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歯磨き中に歯茎から出血!この血出した方が良いの? 原因・知っておきたい正しい対処法とケアグッズ

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。

食事中や歯磨きの際に歯茎から出血したことはありますか?実はこれ、多くの方が経験したことのあるトラブルです。ただし、「頻繁に出血する」「なかなか血が止まらない」という方は要注意。歯茎からの出血は、体からのSOSサインかもしれません。

今回は、見過ごしがちな歯茎からの出血の「原因」と、それぞれ「血を出した方がよいのか・出さない方がよいのか」という「対処法」についてまとめてお話しします。

 歯茎から出血する6つの原因

出血の原因は、お口の中のトラブルから全身の病気まで、大きく6つに分けられます。

炎症(歯周病など)

原因のほとんどが歯茎の炎症です。プラーク(細菌の塊)や歯石が溜まると、細菌の毒素で歯茎が腫れて出血します。また、女性ホルモンを栄養源とする特定の菌が原因で、思春期・月経期・妊娠期に起こる「思春期性・妊娠性歯肉炎」もあります。その他、歯と被せ物の段差、歯が生え変わる時期(3歳・6歳・12歳前後)の汚れの溜まりやすさも炎症を招きます。

外傷(傷・火傷)

歯磨き時に力を入れすぎる「過度なブラッシング」で歯茎を傷つけるケースです。特に歯ブラシを「ふつう」から「かため」に変えた直後は注意が必要です。また、熱い食べ物による火傷も、ひどい場合は出血を伴います。

粘膜疾患(口内炎・口腔がんなど)

ストレスや疲労でできる「口内炎」が歯茎にできることがあります。また、重度の虫歯を放置して根っこの尖端に膿が溜まり、その出口として歯茎にニキビのようなものができる「フィステル」も、破れると出血します。※2週間以上治らない腫れや出血、変色がある場合は「口腔がん(歯肉がん)」の可能性もあるため放置は禁物です。

全身疾患

お口の中が健康でも、白血病、血友病、肝硬変、糖尿病、ビタミン欠乏症などの影響で、広範囲から頻繁に出血することがあります。この場合は高熱や倦怠感など他の症状を伴うことが一般的です。

薬の副作用

脳梗塞や心疾患の予防などで処方される、いわゆる「血液をサラサラにする薬(抗凝固剤など)」を服用していると、歯茎が出血しやすくなり、一度出ると止まりにくくなります。

生活習慣

疲労やストレスの蓄積、睡眠不足は免疫力を低下させ、唾液(抗菌作用がある)の分泌量を減らすため、歯茎の炎症や出血を引き起こしやすくなります。

出血したときの正しい対処法:血は出すべき?止めるべき?

「血が出ている部分は触らない方がいいの?」「それとも、しっかり磨いて出した方がいいの?」と迷う方も多いでしょう。結論から言うと、原因によってベストな対処法は異なります。

【血を出した方がよい場合】原因が「プラーク・歯周病」のとき

歯茎から出血する原因の多くが歯周病です。お口の中の清掃が不十分でプラークや歯石が溜まると、歯茎が炎症を起こし出血します。この場合には適切に歯みがきをして血を出してしまったほうが良いと言われています。なぜなら出血部位には磨き残しによる細菌が溜まっているからです。もしその部位を避けて歯みがきしないとなれば、汚れを放置することになり、ますます細菌が増殖し歯周病が悪化することになります。つまり出血はいつになっても収まりません。

ところが多くの人が血を見ると「あまり触れないようにしよう」と歯ブラシをあてるのを避けてしまいます。しかし、ここで手加減をしてはいけません。むしろ「悪い血を全て出してやろう!」というくらいの感覚で念入りにケアをするべきです。なぜなら炎症の原因となる細菌をしっかりと取り除くことで歯茎の炎症が収まるからです。また適度な歯茎の刺激は新陳代謝と血行促進になり歯茎を引き締めることに繋がります。

ちなみに歯周病になると歯茎が赤く腫れてブヨブヨしてきます。とは言え、自身での判断は難しいため、少しでも出血を確認したらできるだけ早くかかりつけ歯医者さんにいって診てもらうことをおすすめします。

ケアグッズの選び方

歯周病(プラーク)が原因の場合には次の3つに留意し、ケアグッズを選ぶと良いでしょう。

  1. 柔らかめの歯ブラシを使う

炎症が起きている歯茎はとても敏感です。よって普段より柔らかめの歯ブラシを使って優しく磨いてあげましょう。特に歯と歯茎の境目はプラークが溜まりがちなので念入りに磨きましょう。個人差はありますが、1週間程度丁寧なブラッシングを続ければ炎症・出血は収まり歯茎が引き締まります。ただしそれ以上経過しても出血が収まらない場合は、縁下歯石が付着するなど歯周病が進行している可能性があります。早急に歯医者さんに相談しましょう。

  1. 殺菌作用のある歯みがき粉を使う

歯周病の場合、殺菌作用のある成分が含まれる歯みがき粉がオススメです。例えばこちらのConCoolジェルコートFです。殺菌作用のある塩酸クロルヘキシジンの他、抗炎症作用のあるβ-グリチルレチン酸が配合されています。またジェル状のため研磨剤・発泡剤が含まれておらず低刺激で弱った歯茎を優しくケアすることができます。

