を含む商品なども耳にしますよね。最近では、2024年春に起きた紅麹成分を含むサプリメントの摂取による健康被害や死亡事例などが記憶に新しいことと思います。よってむやみに摂取するのはおすすめできません。私たち消費者も「どのサプリメントを、何のために、どのくらい飲むのか」と慎重な判断が求められます。そして大事なのはサプリメントの役割はあくまで栄養補助と言うことです。本来生きるために必要な栄養素は食事を通じてお口から摂るものです。いわゆる五大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)を適切に摂取できていればサプリメントは必要ありません。ただ、1年365日、3食すべてをバランスよく準備できるかと言うと難しいですよね。また嗜好や食品アレルギーによって十分な摂取ができない栄養素もあるかもしれません。そんな時に頼れるのがサプリメントだと私たちは考えています。
冒頭でもお伝えしましたが、当院がサプリメントを勧めるのはお口ひいては全身の健康を維持するために不足している栄養素を摂ってほしいからです。『基本は食事。不足した分をサプリメントで補う』という考えのもと本ブログを読み進めていただけると幸いです。
ビバ歯科で買えるサプリメント紹介
当院では医療機関専用サプリメントを販売する株式会社ヘルシーパスの商品を扱っております。その中でも今回は特にオススメのサプリメントをご紹介します。
マルチビタミン&ミネラル(大小セット)

22種類の栄養素を高配合量でデザイン
- 診療科を問わず、様々な医療機関に支持されているベースサプリメント
- ビタミン12種類、ミネラル6種類のほか、日本人の食生活に配慮した栄養素も配合
- 大ボトル(黄色い粒)には主に水溶性栄養素、小ボトル(赤茶色のカプセル)には脂溶性栄養素を配合
※この商品(大ボトル)には酵母を使用しています。
★院長コメント★
ビタミンやミネラルは健康維持に欠かせない栄養素です。しかしどちらも体内で作ることができないため、食品などから摂取する必要があります。そこでおすすめしたのがこちらのサプリメントです。多くのビタミン・ミネラルをバランスよく摂れて健康の底上げをしてくれます。それが口腔領域にも良い影響を及ぼします。
ビタミンB群30

ビタミンB群が一度に摂れる!
- 小さなカプセルに多くの栄養素を入れるために合成原料を使用
- 合成原料は信頼できる高品質のものを厳選
- ビタミンB群をしっかり補給したい方にお勧め
★院長コメント★
ビタミンB群は、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの、8種類の水溶性ビタミンを指します。ビタミンB群は、人の代謝に関わる栄養素で生きていくうえで欠かせません。しかしビタミンB群は体内での消費が早い上に、水溶性で尿として排泄されてしまうため毎日必要量を摂取することが理想です。
ちなみにビタミンB2・B6は皮膚や粘膜の保護や健康維持の働きがあるためこれらが不足すると口内炎ができることがあります。口内炎にも種類がありますが、その中でもお口の中の粘膜を傷つけたことによりできるカタル性口内炎を度々繰り返す場合にはこれらビタミンB群の栄養素が不足しているかもしれません。後述する亜鉛のサプリメントと共に取り入れることをおすすめします。
グルコン酸亜鉛10

多くの酵素をサポートする働き者
- 亜鉛は300種類を超える体内の酵素の働きに関与
- 飲みやすい小さめのカプセル1粒で、亜鉛を10mg摂取可能
- 亜鉛の摂り過ぎによる銅の欠乏を考慮し、銅をプラス
※グルコン酸とは、グルコース(ブドウ糖)から作られる有機酸のことです。
★院長コメント★
口内炎を繰り返す方におすすめしたいのが亜鉛のサプリメントです。必須ミネラルの1つである亜鉛はたんぱく質合成に欠かせない栄養素で、たんぱく質は筋肉・皮膚・内臓・毛髪などを作っています。このたんぱく質の合成が正常におこなわれていればお口の粘膜に傷ができてもすぐに治癒します。しかし、慢性的に亜鉛が不足しているとたんぱく質の合成が十分にできないため、傷ついた粘膜を修復することができません。その結果、口内炎を繰り返すのです。十分な睡眠とバランスのよい食事を心掛けても口内炎を繰り返す場合にはこちらのサプリメントをおすすめします。
インプラントサポート

