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顔の形が左右非対称?それ顎変形症かもしれません

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。近年はスマートフォンの普及に伴い、写真や動画を撮る&撮られる機会が増えましたよね。ブログの筆者も例外ではなく、当院のInstagram投稿のために毎日撮影をしています。
ところで自分の顔が写った写真や動画を見た時に、眉毛や口角の高さなど顔の左右差が気になったことはありませんか?こうなる原因は生活習慣や加齢など複数ありますが、左右差があまりに顕著な場合には顎変形症が原因かもしれません。今日はそのお話です。
目次
顎変形症とは?
上下の顎骨の大きさや形がアンバランスで、左右にずれていることを顎変形症と言います。 もっとも分かりやすい症状は、顔を正面から見た時に左右非対称になっていることです。ただ顎変形症と言ってもその症状は様々で個人差があります。

◎顎関節症とのちがい◎
顎関節症(がくかんせつしょう)は簡単に言うと顎の調子が悪くなる病気です。顎変形症が骨格の異常なのに対して、顎関節症は関節や筋肉に痛みや機能障害が出ます。具体的な症状としては、「口を開けにくい」、「口を開ける時に痛みがある」、「口を開ける時に音が鳴る」などです。原因は歯ぎしり・食いしばりなどの癖や硬いものばかりを好む食習慣など、顎関節に負担をかけることです。
顎変形症の症状
顎変形症の主な症状を以下にあげます。
咀嚼障害
上下の顎の位置がずれていると咬み合わせにも影響が出ます。そのため、上手く咬み合わずに食べ物が噛めないといった症状があります。さらに食べ物の咀嚼が不十分であると胃腸にも負担がかかり消化不良や胃もたれといった症状を併発することもあります。
構音障害
顎の骨が正常な位置からずれているため、発声時に隙間ができ空気が漏れることで発音が不明瞭になることがあります。いわゆる滑舌が悪い状態です。特に、サ行・タ行が苦手です。
審美障害・顔貌の歪み
上下の顎が左右にずれているため、顔が左右非対称になります。患者様の多くがこの“見た目”を気にしてご来院されます。
顎関節障害
上下の顎の位置がずれているため、顎関節に負担がかかりその結果として顎関節症を併発することがあります。さらに、顎の周りの筋肉が緊張することにより、首や肩の凝りを引き起こすこともあります。
睡眠障害・イビキ・無呼吸症候群(下顎が小さい場合)
下顎の成長が不十分で上顎に対して小さすぎる場合には、気道が狭窄しやすくなります。その結果、就寝時のイビキや睡眠時無呼吸症候群を併発します。
歯列不正
歯列不正とは歯並びの乱れのことです。歯はその土台となる顎(歯槽骨)に生えてきます。そのため上下の顎が歪んだ位置にあるとそれに合わせて歯も並んでしまうため、結果歯並びも乱れます。
顎変形症の原因
顎変形症の原因は多岐にわたりますが、主に遺伝的要因と環境的要因、もしくはこの両方が関与していると言われています。
遺伝
家族に顎の問題をもつ人がいると同様の症状で顎変形症になりやすいなど遺伝的な原因があるとされています。

悪習癖
食事の際に片側だけで噛んでしまう噛み癖、毎日同じ側を下にした睡眠時の体勢、習慣化した頬杖などは顎の決まった側にばかり負担がかかるため、顎の歪みの原因になります。

顎変形症の治療
症状の程度によっては骨切り術(顎骨離断術)という顎の骨を切る手術を行います。そしてその多くが手術前後に歯並びを整えるための矯正治療も伴います。つまり「術前矯正→顎の外科手術→術後矯正」といった流れです。しかし骨切り術は全身麻酔による身体への負担が大きいことや神経を傷つけるリスクが伴うため、「そこまでやるのは怖い」、「踏み切れない」と言った患者様も多くおられます。そのような方たちの為にビバ歯科では、矯正治療のみで出来る限り顎の位置を正常に戻す治療をご提案しています。以下に症例をご紹介しますので参考にしてください。
ただし進行した顎変形症では外科手術が必要になります。その場合には外科手術を行える基幹病院をご案内いたします。
実際の症例



◆主訴
・上下顎の歯並びが乱れている
・八重歯がある
・前歯が噛まない受け口になっている
・顔が曲がっている
◆診断結果
・上下顎強度叢生
・開咬
・下顎前突
・下顎右側偏位による軽度の顎変形症
◆治療内容(①内容②期間③費用④リスク)
①インビザラインとマルチブラケット法のコンビネーション治療
②4年間
③基本治療料85万円、その他管理観察料等
④下顎前突や開咬が進行する可能性がある
◆治療効果
・叢生・開咬の改善
・下顎前突傾向が切端咬合位程度に改善
・下顎の右側偏位が改善され、顔の左右非対称が改善
・親知らず以外の抜歯をおこなっていません
ビバ歯科の目指す治療

顎変形症と聞くと「見た目だけの問題」と思われがちですがそうではありません。ブログの冒頭でも触れたように、顎変形症では咬み合わせが悪いため食事や会話にも影響を及ぼします。また歯並びの乱れる原因になることもあります。
当院は矯正歯科も行うため日々患者様より歯並びのご相談をいただきますが、その裏には「顎の変形」という原因が潜んでいる場合も少なくありません。よって当院の矯正治療では見た目だけを整えるような治療は行いません。術前診査の段階で不正咬合の根本的原因を突き詰め治療計画をたてます。なぜなら歯並びだけがキレイになっても機能面が改善されなければ患者様のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上にはならないからです。もちろん見た目の改善は患者様ご本人のコンプレックス解消になるため、とても大切なことと思います。だからこそ私たちは審美面も機能面もどちらも解決できるような治療を目指しています。
よくある質問
Q.顎変形症の治療は保険適用ですか?
顎変形症と診断された場合に手術は保険適応です。歯の矯正治療は自費になります。
Q.顎変形症の治療に年齢制限はありますか?
骨切りなどの手術の場合、基本的に下顎の成長が止まる15歳以降であれば治療が可能です。ただ加齢により顎の骨が薄くなりすぎると外科手術ができなくなることがあります。
Q.ビバ歯科で骨切り手術はできますか?
いいえ、できません。全身麻酔を伴う手術になるため基幹病院を紹介します。
なお当院は複数の医療機関と連携体制を整えています。連携先医療機関の詳細はこちらよりご覧ください。