※歯磨き粉の成分について詳しくはこちらのブログ『歯磨き粉の選び方~迷ったときに読んでください』をご覧ください。

  1. いつものケアにプラスする

フロスや洗口液を普段のケアにプラスしてあげましょう。特にデンタルフロスは歯ブラシが届かない歯と歯の間の汚れを絡めとることができます。プラスのケアというよりは、日常的に使用してほしいアイテムです。(みなさんは使えていますか?)また歯と歯の間の隙間が広い方は歯間ブラシを使うと良いでしょう。

★ちなみに…

患者様の中には「フロスをしているんだけど歯茎に食い込むのが怖くて(もしくは痛くて)歯茎のところまでやっていない」という方がいらっしゃいます。そしてこのような方に正しくフロスをすると大抵の場合出血します。すると「ホラ、やっぱりね…」と言われます。ただこれは歯茎の中に細菌が溜まっていて歯周病になりかけているのが原因です。フロスは歯肉溝(しにくこう)と呼ばれる溝の部分までおろし、その中の汚れを擦り取るのが正しい使い方です。もちろん「痛い」と感じるまで深くは入れる必要はありません。それは逆に歯肉退縮の原因になってしまうからです。優しい力でもフロスが入る“溝”がありますので、そこに沿うようにフロスをあててあげましょう。

【血を出さない(刺激しない)方が良い場合】原因が「外傷・粘膜疾患・その他」のとき

歯茎から出血が起きた時、それ以上血が出ないようにした方が良い場合があります。それは出血の原因がプラーク以外の場合です。例えば火傷などの外傷や口内炎などの粘膜疾患がそれにあたります。歯ブラシで擦って皮膜を破ってしまうと出血が続く他、傷口から細菌に感染する恐れがあるからです。このような場合はその部位に歯ブラシの毛先が触れないように歯を磨きましょう。

また歯ブラシで過度に力を加えすぎた場合も同様です。少しの出血であれば放っておけば血は止まりますが、ひどく出血している場合には速やかに止血の処置をする必要があります。特に血友病⁽*⁾の方や血液をサラサラにするお薬を服用している方は血が止まりにくい状態です。放置していればどんどん血液を失います。清潔なガーゼ等で患部を圧迫し応急処置を行うと共に、もし出血が長引くようであれば早急にかかりつけ医に連絡を取りましょう。
⁽*⁾血友病…血液中の血を固めるタンパク質の一部が不足または上手く働かないために出血が止まりにくくなる病気

まとめ

さて今回のブログでは、歯茎から出血があった際の対処法についてお話しました。恐らく多くの方が経験し、そして多くの方が「歯茎からの出血くらいで大げさな!」と感じていたこととおもいます。しかし、時にそれは体からの重大なSOSかもしれません。よって少しでも気になることがあればかかりつけの歯医者さんに相談をしましょう!

監修者情報

所属団体

  • ⽇本⼝腔インプラント学会 専⾨医・専修医
  • ⽇本顎咬合学会 認定医
  • 厚⽣省認可⽇本⻭科先端技術研究会 認定医
  • RAMPA Therapy 認定⻭科医師
  • ⽇本⽼年⻭科医学会 会員
  • 国際⻭周内科学研究会 会員
  • 千葉県保険医協会市川・浦安⽀部 副⽀部⻑
  • 千葉県保険医協会 ⼝腔プロジェクト委員
  • ⽇本床矯正研究会 会員
  • ⽇本⼩児矯正研究会 会員

ビバ歯科・矯正歯科 院長

Hirotaka Sekimoto

略歴

  • 1982年

    明海大学歯学部卒業
    明海大学PDI歯科臨床研修所入所

  • 1985年

    明海大学PDI歯科臨床研究所研修課程終了
    開業医勤務

  • 1991年

    ビバ・ファミリー歯科開設

  • 2000~2003年

    市川市在宅寝たきり老人等歯科診療特別委員会委員長
    市川市歯科医師会歯科介護支援センター運営委員長

  • 2003~2006年

    市川市歯科医師会学術担当理事
    千葉県歯科医師会生涯研修委員会委員

  • 2011年~

    市川市歯科医師会会計担当理事

  • 2017年~

    市川市歯科医師会監事

所属団体

  • ⽇本⼝腔インプラント学会 専⾨医・専修医
  • ⽇本顎咬合学会 認定医
  • 厚⽣省認可⽇本⻭科先端技術研究会 認定医
  • RAMPA Therapy 認定⻭科医師
  • ⽇本⽼年⻭科医学会 会員
  • 国際⻭周内科学研究会 会員
  • 千葉県保険医協会市川・浦安⽀部 副⽀部⻑
  • 千葉県保険医協会 ⼝腔プロジェクト委員
  • ⽇本床矯正研究会 会員
  • ⽇本⼩児矯正研究会 会員

院長の今までとこれから

文学少年から歯科医へ転身

学生時代は三島由紀夫に夢中で、小説家を目指していたことも。父の一言をきっかけに歯科医の道へ進みました。

歯科医は情熱を注げる仕事

仕事が生活の中心。常に学び続け、より良い医療の提供を目指しています。

今後の展望

予防や噛み合わせに加え、呼吸の問題にも対応できる歯科医院を目指します。

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