歯科向けマルチビタミン&ミネラル
- インプラント前後に不足しがちな栄養素を効率的に摂るために開発
- 基本的な栄養素に加え、L-アルギニン、糖転移ヘスペリジンなどを配合した、歯科向けのマルチビタミン&ミネラル
- 話題のビタミンDを50μg配合
※この商品には酵母を使用しています。
★院長コメント★
インプラントの手術では、歯槽骨(顎骨)に穴を空けて人工歯根を埋め込みます。侵襲的治療のため、手術部位周辺はもちろんのこと土台となる全身の健康維持がとても大切です。特に縫合後の粘膜の回復やインプラントを支える顎骨の骨密度などはインプラントの定着や寿命に大きく関わります。しかし、インプラントの術前は歯が欠損している上、術後数日間は柔らかい食事のほうが適しているため、十分な栄養が摂取できないことがあります。そのため当院ではインプラント手術をされる方に手術前後にインプラントサポートをおすすめしています。
他に葉酸、ビタミンC、ビタミンD、ヘム鉄などもございます。一部はお取り寄せとなりますので、ご希望の方はスタッフにご相談ください。
◆今回ご紹介したサプリメントの説明は株式会社ヘルシーパスの商品一覧より引用しております。
◆株式会社ヘルシーパスについて
医師・薬剤師からの「医療従事者が自信を持って使えるサプリメントを提供してほしい」という要請と出資を受け設立。ポリシーは「患者さんに喜びを、ドクターに達成感を」。ヘルシーパスのサプリメントは医薬品と同レベルの基準で製造され品質と安全性が維持されている。
良いサプリメントの選び方
世の中には数多くのサプリメントがあふれています。消費者である私たちはその中から自分に必要な成分・効果をもつサプリメントを選択する立場です。多角的な視点で見ることが大切ですが、その中でも良いサプリメントを選ぶために特に抑えておきたい3つのことについてお話します。
成分
パッケージの派手な文言に飛びつきたくなりますが、大切なのは成分表示です。つまり表のキャッチコピーではなく、裏側の細かな字でぎっしり書かれた部分に注目しましょう。特に見てほしいのが「原材料名」の箇所です。記載の基本ルールは以下の通りです。
- 原材料に占める重量の多いものから順に記載
- 食品添加物以外の原材料と食品添加物を明確に表示
→ 区切りを/(スラッシュ)などで示します
→食品添加物のみのサプリメントの場合は区切りの表記はありません

なおサプリメントの原料が天然なのか合成なのかを見分ける方法もあります。天然原料とは野菜・果物・酵母などの天然素材から抽出された原料で、合成原料とは科学的に作られた原料のことです。合成のビタミンやミネラルの場合は添加物として表記されます。つまり区切りの/(スラッシュ)のあとに表記されています。またビタミンB1など栄養素の名称が直接記載されている場合も合成原料です。一概に天然と合成のどちらが良い悪いとは言い難いです。ただし後述の価格と組み合わせてみると、良いサプリメントかどうかを見分けるための参考になります。
価格
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、極端に安価なサプリメント(だけど大きな効果を謳っている)については注意が必要です。例えば合成原料のサプリメントは比較的安く手に入りますが、不純物の混入リスクがあります。
なお天然原料のサプリメントは製造過程で手間とコストがかかるため、どうしても高額になりがちです。しかしとんでもなく高価なサプリメントも警戒すべきです。価格はあくまで参考ですが、相場に困ったら他の企業から販売されている同様の成分のサプリメントと価格を比較すると良いでしょう。また、ビタミンのサプリメントを探している場合、ビタミンを含む医薬品の価格や内容量と照らし合わせてみるのも1つです。サプリメントはあくまで「食品」の位置づけで、「医薬品」の方がその効果も品質も優れていますから参考になるかと思います。
品質

体内に取り込むものですから品質の良さは必須です。とは言え、購入前に中身を見るわけにはいきませんし、見ても分からないというのが正直なところです。そこで1つの基準になるのがそのサプリメントがGMPの工場で製造されているかのチェックです。GMP(Good Manufacturing Practice)は適正製造規範のことで、原料の入庫から製造、出荷にいたるすべての過程において製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるように定められた基準です。当院で扱っている株式会社ヘルシーパスのサプリメントはすべて日本国内のGMP認定工場で製造されたものになります。ちなみにこれまではGMPを遵守するか否かは企業の自主性に委ねられていました。しかし、先にも触れた小林製薬の紅麹サプリメントを巡る健康被害問題をきっかけに、サプリメントについてもGMPに基づく製造と品質管理が2026年9月から義務化されることになりました。
他には、配送の方法で品質への意識を見分けることもできます。例えば夏場に注文したサプリメントはクール便で届いていますか?常温の配送方法の場合、配送途中に夏の日差しに晒されて品質や効能が低下する可能性があります。消費者の健康とサプリメントの効果を大切に考えている企業であれば、そこまで対応してくれるはずです。
(注意)薬とサプリメントの飲み合わせ

