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『インプラントはむし歯にならない』、ウソかホントか?

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

自分の歯を失ったときの選択肢の1つ、インプラント。入れ歯やブリッジとはちがい、自身の顎骨にしっかりと固定されるためその噛み心地は抜群です。時には天然歯(自分の歯)を上回るほどの噛む力を発揮することもあります。ところで、インプラントも天然歯同様に“メインテナンス”が必要なことをご存じですか?患者様とお話していると「人工物だからむし歯にならないし、ケアが楽だわ!」と言う方がいらっしゃいますが、果たして本当にそうでしょうか?

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残念ながらそうではないんですね。実はインプラントも病気になるんですよ。

そこで今日はインプラントの正しい知識とメインテナンスの大切さをお伝えするためにブログを書きました。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

◎インプラントの詳しい説明については過去のブログをご覧ください。

インプラントって何だろう?

インプラントのメインテナンスしていますか?

抜歯後にインプラントを埋入するベストな時期とは?

インプラント埋入前の準備~上顎洞底挙上手術

インプラント治療の精度を高めるサージカルガイド

 

ウソかホントか?

インプラントはむし歯にならない?

答えはホントです。インプラント自体がむし歯になることはありません。なぜなら、顎骨に埋め込むインプラントはチタン合金で、かつ人工歯はセラミックや金歯などの人工物だからです。天然歯の場合はむし歯の原因菌が出す酸により、歯の成分(カルシウムやリン)が溶かされて穴があき、むし歯が進行します。しかしインプラントはその構造上、丈夫な人工物で作られているため、むし歯菌の出す酸にさらされてもヘッチャラなのです。

…と、ここまで読む限りはむし歯の心配のないインプラントはものすごい魅力的に思えてきますよね?ただ、『天然歯がベスト』ということだけは声を大にして伝えておきます。

 

インプラントは歯周病にならない?

答えはウソです。インプラントになっても歯周病になることがあります。なぜなら、インプラントの構造自体は人工物ですが、その周囲の歯肉は人体組織だからです。歯周病は歯と歯肉の溝に細菌が溜まり、歯肉が炎症を起こし、最終的には歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。もしそうなればインプラントを支える顎骨が溶け、埋入してあるインプラント本体がグラグラになってしまいます。そのためインプラントのケアも天然歯同様に毎日おこなう必要があります。なお、インプラント周辺の歯周病のことを正式には「インプラント周囲炎」と呼びます。インプラント周囲炎を引き起こす原因は食後の歯磨きを怠たったり、喫煙をしたりするなどの不摂生です。また歯ぎしりや食いしばりなどもインプラント体に負担をかけるため、インプラント周囲炎を悪化させる原因です。

インプラント埋入後のトラブル

インプラントを埋入したあとで最も多いのが先にお話ししたインプラント周囲炎です。ただ他にも気を付けたいことがあるのでご紹介します。

 

インプラントの周りの歯がむし歯になる

全ての歯をインプラントにする場合を除き、天然歯が1本でも残っていればその歯がむし歯になる可能性があります。例えば天然歯と人工歯(インプラント)が隣り合っている接触部分です。いわゆる歯間部は、食べかすが残り歯垢が溜まりやすい部位です。歯垢を放置すると人工歯は影響がなくても、天然歯の方がむし歯になる可能性があります。よって歯磨きはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間までケアしてあげることが大切です。

 

インプラントの破損

インプラントは天然歯と同様に過剰な力が加わると破損する可能性があります。特に注意したいのが就寝中の歯ぎしりや食いしばりです。これらの時にかかる力は体重の2~5倍とも言われています。そのため、インプラントやそれを支える顎骨に負担がかかり、インプラント本体やそこに被せてある人工歯が破損する恐れがあるのです。

 

咬み合わせが悪くなる

インプラント治療後しばらくは正常な咬み合わせであっても、時の経過と共に咬み合わせが悪くなることがあります。なぜなら人工歯はモノであり、消耗品だからです。これはクラウンと呼ばれる被せ物や入れ歯でも同様のことが言えます。例えば歯を食いしばる癖があったり、左右いずれかで食べ物を噛む癖があったりすると特定の部位に負担がかかります。その結果、人工歯自体が摩耗すれば咬み合わせがずれてしまうのです。

 

インプラントの寿命

インプラントは外科手術をともない、しかも完全自費の治療です。すなわち患者様には身体的・金銭的負担がかかります。そのためビバ歯科では治療に進む前に必ず、院長と患者様とで入念な計画をたてます。そしてその際よく聞かれるのが「インプラントはどのくらい長持ちしますか」という質問です。そうですよね、患者様にとって1番気になることだと思います。「お金と時間をかけて治療したのだから生涯もってほしい」という願いから出る疑問だと思います。そこでここからはインプラントの寿命についてお話します。

 

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インプラントはむし歯にならず、かつ顎骨に埋め込むインプラント本体が金属(チタン合金)でできているので天然歯よりも丈夫です。ただそんなインプラントも一生ものではありません。ではインプラントの寿命はどのくらいなのでしょうか。参考までに厚生労働省がHPに掲載している資料を共有します。

 

この中でインプラントの寿命については『歯科インプラント治療後10年で約1割のインプラントが失われています』と書かれています。

 

