ブログ・歯周病
【歯肉退縮セルフチェック】歯ぐきが下がる原因と予防

こんにちは。千葉県船橋市JR東船橋駅南口にあるビバ歯科・矯正小児歯科です。
歯肉退縮(しにくたいしゅく)とは、歯ぐきが下がり歯の根元である歯根が露出してしまうことです。俗に「歯ぐきが痩せる」などとも言われます。そして露出した歯根部は酸に弱いため該当の歯では、むし歯リスクが高まったり知覚過敏の症状が出たりします。なお、お口のトラブルと言えばむし歯や口臭などを思い浮かべませんか?ただ、実は歯肉退縮についても近年ご相談される患者様が増えています。そこで本ブログでは特にどんな人が歯肉退縮を起こしやすいのかについて解説します。
目次
歯ぐきが下がりやすい人とは?
以前のブログ「歯が長くなった!?それ歯肉退縮が原因です」では、メイナード分類による歯肉退縮のリスクの違いについてお話しました。ざっくり言うと歯槽骨が薄い人ほど歯肉退縮のリスクが高くなるという話です。また付着歯肉と呼ばれる歯槽骨にぴったりと付いている歯ぐきの厚みも関係しています。ただそれを知るには歯科医院でCTを含む(*)レントゲン撮影をする必要があり気軽にはできませんよね。そこで簡易的にご自身の歯ぐきのタイプを知ることができる方法を以下にご紹介します。参考程度にはなりますが、ぜひやってみてくださいね。
*歯科用CTとは…歯や歯槽骨の状態を3次元の立体画像で撮影できる装置

【歯ぐきのタイプ別チェック方法】
①手鏡で、お口を正面から見る
②前歯の歯と歯ぐきの境目の形を観察する

境目まっすぐさん

歯と歯ぐきの境目を歯頚部(しけいぶ)と言います。歯頚部がほぼ直線(あるいはカーブのゆるいU字型)の人は、歯ぐきが厚く歯肉退縮が比較的起きにくいタイプです。
境目カーブさん

歯頚部がカーブをして放射線状になっている人は、歯ぐきが薄く歯ぐきが下がりやすいタイプです。
ただこちらは簡易的なものです。また「歯ぐきが下がりにくいタイプの人」でも、年齢を重ねるにつれて歯ぐきのボリュームが減り歯肉退縮が起こることもあります。そのためあなたがどちらのタイプの人でも、歯ぐきが下がらないように予防することが大切です。
歯肉退縮の原因トップ3
1.歯周病の進行
2.力を入れ過ぎる歯磨き
3.歯ぎしりや食いしばり
それぞれ簡単に解説します。
歯周病の進行

歯周病は歯と歯ぐきの隙間いわゆる歯周ポケットから侵入した細菌が歯ぐきに炎症を起こし、進行すると歯槽骨が溶かされる病気です。歯槽骨は歯を支える役割をしているため、歯槽骨が溶けるとそれを覆う歯ぐきも退縮してしまいます。
力を入れ過ぎる歯磨き

歯磨きをする際、過度な力を加えすぎると歯ぐきが傷ついて退縮の原因になります。また「毛がかため」の歯ブラシを使用している方は特に力の加減に注意が必要です。歯ブラシは鉛筆を持つように握り優しい力で磨きましょう。歯ブラシは小刻みに動かして1本ずつ磨くことを意識しましょう。
歯ぎしりや食いしばり

就寝中の歯ぎしり・食いしばりでは1本の歯に加わる力は体重の5~15倍とも言われています。例えば成人男性60㎏の方なら300~900㎏もの力が歯にかかっていることになります。歯や歯周組織に継続的なダメージが加わると歯肉退縮の原因になるので対策は必須です。
そして大前提として知っておいていただきたいことがあります、それは下がった歯ぐきが元の状態に戻ることはないということです。ただ、これ以上歯ぐきが下がらないように予防することはできます。そのため、「すでに歯ぐきが下がってしまっている」という人もこれ以上歯ぐきが下がらないようにぜひ次のことを実践してみてくださいね!
歯肉退縮の予防法3選
歯周病の治療をする

歯周病はその進行度によって歯肉炎→軽度歯周炎→中度歯周炎→重度歯周炎と分類されます。歯肉炎は歯周病の初期段階で歯ぐきに炎症が起きている状態です。歯磨きの際に出血を伴うことがありますが痛みがないためご自身では気がつけないことが多いです。そして歯肉炎が進行すると歯槽骨まで炎症が起き、これを歯周炎と言います。歯周ポケットが深くなる他、歯ぐきが腫れてブヨブヨしたり、膿がでることもあります。さすがにここまで進行すると自覚症状が出てきます。
歯周病の治療は進行度によって異なりますが、プラークコントロールや歯石の除去などが基本的なアプローチです。また当院では薬を服用する歯周内科治療もおこなっています。抗菌薬を使用し歯周病の原因となる細菌を壊したり増殖を抑えたりします。またセルフケアも重要になるため患者様の口腔環境にベストな歯磨き指導もおこないます。
【補足】歯周病治療により歯ぐきの炎症が収まると、ブヨブヨしていた歯ぐきが引き締まるため歯茎が下がったように見えることがあります。
〇症例 40代女性
〇主訴:時々冷痛がある。その他に歯石・歯ぎしり・口臭なども気になる。
〇治療内容:歯科医院は30年ぶりの通院。縁下歯石が付着し出血も見られるため、歯周内科治療をおこなった。また合わせてSC(スケーリング:歯石取り)とTBI(歯磨き指導)もおこなった。
〇治療期間:およそ1ヶ月
〇費用:およそ¥70,000~¥80,000
〇リスク・副作用:歯石除去時の疼痛・歯肉退縮

正しい方法で歯を磨く

基本的に歯ブラシは歯を1本ずつ磨いていきます。急いでいる時などは大きなストロークで動かしがちですが、そうすると毛先と歯ぐきが大きく擦れて歯ぐきを傷めてしまうからです。鉛筆をもつように優しく握り、小刻みに動かしながら歯を1本ずつ磨きましょう。
※ただし製品ごとに推奨する歯ブラシの動かし方は異なります。パッケージに書かれている説明を参考にしてください。
ナイトガードを装着する


歯ぎしりや食いしばりなど外圧が原因の歯肉退縮は、就寝時にナイトガード(マウスピース)の装着をすることをおすすめします。ナイトガードは歯や歯ぐきへのダメージを軽減し、歯の摩耗や歯肉退縮の予防に効果的です。
さて今回は歯ぐきが下がってしまう歯肉退縮についてお話しました。セルフチェックでのあなたの歯ぐきはどっちのタイプでしたか?薄い歯ぐきの方はもちろん、厚い歯ぐきの方も誤った歯磨き方法や悪癖により歯ぐきが傷つき歯肉退縮を起こすリスクはあります。歯を覆う歯ぐきは一生ものですからぜひ大切にケアをしましょう。
なおビバ歯科では歯科衛生士が中心となり患者様のお口の状態にベストなオーラルケアグッズをご提案しております。「どんな歯みがき粉を使ったらいいかわからない」、「フロスと歯間ブラシどちらを使うべきか悩んでいる」などお困りでしたら、ぜひビバ歯科にご相談ください!ご予約はお電話もしくはお問い合わせフォームからお待ちしております。