薬を服用している方は常日頃からおくすり手帳などを利用し、その飲み合わせに注意していますよね。しかしサプリメントの場合、手軽に手に入る上に「食品」だからとその飲み合わせについては無関心な人も多いかと思います。ところが薬とサプリメントには相互作用があり「薬の効果が強まる」「薬の効果が弱まる」「副作用が出やすくなる」などの影響があります。
ワルファリン×ビタミンK
「ワルファリン」は血栓を防ぐ薬で、血液をさらさらにして血流を良くする薬です。それに対して「ビタミンK」は“止血のビタミン”とも呼ばれ、血液の凝固をフォローする役割があります。つまりビタミンKがワルファリン本来の効果を下げてしまい、血液が固まりやすくなってしまいます。余談ですが、同様の理由によりビタミンKを多く含む食品である納豆・青汁の飲食は控える必要があります。
抗生物質×カルシウム
「抗生物質」は細菌による感染症の治療薬です、歯科でも抜歯やインプラント手術などの際の感染予防や歯周病の治療として処方しています。また「カルシウム」は骨や歯の形成に必要であり、骨粗しょう症の予防にも十分な摂取が求められている栄養素です。ところがこれらを同時に摂取すると抗生物質の効果が弱まることがあります。これは抗生物質とカルシウムの成分が結合してキレートと呼ばれる構造を作り体内に吸収されにくくなるからです。またカルシウムのサプリメントだけではなく牛乳や乳製品でも薬の吸収が低下するため注意が必要です。
なおすべての抗生物質との飲み合わせが悪いのではなく一部の抗生物質が該当します。例えばカルシウムと相互作用のある抗生物質はテトラサイクリン系の抗生物質やニューキノロン系抗生物質です。抗生物質を処方された際にはその飲み合わせや飲み方について必ず薬剤師さんに相談をしましょう。
さて今回はサプリメントのご紹介とサプリメントの選び方・飲み方についてお話しました。サプリメントは誰もが容易に手にすることができるので便利な反面、選択や飲み合わせを間違えると重大な副作用のリスクもあるものです。自身の健康・美容維持のために安全にそして最大限の効果を感じるためにも正しい選択をしていきたいですね。当院では歯科医師である院長の関本が患者様の症状によって必要なサプリメントをご提案させていただきます。気になることがあればぜひご相談くださいね。そして最後にもう一度。「サプリメントの役割はあくまで栄養補助」です。生きるために必要な栄養素は毎日のバランスの良い食事が基本であることをくれぐれもお忘れなく!
参考文献:田村忠司『サプリメントの正体[新版]』(東洋経済新報社)
書籍のご案内(院長より)

ビバ歯科では数年に渡り株式会社ヘルシーパスのサプリメントを販売しております。そんな中、ヘルシーパスの代表取締役社長である田村忠司氏の書籍『サプリメントの正体[新版]』を手に取る機会がありました。実は、私は長年に渡りサプリメントを愛飲しています。例えばおなかの調子を整えるための乳酸菌や疲労回復のためにビタミンB群などです。しかし世の中には無数のサプリメントが溢れており、その中から本当に効果がありしかも安全なサプリメントを選ぶことに苦労してきました。ところがこちらの書籍を読み、むやみやたらにサプリメントを口にすることは自分自身の健康を害することだと気が付きました。そして本当に信頼できるサプリメントはヘルシーパスの商品だということも強く実感した次第です。サプリメント製造に対する想いや業界の裏話についても興味深かったのですが、田村氏の書籍の中の一文「やみくもにサプリメントに頼る前に、良い食材や調味料を選び、身体が求める栄養素をしっかり食べてもらいたい。」という言葉に強く共感したのです。
そもそも企業としてサプリメントを販売する場合、その商品が売れ続けることを前提に広告を打ち出すはずです(商売ですから利益を得ようとするのは当たり前です)。しかし栄養と言うのは本来バランスのとれた食事から摂取するものであり、それで十分に摂取できていればサプリメントなど飲む必要はなくなります。そのため私が患者様にサプリメントをご提案するのは本当にその方のお口(全身)の健康に必要だと考えたときだけです。この私の考えと田村氏の一文が共鳴したのです。もしサプリメント選びに迷っている方、もしくはサプリメントを飲んでいる方がいらっしゃれば、この1冊をぜひ読んでいただきたいと思います。書籍はAmazonでお求めになれます。サプリメントを正しく取り入れるためにぜひご一読ください。
最後に
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