この資料の3ページ目では『埋入したインプラントが何年間口腔内で残存・機能するかという問いには(いわゆる寿命)、現在の研究報告を見る限り適切に回答することは困難である』と書かれています。とは言え、このあとに『インプラントの残存率は埋入部位および埋入条件により異なるが、システマティックレビュー等を参考にしたところでは部分および全部欠損症例における 10~15 年の累積生存率は上顎で約 90%程度、下顎で 94%程度である。また抜歯即時埋入や骨移植を伴った埋入では若干生存率が下がるものの 87~92%程度である』とも続いています。

 

この2つの資料を照らし合わせると、10年経過してもおよそ90%でインプラントが機能しているという結果のようです。ちなみにビバ歯科でインプラントオペをおこなった患者様の場合、10年経過しても99%以上のインプラントが安定して機能しています。もちろん、患者様によっては、20年、30年とずっと長い場合もあります。その違いはなんなのでしょうか?それはズバリ「定期的なメインテナンス」にあります。

 

大切なのはメインテナンス

先にお伝えしたとおり、インプラントの寿命は個人差があるため完全な回答ができないのが本当のところです。しかしながら、少しでも長持ちさせるための方法ならハッキリと言えます。それは、日々のセルフケア歯科医院での定期的なメインテナンスです!

 

セルフケア

毎日毎食後のセルフケアを今まで以上に熱心におこなうことです。と言っても何か特別なことをするわけではありません。天然歯と同様に“歯ブラシでのブラッシング”、そして“デンタルフロス・歯間ブラシを用いた歯間部のケア”です。フロスや歯間ブラシについては「面倒くさい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、これら無くしては天然歯もインプラントの人工歯もケアが不十分です。なぜなら歯と歯の間のプラーク(歯垢)でいえば、通常の歯ブラシだけではプラークは60%ほどしか除去できないからです。しかしフロスや歯間ブラシを使うとその除去率は90%にまでなるといわれています。いかに効果が高いかわかりますね。ちなみにこのブログの筆者自身も以前は「フロスなんて面倒くさい!」と言って、投げ出していましたが今思うと考えられません。フロス生活が習慣化した現在では逆に歯ブラシだけではお口の中がスッキリせずに気持ち悪いくらいです。そのため今では「毎食後にフロス」というのが身についています。このセルフケアについてはインプラントの寿命を延ばすことはもちろん、天然歯の寿命を延ばすためにもぜひ今日から取り入れてくださいね。

歯科医院でのメインテナンス

ビバ歯科では歯科衛生士チームが中心となり、インプラントのメインテナンスをおこないます。インプラント自体のクリーニングはもちろんですが、埋入してある部位の歯肉、そして隣在歯の状態もチェックします。これは先に説明した“インプラント周囲炎”や“歯間部のむし歯”の有無を確認するためです。またインプラントが埋入してある顎骨の状態を確認するためにレントゲンを撮影することもあります。また人工歯部分のすり減りや咬み合わせの状態チェックもあわせておこないます。これらはセルフケアではできないことですよね。患者様ご自身では気づけないことを歯のプロフェッショナルである歯科医師はじめ歯科衛生士が隅々までチェックしていくのです。

なおビバ歯科では年に1度のメインテナンスを推奨しています。当院でインプラント治療を受けた患者様で、かつメインテナンスを継続している患者様は、10年経過しても99%以上のインプラントが安定して機能しています。患者様と私たち歯科スタッフが二人三脚でケアすることにより、当院のインプラントの平均寿命は20年、30年と伸びているのだとおもいます。

※補足※

上記資料歯科インプラント治療のためのQ&Aについてビバ歯科の見解で補足します。

 

資料の6ページ目で上記の記載があります。 ここで言う“1歯中間欠損”とは、「3本並んだ歯の中央の歯を失った場合」ということです。このような場合インプラント治療でもブリッジ治療でも5年ならびに10年後における両者の機能は同じと結論づけられています。

 

しかし本当にそうでしょうか?
両者の治療方法を思い出してみましょう。 “他の歯への影響”を忘れてはいけません。

 

以下のイラストの通り、ブリッジは両端の歯を土台として橋のように人工歯を固定するため、土台となる両端2本の歯を削る必要があります。すなわち健康な歯を削るということです。ここでは詳しい話は割愛しますが、歯を削るということは歯質が少なくなることですからそれだけ歯の寿命を縮めることになります。一方でインプラントは顎骨に歯根となるインプラント体を埋め込み固定をするため、それ自体が独立しています。すなわち他の歯への影響はゼロです。そのため欠損した歯の両端の歯がむし歯になったり歯周病に侵されたりした場合の影響を考えると、ブリッジはややリスクが高いように考えられます。

 

 

 

最後に

「〇〇についてブログに書いてほしい」などのリクエストや「△△って何?」などのご質問も随時受け付けております。以下いずれかよりぜひご連絡いただければ嬉しいです!

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医院概要

医院名 ビバ歯科・矯正小児歯科
住所 〒273-0002
千葉県船橋市東船橋1-37-10
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電話番号 047-421-0118
最寄り駅 JR総武線「東船橋駅」南口 徒歩30秒
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